ハマー県北西部ビーラト・ジュルド村の植林地で火災発生(2020年9月3日)

ハマー県では、SANA(9月3日付)によると、県北西部のミスヤーフ郡ワーディー・ウユーン区のビーラト・ジュルド村の農地で発生した火事が植林地に拡がり、県の消防隊と民間防衛隊が消火活動にあたった。

 

AFP, September 3, 2020、ANHA, September 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2020、Reuters, September 3, 2020、SANA, September 3, 2020、SOHR, September 3, 2020などをもとに作成。

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ヒズブッラーがシリアからメンバー2,500人を撤退させる(2020年9月3日)

アラビーヤ・チャンネル(9月3日付)は、レバノンのベカーア県の複数の情報筋の話として、レバノンのヒズブッラーが最近になってシリア各地に展開させているメンバー2,500人以上を撤退させたと伝えた。

ヒズブッラーは通常、20日ごとにシリアに駐留するメンバーを交代させているが、今回の撤退はこうした通常の人員交代とは異なっているという。

撤退の理由は明らかではないが、8月4日にベイルート港で発生した大規模爆発による経済的な圧力、あるいは国際社会や国民からの圧力を受けたものと考えられるという。

AFP, September 3, 2020、Alarabia, September 3, 2020、ANHA, September 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2020、Reuters, September 3, 2020、SANA, September 3, 2020、SOHR, September 3, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県をイスラエル軍所属と思われる戦闘機が爆撃し、「イランの民兵」15人以上死亡(2020年9月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団やドゥラル・シャーミーヤ(9月3日付)などによると、シリア政府支配下のブーカマール市近郊の砂漠地帯に対して、イスラエル軍と思われる戦闘機複数機が未明に爆撃を実施、「イランの民兵」の拠点が標的となり、9人が死亡、6人以上が負傷した。

爆撃はまた、アラバ(ラフバ)の城塞から5キロ離れたイラク人民動員隊所属のヒズブッラー大隊の拠点に対しても行われ、ヒズブッラー大隊のメンバー7人が死亡し、10人が負傷したという。

AFP, September 3, 2020、ANHA, September 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2020、Reuters, September 3, 2020、SANA, September 3, 2020、SOHR, September 3, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下のダイル・ザウル県、ラッカ県の各所で混乱続く(2020年9月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下のブサイラ市で、オートバイに乗った2人組が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人を襲撃し殺害した。

ブサイラ市ではまた、市内の市場で爆弾が爆発した。

また、シャアファ村でも民家の前で爆発が発生した。

一方、シュハイル村では、シリア民主軍が検問所を通過しようとした住民を殺害した。

このほか、SANA(9月3日付)によると、北・東シリア自治局の支配下のアブー・ハマーム市でシリア民主軍の拠点に何者かが手榴弾を投げ込んだ。

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ラッカ県では、SANA(9月3日付)によると、北・東シリア自治局の支配下のフース村近郊でシリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員多数が負傷した。

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ハサカ県では、SANA(9月3日付)によると、米軍の大型トレーラーなど52輌からなる車列が、違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に入った。

一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局支配下のハサカ県のフール・キャンプに収容されている国内避難民(IDPs)のうち、ダイル・ザウル県出身者約350人が地元名士や部族長の身元保証を受けて帰還した。

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ダイル・ザウル県在住のバキール部族の族長らが組織しているバキール諸部族評議会は声明を出し、アブドゥルアズィーズ・スライマーン・ハンマーダ族長が2日に発表した声明に関して、国外居住者は介入しないよう反論した。


AFP, September 3, 2020、ANHA, September 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2020、Reuters, September 3, 2020、SANA, September 3, 2020、SOHR, September 3, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で75人、北・東シリア自治局支配地域で14人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で4人(2020年9月3日)

保健省は政府支配地域で新たに75人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者20人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、9月3日現在の同地での感染者数は計2,973人、うち死亡したのは124人、回復したのは681人となった。

SANA(9月3日付)が伝えた。

一方、農業省は声明を出し、アフマド・カーディリー元農業大臣が新型コロナウイルスに感染し、死去したと発表した。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに14人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者19人が完治したと発表した。

これにより、9月3日現在の同地での感染者数は計609人、うち死亡したのは40人、回復したのは146人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市6人、カーミシュリー市1人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市1人、ダルバースィーヤ市2人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、ダイル・ザウル県1人。

ANHA(9月3日付)が伝えた。

一方、北・東シリア自治局の執行評議会共同議長府は決定第106号を発出し、ラッカ県タブカ市とアレッポ県マンビジュ市の通行所の移動規制を解除し、住民の往来を許可すると発表した。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月3日に新たに4人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、3人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計93人、うち回復したのは64人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1374870349384519/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者4人が確認されたと発表した。

新規感染者が確認されたのはイドリブ県。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計93人(うち42人は「解放区」、49人はトルコ占領地)、うち死亡したのは1人、回復したのは61人となった。

AFP, September 3, 2020、ACU, September 3, 2020、ANHA, September 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2020、Reuters, September 3, 2020、SANA, September 3, 2020、SOHR, September 3, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県などで交戦(2020年9月3日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから181日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるM5高速道路沿線のジダール・ブカフルーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるカンスフラ村、フライフィル村、ファッティーラ村、バーラ村、アルバイーン山、アリーハー市一帯、カフル・ウワイド村を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラトミスリーン市にある武器販売店で爆発が発生し、4人が負傷した。

このほか、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約30輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるドゥワイル・アクラード村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯、カルフース山一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で、住民数十人が抗議デモを行い、当局によって拘束された逮捕者の消息究明を要求した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 3, 2020、ANHA, September 3, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2020、Reuters, September 3, 2020、SANA, September 3, 2020、SOHR, September 3, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民447人と国内避難民(IDPs)22人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は594,933人、2019年以降帰還したIDPsは66,293人に(2020年9月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月3日付)を公開し、9月2日に難民447人(うち女性134人、子供228人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民447人(うち女性134人、子供228人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は594,933人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者199,745人(うち女性60,063人、子ども101,598人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,705,117人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は824,273人(うち女性247,339人、子供420,089人)となった。

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一方、国内避難民22人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは22人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した22人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は22人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,293人(うち女性23,108人、子供27,281人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,889人(うち女性405,667人、子供671,047人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2020をもとに作成。

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