ダイル・ザウル県をイスラエル軍所属と思われる戦闘機が爆撃し、「イランの民兵」15人以上死亡(2020年9月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団やドゥラル・シャーミーヤ(9月3日付)などによると、シリア政府支配下のブーカマール市近郊の砂漠地帯に対して、イスラエル軍と思われる戦闘機複数機が未明に爆撃を実施、「イランの民兵」の拠点が標的となり、9人が死亡、6人以上が負傷した。

爆撃はまた、アラバ(ラフバ)の城塞から5キロ離れたイラク人民動員隊所属のヒズブッラー大隊の拠点に対しても行われ、ヒズブッラー大隊のメンバー7人が死亡し、10人が負傷したという。

AFP, September 3, 2020、ANHA, September 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2020、Reuters, September 3, 2020、SANA, September 3, 2020、SOHR, September 3, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下のダイル・ザウル県、ラッカ県の各所で混乱続く(2020年9月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下のブサイラ市で、オートバイに乗った2人組が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人を襲撃し殺害した。

ブサイラ市ではまた、市内の市場で爆弾が爆発した。

また、シャアファ村でも民家の前で爆発が発生した。

一方、シュハイル村では、シリア民主軍が検問所を通過しようとした住民を殺害した。

このほか、SANA(9月3日付)によると、北・東シリア自治局の支配下のアブー・ハマーム市でシリア民主軍の拠点に何者かが手榴弾を投げ込んだ。

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ラッカ県では、SANA(9月3日付)によると、北・東シリア自治局の支配下のフース村近郊でシリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員多数が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(9月3日付)によると、米軍の大型トレーラーなど52輌からなる車列が、違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に入った。

一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局支配下のハサカ県のフール・キャンプに収容されている国内避難民(IDPs)のうち、ダイル・ザウル県出身者約350人が地元名士や部族長の身元保証を受けて帰還した。

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ダイル・ザウル県在住のバキール部族の族長らが組織しているバキール諸部族評議会は声明を出し、アブドゥルアズィーズ・スライマーン・ハンマーダ族長が2日に発表した声明に関して、国外居住者は介入しないよう反論した。


AFP, September 3, 2020、ANHA, September 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2020、Reuters, September 3, 2020、SANA, September 3, 2020、SOHR, September 3, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で75人、北・東シリア自治局支配地域で14人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で4人(2020年9月3日)

保健省は政府支配地域で新たに75人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者20人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、9月3日現在の同地での感染者数は計2,973人、うち死亡したのは124人、回復したのは681人となった。

SANA(9月3日付)が伝えた。

一方、農業省は声明を出し、アフマド・カーディリー元農業大臣が新型コロナウイルスに感染し、死去したと発表した。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに14人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者19人が完治したと発表した。

これにより、9月3日現在の同地での感染者数は計609人、うち死亡したのは40人、回復したのは146人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市6人、カーミシュリー市1人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市1人、ダルバースィーヤ市2人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、ダイル・ザウル県1人。

ANHA(9月3日付)が伝えた。

一方、北・東シリア自治局の執行評議会共同議長府は決定第106号を発出し、ラッカ県タブカ市とアレッポ県マンビジュ市の通行所の移動規制を解除し、住民の往来を許可すると発表した。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月3日に新たに4人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、3人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計93人、うち回復したのは64人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1374870349384519/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者4人が確認されたと発表した。

新規感染者が確認されたのはイドリブ県。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計93人(うち42人は「解放区」、49人はトルコ占領地)、うち死亡したのは1人、回復したのは61人となった。

AFP, September 3, 2020、ACU, September 3, 2020、ANHA, September 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2020、Reuters, September 3, 2020、SANA, September 3, 2020、SOHR, September 3, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県などで交戦(2020年9月3日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから181日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるM5高速道路沿線のジダール・ブカフルーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるカンスフラ村、フライフィル村、ファッティーラ村、バーラ村、アルバイーン山、アリーハー市一帯、カフル・ウワイド村を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラトミスリーン市にある武器販売店で爆発が発生し、4人が負傷した。

