イラクのファイヤード内閣国家安全保障担当顧問がシリアを訪問し、アサド大統領と会談(2019年4月14日)

イラクのファーリフ・ファイヤード内閣国家安全保障担当顧問(ハイダル・アバーディー首相の特使)がシリアを訪問し、アサド大統領と会談した。

SANA(4月14日付)によると、会談では、シリア・イラク二国間関係の発展などについて意見が交わされた。

アサド大統領は会談で、両国関係の強化が両国民の利益となり、一方で両国に残存するテロの温床の根絶に、他方で、両国間の利益伸張への障害の排除につながると述べた。

また、シリアとイラクのそれぞれに分割と混乱をもたらそうとする一部諸外国の計略に対抗して、両国が主権と自決権を維持するために前進する必要があると強調した。

これに対して、ファイヤード氏は、「テロとの戦い」におけるシリアの勝利はイラクにとっての勝利でもあり、イラクにおける軍事的成果もシリアの安定に資するだろうと述べた。

AFP, April 14, 2019、ANHA, April 14, 2019、AP, April 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2019、al-Hayat, April 15, 2019、Reuters, April 14, 2019、SANA, April 14, 2019、UPI, April 14, 2019などをもとに作成。

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シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団がアレッポ市一帯で激しく交戦する一方、イドリブ県を4機の戦闘機が爆撃(2019年4月14日)

アレッポ県では、ANHA(4月14日付)によると、スッカリー地区のサミール・アブー・フーシュ小学校脇で、反体制武装集団が残していった地雷が爆発、子供1人が死亡、2人が負傷した。

シリア軍は、この爆発への報復として、シャイフ・ナッジャール市一帯やカフルハムラ村、アレッポ市ラーシディーン地区一帯にある反体制武装集団の拠点を砲撃した。

これに対して、カフルハムラ村とマンスーラ村で活動する反体制武装集団は反撃、アレッポ市ナイル通り、ハーリディーヤ地区を砲撃した。

SANA(4月14日付)によると、この砲撃で住民11人が死亡、11人が負傷した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(4月14日付)やシリア政府を支持するアレッポ・ザフラー地区情報ネットワーク(4月14日付)によると、反体制武装集団が撃ったグラード・ロケット弾は、ハーリディーヤ地区で総合情報部の車輌に直撃し、乗っていた5人が死亡した。

このほか、ドゥラル・シャーミーヤ(4月14日付)によると、シャーム解放機構がハーン・トゥーマーン村にあるシリア軍の武器庫を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)4機が、ブサンクール村、アウラム・ジャウズ村一帯を14回にわたり爆撃した。

また、シリア軍はザルズール村、スカイク村一帯、県南東部の放棄された大隊基地一帯を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はハーン・シャイフーン市、タマーニア町、タッル・マンス村、マアッル・シャマーリーン村を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(4月14日付)によると、シリア軍がマンスーラ村一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市、ラターミナ町、ザイズーン村、ズィヤーラ町、カストゥーン村一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ラタキア県3件、ハマー県2件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を13件(イドリブ県9件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認した。

AFP, April 14, 2019、ANHA, April 14, 2019、AP, April 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 14, 2019、al-Hayat, April 15, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 14, 2019、Reuters, April 14, 2019、SANA, April 14, 2019、Shabaka Akbar Hayy al-Zahra’ bi-Halab, April 14, 2019、UPI, April 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから279人、ヨルダンから1,041人、ルクバーン・キャンプから1,358人の難民が帰国(2019年4月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月14日付)を公開し、4月13日に難民1,320人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは279人(うち女性84人、子供142人)、ヨルダンから帰国したのは1,041人(うち女性312人、子供531人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は189,525人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者67,232人(うち女性20,313人、子ども34,208人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者122,293人(うち女性36,714人、子ども62,358人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 418,805人(うち女性125,685人、子供213,488人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民1,447人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは19人(うち女性8人、子供7人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは17人(うち女性4人、子供11人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは1,411人(うち女性410人、子供778人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは1,411人のうち、1,358人(うち女性396人、子供757人)は米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから退去した難民。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は19,298人(うち女性6,350人、子供8,494人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,287,894人(うち女性388,909人、子供652,260人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 14, 2019をもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がレバノン領空からハマー県ミスヤーフ市近郊のシリア軍拠点をミサイル攻撃し、イラン・イスラーム革命防衛隊1人を含む18人が死亡(2019年4月13日)

