ダマスカス郊外県カナーキル村で治安当局が女性3人と女児1人を拘束、住民がアサド大統領の写真を燃やすなどして抗議(2020年9月22日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月22日付)によると、カナーキル村の治安当局が女性3人と女児1人を拘束、これを受けて、住民が村の主要な道路を封鎖、アサド大統領の写真を焼くなどして、抗議の意思を示した。

https://www.facebook.com/MayadinLive1/videos/vb.903168663081141/336115820777476/?type=3&theater

AFP, September 22, 2020、ANHA, September 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2020、Reuters, September 22, 2020、SANA, September 22, 2020、SOHR, September 22, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県では、シリア軍とダーイシュの交戦とロシア軍の爆撃で28人死亡(2020年9月22日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるラサーファ砂漠でダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍の拠点複数カ所を攻撃し、兵士13人が死亡した。

これを受けて、ロシア軍戦闘機が同地一帯を爆撃し、爆撃とシリア軍による反撃によってダーイシュ戦闘員15人が死亡した。

AFP, September 22, 2020、ANHA, September 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2020、Reuters, September 22, 2020、SANA, September 22, 2020、SOHR, September 22, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がアレッポ県北部を砲撃(2020年9月22日)

アレッポ県では、ANHA(9月22日付)によると、トルコと国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(9月22日付)によると、トルコの占領下にあるタッル・タムル町近郊のライラーン村、アルバイーン村で国民軍どうしが交戦した。

また、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で、国民軍に所属するサフィーラ殉教者のメンバーどうしが撃ち合いとなり、負傷者が出た。

撃ち合いは、ハサカの盾旅団が介入することで収束した。

AFP, September 22, 2020、ANHA, September 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2020、Reuters, September 22, 2020、SANA, September 22, 2020、SOHR, September 22, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ハサカ県で、シリア民主軍を狙った攻撃続く(2020年9月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米軍が違法に駐留するウマル油田に近い街道で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌がダーイシュ(イスラーム国)によって仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれた。

また、ブサイラ市の農地で、銃で撃たれて死亡したと見られるシリア民主軍の戦闘員1人が遺体で発見された。

一方、SANA(9月22日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマイーズィーラ村近くで、シリア民主軍の車輌が正体不明の武装集団の襲撃を受け、1人が死亡した。

また、ブサイラ市でもシリア民主軍の拠点が攻撃され、1人が死亡した。

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ハサカ県では、SANA(9月22日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町でシリア民主軍の拠点が正体不明の武装集団の襲撃を受け、兵士3人が死亡した。

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シリア人権監視団は、複数の情報筋の話として、ラッカ県タッル・アブヤド市の経済部門責任者を務めていた北・東シリア自治局の元幹部が離反し、トルコ占領下の地域に逃亡したと発表した。

AFP, September 22, 2020、ANHA, September 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2020、Reuters, September 22, 2020、SANA, September 22, 2020、SOHR, September 22, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で44人、北・東シリア自治局支配地域で58人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で14人(2020年9月22日)

保健省は政府支配地域で新たに44人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者20人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、9月22日現在の同地での感染者数は計3,877人、うち死亡したのは178人、回復したのは983人となった。

SANA(9月22日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに58人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者16人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、9月22日現在の同地での感染者数は計1,209人、うち死亡したのは55人、回復したのは350人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市19人、ダルバースィーヤ市8人、マーリキーヤ(ダイリーク)市7人、マアバダ(カルキールキー)町3人、アームーダー市2人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市2人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)8人、ラッカ県のラッカ市8人、タブカ市1人。

ANHA(9月22日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月22日に新たに14人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、33人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計654人、うち回復したのは251人、死亡したのは6人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1392674820937405/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者14人が確認され、4人が死亡したと発表した。

感染者の死亡が確認されたのはアレッポ県バーブ市。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計654人、うち死亡したのは10人(シリア人権監視団の発表によると9人)、完治したのは251人となった。

AFP, September 22, 2020、ACU, September 22, 2020、ANHA, September 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2020、Reuters, September 22, 2020、SANA, September 22, 2020、SOHR, September 22, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県ザーウィヤ山地方などで激しく交戦(2020年9月22日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから199日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、アブディーター村、バーラ村、イフスィム町を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室も、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市一帯を砲撃した。

砲撃を行ったのは、シャーム解放機構で、これと同じくしてトルコ軍のF-16戦闘機複数機がハタイ県とイドリブ県が接する国境地帯に飛来した。

さらに、シリア人権監視団やSANA(9月22日付)によると、シリア政府支配下のサラーキブ市近郊に「決戦」作戦司令室が迫撃砲弾複数発を打ち込んだ。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア軍が展開するクルド山地方のジュッブ・アフマル村一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原の灌漑計画地区を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 22, 2020、ANHA, September 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 22, 2020、Reuters, September 22, 2020、SANA, September 22, 2020、SOHR, September 22, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民394人と国内避難民(IDPs)7人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は603,200人、2019年以降帰還したIDPsは66,387人に(2020年9月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月22日付)を公開し、9月21日に難民394人(うち女性118人、子供201人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民394人(うち女性118人、子供201人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は603,200人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者207,952人(うち女性62,527人、子ども105,782人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,023人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は832,480人(うち女性249,803人、子供424,273人)となった。

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一方、国内避難民7人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは7人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は7人(うち女性2人、子供4人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,390人(うち女性23,138人、子供27,323人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,986人(うち女性405,697人、子供671,089人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 22, 2020をもとに作成。

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