シャーム解放機構報道官はロシア軍の爆撃で司令官11人が死亡したとの報道を否定(2020年9月19日)

シャーム解放機構のアブー・ハーリド・シャーミー報道官は、9月15日のロシア軍によるイドリブ市西一帯に対する爆撃で、シャーム解放機構の幹部11人が死亡したとするロシアのメディア(スプートニク・ニュース)を「架空の勝利を拡散」することを狙ったものだと否定した。

イバー・ネット(9月19日付)が伝えた。

AFP, September 19, 2020、ANHA, September 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2020、Reuters, September 19, 2020、SANA, September 19, 2020、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, September 19, 2020、SOHR, September 19, 2020などをもとに作成。

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ラーミー・マフルーフ氏はSNS上での父の故ムハンマド氏の非難に反論(2020年9月19日)

アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏はフェイスブックの自身の公式アカウント(https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/)で、以下の通り綴った。

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「父の死にコメントや投稿を寄せてくれたすべての人に感謝したい。アッラーがあなた方を導くこと、あなた方の思いに感謝すること、あなた方に害がふりかからないようにすること、あなた方の家族がいつまでも続くこと、家族を失った人を憐れむことを願っている…。家族は宝だ。その真価は失って初めて分かる。マフルーフ家について少し話したいと思う:

他界した私の父は、優しく、教養があり、高貴な人で、もっとも良い学校で学び、何カ国語も話せた。皆と良い関係を築き、多くの人を助け、不正に苦しむ人々に正しく接し、1匹のアリさえ傷つけようとはしなかった。寡黙で、アスリートのような心身を持っていた。乗馬に長け、読書が好きで、おしゃべりを嫌った。力強く生まれ、力強く生き、力強く死んだ。アッラーに讃えあれ。父はアフマド・マフルーフの息子で、おじはイブラーヒーム・マフルーフだった。2人は、シリア沿岸で最大の地主で、莫大な財産を持ち、オスマンの抑圧下のセフェルベルリクの時代にシリアが辿ったもっとも困難な時期を通じて、貧しい人々や助けを必要としている人々に支援することで名を馳せた。マフルーフ家の屋敷は当時、過去100年のなかでもっとも支援を必要とする人々で溢れていた。当時行われた支援は、今日の我々の財産に等しかった。あるいはそれ以上だった。我々は祖父から父という恵み(アッラーに讃えあれ)を与えられていた。石油をはじめとする部門についての卑劣な言葉は事実無根だ。シリアの石油はシリアの国家だけのものだということは周知の通りだ。とにかく、仕事はいけないことではない。だが、人々から盗みを働き、その財産、糧、家財を奪ってはいけないし、それはハラームだ。

アッラーのお許しのもと、マフルーフ家は再び、助けを必要としている人々に、年を通じて毎日金曜日、食事を提供し、父の魂を憐れむために開かれている。

アッラーに讃えあれ。私としては、私の父、そして先祖の道を進みたい。私の関心は貧しい人や助けを必要としている人を支援することにある。アッラーが私に与えてくれた糧のすべてをもって彼らに奉仕したい。

SNSで我々のことを悪く言うすべての者への忠告だ。正しい信者たちを悪し様にしないよう注意した方がいい。自分たちが言っていることを確かめてから疑いを向けなさい。あなた方にも家族、子供がいるからだ。他人を攻撃せず、皆の幸福を願うことで、彼らを守り、彼らへのアッラーの庇護を確保しなさい。それができれば、私は彼らにこう言いたい。アッラーがあなた方を許し、あなた方から愛する人を奪いませんように。」

https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/posts/2862342247201344?__xts__%5B0%5D=68.ARAMWvVHvbqTBoQwfE9v1JlmFl4nPX3QTQkMoGTC3Wbnf1mzTKcIXvfGzWkuNSOFv_qiRdNX8S7z0zuC8hHtK7xlg83y2MrECub-5z40ruh7pqCosgufqo_PO-VFdez2OBGQKelij_7GmTjcq00C2aAd0kHTlIzkzfTwLavD3IoKId4fqAKZEcSdO0ZoKyti6f2RBE9spMR0V3XxvfdxzvtnluY5NCAD2y2z1GrAEBkLPODI5LyLW757JSPR0JN9SGs7zcpXxECizXNwmyxtJSubSLHHppI0AbmGXQ3_dqDFb8F3D_P5PmjY_Znb4sZiOG85-VZuAbaeHed59g7IDw&__tn__=-R

AFP, September 19, 2020、ANHA, September 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2020、Reuters, September 19, 2020、SANA, September 19, 2020、SOHR, September 19, 2020などをもとに作成。

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オランダ外務省はシリア政府による人権侵害の責任を追及すると発表、シリア政府は「米国に卑しく従属し自己満足している」と非難(2020年9月19日)

