アレッポ県で活動するシャーム戦線などの「穏健な反体制派」が「解放軍」を結成し完全統合(2016年2月24日)

アレッポ県で活動する反体制武装集団5組織が、ビデオ声明を出し、「解放軍」を結成すると発表し、アサド政権の打倒に向けて活動を継続すると表明した。

「解放軍」を結成したのは、シャーム戦線、第46師団、第312師団、第9旅団、第314ハック連隊で、組織を解体して完全統合すると宣言した。

AFP, February 24, 2016、AP, February 24, 2016、ARA News, February 24, 2016、Champress, February 24, 2016、al-Hayat, February 25, 2016、Iraqi News, February 24, 2016、Kull-na Shuraka’, February 24, 2016、al-Mada Press, February 24, 2016、Naharnet, February 24, 2016、NNA, February 24, 2016、Reuters, February 24, 2016、SANA, February 24, 2016、UPI, February 24, 2016などをもとに作成。

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イラクの人民動員隊副司令官「作戦がシリア国境に達すれば、我々はシリア軍と共同行動を行う用意がある」(2016年2月24日)

イラクの人民動員隊(ハシュド)のアブー・マフディー・ムハンディス副司令官はカルバラー市での記者会見で、シリア治安部隊との共同行動を行う用意があると発表した。

ムハンディス副司令官は「シリアの治安部隊との情報交換、協調が行われている。作戦が両国国境に達すれば、我々は同部隊との共同行動の用意がある…。我々は近日中に大規模な作戦を行う予定である」と述べた。

『ハヤート』(2月25日付)が伝えた。

AFP, February 24, 2016、AP, February 24, 2016、ARA News, February 24, 2016、Champress, February 24, 2016、al-Hayat, February 25, 2016、Iraqi News, February 24, 2016、Kull-na Shuraka’, February 24, 2016、al-Mada Press, February 24, 2016、Naharnet, February 24, 2016、NNA, February 24, 2016、Reuters, February 24, 2016、SANA, February 24, 2016、UPI, February 24, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は「ダーイシュ、ヌスラ戦線と同様、PYD、YPGを停戦から排除すべき」と述べ、米国、ロシア、EU、イランを非難(2016年2月24日)

レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は大統領府で国会議員を前に演説し、そのなかで米・ロシアによるシリアでの敵対行為の停止に関する合意に関して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊や民主統一党を停戦の対象から除外するよう主唱した。

エルドアン大統領は「ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線と同様、民主統一党、人民防衛隊は停戦から排除されねばならない。これらの組織はテロ組織だ」と述べた。

大統領は合意そのものに対しては原則歓迎するとしながらも、「米国、EU、国連、ロシア、イランが恥ずべきかたちで、アサド政権軍による民間人殺害を直接、間接に許している」と批判した。

AFP, February 24, 2016、AP, February 24, 2016、ARA News, February 24, 2016、Champress, February 24, 2016、al-Hayat, February 25, 2016、Iraqi News, February 24, 2016、Kull-na Shuraka’, February 24, 2016、al-Mada Press, February 24, 2016、Naharnet, February 24, 2016、NNA, February 24, 2016、Reuters, February 24, 2016、SANA, February 24, 2016、UPI, February 24, 2016などをもとに作成。

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ロシア、シリア政府は「交渉プロセスが成功しなかった場合の代替案について様々な議論を行っている」とのケリー米国務長官の発言に反発(2016年2月24日)

ジョン・ケリー米国務長官はシリア情勢に関して上院で「交渉プロセスにおいて成功しなかった場合の代替案について様々な議論が行われている」と述べ、反体制武装集団への支援増大の可能性を示唆した。

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シリア外務在外居住者省の高官筋は、ジョン・ケリー米国務長官の上院でのこの証言に関して、SANA(2月24日付)に対して「シリアの危機を長引かせ、分断をもたらそうとする可能性がある」と批判した。

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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ジョン・ケリー国務長官の上院での証言に関しては、「ロシア政府は「プランA」に力を注いでおり、このプランを実施するために検討、行動することが我々が優先事項だと考えている」としたうえで、米国が「自らの支援する勢力に影響力を行使」するべきだと述べた。

またロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官は、「米国が言う「プランB」については何も承知していない」としたうえで、「我々はできる限り(敵対行為の停止に関する合意を)実行するために努力しなければならず、米国側が前もって希望を失うことは許されない」と述べた。

さらにセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、米・ロシアによる敵対行為の停止に関する合意をロシアが履行しないとする欧米諸国の疑義に関して「和平宣言ではなく、宣戦布告に聞こえる」と批判した。

AFP, February 24, 2016、AP, February 24, 2016、ARA News, February 24, 2016、Champress, February 24, 2016、al-Hayat, February 25, 2016、Iraqi News, February 24, 2016、Kull-na Shuraka’, February 24, 2016、al-Mada Press, February 24, 2016、Naharnet, February 24, 2016、NNA, February 24, 2016、Reuters, February 24, 2016、SANA, February 24, 2016、UPI, February 24, 2016などをもとに作成。

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ラトニー米国務省シリア問題担当特使はリヤド最高交渉委員会に米・ロシアによるシリアでの敵対行為停止に関する合意を受諾・遵守するよう要請(2016年2月24日)

マイケル・ラトニー米国務省シリア問題担当特使は声明を出し、リヤド最高交渉委員会の委員長を務めるリヤード・ヒジャーブ元首相に対して、米・ロシアによるシリアでの敵対行為の停止に関する合意の詳細について伝え、停戦への参加、合意の受諾と遵守を決定するよう求めたことを明らかにした。

AFP, February 24, 2016、AP, February 24, 2016、ARA News, February 24, 2016、Champress, February 24, 2016、al-Hayat, February 25, 2016、Iraqi News, February 24, 2016、Kull-na Shuraka’, February 24, 2016、al-Mada Press, February 24, 2016、Naharnet, February 24, 2016、NNA, February 24, 2016、Reuters, February 24, 2016、SANA, February 24, 2016、UPI, February 24, 2016などをもとに作成。

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オバマ米大統領は英仏独首脳に敵対行為停止に関する米・ロシアの合意への協力を要請(2016年2月24日)

バラク・オバマ米大統領は、デヴィッド・キャメロン英首相、フランスのフランソワ・オランド大統領、ドイツのアンゲラ・メルケル首相と個別にビデオ会談を行い、米・ロシアによるシリアでの敵対行為の停止に関する合意について協議した。

ホワイトハウスの声明によると、各国首脳は、すべての当事者に合意を履行するよう呼びかけるとともに、民間人への無差別攻撃の即時停止が重要であることを確認したという。

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また、オランド大統領は会談で「シリア政府とその支持者、とりわけロシアに圧力をかけ、空爆を停止させ、アレッポ市に人道支援物資を搬入せねばならない」と述べたという。

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バラク・オバマ大統領は、訪米中のヨルダン国王アブドゥッラー2世とワシントンDCで会談した。

会談で、オバマ大統領は、米・ロシアによる敵対行為の停止に関する合意への理解を求める一方、アブドゥッラー2世は「正しい方向に進んでいる」と述べ、合意を高く評価した。


AFP, February 24, 2016、AP, February 24, 2016、ARA News, February 24, 2016、Champress, February 24, 2016、al-Hayat, February 25, 2016、Iraqi News, February 24, 2016、Kull-na Shuraka’, February 24, 2016、al-Mada Press, February 24, 2016、Naharnet, February 24, 2016、NNA, February 24, 2016、Reuters, February 24, 2016、SANA, February 24, 2016、UPI, February 24, 2016などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領はアサド大統領、サウジアラビアのサルマーン国王らに電話会談で敵対行為停止に関する米・ロシアの合意への協力を要請(2016年2月24日)

アサド大統領はロシアのヴラジミール・プーチン大統領と電話会談を行い、米・ロシアによる「敵対行為」停止と「テロとの戦い」継続に関する合意への対応について協議した。

アサド大統領は、電話会談でこの合意実施に向けてシリア政府が貢献する意思があると伝えた。

また両首脳は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、その他のテロロシ期に対する「テロとの戦い」継続の重要性を確認した。

SANA(2月24日付)が伝えた。

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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官によると、プーチン大統領はまた、イランのハサン・ロウハーニー大統領、サウジアラビアのサルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とも電話会談を行い、合意への理解を求めた。

SPA(2月24日付)によると、サルマーン国王はプーチン大統領との電話会談で、「シリア国民の希望を実現することをめざし、ジュネーブ合意に基づく政治解決を支持する」と伝えたという。

