シャーム解放機構はイドリブ県サルキーン市でダーイシュのイラク人司令官を殺害(2020年9月26日)

シャーム解放機構の「総合治安」は、ダーイシュ(イスラーム国)のイラク人司令官ユースフ・ナウマーン氏(アブー・ハーリス)を殺害したと発表した。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安部隊がこの司令官を殺害したのはサルキーン市。

合わせて、護衛1人を殺害したという。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

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ロシアの支援を受けるパレスチナ人民兵組織のクドス旅団から数十人が離反し、イラン・イスラーム革命防衛隊に参加(2020年9月26日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月26日付)は、ロシア軍の支援を受けて、シリア政府支配下のダイル・ザウル県ユーフラテス川西岸一帯で活動を続けるパレスチナ人民兵組織のクドス旅団のメンバー数十人が9月25日から26日にかけて離反し、イラン・イスラーム革命防衛隊に入隊したと伝えた。

複数の地元筋によると、離反したのは、クドス旅団に所属するアリー・ガザールなる司令官ら。

クドス旅団によるダーイシュ(イスラーム国)との戦闘命令を拒否して離反したという。

なお、これに先立ち、数日前には、イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受ける第47中隊の兵士6人が離反し、ロシア軍の支援を受けてブーカマール市近郊で活動する民兵に参加していた。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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米軍部隊がハサカ県マーリキーヤ市、マアバダ町一帯をパトロール、ヘリコプターがこれを護衛(2020年9月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍装甲車複数輌からなる部隊が、米軍ヘリコプターの護衛を受けて、マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊の上サルマサーフ村一帯、マアバダ(カルキールキー)町近郊のアールヤーン村でパトロールを実施した。

米軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市グワイラーン地区でもパトロールを実施した。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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シリア人傭兵1,400人がトルコとの契約期間を終えてリビアから帰国(2020年9月26日)

シリア人権監視団は、リビアでの戦闘に参加していたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)約1,400人が契約期間を終え、トルコ占領下のアレッポ県北部に新たに帰還したと発表した。

これにより、トルコがリビアに派遣した国民軍戦闘員の数は18,000人(うち子供350人)、契約が終了し、帰国した戦闘員の数は8,500人となった。

なお、リビアに派遣されたジハード主義者の数は10,000人(うちチュニジア人は2,500人)だという。

リビアでの戦闘で死亡したシリア人戦闘員は481人(うち子供34人)とされる。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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レバノンのアディーブ首相は政治家からのコンセンサスを得られなかったとして組閣を辞退(2020年9月26日)

レバノンのムスタファー・アディーブ首相は、バアブダー市にある大統領宮殿でミシェル・アウン大統領と会談し、組閣を辞退すると伝え、大統領はこれを受理した。

駐ドイツ大使を務めていたアディーブ氏は8月31日、アウン大統領の首班指名を受け、組閣に向けた調整を行っていた。

アディーブ氏は会談後の記者会見で「最終段階まで努力を続け、挙国一致をめざしたが、コンセンサスがもはや成立しないことが分かった。組閣の任務を継続することを辞退する。私の後任がこの困難な状況下で完全なるコンセンサスの実現を任されることを願う」と述べた。

アディーブ氏はまた「レバノン国民に謝罪したい…。改革チームを希求する国民の意思を実現できなかったことを…。技量と誠実さに基づいた専門家からなる内閣を発足していれば、(エマニュエル・)マクロン仏大統領はレバノンを支援するために国際社会を動員できていただろう」と付言した。

アディーブ氏は、8月4日のベイルート港での大規模爆発事件によって悪化が加速した経済・財政危機に対処するため、テクノクラートからなる内閣の発足をめざしていた。

だが、ヒズブッラーとアマル運動は、米国による親ヒズブッラー政治家・閣僚への制裁発動を受けて、財務大臣のポストを維持しようとして、組閣が難航していた。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県とハサカ県でシリア民主軍への襲撃続く(2020年9月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人が、オートバイに乗った武装集団の襲撃を受け、死亡した。

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ハサカ県では、SANA(9月26日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市近郊で、シリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士2人が死亡した。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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チュニジアでシリアとの国交再開と封鎖解除を要求する抗議集会が行われ数百人参加(2020年9月26日)

チュニジアでは、首都チュニス中心街のハビーブ・ブールギーバ通りで、「チュニジア人はシリアとの国交再開と封鎖解除を要求する」と銘打った抗議集会が開かれ、チュニジア人数百人が参加した。

抗議集会を主催したのは、チュニジア・アラブ抵抗支援・関係正常化シオニズム反対国民機構。

チュニジア労働総同盟、チュニジア・アラブ文化芸術会合機構、チュニジア女性国民連合、シリア学生国民連合のチュニジア支部などが協力した。

SANA(9月26日付)などが伝えた。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で爆発が発生し、住民7人死亡(2020年9月26日)

ハサカ県では、ANHA(9月26日付)やSANA(9月26日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市の南の入り口で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民7人が死亡、11人が負傷した。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市で、シリア民主軍と米軍に対する抗議するデモ(2020年9月26日)

ハサカ県では、SANA(9月26日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市で、住民に対する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と米軍の犯罪行為に抗議するデモが行われた。

デモには、カシュカシュ・ジュブール村、ジャラール村の住民が参加した。

シリア人権監視団も、シリア民主軍が拘束した逮捕者の釈放、生活状況の改善、雇用機会の創出などを要求、道路を封鎖して抗議の意思を示したと発表した。


AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で37人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で54人(2020年9月26日)

保健省は政府支配地域で新たに37人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者20人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、9月26日現在の同地での感染者数は計4,038人、うち死亡したのは188人、回復したのは1,048人となった。

SANA(9月26日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月26日に新たに54人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、39人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計825人、うち回復したのは408人、死亡したのは6人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1396127360592151/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者54人が確認されたと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計825人、うち死亡したのは10人(シリア人権監視団の発表によると9人)、完治したのは408人となった。

AFP, September 26, 2020、ACU, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県とハマー県で砲撃戦(2020年9月26日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから203日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のイフスィム町、バーラ村、ファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるハザーリーン村、カフルナブル市、ミラージャ村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のバイト・ハサヌー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民378人と国内避難民(IDPs)7人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は604,834人、2019年以降帰還したIDPsは66,408人に(2020年9月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月26日付)を公開し、9月25日に難民378人(うち女性113人、子供193人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民378人(うち女性113人、子供193人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は604,834人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者209,586人(うち女性63,018人、子ども106,616人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,023人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は834,114人(うち女性250,294人、子供425,107人)となった。

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一方、国内避難民7人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは7人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は7人(うち女性1人、子供2人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,408人(うち女性23,142人、子供27,330人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,998人(うち女性405,701人、子供671,096人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 26, 2020をもとに作成。

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