SANA(4月13日付)やシリア・アラブ・テレビ(4月13日付)は、軍消息筋の情報として、ハマー県のミスヤーフ市近郊にあるシリア軍の拠点複数カ所が午前2時30分頃、イスラエル軍戦闘機のミサイル攻撃を受け、シリア軍の防空部隊が迎撃したと伝えた。

イスラエル軍戦闘機はレバノン上空からシリア領内を狙って攻撃を行ったという。

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イスラエルのサイト(موكد هيديعوت、4月13日付)やシリア人権監視団によると、攻撃は戦闘機8機によって行われ、イスラエル海軍の戦艦サール5型コルベットも参加した。

ロシア軍には攻撃開始5分前に「事前通告」を行ったという。

攻撃では、ミスヤーフ市内の会計学校、ザーウィー村にある中距離ミサイル開発センター、シャイフ・ガドバーン村にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の前哨基地が標的となり、シリア軍、「イランの民兵」17人とイラン・イスラーム革命防衛隊1人が死亡したという。

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一方、レバノン日刊紙『ムドゥン』(4月13日付)によると、イスラエル軍戦闘機が発射したミサイルは12発で、ヒムス市西の防空大隊基地も狙われたという。

この基地には、 オサー(9K33)・ミサイルが配備されており、ヒズブッラーも部隊も駐留していたという。

https://www.facebook.com/dimashq.now/videos/429923437776585/

https://twitter.com/Mulhak/status/1116856304528707584

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また、レバノンのNNA(4月13日付)は、イスラエル軍はレバノン領空に低空で侵犯し、南部県サイダー市上空からシリア領内をミサイル攻撃したと伝えた。

ミサイル攻撃の爆発音は北部県アッカール郡のワーディー・ハーリド一帯でも聞こえたという。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、al-Mudun, April 13, 2019、NNA, April 13, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がラッカ市内で空挺作戦を実施し、ダーイシュのメンバー3人を拘束・連行(2019年4月13日)

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月13日付)によると、米主導の有志連合が、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ市のサイフ・ダウラ通りとバドゥウ地区で空挺作戦を実施した。

作戦実施と合わせて、有志連合の航空機がラッカ市上空を旋回、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が市内に展開した。

空挺作戦ではダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと思われる3人が拘束され、有志連合のヘリコプターで連行された。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局がダイル・ザウル県でダーイシュ残党の一斉摘発を実施(2019年4月13日)

ダイル・ザウル県では、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)広報センターが、県内各所でダーイシュ(イスラーム国)の残党の一斉摘発を行い、複数のメンバーを逮捕、武器、弾薬、インターネット通信機器を押収したと発表した。

ANHA(4月13日付)が伝えた。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受けるハムザ師団が避難民キャンプを襲撃(2019年4月13日)

アレッポ県では、ANHA(4月13日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市北部にあるシャルキーヤ・キャンプ(避難民キャンプ)をハムザ師団が襲撃した。

また、バーブ市では、トルコの支援を受ける反体制武装集団(いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室)の車輌が地雷に触れて爆発した。

さらに、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市南部入口でもダーイシュ(イスラーム国)が残していった地雷が爆発した。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

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ルクバーン・キャンプの難民数十世帯が米占領地域を経由して帰国(2019年4月13日)

SANA(4月13日付)は、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプに身を寄せていたシリア難民数十世帯が、スフナ市南部のジュライギーム通行所を通過し、シリアに帰国したと伝え、写真と映像を公開した。

