サウジアラビアが米国の同意を得て、ダイル・ザウル県東部で対立を深めるシリア民主軍と地元のアラブ系部族の仲介に乗り出す(2020年9月10日)

レバノン日刊紙の『アフバール』(9月10日付)は、サウジアラビアが米国の同意を得て、ダイル・ザウル県東部で対立を深める人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と地元のアラブ系部族の仲介に乗り出していると伝えた。

同紙によると、サウジアラビア軍が、ハサカ県シャッダーディー市にある米軍基地に派遣され、仲介にあたっているという。

8月11日にズィーバーン町での「ダイル・ザウル・ズバイド諸部族子息会合」において発表された「アカイダート部族のための声明」が設定した猶予期間終了が迫ったのを受けた動き。

「アカイダート部族のための声明」の骨子は以下の通り:

1. マトシャル・ハンムード・ジャドアーン・ハフル殺害事件を調査するための独立専門家調査委員会の設置。
2. いかなる当事者の指導も受けない住民へのダイル・ザウル県の自治の移譲。
3. 無垢の逮捕者の釈放、国内避難民(IDPs)キャンプからの女性と子供の開放。
4. 有志連合およびすべての関係勢力によるシリアでの政治解決プロセス推進。

声明は、これらの要求が実施されるため、1ヶ月という猶予期間を設けると締めくくられていた。

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また、在ダマスカス米大使館は、パン製造所や給水所の新設、肥料の分配などを骨子とするプロジェクトをアラブ系部族に提示し、懐柔を試みているという。。。。

AFP, September 10, 2020、al-Akhbar, September 10, 2020、ANHA, September 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2020、Reuters, September 10, 2020、SANA, September 10, 2020、SOHR, September 10, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

森林火災が反体制派支配地域に迫るなか、ホワイト・ヘルメットは非常事態を宣言(2020年9月10日)

タルトゥース県では、SANA(9月10日付)によると、バーニヤース市近郊のジュワイバート村の森林で火災が発生し、地元の消防隊が消火した。

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ハマー県では、SANA(9月10日付)によると、ミスヤーフ郡西部のバイト・シャルフーム山とワーディー・ウユーン村の森林で火災が発生し、地元の消防隊が住民とともに消火活動にあたった。

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ヒムス県では、SANA(9月10日付)によると、県西部のズワイティーナ村の農場とウユーン・ワーディー村の森林で火災が発生し、地元の消防隊と民間防衛隊(ホワイト・ヘルメットではない正規の組織)が消火した。


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一方、シリア人権監視団によると、9月10日未明にシリア政府の支配下にあるハマー県北端のドゥワイル・アクラード村や「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県シャイフ・スィンドヤーン村の森林で発生した火災が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるラタキア県のクルド山地方やイドリブ県のヒルバト・ジャウズ村の森林地帯に広がった。

これを受けて、ホワイト・ヘルメットはツイッター(https://twitter.com/SyriaCivilDef/)の公式アカウントを通じて声明を出し、「シリア北東部への火災の拡大に備えて、ホワイト・ヘルメットは非常事態を宣言し、火災拡大を抑えることに努めるため、同地域に資源を展開した」と発表した。

また、ツイッターやフェイスブック(https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/)を通じて、メンバーが消火活動にあたる映像や写真を多数公開した。

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ダイル・ザウル県、ラッカ県でシリア民主軍による住民弾圧続く(2020年9月10日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月10日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるバーグーズ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が住民の若者多数を拘束した。

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ラッカ県では、SANA(9月10日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマンスーラ町の周辺の村々にシリア民主軍が検問所を設置し、住民の若者多数を拘束した。

AFP, September 10, 2020、ANHA, September 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2020、Reuters, September 10, 2020、SANA, September 10, 2020、SOHR, September 10, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市一帯で国民軍所属組織と住民が交戦(2020年9月10日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のタッル・ハラフ村で国民軍に所属するハムザート師団と東部自由人連合が交戦した。

またラアス・アイン市近郊のライハーニーヤ村では、住民とハムザート師団が交戦した。

ハムザート師団の強盗や住居への侵入に住民が抵抗したのがきっかけ。

この戦闘で女性1人が負傷した。

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ダルアー県で第5軍団のタラール准将、第4師団の兵士2人が殺害(2020年9月10日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第5軍団のカースィム・タラール准将が、ナーフタ町とブスル・ハリール市を結ぶ街道でオートバイに乗った2人組の襲撃を受け、死亡した。

また、ナフジュ村では第4師団の兵士2人が武装集団の発砲を受けて死亡した。

さらに、ダルアー市のダム街道地区で麻薬密売業者1人と、ジャースィム市で1人が何者かによって殺害された。

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ロシア軍がラッカ県砂漠地帯でダーイシュを爆撃(2020年9月10日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマンスーラ町とラサーファ市の間に位置する砂漠地帯にあるシリア軍の拠点複数カ所を襲撃、これに対してロシア軍戦闘機4機が爆撃を実施した。

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シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県で燃料の販売を統括するワタド石油社がガソリンと灯油の値段引き上げ(2020年9月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握する地域で燃料の販売を統括するワタド石油社が、トルコ・リラの下落を受け、ガソリンの価格を、1リットルあたり4.4トルコ・リラから4.5トルコ・リラに、また灯油の価格を1リットルあたり4.3トルコ・リラから4.4トルコ・リラに引き上げた。

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「決戦」作戦司令室は森林火災が発生しているスカイラビーヤ郡(ガーブ地方)のバラカ村、ミールザー砦を砲撃(2020年9月10日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから188日目を迎えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団やSANA(9月10日付)がハマー警察筋の話として伝えたところによると、「決戦」作戦司令室(SANAによるとイドリブ県南部を拠点とする「テロリスト」)が、森林火災が発生しているスカイラビーヤ郡(ガーブ地方)のバラカ村、ミールザー砦に対して迫撃砲複数発を発射した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のルワイハ村、バイニーン村、カンスフラ村、スフーフン村、カフル・ウワイド村、ファッティーラ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、士官らを乗せた装甲車3輌、兵站物資を積んだ車輌15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で65人、北・東シリア自治局支配地域で45人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で19人(2020年9月10日)

保健省は政府支配地域で新たに65人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者17人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、9月10日現在の同地での感染者数は計3,416人、うち死亡したのは147人、回復したのは797人となった。

SANA(9月10日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに45人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治したと発表した。

これにより、9月10日現在の同地での感染者数は計783人、うち死亡したのは42人、回復したのは238人となった。

ANHA(9月10日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月10日に新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が死亡したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計151人、うち回復したのは81人、死亡したのは3人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1382155798655974/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者10人が確認されたと発表した。

新規感染者の内訳は、アレッポ県バーブ市8人、ジャラーブルス市6人、アアザーズ市1人、アフリーン市1人、イドリブ県イドリブ市2人、ダーナー市1人。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計170人(うち63人は「解放区」、107人はトルコ占領地)、うち死亡したのは1人となった。

AFP, September 10, 2020、ACU, September 10, 2020、ANHA, September 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2020、Reuters, September 10, 2020、SANA, September 10, 2020、SOHR, September 10, 2020などをもとに作成。

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