このほか、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約30輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるドゥワイル・アクラード村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯、カルフース山一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で、住民数十人が抗議デモを行い、当局によって拘束された逮捕者の消息究明を要求した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 3, 2020、ANHA, September 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2020、Reuters, September 3, 2020、SANA, September 3, 2020、SOHR, September 3, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民447人と国内避難民(IDPs)22人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は594,933人、2019年以降帰還したIDPsは66,293人に(2020年9月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月3日付)を公開し、9月2日に難民447人(うち女性134人、子供228人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民447人(うち女性134人、子供228人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は594,933人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者199,745人(うち女性60,063人、子ども101,598人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,705,117人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は824,273人(うち女性247,339人、子供420,089人)となった。

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一方、国内避難民22人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは22人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した22人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は22人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,293人(うち女性23,108人、子供27,281人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,889人(うち女性405,667人、子供671,047人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2020をもとに作成。

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アサド大統領は第2次アルヌース内閣の初会合で議長を務める:行政改革プロジェクトの策定・実施、汚職撲滅を指示、農業を優先事項に(2020年9月2日)

アサド大統領は、8月30日に2020年政令第221号をもって発足させた第2次フサイン・アルヌース内閣の閣僚任命式を行い、その後、新内閣の第1回閣議を開催し、その議長を務め、閣僚を前に基調演説を行った。

演説における大統領の主な発言は以下の通り:

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新内閣とは、新たなアイデアを持った新たなメンバーと刷新されたアイデアを持った古くからのメンバーからなるということを意味する。それ以前との乖離、脱却を意味しない…。それはより発展し、より効率的なかたちへの再構成を意味する。

あらゆる任務、仕事の始まりにおいては、何らかの立場への責任が伴う…。とくに自分たちの国に対して大志を抱いているのであれば、任期中にすべての問題を解決できるだろうかと自問することもあるだろう…。現実には当然のことながら、それは難しい。だから、国家は常に優先事項を定めるのだ。もちろん、我々が置かれている戦時下というような状況においては、選択肢は限られ、優先事項は常時よりも必要性が高い。こうした状況において、我々は優先事項を明示しなければならない…。国家の優先事項は、市民にとっての緊急のニーズと合致しないこともある。なぜなら、長期的な優先事項だからだ。だが、それは不可欠なものなのだ。これに対して、市民の優先事項は日々の苦しみやニーズに対処することだ。つまり、いずれの優先事項も同じ目的に向かっており、並行しているのだ。

優先事項の第1点は行政改革だ…。健全な内閣、そして健全な政府機関こそが健全な行政であり、粗悪な行政と健全な内閣が同時に存在することはない…。一連の政策を打ち、法律を施行する優れた行政がなければ、そうした政策や法律には何の価値もない。それは人的資源についても言えることだ。人的資源や能力について言及する際には…、プロジェクトがなければ意味がない。

行政改革プロジェクトにおいて重要な点は、国家機関と法律の断絶を抑止することだ。我々は常に調和について言及するが…、調和とは組織内部における明確な仕組みのことだ…。行政改革プロジェクトとは、こうしたことを評価し、より良い結果に至ることをめざすものだ。もちろんこうしたプロジェクトを市民は緊急課題だと感じないかもしれない。なぜなら結果が現れるのには時間がかかるからだ。だが、それは極めて不可欠なのだ。

シリアの各国家期間はこれまで実際に汚職に取り組む政策を行ってきた…。だが、そのことは、それだけ充分だったという意味ではない…。我々の前には長い道のりが続いている。なぜなら汚職は拡がり続けているからだ…。それは国家だけでなく…社会にも蔓延している。社会の大部分が腐敗しているなどというつもりはない。それは非論理的だ…。だが、腐敗した少数が社会を覆い被さり、力と影響力を持っている。汚職とは…賢く、用意周到に練り上げられている…。法律にはいくつもの抜け道がある…。しかし、汚職の大部分は、法律に沿って続いている。