ルクバーン・キャンプの難民帰還をめぐっては、2月19日にロシア当事者和解調整センターと国外難民帰還調整委員会がジュライギーム通行所を開設するなど、受け入れ態勢を整えていたが、米国がこれに消極的な姿勢を示していた。

また、ルクバーン・キャンプを拠点とし、米国から支援を受ける反体制武装集団(革命特殊任務軍)やルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会を名のる反体制派が、帰国を拒否すると表明、帰国を希望する難民に多額の金銭支払いを要求するなどの嫌がらせを行ってきた。

ルクバーン・キャンプには約5万人の難民が身を寄せているとされる。





AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県で軍事情報局の工作員が暗殺される(2019年4月13日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月13日付)によると、12日深夜から13日未明にかけて、フラーク市で軍事情報局の工作員が何者かによって撃たれて、死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ラタキア県2件、イドリブ県2件、アレッポ県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(イドリブ県7件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認した。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 13, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

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シリアの運輸省はサウジアラビアの貨物車輌に対する出入国税を4月13日から免除(2019年4月13日)

シリアの運輸省はサウジアラビアの貨物車輌に対する出入国税を4月13日から免除することを決定した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月13日付)が伝えた。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍は、シャーム解放機構が再開したアティマ通行所に面するダイル・バッルート通行所を閉鎖(2019年4月13日)

アレッポ県では、トルコの支援を受ける国民軍が、ダイル・バッルート村に設置されている通行所を閉鎖した。

ダイル・バッルート村は、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県北部のアティマ村にある通行所に面している。

アティマ村の通行所は、12日にシャーム解放機構が住民の往来に限って開放すると発表していた。

この決定を受けて、住民数十人を乗せた車80台が、シャーム解放機構の支配地域からアティマ村を経由して、ダイル・バッルート村を通過しようとしたが、国民軍は通行所を閉鎖し、通過を阻止した。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから384人、ヨルダンから1,088人の難民が帰国、避難民53人が帰宅(2019年4月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月13日付)を公開し、4月12日に難民1,472人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは384人(うち女性115人、子供196人)、ヨルダンから帰国したのは1,088人(うち女性326人、子供555人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は188,205人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者66,953人(うち女性20,229人、子ども34,066人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者121,252人(うち女性36,402人、子ども61,827人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 417,485人(うち女性125,289人、子供212,815人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民53人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは21人(うち女性9人、子供7人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは31人(うち女性10人、子供16人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は17,851人(うち女性5,928人、子供7,698人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,286,447人(うち女性388,487人、子供651,464人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 13, 2019をもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県でYPG主体のシリア民主軍、親政権民兵を攻撃、ロシア軍が対抗措置として同地を爆撃(2019年4月12日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(4月13日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がスィージャーン油田近くを走行中の人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車列を襲撃し、戦闘員多数を死傷させた。

また、ダイル・ザウル市南のフライビシャ町近郊の砂漠地帯でも、ダーイシュは親政権民兵(国防隊)を襲撃し、4人を殺害した。

これを受け、ロシア軍戦闘機がフライビシュ町一帯を爆撃した。

AFP, April 13, 2019、ANHA, April 13, 2019、AP, April 13, 2019、Dayr al-Zawr 24, April 13, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 13, 2019、al-Hayat, April 14, 2019、Reuters, April 13, 2019、SANA, April 13, 2019、UPI, April 13, 2019などをもとに作成。

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北・東クルド自治局の高官は米国がシリアからの部隊撤退を撤回して以降、シリア政府との交渉が暗礁に乗り上げていることを明かし、ロシアを非難(2019年4月12日)

ロイター通信(4月12日付)は、シリア政府との交渉に当たっている北・東クルド自治局の高官が、両者の政治的取引が暗礁に乗り上げていることを明らかにし、仲介をしているロシアを非難している、と伝えた。

