首都ダマスカスでイランを非難する落書き(2020年9月7日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月7日付)は、ダマスカス県内の学校の校門でイランを非難する落書きが発見されたことがSNSで話題になっていると伝え、写真を転載した。


AFP, September 7, 2020、ANHA, September 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2020、Reuters, September 7, 2020、SANA, September 7, 2020、SOHR, September 7, 2020などをもとに作成。

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トルコとの契約を終えたシリア人傭兵450人がリビアから帰国(2020年9月7日)

シリア人権監視団は、リビアでの戦闘に参加していたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)約450人が、トルコとの契約期間を終了し、リビアのミティガ国際空港から、イスタンブール国際空港に移送され、その後、トルコ占領下のアレッポ県北部に帰還したと発表した。

これにより、トルコがリビアに派遣した国民軍戦闘員の数は17,420人(うち子供350人)、契約が終了し、帰国した戦闘員の数は6,700人となった。

一方、リビアに派遣されたジハード主義者の数は10,000人(うちチュニジア人は2,500人)。

リビアでの戦闘で死亡したシリア人戦闘員は481人(うち子供34人)とされる。

AFP, September 7, 2020、ANHA, September 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2020、Reuters, September 7, 2020、SANA, September 7, 2020、SOHR, September 7, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がヒムス県東部砂漠地帯でダーイシュと激しく交戦、ロシア軍が爆撃(2020年9月7日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスフナ市近郊からダイル・ザウル県シューラー村一帯、ラッカ県南部にいたる砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

戦闘は、ワーディー・ダビーヤート、ハイル油田一帯でもっとも激しく行われ、シリア軍を航空支援するロシア軍が爆撃を行った。

AFP, September 7, 2020、ANHA, September 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2020、Reuters, September 7, 2020、SANA, September 7, 2020、SOHR, September 7, 2020などをもとに作成。

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反トルコ闘争を続けるアレキサンドレッタ地方解放人民戦線のアリー・カヤーリー(別名ミフラチュ・ウラル)代表が暗殺未遂に遭遇(2020年9月7日)

シリアのアサド政権を支持し反体制派との戦闘に参加してきた人民防衛諸集団の一つで反トルコ闘争を続けているアレキサンドレッタ地方解放人民戦線はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/syr.resistane/)を通じて声明を出し、9月6日午後11時半頃、アリー・カヤーリー(別名ミフラチュ・ウラル)代表が乗った車列がラタキア県カサブ町近郊で、正体不明の武装集団の発砲を受け、応戦したと発表した。

シリア人権監視団によると、シリア人権監視団によると、この戦闘で双方に負傷者が出た。

https://www.facebook.com/syr.resistane/posts/2939875856246565?__xts__%5B0%5D=68.ARA3yXlmsLh1bELhsnfiyRPz6_ImvheFgOhnWHR7EBQKQEAN6v9Q2v4e5qHkV41ObKTxLMLo5f8_B09FB0_zhsB8Q23NqPrQIDQF_oLbvCTjuBaem_OfemH2Db1c8Gp8WDsfvqBCepIhP72w-MXWuSZa-yBsQLVDCCVe_K2s54VItuqO58fBAzCE6bhXlG_vqMagYpIkbHLVvMh98kAzS3egHZqFCtwNZ1_ahSN-GoD9lndLvZff60yvNW-aCOhqKat7bgbCJegR8zj3RrbIt0HFrSI8bqcPRowBlWqdXfjX0Afm0h-XSmPG7LCtY7GGGBIJGl0WsynRrKgoEbGBiwZ01zUY&__tn__=-R

AFP, September 7, 2020、ANHA, September 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2020、Reuters, September 7, 2020、SANA, September 7, 2020、SOHR, September 7, 2020などをもとに作成。

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ハマー県ミスヤーフ市南西で森林火災の消火活動続く(2020年9月7日)

ハマー県では、SANA(9月7日付)によると、ミスヤーフ市南西のアイン・ハラーキーム町、ハズール村の植林地に広がった森林火災の消火作業が、消防隊、地元住民、軍、警察、予備役将兵によって行われた。