法律に関してもっとも重要な点として例外をめぐる問題がある…。一部例外は必要だという者は常にいるし、実際に公務においては例外状況がある…。だが、いつこうした例外が認められるのかについて規定を作らねばならない…。そうすることで、我々は無秩序と汚職に同時に取り組むことになる。

汚職における別の点として司法をめぐる問題がある。人々は司法の問題について常に言及する。それは、司法だけに汚職撲滅の責任があるからだけでなく、国家機関の活動のすべては最終的には司法によって判断されるからだ…。司法が汚職撲滅の基礎をなし…、その終わりに位置するのなら、始まりはどこにあるのか? 始まりはあなた方、国家機関にある…。関係機関で汚職が追及されなければ…、これは深刻な麻痺だ…。汚職撲滅とは、各機関の責任者が立派なだけでは意味がない。立派で、なおかつ汚職を追及するものでなければならない。

汚職撲滅は包括的でなければならず、もちろんメディアを通じて行われねばならない。メディアはとくに調査に際して重要な役割を担う…。我々は、風評や噂に陥らないようにするため、伝統的なメディアや(明確な基礎に裏打ちされた)インターネット・メディアを奨励する必要がある。

プログラムとは、各省庁の…機関を一堂に会して…、前に向かって大きく躍進するためのものだ…。その一例が「祖国の負傷者」計画だ…。第1段階においては国防省が基本的に責任を担い…、第2段階において医療機関や関係機関に権限は拡大する…。我々には、緊急の目標を実現するための多くの柔軟な計画が必要であり、それは同時に進歩的なものでなければならない…。プロジェクトは政府が早急に結果を実現するための仕組みの一つなのだ。

封鎖に立ち向かううえで最も重要な方法は、農業全般を支援することだと言ってきた。だが、農業がシリアにおいて第1であることは自明だ。1番だ。なぜなら、シリア社会は数千年来農業社会だからだ…。我々は非常に短期間で多くの労働機会を実現できる。同時に、食糧安全保障を実現できる。だが、私はここでは優先順位についてだけ言及したい…。この分野において必要なのは、農業を優先事項とし、関係する各省が協力し合うことで、このセクターを早急に押し上げることだ。その一環として必要なのは、農業を支援するためのすべての工業への支援を充実させることだ。

もう一つ重要なセクターが情報セクターだ。この分野は原材料を輸入する必要はない。基本となる原材料は知性、若者の創造的な知性だからだ…。これは封鎖の影響を受けない…。生産に際して、封鎖は我々が多くを体得し、大いに発展する機会だ。

我々が、透明性、脱税、汚職、ポンドの力などについて考える時、これらすべてはオンライン決済の問題に関わることになる…。この問題については多くの立法が制定された。我々は大いに前進した。残されているのは技術的な設備であり、それも数ヶ月で完成する。

シリアのメディアは困難な状況でも良い動きをしてきた。躊躇せずに欠陥がどこに隠されているかを追及し続けることが、メディアにとっての義務だ。対応することが責任者の義務だ…。メディアと関わり、情報を伝える様々な方法がある。メディアを通じて対話の輪を拡げる必要がある…。問題提起は責任者を攻撃することではなく、責任者を支え、助けることになる。

我々が情報を発信しなければ、市民は風評に晒される。国営メディアを駆使することも必要だ。国営メディアを駆使して、正しく信用できる情報を発信すれば、メディアを信頼できる情報源に変えることができる。こうすることで、インターネットの無秩序を断ち切ることができる…。重要なことは、我々が率先してこの方向に向かうことだ。