暗礁に乗り上げていることを明かしたのは、北・東シリア自治局のジャズィーラ地方顧問を務めるバドラーン・ジヤー・クルド氏。

同氏によると、北・東クルド自治局や、ドナルド・トランプ米大統領がシリアから部隊撤退すると発表(2018年12月)した直後の1月から、シリア政府との交渉を再開、ロシアの仲介でシリア北東部の自治が維持されることを期待していた。

だが、米国が撤退を事実上撤回すると、シリア政府は、北・東クルド自治局に対して、支配に服さない場合は軍事行動も辞さないと脅迫するようになり、ロシアも仲介のイニシアチブを発揮しなくなった、という。

バドラーン・ジヤー・クルド氏は、「ロシアはイニシアチブは有効だと主張しているが、役に立っていない」と批判した。

AFP, April 12, 2019、ANHA, April 12, 2019、AP, April 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 12, 2019、al-Hayat, April 13, 2019、Reuters, April 12, 2019、SANA, April 12, 2019、UPI, April 12, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構はトルコの庇護を受ける反体制武装集団の支配地との境界に位置するアティマ村(イドリブ県北部)の通行所を再開、住民の往来に限って認める(2019年4月12日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構は、トルコの庇護を受ける反体制武装集団(いわゆる「オリーブの枝」作戦司令室、国民軍、国民解放戦線)の支配地との境界に位置するイドリブ県北部のアティマ村に設置していた通行所を再開すると発表した。

通行所を管理するシャーム解放機構総務局のアフマド・アリー氏が、同組織に近いイバー・ネット(4月12日付)が伝えたところによると、アティマ村の通行所の再開は、住民の要請を受けたもので、商業通路としてではなく、住民の移動のみのために開放されるという。

なお、アリー氏によると、これに対して、アレッポ県のダーラト・イッザ市の通行所は商業通路として開放されているが、住民の移動は認められないという。

シャーム解放機構は、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)から国民解放戦線を放逐した2019年1月にアティマ村の通行所を閉鎖していた。

AFP, April 12, 2019、ANHA, April 12, 2019、AP, April 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 12, 2019、al-Hayat, April 13, 2019、Reuters, April 12, 2019、SANA, April 12, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, April 12, 2019、UPI, April 12, 2019などをもとに作成。

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アレッポ県北部でバーブ軍事評議会とトルコの支援を受ける反体制武装集団が交戦(2019年4月12日)

アレッポ県では、ANHA(4月12日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市東のブワイヒジュ村にあるバーブ軍事評議会(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属)の拠点を、反体制武装集団(いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室)が砲撃、両者が交戦した。

AFP, April 12, 2019、ANHA, April 12, 2019、AP, April 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 12, 2019、al-Hayat, April 13, 2019、Reuters, April 12, 2019、SANA, April 12, 2019、UPI, April 12, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県で反体制派がイラン人の乗ったジープを爆破(2019年4月12日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月12日付)が匿名消息筋の話として伝えたところによると、同県の「人民抵抗組織」がジャイドゥール地方(インヒル市、ジャースィム市一帯)でシーア派民兵が乗った黒塗りのランドクルーザーに爆弾を仕掛けて爆破した。

乗っていたのは、最近ダルアー県に派遣されたイラン人戦闘員で、爆発の直後、現場に救急車輌が向かうのが目撃されたが、死傷者数は不明だという。

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ハマー県では、SANA(4月12日付)によると、シリア軍がフワイズ村、サフル丘、カフルヌブーダ町一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(4月12日付)によると、シリア軍がタマーニア町一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、SANA(4月12日付)によると、アレッポ市ハムダーニーヤ地区で反体制武装集団が残していった地雷が爆発し、子供2人が死亡、5人が負傷した。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは27件の停戦違反を、トルコ側は7件の違反を確認