AFP, February 24, 2016、AP, February 24, 2016、ARA News, February 24, 2016、Champress, February 24, 2016、al-Hayat, February 25, 2016、Iraqi News, February 24, 2016、Kull-na Shuraka’, February 24, 2016、al-Mada Press, February 24, 2016、Naharnet, February 24, 2016、NNA, February 24, 2016、Reuters, February 24, 2016、SANA, February 24, 2016、SPA, February 24, 2016、UPI, February 24, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍の政治母体「シリア民主評議会」は米・ロシアによる敵対行為停止をめぐる合意への支持を表明(2016年2月24日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会は声明を出し、米・ロシアによるシリアでの敵対行為の停止をめぐる合意に関して、正しい方向への第1歩で、政治的解決に向けた路線を成熟、進歩させ得ると高く評価した。

シリア民主評議会は、「ダーイシュ、シャームの民のヌスラ戦線といったテロ組織との戦いを「愛国的、人道的義務」としてきたとするとともに、いかなる勢力からの攻撃に対しても引き続き「自衛権の行使を遵守するだろう」と表明した。

AFP, February 24, 2016、AP, February 24, 2016、ARA News, February 24, 2016、Champress, February 24, 2016、al-Hayat, February 25, 2016、Iraqi News, February 24, 2016、Kull-na Shuraka’, February 24, 2016、al-Mada Press, February 24, 2016、Naharnet, February 24, 2016、NNA, February 24, 2016、Reuters, February 24, 2016、SANA, February 24, 2016、UPI, February 24, 2016などをもとに作成。

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米国主導の有志連合はシリア領内で14回の爆撃を実施(2016年2月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月23日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は14回で、ハサカ市近郊(3回)、フール町近郊(7回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, February 24, 2016などをもとに作成。

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サウジアラビアが後援するイスラーム過激派のイスラーム軍幹部のアッルーシュ氏「米・ロシアによる敵対行為の停止をめぐる合意への対応について最終的な決定を下そうとしている」(2016年2月23日)

リヤド最高交渉委員会の交渉責任者でイスラーム軍の幹部ムハンマド・アッルーシュ氏は声明を出し、米・ロシアによる敵対行為の停止をめぐる合意に関して、「委員会はこの問題について最終的な決定を下そうとしている」と発表した。

AFP, February 24, 2016、AP, February 24, 2016、ARA News, February 24, 2016、Champress, February 24, 2016、al-Hayat, February 25, 2016、Iraqi News, February 24, 2016、Kull-na Shuraka’, February 24, 2016、al-Mada Press, February 24, 2016、Naharnet, February 24, 2016、NNA, February 24, 2016、Reuters, February 24, 2016、SANA, February 24, 2016、UPI, February 24, 2016などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線などがアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃し、民間人3人が死亡(2016年2月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区で、同地を実効支配する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とジハード主義武装集団が交戦した。

両者の戦闘は、サカン・シャバービー地区、アシュラフィーヤ地区一帯にも拡大した。

ARA News(2月23日付)によると、砲撃を行ったのは、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団で、これにより民間人3人が死亡、10人以上が負傷した。

またアレッポ市ハラブ・ジャディーダ地区では、ジハード主義武装集団がシリア軍拠点などを砲撃し、シリア軍兵士が死傷した。

AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はラタキア県北部でヌスラ戦線などとの戦闘を継続し、支配地域を拡大(2016年2月23日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系民兵がロシア軍士官の指揮のもとにクルド山、トルクメン山一帯で、第1海外師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、アイン・ガザール村を制圧した。

一方、SANA(2月23日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県北東部のアイン・ガザール村、マズアラ村で反体制武装集団を掃討し、同地を制圧、治安と安定を回復した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジャウバル地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が地対地ミサイルと思われる砲弾でダーライヤー市を攻撃、また「樽爆弾」を投下した。

またファルザート丘一帯では、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とジハード主義武装集団がカフルナーン村で交戦した。

一方、SANA(2月23日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村、南マシュジャル村、タルビーサ市でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団とヒルブナフサ村一帯、アズィーザ村で交戦した。

一方、SANA(2月23日付)によると、シリア軍がサラミーヤ市郊外でシャームの民のヌスラ戦線を要撃し、戦闘員4人を殺害した。

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イドリブ県では、SANA(2月23日付)によると、シリア軍がマアッラト・ハルマ村でファトフ軍の武器庫を攻撃し、戦闘員10人を殺害、武器庫を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月23日付)によると、シリア軍がサマーキーヤート村南部、ブスラー・シャーム市西部地区、ダルアー市アッバースィーヤ地区、電力会社南東部、サイダー町でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県とハマー県を結ぶ要衝のハナースィル市を制圧(2016年2月23日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党、チェチェン人大隊と連携して、ハマー県とを結ぶイスリヤー村・ハナースィル市街道一帯で、シリア軍、国防隊、クドス旅団(パレスチナ人)と交戦し、ハナースィル市を制圧した。