責任者が仕事において成功するうえでの基本は献身だ。間違いを恐れるな。間違いは人間の本性の一部だ。仕事をする人間は間違えるが、しない人間はしないことを皆が知っている。我々は間違いを恐れてはならない。我々は日々間違える。私はこの国のどの責任者と同じく間違える。市民は責任者が献身だと分かれば、間違いに寛容になる。間違いを正そうとしていると分かれば、それこそが進歩であり、知恵なのだ…。謙虚であることが、いかなる責任者だれ、人々から愛され、その支援を受けるうえでもっとも重要なのだ。謙虚さとは人々に近い暮らしをすることだけを意味しない…。意見を尊重することも謙虚さだ…。私は正しいと思う意見は尊重するし、私の視点から間違っていると思うことも尊重する。なぜなら、意見が正しいか、間違っているかではなく、それを提示し、議論することの方が重要だ。なぜなら、知性とはトレーニングなしに成長しない筋肉のようなものだからだ。知性にとってのトレーニングは議論と対話、そして人々と交わることだ。

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https://youtu.be/N9nn6thCyOA

https://youtu.be/n-sx7iJBrxg

SANA(9月2日付)が伝えた。

AFP, September 2, 2020、ANHA, September 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2020、Reuters, September 2, 2020、SANA, September 2, 2020、SOHR, September 2, 2020などをもとに作成。

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サウト・アースィマは、ロシア軍がダマスカス郊外県各所でリビアに戦闘員を派遣するための準備を行っていると伝える(2020年9月2日)

サウト・アースィマ(9月2日付)は、ロシア軍がダマスカス郊外県各所でリビアに戦闘員を派遣するための準備を行っていると伝えた。

同サイトによると、ロシア軍は9月1日、リビアに派遣する戦闘員の氏名の登録を開始した。

登録され戦闘員の数は500人に達し、その多くは、すでにリビアへの派遣経験がある者で、契約(再契約)を交わした彼らには月収1,000ドルの報酬が支払われるという。

同サイトによると、300人あまりが9月5日にリビアに向かう予定だという。

AFP, September 2, 2020、ANHA, September 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2020、Reuters, September 2, 2020、SANA, September 2, 2020、Sawt al-‘Asima, September 2, 2020、SOHR, September 2, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアアザーズ市でシャーム解放機構に逮捕者釈放を求めるデモ(2020年9月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアアザーズ市にある「自由アレッポ大学」の学生が、シャーム解放機構によって逮捕された同大学の学生の釈放を求めて抗議デモを行った。

一方、アアザーズ市で勤務する警察(内務治安部隊、いわゆる「自由警察」)の警官1人が同市近郊の街道で何者かの襲撃を受けて死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市地元評議会が、トルコの侵攻と占領を受けて退去した住民の土地を接収し、新たな通商用の国境通行所を設置した。

AFP, September 2, 2020、ANHA, September 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2020、Reuters, September 2, 2020、SANA, September 2, 2020、SOHR, September 2, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で麻薬密売業者の隣人の子供をシリア民主軍が拘束、住民がこれを武力で奪還(2020年9月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市で麻薬密輸業者の自宅を急襲し、容疑者の逮捕を試みたが、逃走を許した。

シリア民主軍はまた、この容疑者の隣人の子供1人を拘束したが、住民が抗議、シリア民主軍に発砲するなどして子供を奪還した。

一方、ブサイラ市でダーイシュ(イスラーム国)のメンバーが、商店主に「ザカート」の支払いを強要し、手榴弾を爆発させた。

また、アブー・ハマーム市では、何者かが同市民政評議会本部に手榴弾を投げ込み、複数人が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍の装甲車4輌が、シリア国民軍の車輌1輌とともに、マーリキーヤ(ダイリーク)市一帯の国境地帯でパトロールを実施した。

AFP, September 2, 2020、ANHA, September 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2020、Reuters, September 2, 2020、SANA, September 2, 2020、SOHR, September 2, 2020などをもとに作成。