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ラタキア県5件、ハマー県1件)確認したと発表した。

AFP, April 12, 2019、ANHA, April 12, 2019、AP, April 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 12, 2019、al-Hayat, April 13, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 12, 2019、Reuters, April 12, 2019、SANA, April 12, 2019、UPI, April 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから307人、ヨルダンから854人の難民が帰国、避難民105人が帰宅(2019年4月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月12日付)を公開し、4月11日に難民1,161人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは307人(うち女性92人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは854人(うち女性256人、子供436人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は186,733人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者66,569人(うち女性20,114人、子ども33,870人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者120,164人(うち女性36,076人、子ども61,272人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 460,013人(うち女性124,848人、子供212,064人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民105人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは27人(うち女性11人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは24人(うち女性6人、子供14人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは54人(うち女性12人、子供25人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は17,798人(うち女性5,909人、子供7,675人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,286,394人(うち女性388,468人、子供651,441人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 12, 2019をもとに作成。

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シリア南部でゴラン高原に対するイスラエルの主権を承認したトランプ大統領の決定に抗議するデモ(2019年4月11日)

スワイダー県スワイダー市、ダルアー県ダイル・ブフト村で、人民諸組織、組合諸組合などの呼びかけで、ドナルド・トランプ米大統領が3月25日にシリア領ゴラン高原に対するイスラエルの主権を認める大統領令に署名したことに抗議するデモが行われ、多くの住民が参加した。

SANA(4月11日付)が伝えた。

スワイダー市

ダイル・ブフト村http://www.sana.sy/wp-content/uploads/2019/04/1-125.jpg

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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ガーニム石油鉱物資源大臣「紛争による石油部門の損失は472億米ドル」(2019年4月11日)

アリー・ガーニム石油鉱物資源大臣は、シリアでの紛争によって過去数年間に生じた石油部門の損失額が472億米ドルに達していることを明らかにした。

ガーニム大臣によると、現在シリアでは1日10万から13万6000バレルの原油を精製する必要があるが、その一部を輸入に頼らざるを得ない状況が続いており、そのために1日880万米ドルの費用が拠出されているという。

なお、内戦前のシリアでの石油生産量は1日40万バレルで、うち25万バレルが国内で消費されていたが、現在は、1万4000バレルが生産されているのみだという。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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スワイダー県砂漠地帯にダーイシュが出没、シリア軍はこれを爆撃(2019年4月11日)

スワイダー県では、スワイダー24(4月11日付)によると、シリア軍の戦闘機複数機がダマスカス郊外県に隣接する砂漠地帯のカッラーア地区を複数回にわたって爆撃した。

爆撃は、同地にダーイシュ(イスラーム国)の細胞が出没したのを受けたもの。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、Suwayda 24, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍はユーフラテス川東岸地域でのYPGとの戦闘を想定し、国民軍に市街戦の教練を行う一方、国民軍は化学兵器戦の専門家が配属されたと発表(2019年4月11日)

アナトリア通信(4月11日付)は、トルコ占領下のアレッポ県北部で活動を続ける国民軍所属部隊が、空挺作戦に続いて、市街戦の訓練をトルコ軍から受けていると伝えた。

トルコ軍から市街戦の訓練を受けているのは、東部自由人連合で、戦闘員250人がユーフラテス川東岸地域での人民防衛隊(YPG)との戦闘を想定した訓練を受けているという。

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一方、国民軍は声明を出し、第2師団(ハムザ師団)が、化学兵器戦、航空・防空部門、砲撃部門、歩兵戦、工兵部門などを専門とする18人士官が新たに配属されたと発表した。

AFP, April 11, 2019、Anadolu Ajansı, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はイラク政府使節団とダーイシュとつながりのない女性、子供ら4000人の帰国について協議(2019年4月11日)

クルド民族主義勢力の民主統一党(PYD)が主導する自治政体の北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)は声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が拘束したダーイシュ(イスラーム国)のメンバーやその家族、そしてダーイシュの攻撃を避けてシリアに逃れていたイラク難民の処遇に関してイラク政府の使節団と協議したと発表した。

声明によると、この協議で、北・東シリア自治局は、イラク政府側に、ダーイシュとつながりのないイラク難民約3万人がハサカ県のフール町にある難民・避難民キャンプなどに収容されており、うち女性と子供を含む4000人がイラクへの帰国を希望しており、帰国希望者リストへの登録を済ませたと伝え、この名簿を渡した。