AFP, September 7, 2020、ANHA, September 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2020、Reuters, September 7, 2020、SANA, September 7, 2020、SOHR, September 7, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がアレッポ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2020年9月7日)

アレッポ県では、ANHA(9月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村を砲撃した。

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ハサカ県では、SANA(9月7日付)によると、トルコ軍とその国民軍がタッル・タムル町近郊を砲撃、同町とアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を結ぶ20KF送電線が被害を受け、送電が停止した。

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北・東シリア自治局の支配下のダイル・ザウル県、ラッカ県、ハサカ県でシリア民主軍を狙った爆破、襲撃相次ぐ(2020年9月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハワーイジュ村でダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと思われる武装グループが人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所近くに仕掛けた爆発させた。

また、ブサイラ市では、オートバイに乗った4人組のダーイシュ・メンバーが、「(ダーイシュ)は続いている、続いている」と連呼しながら、市内を徘徊した。

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ラッカ県では、SANA(9月7日付)によると、ラッカ市東の街道で、シリア民主軍の車両が正体不明の武装集団によって仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれ、戦闘員1人が死亡した。

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ハサカ県では、SANA(9月7日付)によると、県南部の街道で、シリア民主軍の車両が正体不明の武装集団の銃撃を受け、戦闘員1人が死亡した。

AFP, September 7, 2020、ANHA, September 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2020、Reuters, September 7, 2020、SANA, September 7, 2020、SOHR, September 7, 2020などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣がシリアを電撃訪問、ボリソフ副首相らとともにアサド大統領と会談(2020年9月7日)

ロシアのユーリイ・ボリソフ副首相を団長とする使節団が9月6日にシリアに到着したのに続いて、SANA(9月7日付)によると、セルゲイ・ラヴロフ外務大臣がシリアを電撃訪問し、使節団に加わった。

ラヴロフ外務大臣がシリアを訪問するのは8年ぶり。

ラヴロフ外務大臣を加えたロシア使節団は首都ダマスカスで、アサド大統領と会談した。

SANA(9月7日付)によると、二国間関係の維持強化について話し合われ、経済面では、一部諸外国によるシリアへの制裁の影響を軽減するため、すでに締結されている二国間合意の実施状況、新規の合意の是非について意見が交わされた。

政治面では、ロシア使節団が、一部諸外国に対抗して、シリアの領土の統一性と保全、主権の維持、国際社会や地域における役割の回復を支援すると表明、アサド大統領も「テロとの戦い」、治安と安定の回復に向けて路線を継続すると答え、ロシア側に謝意を示した。

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ロシア使節団はその後、フサイン・アルヌース首相と個別に会談した。

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会談後、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相、ボロゾフ副首相、ラヴロフ外務大臣が外務在外居住者省で共同記者会見を行った。

ムアッリム外務在外居住者大臣は、会談について「すべての分野で実り多いものだった」と総評したうえで、シリアとロシアの関係は発展し、両国民の利益を実現すると述べ、「両国関係は安泰で、有望だ」と強調した。

また、米国によるシリアへの経済制裁について、シリア独自の決定、イスラエルやレジスタンスへの姿勢を好ましいと思っていないがゆえの措置だと批判した。

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一方、ボリソフ副首相も、「会談は建設的で有益だった」としたうえで、両国の通商、工業、経済分野での協力拡大にかかる新規の合意案があり、その数は40以上にのぼることを明らかにした。

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ラヴロフ外務大臣は、シリア国内の戦況が比較的落ち着いているとしたうえで、「こうした方向に向けた取り込みを続ける必要がある…。シリア人は国内で一致団結しなければならない」と述べる一方、「しかし、外国諸勢力はこうした前進を快く思っておらず、分離主義的なアジェンダを押し通そうとし、一方的な経済制裁を駆使してシリア国民を経済的に締め付けようとする」と警鐘を鳴らした。