ダーイシュは爆弾を仕掛けた車を爆発させるなどして、ハナースィル市に突入し、同市を制圧したという。

またハナースィル市一帯でも戦闘が行われ、ロシア軍と思われる戦闘機が空爆を加えた。

SNN(2月23日付)によると、この戦闘でシリア軍の兵士数百人が死亡し、戦車、ロケット砲、武器庫などを失ったという。

一方、シリア軍消息筋はロイター通信(2月23日付)に対して、ダーイシュの攻撃を撃退するための作戦は継続されていると述べた。

なお、ダーイシュ(イスラーム国)は2月21日付でハナースィル市を制圧したと発表していた。image002

一方、ARA News(2月23日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がユーフラテス川西岸のティシュリーン・ダム一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がカルヤタイン市一帯、タドムル市近郊のドゥーワ地区で交戦した。

AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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米トナー国務省報道官はトルコにシリアへの越境爆撃停止を、YPGにアレッポ市進軍停止を求める(2016年2月23日)

マーク・トナー米国務省報道官は記者会見を開き、米・ロシアによるシリアでの「敵対行為の停止」をめぐる合意に関して、すべての紛争当事者にその遵守を求めるとともに、「ワシントンはトルコにシリア領内のクルド人部隊への砲撃を停止するよう要請した。また西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対してもアレッポ市および同県郊外での進軍が受け入れられず、事態悪化を招くと伝えた」と述べた。

人民防衛隊はアレッポ市シャイフ・マクスード地区、アレッポ県北西部アアザーズ市一帯で、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との戦闘を続けている。

AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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シリア人権監視団は「アラブの春」波及以降の死者総数が27万人を越えたと発表(2016年2月23日)

シリア人権監視団は「アラブの春」波及により、ダルアー県で最初の死者が出た2011年3月18日から2016年2月22日までの間の死者総数が27万人を越えたと発表した。

同監視団によると、2月22日時点の死者総数は27万1,138人で、その内訳は以下の通り:

1. 民間人:12万2,997人
18歳未満の子供1万3,597人
18歳以上の女性8,760人
戦闘部隊およびイスラーム主義部隊の戦闘員:4万3,891人

2. 離反兵:2,561人

3. シリア政府軍:5万5,042人

4. 国防隊、バアス大隊、人民諸委員会、シリア民族社会党、アレキサンドレッタ地方解放人民戦線、シャッビーハ、パレスチナ解放軍、体制への内通者:3万7,966人

5. レバノンのヒズブッラー:1,025人

6. イラン、アフガニスタン、その他のアジア諸国、アラブ諸国籍のシーア派の親体制民兵、パレスチナ人の句ドゥ旅団、アラブ人諸国籍の親体制民兵:3,809人

7. ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム、ジュンド・アクサー機構、ジュンド・シャーム機構、ハドラー大隊、トルキスターン・イスラーム党、チェチェン・ジュヌード・シャームなどのイスラーム主義運動に参加していたアラブ湾岸諸国、北アフリカ、エジプト、イエメン、イラク、レバノン、パレスチナ、ヨルダン、スーダン、そのほかのアラブ諸国、欧州諸国、ロシア、中国、インド、アフガニスタン、チェチェン、米国、オーストラリア国籍の戦闘員:4万4,254人

8. 身元不明:3,484人

このほかにも、シリア軍・治安機関に拘置されている行方不明者が2万人以上、ダーイシュ、戦闘部隊、イスラーム主義部隊に拘置されている民間人・戦闘員が1,500人以上、政府軍側の行方不明者6,000人以上、ダーイシュ、ヌスラ戦線を含む反体制武装集団側の行方不明者約2,000人、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に参加したクルド人戦闘員(数不明)がいるという。

なお、シリア人権監視団による死者総数発表の読み解き方については、青山弘之・浜中新吾「シリア人権監視団発表の死者数統計に潜む政治的偏向」(2015年、7月17日、http://synodos.jp/international/14640)を参照されたい。


AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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ハモンド英外相はYPGとシリア軍、ロシア軍の連携に不快感を表明(2016年2月23日)

英国のフィリップ・ハモンド外務大臣は議会で、「過去数週間に我々が目にしている事態は、シリアのクルド人部隊、シリア政府軍、そしてロシア空軍が連携していることを示す極めて懸念すべき証拠であり、このことにおけるクルド人の役割に対して我々は快く感じない」と証言した。

ロイター通信(2月23日付)が伝えた。

AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省は米国との「敵対行為の停止」合意に沿って、戦闘停止と人道支援物資配給を監視するための調整センターを設置(2016年2月23日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、米・ロシアによる「敵対行為の停止」と「テロとの戦い」継続に関する合意を受け、シリア駐留ロシア空軍の拠点であるラタキア県のフマイミーム航空基地に、戦闘停止と人道支援物資配給を監視するための調整センターを設置したと発表した。

AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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リヤド最高交渉委員会は米・ロシアによる「敵対行為の停止」合意に消極的、「自由シリア軍」は合意を拒否(2016年2月23日)

リヤド最高交渉委員会のサーリム・ムスラト報道官は、米・ロシアによる「敵対行為の停止」をめぐる合意に関して、「我々が恐れているのは、ロシアがこの合意を利用して、シリアの「穏健な反体制派」を標的にすることだ」と述べた。

ロイター通信(2月23日付)が伝えた。

また、リヤド最高交渉委員会の「公式」報道官を務めるリヤード・ナアサーン・アーガー氏はElaph(2月23日付)の取材に対して「この合意は、米国とロシアの間でのものであって、我々はその当事者ではない」と述べた。

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Elaph(2月23日付)によると、ダマスカス県およびダマスカス郊外県で活動する「自由シリア軍」の諸部隊が会合を開き、米国とロシアによる「敵対行為の停止」に関する合意の内容について精査し、「死に体の決定」だとの判断を下した。

同地の作戦総司令官を務めるというアブー・ズハイル・シャーミー氏はElaphの取材に対し、「占領者であるロシアが提案し、米国を満足させ、シリア政府を利する停戦合意を拒否する」と述べた。

AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、Elaph, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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シリア外務省高官はダーイシュ、ヌスラ戦線、アル=カーイダ系組織とのテロとの戦い継続を条件に米・ロシアによる「敵対行為の停止」合意を受諾すると発言(2016年2月23日)

SANA(2月23日付)は外務在外居住者省高官筋の話として、シリア政府が、米・ロシアによる「敵対行為の停止」と「テロとの戦い」継続に関する合意を受諾する方針だと伝えた。

同消息筋はまた、この合意受諾が「米・ロシアの発表に沿って、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、そしてアル=カーイダとつながりのあるその他のテロ組織に対するテロとの戦いの軍事的努力を継続すること」を条件とすると付言した。

AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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国連安保理は21日のダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町とヒムス市でのダーイシュによるテロを非難(2016年2月23日)

国連安保理は21日にダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町とヒムス市ザフラー地区で発生したダーイシュ(イスラーム国)による連続自爆テロを非難する報道声明を採択した。

AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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シリアのジャアファリー国連代表は国連が反体制派の「頑なな姿勢を隠蔽しようとした」と非難(2016年2月23日)

シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、国連安保理に書簡を提出し、そのなかでジュネーブ3会議でのスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表、潘基文事務総長の対応を批判した。

ジャアファリー国連代表は、デミストゥラ特別代表に関して「公正や中立ではなく、交渉を中断することでリヤド最高交渉委員会の頑なな姿勢を隠蔽しようとした」と批判、また潘事務総長については「国連安保理決議第2254号にかかる最新の報告でこの事実を隠蔽した」と指弾した。

ジャアファリー国連代表は、米・ロシアによる「敵対行為の停止」と「テロとの戦い」継続をめぐる合意については、「戦闘停止から除外されるテロ組織を限定した後に検討されるべきだ」と主張する一方、「テロ組織を支援する勢力にその支援を停止させ、シリアの平和と安定を脅かすこうした勢力を利する介入をさせないための行動」が必要だと強調、「テロ支援国家」、とりわけ「トルコによるシリア領内への領土侵害、敵対行為の停止」を要求した。

『ハヤート』(2月24日付)が伝えた。

AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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米国主導の有志連合はシリア領内で11回の爆撃を実施(2016年2月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、2月22日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は11回で、ハサカ市近郊(5回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)、マンビジュ市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, February 23, 2016などをもとに作成。