ANHA(4月11日付)が伝えた。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市(アレッポ県)およびその一帯で相次いで爆発が発生(2019年4月11日)

アレッポ県では、ANHA(4月11日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のカッバースィーン村で、反体制武装集団の車輌に仕掛けられた爆弾が爆発し、乗っていたメンバー複数人が死傷した。

また、市近郊のスッカリーヤ村では、反体制武装集団(いわゆる「ユーフラテスの盾」作戦司令室)どうしが交戦した。

戦闘の理由は不明。

さらに、トルコの占領下にあるバーブ市のアブー・バクル・スィッディーク・モスク前で大きな爆発が発生した。

爆発はトルコの支援を受ける反体制武装集団の車輌に爆弾が投げ込まれて発生、この車輌が大破し、負傷者が出た。

一方、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市の市庁舎近くで手榴弾が爆発、サラースィーン通りでも地雷が爆発した。

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ハサカ県では、ANHA(4月11日付)によると、カフターニーヤ市(ディルベ・スピーイェ)で何者かが住民に発砲した。

撃たれた住民は死亡した。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ハマー県を砲撃、ダルアー市で何者かがバアス党支局にRPG弾を撃ち込む(2019年4月11日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタフターヤー村を砲撃した。

発射されたロケット弾、迫撃砲は100発以上に及んだという。

シリア軍はまた、タッル・マンス村、ジャルジャナーズ町を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町を砲撃した。

発射されたロケット弾、迫撃砲は30発以上に及んだという。

シリア軍はまた、ラハーヤー村を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月11日付)によると、シリア軍の砲撃でラハーヤー村では2人が死亡、フワイジャ村では1人が死亡した。

また、ラターミナ町、カフルズィーター市、ムーリク市、ヒルバト・ナークース村でも複数が負傷した。

一方、SANA(4月11日付)によると、シリア軍が県北部のムーリク市一帯にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、によると、シリア軍がハラサ村、アレッポ市西部郊外のムハンディスィーン地区を砲撃した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月11日付)によると、ダルアー市マハッタ(鉄道駅)地区にあるバアス党の支局施設にRPG弾が撃ち込まれた。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月12日付)によると、砲弾はまた、ダルアー県警察のムハンマド・タクラー所長の自宅にも着弾したという。

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クナイトラ県では、SANA(4月11日付)によると、クルーム丘近郊とハーン・アルナバ市近郊で反体制武装集団が残していった地雷が爆発し、子供3人が死亡、4人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(ラタキア県3件、ハマー県1件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を7件(イドリブ県3件、アレッポ県2件、ハマー県1件、ラタキア県1件)確認した。

AFP, April 11, 2019、ANHA, April 11, 2019、AP, April 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 11, 2019、April 12, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 11, 2019、Reuters, April 11, 2019、SANA, April 11, 2019、UPI, April 11, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから432人、ヨルダンから735人の難民が帰国、避難民564人が帰宅(2019年4月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月11日付)を公開し、4月10日に難民1,167人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは432人(うち女性130人、子供220人)、ヨルダンから帰国したのは735人(うち女性221人、子供375人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は185,572人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者66,262人(うち女性20,022人、子ども33,713人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者119,310人(うち女性35,820人、子ども60,836人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 414,852人(うち女性124,500人、子供211,471人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,696,131人(うち女性2,000,839人、子供3,415,027人)。

一方、国内避難民564人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは32人(うち女性12人、子供13人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは19人(うち女性4人、子供13人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは513人(うち女性145人、子供268人)、ヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰還したのは459人(うち女性129人、子供243人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は17,693人(うち女性5,880人、子供7,624人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,286,289人(うち女性388,439人、子供651,390人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 11, 2019をもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動が、ハマー県北部での対立を解消するための合意を交わす(2019年4月10日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、トルコの庇護を受ける国民解放戦線に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動が、ハマー県北部での対立を解消するための合意を交わした。

