ハマー県北西部アイン・クルーム村の植林地での火災は95%鎮火(2020年9月1日)

ハマー県では、SANA(9月1日付)によると、8月31日に県北部のガーブ地方(スカイラビーヤ郡)の植林地で発生した火災の消火活動が続けられ、消防隊と民間防衛隊(ホワイト・ヘルメットではない正規の組織)がアイン・クルーム村の植林地での火災の約95%を鎮火することに成功した。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍とトルコ軍はイドリブ県で和解を拒否した反体制派に対する初の合同軍事演習(2020年9月1日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターのアレクサンドル・グリンキェヴィチ(Alexander Grynkiewicz)副センター長(海軍少将)は、シリアのイドリブ県でロシア軍とトルコ軍が8月31日に初となる合同軍事演習を実施したと発表した。

グリンキェヴィチ副センター長によると、合同軍事演習は、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路の沿線に位置するタルナバ村一帯で実施され、ロシア軍憲兵隊とトルコ軍部隊が参加し、「和解を拒否する武装集団に所属する破壊分子に対する合同射撃作戦、被害を受けた軍事装備の撤去、負傷者への医療支援」などが行われた。

グリンキェヴィチ副センター長は、「演習はイドリブ県のM4高速道路でロシア・トルコ両軍が緊張緩和のために実施している合同パトロールの安全を確保する」と付言した。

RT(9月1日付)などが伝えた。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、RT, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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アンサール・アビー・バクル・スィッディーク中隊がイドリブ県サッラト・ズフール村のトルコ軍拠点への攻撃を認める(2020年9月1日)

イドリブ県サッラト・ズフール村で8月28日に発生したトルコ軍拠点に対する襲撃事件に関して、「アンサール・アビー・バクル・スィッディーク中隊」を名乗るグループがSNSを通じて声明を出し、関与を認めた。

このグループは声明のなかで、「サッラト・ズフール・アーシューラー作戦」と銘打ってトルコ軍の拠点を襲撃したと表明する一方、国内外のいかなる勢力にも所属していないと明言した。

声明によると、攻撃は「アブー・スライマーン・アンサーリー」なる人物が爆弾を積んだ車輌を運転して実行されたが、トルコ軍との交戦については否定している。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市をオートバイに乗ったダーイシュ・メンバーが跋扈(2020年9月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるブサイラ市でオートバイに乗った4人組のダーイシュ(イスラーム国)・メンバーが、「(ダーイシュは)続いている、続いている」と連呼しながら市内を巡回し、ジューリーヤ地区にあるのカフェで水タバコの瓶を破壊するなどして逃走した。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がアフリカ系フランス人司令官を含む外国人戦闘員5人を拘束(2020年9月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が傘下のブラバー大隊の司令官を務めるアフリカ系フランス人を含む外国人戦闘員5人を拘束した。

拘束した場所は不明。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アティマ村でイスラーム解放党メンバーの妻たちが、シャーム解放機構によるメンバー逮捕に抗議するデモを行った。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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米国はダーイシュなどの外国人戦闘員の本国送還を明記していない国連安保理決議案に拒否権を発動(2020年9月1日)

国連安保理で、ダーイシュ(イスラーム国)などのテロ組織に参加する外国人戦闘員の帰国にかかる安保理決議の採択が行われたが、米国が拒否権を発動し、廃案に追い込んだ。

米国以外の常任理事国4カ国と非常任理事国10カ国はいずれも賛成票を投じていた。

決議案はインドネシアが準備したもの。

ケリー・クラフト米国連代表大使は、決議案に関して「重要な最初のステップについても言及することに失敗している。出身国、あるいは国籍を有している国への送還だ…。米国はこうした意図的で皮肉めいた茶番には参加しない…。決議案は決議が存在しないよりもひどい」と述べ、拒否権を行使した。

ロイター通信(9月1日付)などが伝えた。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍に所属するスライマーン・シャー師団の戦闘員が新たな部隊を結成しリビアへ(2020年9月1日)