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シリアでの人権侵害を調査するため国連人権理事会調査委員会はロシアの爆撃に関して「我々は誰が爆撃を行っているのかを特定するため、シリアや軍関連情報に近づく能力を有しない」と主張(2016年2月22日)

シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長(ブラジル)は、国連人権委員会に11回目となる最新の報告書(http://www.ohchr.org/Documents/HRBodies/HRCouncil/CoISyria/A-HRC-31-68.pdf)を提出した。

同報告書においてピネロイ委員長は「シリアでの外国の軍事的介入が圧倒的、しかも一貫して激化し、民間人やさまざまなコミュニティに壊滅的な結果をもたらしているのを目にしている。空爆の激化によって、民間人にとって安全な場所はほとんどなくなっている。彼らはこれまで以上に暴力に曝されるようになっている」と懸念を表明した。

そのうえで、シリア政府による民間人、民間施設への攻撃、とりわけ最近のシリア北部(アレッポ県)での攻撃によって「数百人が殺害され、病院、学校、都市インフラが破壊された」としたうえで、政府軍、反体制武装勢力、シャームの民のヌスラ戦線やダーイシュ(イスラーム国)といったテロ組織など、すべての紛争当事者が「無差別攻撃」を行っていると非難した。

調査委員会は、国際刑事裁判所への提訴を改めて提言するとともに、包括的な和平プロセスを推し進めることを呼びかけた。

なお、調査委員会は記者会見で「シリア軍がアレッポ県、イドリブ県で実施した空爆による犠牲に関する文書と情報」を持っていると述べる一方、ロシア軍による空爆については「我々は誰が空爆を行っているのかを特定するため、シリアや軍関連情報に近づく能力を有しない」としつつも、「しかし、空爆が民間人を標的としていることは確かであり、それを実施できるのはシリア軍とその同盟者であって、反体制派ではない」と主張した。

『ハヤート』(2月24日付)が伝えた。

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シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は、シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会が総会に提出した報告書に関して、「シリア政府に対するバイアスがかかっており、信用できない」と一蹴した。

これに対して、サウジアラビアのアブドゥッラー・ムアッリミー国連大使は、ジャアファリー国連代表の発言を受けるかたちで「(シリア国内での殺戮などの)犯罪の第1の責任は、シリア政府、そしてそれと同盟する外国人民兵、一部の国の正規軍になる」と反論した。

そのうえで、シリア国内での反正を国際刑事裁判所に提訴することを支持すると表明した。

トルコもサウジアラビアに同調し、国際刑事裁判所への提訴を支持した。

一方、ロシアのヴラジミール・ザガイノフ国連副大使は「委員会はシリアの危機に取り組みにあたりバランスをとらねばならず、出所不明の情報に依拠すべきではない」と述べた。

またイランは「誰がシリア人を統治するかは、シリア人のみが決める問題」としたうえで、「近視眼的な政策を実施することで人権を侵害する行為を慎むべきだ」と欧米諸国、サウジアラビア、トルコの姿勢を暗に批判した。

AFP, February 23, 2016、AP, February 23, 2016、ARA News, February 23, 2016、Champress, February 23, 2016、al-Hayat, February 24, 2016、Iraqi News, February 23, 2016、Kull-na Shuraka’, February 23, 2016、al-Mada Press, February 23, 2016、Naharnet, February 23, 2016、NNA, February 23, 2016、Reuters, February 23, 2016、SANA, February 23, 2016、UPI, February 23, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領は4月13日に第2期人民議会選挙の投票を実施することを決定し、移行プロセスを事実上無視(2016年2月22日)

アサド大統領は2016年政令第63号を施行し、第2期(第11期)人民議会選挙の投票を4月13日に実施することを決定した。

2016年政令第63号では合わせて、以下の通り、各選挙区の議席配分を発表した。image

議席配分は2012年に実施された第1期(第10期)人民議会のまま。

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なお人民議会(選挙)の詳細については「現代東アラブ地域研究ネットワーク」(http://www.ac.auone-net.jp/~alsham/index.html)を参照のこと。


AFP, February 22, 2016、AP, February 22, 2016、ARA News, February 22, 2016、Champress, February 22, 2016、al-Hayat, February 23, 2016、Iraqi News, February 22, 2016、Kull-na Shuraka’, February 22, 2016、al-Mada Press, February 22, 2016、Naharnet, February 22, 2016、NNA, February 22, 2016、Reuters, February 22, 2016、SANA, February 22, 2016、UPI, February 22, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)はアレッポ県北西部の「穏健な反体制派」の拠点マーリア市を爆撃(2016年2月22日)