合意は、①両組織が拘束している捕虜の解放、②両組織の対立の発端をもたらした関係者の法廷での審査、③シリア政府支配地域と反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)の境界に位置するカルアト・マディーク町の通行所に設置されていたシャーム解放機構の通行所を再開する、という3項目からなる。

シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の対立は、シャーム自由人イスラーム運動が、シャーム解放機構などとともに設置していた中央作戦司令室と連携せずに、ハマー県北部のシリア軍拠点に対して単独で砲撃を行ったことに端を発していた。

シャーム自由人イスラーム運動の独断行動に対して、シャーム解放機構は、砲撃を行っていたシャーム自由人イスラーム運動のメンバー1人を逮捕、迫撃砲を応酬していた。

これに対して、シャーム自由人イスラーム運動は、カルアト・マディーク町通行所のシャーム解放機構の検問所を襲撃し、メンバーを拘束していた。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月10日付)が伝えた。

AFP, April 10, 2019、ANHA, April 10, 2019、AP, April 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 10, 2019、SANA, April 10, 2019、UPI, April 10, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「ロシアが根本的に問題視しているのはイドリブ県にテロ組織がいること。トルコは同地で「テロとの戦い」を行っている」(2019年4月10日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ロシアから帰国する機内で記者団に対して、ヴラジミール・プーチン大統領との会談の内容について明らかにした。

それによると、「ロシア側との協議は、ほとんどがイドリブ県の情勢に関するものだった。ロシアが根本的に問題視したのは、同地に一部テロ組織がいること」で、これに対して「トルコの軍と諜報機関は必要に応じてロシア側に警告を発している…。また我々は同地で「テロとの戦い」を続行している」と応えたという。

北・東シリア自治局の支配下にあるシリア北東部の国境地帯については、「トルコは、この地域を掌握したい。これまでにも米政府に何度も、国境地帯に安全地帯を設置し、テロリストを排除する必要があると説明してきた。

エルドアン大統領はまた、「アスタナ会議を強化するためにいくつかの措置が将来講じられるかもしれない…。ヨルダン、イラク、レバノン、ドイツ、中国の5カ国が新たに参加するだろう」と述べた。

RT(4月10日付)、『サバフ』(4月10日付)が伝えた。

AFP, April 10, 2019、ANHA, April 10, 2019、AP, April 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 10, 2019、RT, April 10, 2019、Sabah, April 10, 2019、SANA, April 10, 2019、UPI, April 10, 2019などをもとに作成。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市に展開していたロシア軍部隊が突如撤退、これに代わってYPGがシリア国旗を掲げて同地に展開(2019年4月10日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月10日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市に展開していたロシア軍部隊が突如撤退、これに代わって人民防衛隊(YPG)がシリア国旗を掲げて同地に展開した。

この動きは、4月8日のロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の首脳会談を受けたものだという。

AFP, April 10, 2019、ANHA, April 10, 2019、AP, April 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、Reuters, April 10, 2019、SANA, April 10, 2019、UPI, April 10, 2019などをもとに作成。

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東グータ地方のカフルバトナー町でアサド政権を批判する落書きが発見される(2019年4月10日)

ダマスカス郊外県では、レバノン日刊紙『ムドゥン』(4月10日付)によると、東グータ地方のカフルバトナー町で2日前にアサド政権を批判する落書きが発見され、軍事治安局や共和国護衛隊が同地に増派され、厳戒態勢が敷かれた。

目撃者らによると、カフルバトナー町の壁には「自由シリア軍がやって来る」、「アサドは倒れる」、「自由を永久に」、「軍事治安局は倒れる」、「革命は続く」、「恣意的逮捕反対」などと書かれていたという。

AFP, April 10, 2019、ANHA, April 10, 2019、AP, April 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 10, 2019、al-Hayat, April 11, 2019、al-Mudun, April 10, 2019、Reuters, April 10, 2019、SANA, April 10, 2019、UPI, April 10, 2019などをもとに作成。

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