トルコ軍のセズギン・エルドアン准将がイドリブ県での任務中に死亡(2020年9月9日)

トルコ国防省は声明を出し、セズギン・エルドアン准将(51歳)がイドリブ県での任務中に健康状態が悪化し、死亡したと発表した。

『ミッリイイェト』(9月9日付)によると、エルドアン准将は2019年8月にイスタンブール県バージュラル地区を拠点とする第47旅団司令官としてイドリブ県に着任した。

AFP, September 9, 2020、ANHA, September 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2020、Milliyet, September 9, 2020、Reuters, September 9, 2020、SANA, September 9, 2020、SOHR, September 9, 2020などをもとに作成。

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トルコの諜報機関がシリア領内で特殊作戦を敢行し、2013年のハタイ県レイハンル市での爆破事件の容疑者を逮捕(2020年9月9日)

トルコの複数メディアは、トルコの諜報機関がシリア領内で特殊作戦を敢行し、 2013年5月1日にハタイ県レイハンル市のPTT前で発生した爆破事件に関与したとされる容疑者の1人、オジャーン・スライマーン・バイト氏を拘束したと伝えた。

また、ツイッターでは、容疑者と彼が所持していたとされるシリアの諜報機関のIDの写真が公開された。

AFP, September 9, 2020、ANHA, September 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2020、Reuters, September 9, 2020、SANA, September 9, 2020、SOHR, September 9, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構軍事報道官は報道声明で、ラタキア県北東部のクルド山地方とトルコマン山地方でもシリア軍の攻撃で火災が多数発生していると主張(2020年9月9日)

シャーム解放機構のアブー・ハーリド・シャーミー軍事報道官は報道声明を出し、ラタキア県北東部のクルド山地方とトルコマン山地方で、最近になって火災が多数発生しているとしたうえで、それらがシリア軍の砲撃によるものだと主張した。

AFP, September 9, 2020、ANHA, September 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2020、Reuters, September 9, 2020、SANA, September 9, 2020、SOHR, September 9, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県でシリア民主軍の住民弾圧が続き、抗議デモ発生(2020年9月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるバーグーズ村で、住民が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による恣意的逮捕や粗暴な振る舞いに抗議するデモを行った。

一方、SANA(9月9日付)によると、北・東シリア自治局の支配下のジュダイド・アカイダート村をシリア民主軍が包囲し、住民(アカイダート部族)の往来を禁止した。

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ハサカ県では、SANA(9月9日付)によると、北・東シリア自治局の支配下のハムダーニーヤ村をシリア民主軍が包囲、住民2人を逮捕、連行した。

AFP, September 9, 2020、ANHA, September 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2020、Reuters, September 9, 2020、SANA, September 9, 2020、SOHR, September 9, 2020などをもとに作成。

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ハマー県の森林火災の消火活動にイランの航空機が参加する一方、農業省は火災の原因を公表(2020年9月9日)

ハマー県では、SANA(9月9日付)によると、スカイラビーヤ郡(ガーブ地方)とミスヤーフ郡で続く森林火災に、イラン軍の航空機1機が、シリア軍航空機・ヘリコプターとともに消火活動に参加した。

これにより、アイン・シャムス村の山岳地帯の火災はほぼ鎮火した。

一方、ミスヤーフ郡に隣接するタルトゥース県のアイン・カディーブ村に拡大した森林火災も、地元の消防隊、シリア軍、治安部隊の消火活動により鎮火した。

https://youtu.be/nuxYU0DRJjQ

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農業省は、フェイスブックの公式アカウント「シリア農業広報」(https://www.facebook.com/agriculturalSyria/)を通じて、ハマー県スカイラビーヤ郡(カーブ地方)、ミスヤーフ郡、ラタキア県スルンファ町一帯で多発している森林火災に関して、調査委員会による初期調査の結果を発表した。

それによると、アイン・クルーム村の植林地で発生した最初の火災は、放火によるもので、容疑者3人を逮捕し、火災発生現場に木材を運搬した車輌5台を押収し、捜査が行われている。

また、このほか7人に対しても事情聴取が行われている。

スルンファ町の保護林で出火し、ハマー県北西部のジューリーン村、フライカ村、アイン・スライムー村、ヌブル・ハティーブ村、アイン・バドリーヤ村、シャトハ村一帯に拡大した第2の火災は、火の不始末が原因で、1人を逮捕したという。

