ロシア外務省「シリア軍にダマスカス郊外県東グータ地方で武装集団の挑発に乗らず停戦を履行するよう呼びかけた」(2018年1月29日)

ロシア外務省は声明を出し、ラタキア県フマイミーム軍事飛行場のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、「シリア政府軍に対して、(ダマスカス郊外県)東グータ地方での完全な停戦に関して、ウィーンでなされた合意に従い、合意に加わっていない武装集団の挑発に乗らないよう呼びかけた」と発表した。

AFP, January 29, 2018、ANHA, January 29, 2018、AP, January 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2018、al-Hayat, January 30, 2018、Reuters, January 29, 2018、SANA, January 29, 2018、UPI, January 29, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのソチでシリア国民対話大会が開幕、トルコが後押しする反体制武装集団が代表団を派遣(2018年1月29日)

ロシアのリゾート都市ソチで、内戦後のシリアの未来像や復興・人道支援について協議するためのシリア国民対話大会が開幕した。

大会は、2017年10月にロシアのヴラジミール・プーチン大統領が「シリア諸国民大会」の名で提唱、同月のアスタナ7会議で、シリア政府と反体制武装集団の停戦の保証国であるロシア、トルコ、イランが合意して開催が決定された。

SANA, January 29, 2018

**

ロシア外務省によると、大会は、ロシア、トルコ、イランの連名で呼びかけ国となり、シリア人1,600人を招待するとともに、ヨルダン、エジプト、サウジアラビア、イラク、レバノン、カザフスタン、米国、中国、英国、フランス、国連などもオブザーバーとして招待されている。

ジュネーブ会議に参加する反体制派代表団の一つ最高交渉委員会、西クルディスタン移行期民政局は参加をボイコットすると表明した。

だが、『ハヤート』(1月30日付)によると、トルコが後押しする「自由シリア軍」諸派(ハワール・キリス作戦司令室、ユーフラテスの盾作戦司令室、オリーブの枝作戦司令室に参加するシャーム軍団など)の代表団、大会に参加するためにソチに向かったという。

SANA, January 29, 2018

**

一方、『ハヤート』(1月29日付)などがフランス消息筋の話として伝えたところによると、オブザーバーとして招待を受けた諸外国のうち、米国とフランスは、ロシアがダマスカス郊外県東グータ地方での停戦を履行していないとの理由で、大会への参加をボイコットした。

同消息筋によると、ロシアは1月26日にスイスで開幕したジュネーブ9会議において、東グータ地方での停戦を実施する旨誓約したが、同地では、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団、シャーム解放機構などからなる「彼らが不正を働いた」作戦司令室に対するシリア軍の攻撃が続いており、そのことが米国とフランスのボイコットにつながったという。

しかし、国連は、ジュネーブ会議の仲介役を務めるスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表の派遣を決定、同氏がソチ入りした。

**

『ハヤート』(1月30日付)は、複数の消息筋の話として、シリア国民対話大会を運営するロシア、イラン、トルコ、そしてシリア政府は、大会期間中に大会を統括する議長評議会、最高委員会、組織委員会に加えて、制憲委員会、人道委員会を含む三つの分科会を設置することで合意済だと伝えた。

なお、大会は、バアス党が指導する連立与党の進歩国民戦線に加盟するアラブ社会主義連合党のサフワーン・クドスィー書記長が議長を務め、議長評議会には、「モスクワ・リスト」(モスクワ・プラットフォーム)を主導してきたカドリー・ジャミール前副首相、シリア革命反体制勢力国民連立元議長でカタール在住のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏、ドイツで活動する「モスクワ・リスト」のメンバーの一人ランダー・カスィース氏、国内で活動を続ける反体制組織「民主主義のためのシリア人」の代表のマイス・クライディー氏、欧州で活動するシリア国家建設潮流のリーム・トゥルクマーニー氏が参画する見込みだという。

また、制憲委員会の議長に関しては、ロシアとシリア政府は、人民議会議員のアシュワーク・アッバース氏を任命することで合意しているという。

だが、インターファックス(1月29日付)は、シリア国民対話大会で設置が予定されている制憲委員会の委員長にスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表が就任する見込みだと伝えた。

SANA, January 29, 2018

**

アスタナ会議におけるロシア代表団を率い、シリア国民対話大会のロシア代表団の団長も務めるアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、大会開幕に先立って、「目標は、憲法について議論するための委員会の活動に参加する候補者を選定することにある」としたうえで、「大会に出席者に閉幕声明の審議と、シリア復興支援を求める文書を国連、国際機関に送ることを提案する」との方針を明らかにした。