外務在外居住者省の公式筋は声明を出し、「オランダ政府は、ハーグの国際司法裁判所を利用して、自らの主人である米国の政治的アジェンダに奉仕することで、米国に卑しく従属し自己満足している」、「オランダ検察庁がテロ組織に指定しているシリアの武装集団に資金援助するというスキャンダルを自国民の前で行ったオランダは、シリアの人権や市民の苦しみについてもっとも語る資格がない」と非難した。

SANA(9月19日付)が伝えた。

オランダ外務省は9月18日、シリア政府に対して外交覚書で、国際法に基づいて、その重大な人権侵害、とりわけ拷問に対する責任を追及することを決定した旨通告していた。

AFP, September 19, 2020、ANHA, September 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2020、Reuters, September 19, 2020、SANA, September 19, 2020、SOHR, September 19, 2020などをもとに作成。

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ハマー県東部でシリア軍とダーイシュが交戦、双方合わせて36人死亡(2020年9月19日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍が、アレッポ県、ラッカ県との県境に位置するイスリヤー村一帯の三角地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して爆撃を行う一方、シリア軍がダーイシュと交戦した。

この戦闘で、ダーイシュ戦闘員20人とシリア軍兵士16人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のシュマイティーヤ町近郊の砂漠地帯で、パレスチナ人によって構成されるクドス旅団の戦闘員3人が、地雷の爆発で死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるハサカ市グワイラーン地区にあるスィナーア刑務所(グワイラーン刑務所)で、収監中のダーイシュ(イスラーム国)メンバーが暴動を起こし、シリア民主軍が介入、強制解除した。

AFP, September 19, 2020、ANHA, September 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2020、Reuters, September 19, 2020、SANA, September 19, 2020、SOHR, September 19, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がハサカ県アルーク村を砲撃(2020年9月19日)

ハサカ県では、ANHA(9月18日付)やSANA(9月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、ラアス・アイン市近郊のアルーク村を砲撃し、複数の住民が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊にある国民軍の拠点複数カ所に対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が奇襲をかけ、戦闘員7人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で、国民軍に所属する第9師団の戦闘員が子供1人を射殺した。

AFP, September 19, 2020、ANHA, September 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2020、Reuters, September 19, 2020、SANA, September 19, 2020、SOHR, September 19, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県とラッカ県でシリア民主軍への襲撃続く(2020年9月19日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月19日付)によると、米軍が駐留するウマル油田にいたる街道で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員2人が死亡した。

また、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村で爆発が発生し、シリア民主軍の戦闘員複数人が負傷した。

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ラッカ県では、SANA(9月19日付)によると、ダルアー市西郊外のダルイーヤ地区で、シリア民主軍の戦闘員2人が何者かの発砲を受けて死亡した。

AFP, September 19, 2020、ANHA, September 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2020、Reuters, September 19, 2020、SANA, September 19, 2020、SOHR, September 19, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で34人、北・東シリア自治局支配地域で113人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で37人(2020年9月19日)

保健省は政府支配地域で新たに34人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者14人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、9月19日現在の同地での感染者数は計3,765人、うち死亡したのは170人、回復したのは932人となった。

SANA(9月19日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに113人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者15人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、9月18日現在の同地での感染者数は計1,007人、うち死亡したのは52人、回復したのは328人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市13人、カーミシュリー市15人、マアバダ(カルキールキー)町4人、マーリキーヤ(ダイリーク)市7人、ルマイラーン町5人、ダルバースィーヤ市8人、アームーダー市8人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市1人、アレッポ県のマンビジュ市20人、アイン・アラブ(コバネ)市4人、ラッカ県のラッカ市21人、タブカ市6人、ダイル・ザウル県1人。

ANHA(9月18日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月19日に新たに37人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、22人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計533人、うち回復したのは171人、死亡したのは5人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1390093624528858/

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一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者171人が確認されたと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計533人、うち死亡したのは6人(シリア人権監視団の発表によると5人)、完治したのは171人となった。

AFP, September 19, 2020、ACU, September 19, 2020、ANHA, September 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2020、Reuters, September 19, 2020、SANA, September 19, 2020、SOHR, September 19, 2020などをもとに作成。

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シリア軍は「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県とアレッポ県を砲撃(2020年9月19日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから196日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のハザーリーン村、ファッティーラ村、フライフィル村、カンスフラ村、スフーフン村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるカフルナブル市、ハントゥーティーン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原の灌漑計画地区、サルマーニーヤ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ミーズナーズ村近郊でシリア軍1人が「決戦」作戦司令室に狙撃され、死亡した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のダルアー市アルバイーン地区で、軍事情報局の局員1人が何者かによって殺害され、遺体で発見された。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、マッザ86地区で車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 19, 2020、ANHA, September 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 19, 2020、Reuters, September 19, 2020、SANA, September 19, 2020、SOHR, September 19, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民475人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は602,020人に(2020年9月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月19日付)を公開し、9月18日に難民475人(うち女性143人、子供242人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民475人(うち女性143人、子供242人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は602,020人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者206,772人(うち女性62,173人、子ども105,180人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,136人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は831,300人(うち女性249,449人、子供423,671人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 19, 2020をもとに作成。

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