ミスヤーフ郡のシャイフ・ザイトゥーン山で出火し、ビーラト・ジュルド村、マジュウィー村、マシュラア村に拡大した第3の火災も、火の不始末が原因で、1人を逮捕した。

ハズール村、アイン・ハラーキーム町での火災については、調査中だという。

https://www.facebook.com/agriculturalSyria/posts/3291732650943388?__xts__%5B0%5D=68.ARAz51Q89VjIrPeXP-2o-oh8yl0tXZOhvNUTGnIQEHeCX-YJ-QpQX-0Xt8dMlxuWKRzQuMf8mYiTtB5XYtCnXsWd9RVpyhe-1PvvRpSk6cdm6v46WDlYUf1tha333UCXu1MrxR4Y9AOjaRAUj4h6fJKSTSy4uqk5LSWVN1Ni4setGZVmoChUYXHZS_pQyIANXsAZSqyTAI2ZzaGgCV4uFgFtouUx2qerW5WEQfxGnhHi4Q_uAeSxuW9oEW0YIGHyKt0kk5H_vMk8nz-guIiMiJEgsWMIvcrJ88stnmPeBJlZvz1Dp0lgJWwEcnSg_0s_aDa374DFNJ20XgagN92z89m0Fw&__tn__=-R

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SANA(9月9日付)によると、一連の火災により、ビーラト・ジュルド村一帯で2,000ドゥーナム、フライカ村一帯で2,000ドゥーナム、アイン・ハラーキーム町一帯で3,000ドゥーナムの植林地が消失した。

AFP, September 9, 2020、ANHA, September 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2020、Reuters, September 9, 2020、SANA, September 9, 2020、SOHR, September 9, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ市グワイラーン地区のスィナーア刑務所で収監中のダーイシュ・メンバーが暴動(2020年9月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ市グワイラーン地区にあるスィナーア刑務所(グワイラーン刑務所)で、収監中のダーイシュ(イスラーム国)メンバーが暴動を起こし、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と内務治安部隊(アサーイシュ)が鎮圧にあたった。

米主導の有志連合のヘリコプター複数機も飛来し、シリア民主軍とアサーイシュを支援した。

AFP, September 9, 2020、ANHA, September 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2020、Reuters, September 9, 2020、SANA, September 9, 2020、SOHR, September 9, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2020年9月9日)

ラッカ県では、ANHA(9月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のハーリディーヤ村を砲撃した。

AFP, September 9, 2020、ANHA, September 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2020、Reuters, September 9, 2020、SANA, September 9, 2020、SOHR, September 9, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で62人、北・東シリア自治局支配地域で34人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で13人(2020年9月9日)

保健省は政府支配地域で新たに62人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者20人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、9月9日現在の同地での感染者数は計3,351人、うち死亡したのは143人、回復したのは780人となった。

SANA(9月9日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに34人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者17人が完治したと発表した。

これにより、9月9日現在の同地での感染者数は計738人、うち死亡したのは42人、回復したのは229人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市8人、カーミシュリー市3人、マーリキーヤ(ダイリーク)市8人、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町1人、アームーダー市1人、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市1人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)6人、ラッカ県のラッカ市6人。

ANHA(9月9日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月9日に新たに13人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、同地での感染者数は計151人、うち回復したのは81人、死亡したのは2人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1381307302074157/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者13人が確認されたと発表した。

新規感染者の内訳は、アレッポ県バーブ市8人、ジャラーブルス市2人、アアザーズ市1人、アフリーン市1人。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計151人(うち60人は「解放区」、91人はトルコ占領地)、うち死亡したのは1人となった。

AFP, September 9, 2020、ACU, September 9, 2020、ANHA, September 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2020、Reuters, September 9, 2020、SANA, September 9, 2020、SOHR, September 9, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県、イドリブ県のシリア政府支配地がドローンの攻撃を受け、ロシア軍がイドリブ県、ラタキア県を爆撃(2020年9月9日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから187日目を迎えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のミーズナーズ村に爆弾を装備した所属不明の無人航空機(ドローン)複数機が飛来し、自爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のトゥライハ村に爆弾を装備した所属不明の無人航空機(ドローン)複数機が飛来し、自爆した。

これに対して、ロシア軍の戦闘機5機がシャーム解放機構によって軍事・治安権限が掌握されているイドリブ市西方一帯を爆撃した。

また、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村を砲撃する一方、フライフィル村一帯に潜入しようとしたが、「決戦」作戦司令室がこれを撃退した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村の丘陵地帯を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 9, 2020、ANHA, September 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2020、Reuters, September 9, 2020、SANA, September 9, 2020、SOHR, September 9, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民536人と国内避難民(IDPs)19人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は597,775人、2019年以降帰還したIDPsは66,360人に(2020年9月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月9日付)を公開し、9月8日に難民536人(うち女性161人、子供273人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民536人(うち女性161人、子供273人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は597,775人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者202,527人(うち女性60,899人、子ども103,016人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,136人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は827,055人(うち女性248,175人、子供421,507人)となった。

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一方、国内避難民19人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは19人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は19人(うち女性5人、子供7人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,360人(うち女性23,130人、子供27,306人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,956人(うち女性405,689人、子供671,072人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2020をもとに作成。

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