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バキール部族長がシリア民主軍傘下のダイル・ザウル軍事評議会のアブー・ハウラ議長を擁護し、PKKと対等な地位を獲得するよう確約させるよう呼びかける(2020年9月2日)

バキール部族のアブドゥルアズィーズ・スライマーン・ハンマーダ族長は声明を出し、ダイル・ザウル県の部族、とりわけアカイダート部族に対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するダイル・ザウル軍事評議会のアフマド・ハビール・アブー・ハウラ議長を擁護することで、北・東シリア自治局やシリア民主軍を主導する「PKK」(クルディスタン労働者党)と民主統一党(PYD)と対等な立場を獲得し、これらの党にダイル・ザウル県の自治を独占させないよう確約させるよう呼びかけた。


AFP, September 2, 2020、ANHA, September 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2020、Reuters, September 2, 2020、SANA, September 2, 2020、SOHR, September 2, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県、アレッポ県、ラタキア県で交戦(2020年9月2日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから180日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカフル・ウワイド村、バイルーン村、スフーフン村、ファッティーラ村、バイニーン村、ルワイハ村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シャーム解放機構はシリア政府の支配下にあるシャフシャブー山を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるトルコマン山地方のサッラーフ村、カルズ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がカフルタアール村一帯で交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市で軍事治安局の研究部門担当者が何者かに撃たれて死亡した。

また、フラーク市では、軍がイズラア市に向かおうとしていた高齢の男性を拘束したことに抗議するデモが発生し、若者らが市内の空軍情報部の検問所を包囲し、タイヤを燃やすなどして道路を封鎖した。

AFP, September 2, 2020、ANHA, September 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2020、Reuters, September 2, 2020、SANA, September 2, 2020、SOHR, September 2, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がヒムス県東部のT4航空基地をミサイル攻撃(2020年9月2日)

シリア軍筋は声明を出し、午後10時23分にイスラエル軍戦闘機複数機がヒムス県東部のT4航空基地(タイフール航空基地)に向かってミサイル複数発を発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、そのほとんどを撃破したと発表した。

SANA(9月2日付)が伝えた。

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ドゥラル・シャーミーヤ(9月3日付)は、複数の活動家の話として、この爆撃でイラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受けるイラク人民動員隊所属のズー・フィカール旅団の士官1人が死亡したと伝えた。

同サイトはまた、未確認情報として、航空基地のミサイル・システムの管理にあたるイラン人軍事技術者10人が死亡したと伝えた。

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一方、イスラエル軍諜報局報道官の声明によると、イスラエル空軍のF-35ステルス多用途戦闘機3機がイランの武器庫複数棟を爆撃し、これを完全に破壊したという。

AFP, September 2, 2020、ANHA, September 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2020、September 3, 2020、Reuters, September 2, 2020、September 3, 2020、SANA, September 2, 2020、SOHR, September 2, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で68人、北・東シリア自治局支配地域で20人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で9人(2020年9月2日)

保健省は政府支配地域で新たに68人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、9月2日現在の同地での感染者数は計2,898人、うち死亡したのは120人、回復したのは661人となった。

SANA(9月2日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者17人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、9月2日現在の同地での感染者数は計595人、うち死亡したのは40人、回復したのは127人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市5人、カーミシュリー市5人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市3人、マーリキーヤ(ダイリーク)市2人、ラッカ県のラッカ市3人、タブカ市1人、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市1人。

ANHA(9月2日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月2日に新たに9人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、5人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計89人、うち回復したのは61人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1374060776132143/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者9人が確認されたと発表した。

新規感染者が確認されたのは、アレッポ県マーリア市が1人、スーラーン・アアザーズ町が1人、バーブ市が1人、イドリブ県が6人。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計89人(うち38人は「解放区」、49人はトルコ占領地)、うち死亡したのは1人、回復したのは61人となった。

AFP, September 2, 2020、ACU, September 2, 2020 、ANHA, September 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2020、Reuters, September 2, 2020、SANA, September 2, 2020、SOHR, September 2, 2020などをもとに作成。

