米軍攻撃ヘリがシリア北東部でロシア軍パトロール部隊を威嚇するも、ロシア軍ヘリがこれを排除(2020年9月18日)

ロシアのルスヴェスナ(9月18日付)は、米軍のAH-64アパッチ戦闘ヘリコプター2機が9月16日、県北東部の油田地帯に進入したロシア軍憲兵隊のパトロール部隊を低空で威嚇したが、パトロール部隊を護衛していたロシア軍のMi-35ヘリコプター1機とMi-8ヘリコプター2機が介入し、米軍ヘリコプターを排除したと伝えた。

 

https://youtu.be/EHoLUupS8Fo

https://youtu.be/pRnhDApujbM

Rusvesna, September 18, 2020をもとに作成。

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米中央軍報道官はシリア東部にAN/MPQ-64センチネル・レーダーとM2ブラッドレー歩兵戦闘車を配備したと発表(2020年9月18日)

米中央軍のビル・アーバン報道官は声明を出し、有志連合の安全を確保するとして、AN/MPQ-64センチネル・レーダーとM2ブラッドレー歩兵戦闘車を配備し、東部シリア安全地帯(ESSA)の米軍部隊を増強したと発表した。

AFP, September 19, 2020、ANHA, September 19, 2020、U.S. Central Command, September 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2020、Reuters, September 19, 2020、SANA, September 19, 2020、SOHR, September 19, 2020などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県とトルコ占領下のアレッポ県で、トルコ軍の駐留を支持するデモ(2020年9月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団やドゥラル・シャーミーヤ(9月18日付)によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市、バービスカー村、カッリー町、イドリブ市、ブサンクール村、マストゥーマ村のバアス前衛キャンプ前で、デモが行われた。

参加者は、トルコ国旗、シリア革命旗(フランス委任統治領シリアの国旗)を掲げ、トルコ軍の駐留への支持、体制打倒、ソチ合意の履行、シリア・ロシア軍によって制圧された地域からの避難を余儀なくされている住民の帰還を訴えた。

ドゥラル・シャーミーヤによると、同様のデモは、トルコの占領下にあるアレッポ県のアターリブ市、バザーア村、シャイフ・ハディード村でも発生した。

AFP, September 18, 2020、ANHA, September 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2020、Reuters, September 18, 2020、SANA, September 18, 2020、SOHR, September 18, 2020などをもとに作成。

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政府支配下のダルアー県で反体制デモ(2020年9月18日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるフラーク市で住民数十人が抗議デモを行い、体制打倒を訴えるとともに、パンや燃料の不足に対する政府の対応の悪さを批判した。

AFP, September 18, 2020、ANHA, September 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2020、Reuters, September 18, 2020、SANA, September 18, 2020、SOHR, September 18, 2020などをもとに作成。

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有志連合報道官は、シリア領内の移動の自由を確保するためM2ブラッドレー歩兵戦闘車を含む機械化歩兵関連装備を配備する計画があると発表(2020年9月18日)

有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)のウェイン・マロット報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/OIRSpox/)を通じて声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)が勢力を盛り返すのを回避するため、M2ブラッドレー歩兵戦闘車を含む機械化歩兵関連の装備を配備する計画があるとしたうえで、シリアに駐留する部隊を防衛し、その移動の自由を確保すると発表した。

AFP, September 18, 2020、ANHA, September 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2020、Reuters, September 18, 2020、SANA, September 18, 2020、SOHR, September 18, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市近郊でトルコと米国の占領に抗議するデモ(2020年9月18日)

ハサカ県では、SANA(9月18日付)によると、シリア政府と北・東シリアの共同統治下にあるカーミシュリー市近郊のクッバト・ザキー村でトルコと米国の占領に抗議するデモが行われた。

AFP, September 18, 2020、ANHA, September 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2020、Reuters, September 18, 2020、SANA, September 18, 2020、SOHR, September 18, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍がダイル・ザウル県各所で攻撃を受ける(2020年9月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるダフラ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車列が道路に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、その後爆弾を仕掛けたと見られる武装集団との間に銃撃戦が発生した。

また、SANA(9月18日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるジャズラト・ブーハミード村で、シリア民主軍の検問所が正体不明の武装集団の襲撃を受け、戦闘員3人が死亡、複数人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ユーフラテス川東岸のシュハイル村では、シリア民主軍がシリア政府支配下の同川西岸とを結ぶ船着き場に発砲、女性1人が死亡、5人が負傷した。

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ラッカ県では、SANA(9月18日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるファーティサ村でシリア民主軍が村の若者2人を拘束、連行した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局が管理するフール・キャンプで、シリア人男性1人と女性1人が何者かに刺殺された。

AFP, September 18, 2020、ANHA, September 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2020、Reuters, September 18, 2020、SANA, September 18, 2020、SOHR, September 18, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で40人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で32人(2020年9月18日)

保健省は政府支配地域で新たに40人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、9月18日現在の同地での感染者数は計3,731人、うち死亡したのは168人、回復したのは918人となった。

SANA(9月18日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月18日に新たに32人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、22人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計496人、うち回復したのは149人、死亡したのは5人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1389179777953576/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者33人が確認されたと発表した。

新規感染者の内訳は、アレッポ県のバーブ市が18人、アアザーズ市が6人、ジャラーブルス市が3人、スィムアーン山が2人、イドリブ県が4人。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計497人、うち死亡したのは6人(シリア人権監視団の発表によると5人)、完治したのは149人となった。

AFP, September 18, 2020、ACU, September 18, 2020、ANHA, September 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2020、Reuters, September 18, 2020、SANA, September 18, 2020、SOHR, September 18, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県でシリア軍兵士6人の遺体が発見される(2020年9月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯(ビイル・アブー・ハヤーヤー地区)で、ダーイシュ(イスラーム国)に刺殺されたと見られるシリア軍兵士6人の遺体が発見された。

AFP, September 18, 2020、ANHA, September 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2020、Reuters, September 18, 2020、SANA, September 18, 2020、SOHR, September 18, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県でトルコ軍装甲車を砲撃(2020年9月18日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから195日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマアズラーフ町近郊でトルコ軍装甲車2輌を砲撃した。

装甲車は炎上したが、死傷者はなかった。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月18日付)によると、カフルバッティーフ村に駐留するシリア軍部隊が、マアッルザーフ町近郊の街道を走行中のトルコ軍装甲車2輌を狙って砲撃した。

シリア軍は、トルコ軍に対する被害を抑えるため、比較的破壊力が低い82ミリ迫撃砲を使用したと見られる。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、バイルーン村、フライフィル村、スフーフン村、バイニーン村を砲撃、ファッティーラ村で住民4人が負傷した。

一方、バイニーン村の森林地帯では、シリア軍が地雷に触れて、兵士1人が死亡、4人が負傷した。

このほか、トルコ軍が兵站物資を積んだ車輌約40輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 18, 2020、ANHA, September 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 18, 2020、Reuters, September 18, 2020、SANA, September 18, 2020、SOHR, September 18, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民411人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は601,545人に(2020年9月18日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月18日付)を公開し、9月17日に難民411人(うち女性123人、子供210人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民411人(うち女性123人、子供210人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は601,545人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者206,297人(うち女性62,030人、子ども104,938人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,136人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は830,825人(うち女性249,306人、子供423,429人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 18, 2020をもとに作成。

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