シリア民主軍がトルコ占領下のハサカ県北部に潜入、国民軍戦闘員20人あまりを殺傷(2020年9月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のタッル・タムル町近郊に潜入、アッブーシュ村とアニーク・ハワー村一帯の国民軍の拠点を襲撃し、20人あまりを殺傷した。

潜入に際して、シリア民主軍の戦闘員2人も地雷の爆発に巻き込まれて死亡した。

AFP, September 6, 2020、ANHA, September 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2020、Reuters, September 6, 2020、SANA, September 6, 2020、SOHR, September 6, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構の幹部はスイス紙の取材に対して諸外国との「関係改善」をめざしていると述べる(2020年9月5日)

スイスのフランス語日刊紙『ル・タン』(9月5日付)は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)の幹部の一人アブドゥッラヒーム・アトワーン総法務官が、諸外国と組織の支配下にある地域の住民との「関係正常化」をめざしていると述べたと伝えた。

アトワーン総法務官は「我々は現在、イメージの払拭を試みている。その目的は現実を美化することではなく、ありのままの姿を示すことだ」と強調し、諸外国と関係を改善すべきだと主張した。

しかし、これに関して、シャーム解放機構の広報関係局長のタキーッディーン・ウマル氏は「2週間前に『ル・タン』紙の使節団の訪問を受けた」としたうえで、使節団と幹部との間で対話が行われたことを明らかにした。

ウマル局長によると、シャーム解放機構は『ル・タン』紙との連絡を取り続けているが、アトワーン総法務官が「関係正常化」とは述べなかったと指摘、誤訳があったことを明らかにした。

AFP, September 5, 2020、ANHA, September 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2020、Reuters, September 5, 2020、SANA, September 5, 2020、SOHR, September 5, 2020、Le Temps, September 5, 2020などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県ビンニシュ市で『シャルリ・エブド』による預言者ムハンマドの風刺画掲載に抗議するデモ(2020年9月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するビンニシュ市で、フランスの週刊風刺新聞『シャルリ・エブド』による預言者ムハンマドの風刺画掲載に抗議するデモが発生した。

AFP, September 5, 2020、ANHA, September 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2020、Reuters, September 5, 2020、SANA, September 5, 2020、SOHR, September 5, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県、ハサカ県を砲撃(2020年9月5日)

ラッカ県では、SANA(9月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のカズアリー村、カルナファル村、ビール・アラブ村を砲撃した。

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ハサカ県では、SANA(9月5日付)やANHA(9月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラアス・アイン市近郊のダルダーラ村、タッル・マナーフ村、アッブーシュ村を砲撃、ビール・ヌーフ村に突入し、住民6人を拉致連行した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のガンドゥーラ町で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が死傷した。

また、アアザーズ市近郊で、国民軍に所属するアル=カーイダ系組織の一つシャーム自由人イスラーム運動の武器弾薬庫で爆発が発生し、火災となった。

AFP, September 5, 2020、ANHA, September 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2020、Reuters, September 5, 2020、SANA, September 5, 2020、SOHR, September 5, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下のダイル・ザウル県各所でシリア民主軍への襲撃相次ぐ(2020年9月5日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月5日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるガリーバ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌が正体不明の武装集団の襲撃を受け、戦闘員多数が死傷した。

また、ズィーバーン町ではシリア民主軍の拠点に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員多数が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ブサイラ市でシリア民主軍のパトロール部隊が何者かの攻撃を受けた。

また、同市では、離反した元警察官が何者かによって射殺された。

さらに、サアワ村で、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発した。

他方、ANHA(9月5日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハジュナ村で、家族どうしの抗争を発端として戦闘が発生し、2人が死亡した。

AFP, September 5, 2020、ANHA, September 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2020、Reuters, September 5, 2020、SANA, September 5, 2020、SOHR, September 5, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で63人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で14人(2020年9月5日)

保健省は政府支配地域で新たに63人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者17人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、9月5日現在の同地での感染者数は計3,104人、うち死亡したのは130人、回復したのは715人となった。

SANA(9月5日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月5日に新たに14人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、4人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計112人、うち回復したのは70人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1376668912537996/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者14人が確認されたと発表した。

新規感染者が確認されたのは、アレッポ県バーブ市8人、イドリブ県6人(イドリブ市4人、サルマダー市近郊の国内避難民(IDPs)キャンプ1人、バービーン村1人)。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計112人(うち48人は「解放区」、57人はトルコ占領地)、うち死亡したのは1人、回復したのは70人となった。

AFP, September 5, 2020、ACU, September 5, 2020、ANHA, September 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2020、Reuters, September 5, 2020、SANA, September 5, 2020、SOHR, September 5, 2020などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍はイドリブ県で2度目となる合同演習を実施(2020年9月5日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから183日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のイフスィム町、カフル・ウワイド村、スフーフン村を砲撃、フライフィル村一帯で両者が交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのエフニギー・ポリャコフ副センター長は声明を出し、ロシア軍とトルコ軍が2度目となる合同演習を実施したと発表した。

ポリャコフ副センター長によると、合同演習は、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路での両国軍合同パトロール部隊に対する反体制武装集団の攻撃を想定して行われた。

また、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 5, 2020、ANHA, September 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 5, 2020、Reuters, September 5, 2020、SANA, September 5, 2020、SOHR, September 5, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民516人と国内避難民(IDPs)24人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は595,962人、2019年以降帰還したIDPsは66,320人に(2020年9月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月5日付)を公開し、9月4日に難民516人(うち女性155人、子供263人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民516人(うち女性155人、子供263人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は595,962人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者200,714人(うち女性60,354人、子ども101,092人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,705,117人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は825,242人(うち女性247,630人、子供420,583人)となった。

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一方、国内避難民24人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは24人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した24人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は24人(うち女性6人、子供9人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,320人(うち女性23,115人、子供27,292人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,916人(うち女性405,674人、子供671,058人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 5, 2020をもとに作成。

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