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ハマー県北西部アイン・クルーム村の植林地での火災は95%鎮火(2020年9月1日)

ハマー県では、SANA(9月1日付)によると、8月31日に県北部のガーブ地方(スカイラビーヤ郡)の植林地で発生した火災の消火活動が続けられ、消防隊と民間防衛隊(ホワイト・ヘルメットではない正規の組織)がアイン・クルーム村の植林地での火災の約95%を鎮火することに成功した。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍とトルコ軍はイドリブ県で和解を拒否した反体制派に対する初の合同軍事演習(2020年9月1日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターのアレクサンドル・グリンキェヴィチ(Alexander Grynkiewicz)副センター長(海軍少将)は、シリアのイドリブ県でロシア軍とトルコ軍が8月31日に初となる合同軍事演習を実施したと発表した。

グリンキェヴィチ副センター長によると、合同軍事演習は、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路の沿線に位置するタルナバ村一帯で実施され、ロシア軍憲兵隊とトルコ軍部隊が参加し、「和解を拒否する武装集団に所属する破壊分子に対する合同射撃作戦、被害を受けた軍事装備の撤去、負傷者への医療支援」などが行われた。

グリンキェヴィチ副センター長は、「演習はイドリブ県のM4高速道路でロシア・トルコ両軍が緊張緩和のために実施している合同パトロールの安全を確保する」と付言した。

RT(9月1日付)などが伝えた。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、RT, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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アンサール・アビー・バクル・スィッディーク中隊がイドリブ県サッラト・ズフール村のトルコ軍拠点への攻撃を認める(2020年9月1日)

イドリブ県サッラト・ズフール村で8月28日に発生したトルコ軍拠点に対する襲撃事件に関して、「アンサール・アビー・バクル・スィッディーク中隊」を名乗るグループがSNSを通じて声明を出し、関与を認めた。

このグループは声明のなかで、「サッラト・ズフール・アーシューラー作戦」と銘打ってトルコ軍の拠点を襲撃したと表明する一方、国内外のいかなる勢力にも所属していないと明言した。

声明によると、攻撃は「アブー・スライマーン・アンサーリー」なる人物が爆弾を積んだ車輌を運転して実行されたが、トルコ軍との交戦については否定している。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市をオートバイに乗ったダーイシュ・メンバーが跋扈(2020年9月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市でオートバイに乗った4人組のダーイシュ(イスラーム国)・メンバーが、「(ダーイシュは)続いている、続いている」と連呼しながら市内を巡回し、ジューリーヤ地区にあるのカフェで水タバコの瓶を破壊するなどして逃走した。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がアフリカ系フランス人司令官を含む外国人戦闘員5人を拘束(2020年9月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が傘下のブラバー大隊の司令官を務めるアフリカ系フランス人を含む外国人戦闘員5人を拘束した。

拘束した場所は不明。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アティマ村でイスラーム解放党メンバーの妻たちが、シャーム解放機構によるメンバー逮捕に抗議するデモを行った。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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米国はダーイシュなどの外国人戦闘員の本国送還を明記していない国連安保理決議案に拒否権を発動(2020年9月1日)

国連安保理で、ダーイシュ(イスラーム国)などのテロ組織に参加する外国人戦闘員の帰国にかかる安保理決議の採択が行われたが、米国が拒否権を発動し、廃案に追い込んだ。

米国以外の常任理事国4カ国と非常任理事国10カ国はいずれも賛成票を投じていた。

決議案はインドネシアが準備したもの。

ケリー・クラフト米国連代表大使は、決議案に関して「重要な最初のステップについても言及することに失敗している。出身国、あるいは国籍を有している国への送還だ…。米国はこうした意図的で皮肉めいた茶番には参加しない…。決議案は決議が存在しないよりもひどい」と述べ、拒否権を行使した。