そのうえで、国連安保理決議第2254号に基づき、制憲委員会の活動への支援などを通じて、主権や領土の一体性の原則がシリアで貫徹されるよう支援すると強調した。

さらに、シリアが、ロシアの支援を受けて、国際テロリズム、そしてそれを支援する外国勢力との戦いに勝利したとしたうえで、完全勝利に向けて「テロと戦い」を継続すると述べる一方、シリアにおける新たな優先課題は、インフラや経済の復興だと述べた。

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質疑応答においては、ロシアで活動し、いわゆるモスクワ・プラットフォームを主導してきた人民意思党(カドリー・ジャミール元副首相が率いる組織)と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の代表がモスクワで「シリア民主評議会」の設置を合意したことに話題が及んだ。

これに関して、ムアッリム外務在外居住者大臣は「我々シリアは、シリアの憲法に反するいかなる合意も支援しない」と述べた。

また、ラヴロフ外務大臣は「我々ロシアは過去数年にわたり、モスクワ・プラットフォームにシリアの様々な勢力を加えて拡充させようとしてきた。おそらくは、現時点でそれ以外に良いプラットフォームがないがゆえに、シリア民主軍とモスクワ・プラットフォームはロシアのモスクワを協議の場所として選んだのだろう」と述べ、関与していないことを明らかにした。

SANA(9月7日付)が伝えた。

AFP, September 7, 2020、ANHA, September 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2020、Reuters, September 7, 2020、SANA, September 7, 2020、SOHR, September 7, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で58人、北・東シリア自治局支配地域で65人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で16人(2020年9月7日)

保健省は政府支配地域で新たに58人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者14人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、9月7日現在の同地での感染者数は計3,229人、うち死亡したのは137人、回復したのは744人となった。

SANA(9月7日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに65人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者40人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、9月7日現在の同地での感染者数は計689人、うち死亡したのは42人、回復したのは198人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市12人、カーミシュリー市11人、マーリキーヤ(ダイリーク)市16人、ダルバースィーヤ市6人、アームーダー市1人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市1人、ルマイラーン町1人、マアバダ(カルキールキー)町1人、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市3人、ダイル・ザウル県2人、ラッカ県のラッカ市8人、タブカ市2人。

ANHA(9月7日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月7日に新たに16人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、7人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計131人、うち回復したのは80人、死亡したのは2人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1378529879018566/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者16人が確認されたと発表した。

新規感染者の内訳は、アレッポ県北部12人、イドリブ県4人。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計131人(うち52人は「解放区」、72人はトルコ占領地)、うち死亡したのは1人、回復したのは80人となった。

AFP, September 7, 2020、ACU, September 7, 2020、ANHA, September 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2020、Reuters, September 7, 2020、SANA, September 7, 2020、SOHR, September 7, 2020などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のアリーハー市を砲撃し、11人死傷(2020年9月7日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから185日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のクーフキーン村、ハルーバ村、バーラ村、スフーフン村、カフル・ウワイド村、フライフィル村、ファッティーラ村、M4高速道路沿線のアリーハー市を砲撃し、アリーハー市で2人が死亡、9人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室もシリア政府の支配下にあるサラーキブ市近郊のダーディーフ村、カフルバッティーフ村一帯、カフルナブル市を砲撃した。

一方、トルコ軍部隊は、アイン・ハムラー村近くのM4高速道路沿線に爆弾が仕掛けられているのを発見し、これを爆破した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県西部のアブザムー町にあるシャーム解放機構の本部で大きな爆発が発生した。

爆発の原因は不明。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県5件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 7, 2020、ANHA, September 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 7, 2020、Reuters, September 7, 2020、SANA, September 7, 2020、SOHR, September 7, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民389人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は596,826人に(2020年9月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月7日付)を公開し、9月6日に難民389人(うち女性117人、子供199人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民389人(うち女性117人、子供199人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は596,826人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者201,578人(うち女性60,614人、子ども102,533人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,136人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は826,106人(うち女性247,890人、子供421,024人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 7, 2020をもとに作成。

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