ANHA(9月1日付)は、シリア・アフリーン人権機構なる組織が、トルコの支援を受ける国民軍に所属するスライマーン・シャー師団が新たな部隊を結成し、リビアに向かったと伝えたとして、同組織がインターネットの公式ホームページで公開したとされる写真を転載した。

同機構によると、新たに結成された部隊(旅団)は、ダルアー県出身の戦闘員150人からなり、トルコから毎月1,500米ドルの報酬を受け取っているという。


AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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米軍の大型トレーラーなど約60輌からなる車列が違法に設置されたワリード国境通行所からシリア領内に進入(2020年9月1日)

ハサカ県では、SANA(9月1日付)によると、米軍の大型トレーラーなど約60輌からなる車列が、違法に設置されたワリード国境通行所からシリア領内に進入し、県内各所に設置されている米軍基地に向かった。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とシリア軍国境警備隊からなる合同部隊が、ブーカマール市に近いシリア・イラク国境沿いでパトロールを実施した

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるラッカ県スルーク町でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、住民多数が負傷(2020年9月1日)

ラッカ県では、SANA(9月1日付)、ANHA(9月1日付)などによると、トルコの占領下にあるスルーク町でオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、住民多数が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(9月1日付)によると、県北部のシャマーリーン村にある国内避難民(IDPs)キャンプで、トルコの支援を受ける国民軍が収容されているIDPsを拉致しようとして、IDPsの抵抗を受け、戦闘員1人が撃たれて死亡した。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で65人、北・東シリア自治局支配地域で19人(2020年9月1日)

保健省は政府支配地域で新たに65人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者17人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、9月1日現在の同地での感染者数は計2,830人、うち死亡したのは116人、回復したのは646人となった。

SANA(9月1日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに19人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者9人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、9月1日現在の同地での感染者数は計575人、うち死亡したのは37人、回復したのは110人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市6人、カーミシュリー市7人、マーリキーヤ(ダイリーク)市5人、アームーダー市1人。

ANHA(9月1日付)が伝えた。


AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室がハマー県、イドリブ県、ラタキア県で交戦(2020年9月1日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから179日目を迎えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるバフサ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるヒルバト・ナークース村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村とその一帯、マウザラ村、ファッティーラ村を砲撃、フライフィル村、バーラ村一帯で双方が交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃し、森林火災が発生した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 1, 2020、ANHA, September 1, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 1, 2020、Reuters, September 1, 2020、SANA, September 1, 2020、SOHR, September 1, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民506人と国内避難民(IDPs)24人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は594,121人、2019年以降帰還したIDPsは66,262人に(2020年9月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月1日付)を公開し、8月31日に難民506人(うち女性152人、子供258人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民506人(うち女性152人、子供258人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は594,121人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者198,873人(うち女性59,801人、子ども101,153人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,705,117人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は823,401人(うち女性247,077人、子供419,644人)となった。

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一方、国内避難民24人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは24人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した24人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は24人(うち女性6人、子供5人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,262人(うち女性23,097人、子供27,268人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,858人(うち女性405,656人、子供671,034人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 1, 2020をもとに作成。

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SANAはシリア民主軍がハサカ県ハンマ村の給水ステーションを襲撃し、職員を追放したと速報で伝える(2020年9月1日)

SANA(9月1日付)は、米占領軍の支援を受ける人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ハサカ県西部のハンマ村の給水ステーションの職員を襲撃し、施設から追放、ハサカ市への飲料水供給が脅かされている、と速報で伝えた。

シリア民主軍は給水ステーションを接収し、従業員の出入りを禁じているという。

ハサカ県では、SANA(8月31日付)によると、県水利局の復旧作業チームが8月27日、トルコとその支援を受ける国民軍によって水道水供給が停止されていたアッルーク揚水所に入り、約80%の復旧作業を終えているという。

SANA, August 31, 2020、September 1, 2020をもとに作成。

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