ロイター通信(9月1日付)などが伝えた。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍に所属するスライマーン・シャー師団の戦闘員が新たな部隊を結成しリビアへ(2020年9月1日)

ANHA(9月1日付)は、シリア・アフリーン人権機構なる組織が、トルコの支援を受ける国民軍に所属するスライマーン・シャー師団が新たな部隊を結成し、リビアに向かったと伝えたとして、同組織がインターネットの公式ホームページで公開したとされる写真を転載した。

同機構によると、新たに結成された部隊(旅団)は、ダルアー県出身の戦闘員150人からなり、トルコから毎月1,500米ドルの報酬を受け取っているという。


AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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米軍の大型トレーラーなど約60輌からなる車列が違法に設置されたワリード国境通行所からシリア領内に進入(2020年9月1日)

ハサカ県では、SANA(9月1日付)によると、米軍の大型トレーラーなど約60輌からなる車列が、違法に設置されたワリード国境通行所からシリア領内に進入し、県内各所に設置されている米軍基地に向かった。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とシリア軍国境警備隊からなる合同部隊が、ブーカマール市に近いシリア・イラク国境沿いでパトロールを実施した

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるラッカ県スルーク町でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、住民多数が負傷(2020年9月1日)

ラッカ県では、SANA(9月1日付)、ANHA(9月1日付)などによると、トルコの占領下にあるスルーク町でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、住民多数が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(9月1日付)によると、県北部のシャマーリーン村にある国内避難民(IDPs)キャンプで、トルコの支援を受ける国民軍が収容されているIDPsを拉致しようとして、IDPsの抵抗を受け、戦闘員1人が撃たれて死亡した。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で65人、北・東シリア自治局支配地域で19人(2020年9月1日)

保健省は政府支配地域で新たに65人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者17人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、9月1日現在の同地での感染者数は計2,830人、うち死亡したのは116人、回復したのは646人となった。

SANA(9月1日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、9月1日現在の同地での感染者数は計575人、うち死亡したのは37人、回復したのは110人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市6人、カーミシュリー市7人、マーリキーヤ(ダイリーク)市5人、アームーダー市1人。

ANHA(9月1日付)が伝えた。


AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がハマー県、イドリブ県、ラタキア県で交戦(2020年9月1日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから179日目を迎えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるバフサ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるヒルバト・ナークース村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村とその一帯、マウザラ村、ファッティーラ村を砲撃、フライフィル村、バーラ村一帯で双方が交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃し、森林火災が発生した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民506人と国内避難民(IDPs)24人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は594,121人、2019年以降帰還したIDPsは66,262人に(2020年9月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月1日付)を公開し、8月31日に難民506人(うち女性152人、子供258人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民506人(うち女性152人、子供258人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は594,121人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者198,873人(うち女性59,801人、子ども101,153人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,705,117人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は823,401人(うち女性247,077人、子供419,644人)となった。

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一方、国内避難民24人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは24人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した24人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は24人(うち女性6人、子供5人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,262人(うち女性23,097人、子供27,268人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,858人(うち女性405,656人、子供671,034人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 1, 2020をもとに作成。

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SANAはシリア民主軍がハサカ県ハンマ村の給水ステーションを襲撃し、職員を追放したと速報で伝える(2020年9月1日)

SANA(9月1日付)は、米占領軍の支援を受ける人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ハサカ県西部のハンマ村の給水ステーションの職員を襲撃し、施設から追放、ハサカ市への飲料水供給が脅かされている、と速報で伝えた。

シリア民主軍は給水ステーションを接収し、従業員の出入りを禁じているという。

ハサカ県では、SANA(8月31日付)によると、県水利局の復旧作業チームが8月27日、トルコとその支援を受ける国民軍によって水道水供給が停止されていたアッルーク揚水所に入り、約80%の復旧作業を終えているという。

SANA, August 31, 2020、September 1, 2020をもとに作成。

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