アレッポ県では、ARA News(2月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は米トルコ両政府が設置合意した「安全地帯」西部に位置する「穏健な反体制派」の拠点都市マーリア市を砲撃した。

AFP, February 22, 2016、AP, February 22, 2016、ARA News, February 22, 2016、Champress, February 22, 2016、al-Hayat, February 23, 2016、Iraqi News, February 22, 2016、Kull-na Shuraka’, February 22, 2016、al-Mada Press, February 22, 2016、Naharnet, February 22, 2016、NNA, February 22, 2016、Reuters, February 22, 2016、SANA, February 22, 2016、UPI, February 22, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はハサカ県南部のシャッダーディー市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続ける(2016年2月22日)

ハサカ県では、ARA News(2月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市南部アブドゥルアズィーズ山のタッル・バールード村に侵攻し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

タッル・バールード村は21日にシリア民主軍によって制圧されていた。

シリア民主軍はシャッダーディー市郊外の中国系の石油会社内に作られたダーイシュ(イスラーム国)の地雷爆弾製造工場を制圧した。

また、シリア民主軍の広報局は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)がシャッダーディー市一帯を奪還したとの情報を否定した。

一方、クッルナー・シュラカー(2月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・シャーミーラーン村一帯で拉致していた住民(アッシリア教徒)42人(うち子供9人)を新たに解放した。

ARA News(2月22日付)によると、これにより、ダーイシュは拉致していた住民約230人全員を釈放した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がスィリーン村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、ARA News(2月22日付)によると、ロシア軍戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のナアマーン村(アレッポ市東部)を空爆し、住民15人以上が死亡した。

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ヒムス県では、ロシア軍と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のカルヤタイン市および同市周辺一帯、タドムル市および同市周辺一帯を空爆した。

一方、SANA(2月22日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市一帯、スード丘一帯、タドムル市一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月22日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区、ハミーディーヤ地区、ハトラ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員60人以上を殲滅した。

AFP, February 22, 2016、AP, February 22, 2016、ARA News, February 22, 2016、Champress, February 22, 2016、al-Hayat, February 23, 2016、Iraqi News, February 22, 2016、Kull-na Shuraka’, February 22, 2016、al-Mada Press, February 22, 2016、Naharnet, February 22, 2016、NNA, February 22, 2016、Reuters, February 22, 2016、SANA, February 22, 2016、UPI, February 22, 2016などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線をはじめとする反体制派は西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ県アフリーン市一帯、アレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃(2016年2月22日)

アレッポ県では、ARA News(2月22日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアフリーン市一帯とアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がフライターン市、ムサイビーン村一帯を空爆した。

またアレッポ市シャイフ・マクスード地区では、同地を支配する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、第16師団やジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルクメン山、クルド山一帯を砲撃、またロシア軍と思われる戦闘機がマアッルバーヤー村を空爆した。

一方、SANA(2月22日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、県北東部のカームーア山、カフルサンド村など戦略地点複数カ所で反体制武装集団を掃討し、同地を制圧、治安と安定を回復した。

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イドリブ県では、シリア軍がナージヤ村、ビダーマー町一帯を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア軍がダーライヤー市を砲撃、またマルジュ・スルターン村一帯ではジハード主義武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(2月22日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月22日付)によると、シリア軍がラターミナ町、カフルズィーター市、ヒルブナフサ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 22, 2016、AP, February 22, 2016、ARA News, February 22, 2016、Champress, February 22, 2016、al-Hayat, February 23, 2016、Iraqi News, February 22, 2016、Kull-na Shuraka’, February 22, 2016、al-Mada Press, February 22, 2016、Naharnet, February 22, 2016、NNA, February 22, 2016、Reuters, February 22, 2016、SANA, February 22, 2016、UPI, February 22, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)とアル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構、トルコマン・イスラーム党、チェチェン人大隊が連携し、アレッポ県南東部のシリア軍唯一の兵站路を遮断(2016年2月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、ジュンド・アクサー機構、トルキスターン・イスラーム党、そしてチェチェン系戦闘員(コーカサス人大隊)からなるジハード主義武装集団が、アレッポ市と県南東部をアレッポ市・イスリヤー村街道一帯に侵攻し、シリア軍と交戦した。

この侵攻と並行して、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県南東部とハマー県とを結ぶイスリヤー村・ハナースィル市街道一帯に侵攻し、シリア軍と交戦し、ハナースィル市郊外のシリア軍拠点2カ所を制圧した。

この攻撃に関して、SNN(2月22日付)などは、ダーイシュとアル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構がシリア軍の拠点攻撃で「連携していたように思える」と伝えた。

SNNによると、ジュンド・アクサー機構、コーカサス人大隊は、マアナーヤー村、ブルジュ・ザアルール村、ラスム・カラア村などでシリア軍の拠点を攻撃、制圧する一方、ダーイシュはジュンド・アクサー機構と連携し、ラスム・ナフル村、タウィーラ村、カラア丘などを制圧したという。

ジュンド・アクサー機構は密かにダーイシュに忠誠を誓っていると報じられているが、ジュンド・アクサー機構自体はこれを否定している。

しかし、ジュンド・アクサー機構は、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線やシャーム自由人イスラーム運動が主導するファトフ軍が、ダーイシュとの交戦を求めたことに反発するかたちで、ファトフ軍を脱退している。

なお、クッルナー・シュラカー(2月22日付)によると、1週間ほど前には、ハマー県とイドリブ県で活動するジュンド・アクサー機構の幹部12人が離反し、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線に加わっていた。

一方、シリア軍は、ハマーム丘東部の拠点2カ所のうちの1カ所をダーイシュから奪還したと発表した。

また、SANA(2月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハマー県との県境に位置するイスリヤー村・ハナースィル市回廊に侵攻し、両県を結ぶシリア軍の兵站路を遮断しようとしたが、シリア軍が人民防衛諸組織とともに応戦し、ダーイシュの車輌14輌を破壊した。

AFP, February 22, 2016、AP, February 22, 2016、ARA News, February 22, 2016、Champress, February 22, 2016、al-Hayat, February 23, 2016、Iraqi News, February 22, 2016、Kull-na Shuraka’, February 22, 2016、al-Mada Press, February 22, 2016、Naharnet, February 22, 2016、NNA, February 22, 2016、Reuters, February 22, 2016、SANA, February 22, 2016、SNN, February 22, 2016、UPI, February 22, 2016などをもとに作成。

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民主統一党のムスリム党首「トルコはクルドフォビアに苛まれている」(2016年2月22日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン政権がシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)やアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線を支援していると断じる一方、「トルコはクルドフォビアに苛まれている」と非難した。

ムスリム共同党首は「クルド人のいかなる当事者、政党も、シリアのクルド人が独立国家を望んでいるなどという声明を出したことはない…。クルド人はシリアという国の枠内で憲政上の権利を追求している」と述べた。

また「トルコは過ちを犯している。なぜなら、トルコはクルド人を含むすべての人々が平等に権利を享受する民主的国家の樹立を望んでいないからだ…。トルコはクルドフォビアに苛まれている」と述べた。

ARA News(2月22日付)が伝えた。

AFP, February 22, 2016、AP, February 22, 2016、ARA News, February 22, 2016、Champress, February 22, 2016、al-Hayat, February 23, 2016、Iraqi News, February 22, 2016、Kull-na Shuraka’, February 22, 2016、al-Mada Press, February 22, 2016、Naharnet, February 22, 2016、NNA, February 22, 2016、Reuters, February 22, 2016、SANA, February 22, 2016、UPI, February 22, 2016などをもとに作成。

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アンサール・シャリーア大隊とムンタスィル・ビッラー大隊がアル=カーイダ系組織のヌスラ戦線に合流(2016年2月22日)

シャームの民のヌスラ戦線を名乗る集団は音声声明を出し、ダマスカス県カーブーン地区で潜伏し、活動を続けるアンサール・シャリーア大隊とムンタスィル・ビッラー大隊を完全吸収したと発表した。

AFP, February 22, 2016、AP, February 22, 2016、ARA News, February 22, 2016、Champress, February 22, 2016、al-Hayat, February 23, 2016、Iraqi News, February 22, 2016、Kull-na Shuraka’, February 22, 2016、al-Mada Press, February 22, 2016、Naharnet, February 22, 2016、NNA, February 22, 2016、Reuters, February 22, 2016、SANA, February 22, 2016、UPI, February 22, 2016などをもとに作成。

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