一方、参加予定のシリア人に関して「シリア社会のすべての集団、そしてシリアの未来に関心を持つすべての人が大会に参加するだろう…。クルド人は個人として招聘した」と述べた。

『ハヤート』(1月30日付)などが伝えた。

**

ドゥラル・シャーミーヤ(1月29日付)が入手した議事次第によると、2日間の日程(29日午前6時から30日午後8時40分)のうち、対話に割かれているのは6時間半のみで、32時間40分もの時間が、休憩と飲食(12時間)、移動(10時間10分)、就寝(10時間半)に充てられているという。

al-Durar al-Shamiya, January 29, 2018

**

SANA(1月29日付)は、ソチの複数の消息筋の話として、2日間の議事終了後に発表される予定の「閉幕声明」(案)がリークされたことに関して、「まったくもって不正確なものだ」と伝えた。

また、ロシアのマリア・ザハロワ外務省報道官も、フェイスブックのアカウントを通じて「閉幕声明」(案)が陸されたことに不快感を示した。

**

『シャルク・アウサト』(1月30日付)は、西側高官からの情報として、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣が、29日のソチでのシリア国民対話大会の開幕に先立って、ロシアに向かう出席者数百人を首都ダマスカスのオペラ・ハウス(ウマウィーイーン広場)に招集し、大会で設置が予定されている議長評議会や制憲委員会メンバーの最終候補の氏名を開示した、と伝えた。

それによると、議長評議会メンバーの最終候補は10人で、サフワーン・クドスィー(アラブ社会主義連合党書記長)、ランダ・カスィース、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー(ガド潮流代表)、ジャマール・カーディリー(労働総連合総裁)、アマル・ヤーズジー(シリア民族社会党)、マイス・クライディー、ファーリス・バイユーシュ(自由イドリブ軍元司令官)、ハイサム・マンナーア(カムフ潮流代表)、ズハイル・ラマダーン(芸術組合)らからなる。

一方、制憲委員会メンバーは25人からなり、アフマド・クズバリー(ジュネーブ会議のシリア政府代表団)、アフマド・アッカーム氏、カドリー・ジャミール(モスクワ・リスト代表)、ランダ・カスィース、アマル・ヤーズジーらからなる。

AFP, January 29, 2018、ANHA, January 29, 2018、AP, January 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、January 30, 2018、Interfax, January 29, 2018、Reuters, January 29, 2018、SANA, January 29, 2018、al-Sharq al-Awsat, January 30, 2018、UPI, January 29, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県で対立し合う自由シリア軍諸派の兵力引き離しの任務についていたアル=カーイダ系のシャーム解放機構(旧ヌスラ戦線)の拠点が爆破され複数の戦闘員が死傷(2018年1月29日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月29日付)によると、ムサイフラ町近郊にあるアル=カーイダ系のシャーム解放機構の拠点で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、シャーム解放機構司令官のアブー・ハムザ・ガーディヤ氏を含む戦闘員および民間人複数が死傷した。

検問所に展開していたシャーム解放機構の部隊は、最近になって対立を深めていた革命軍とスンナ青年部隊(いずれもいわゆる「自由シリア軍」諸派)の兵力引き離しの任務についていたという。

al-Durar al-Shamiya, January 29, 2018

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるサラーキブ市の野菜市場などを爆撃し、16人が死亡した。

この爆撃により、「国境なき医師団」の支援をうけているウダイ病院が被弾し、子供1人を含む5人が死亡、6人が負傷したという。

一方、SANA(1月29日付)によると、アブー・ズフール航空基地を制圧したシリア軍部隊が同盟部隊とともに、県南東部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する掃討作戦を継続し、ジャフル村、ハフィーヤ村、ダフラト・ハフィーヤ拘置を新たに制圧した。

**

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月29日付)によると、シリア軍が東グータ地方のハラスター市に対して砲撃を行い、複数人が負傷した。

al-Durar al-Shamiya, January 29, 2018

一方、SANA(1月29日付)によると、反体制武装集団がハラスター市近郊の住宅街を砲撃し、4人が負傷した。

**

ダマスカス県では、SANA(1月29日付)によると、ダマスカス郊外県東グータ地方で活動を続ける反体制武装集団がアッシュ・ウルール地区を砲撃し、3人が負傷した。

AFP, January 29, 2018、ANHA, January 29, 2018、AP, January 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2018、January 30, 2018、al-Hayat, January 30, 2018、Reuters, January 29, 2018、SANA, January 29, 2018、UPI, January 29, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はアフリーン市北西の第915丘、ウーシャーギー村を制圧(2018年1月29日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月29日付)によると、「オリーブの枝」作戦を遂行するトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団(自由シリア軍)が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘を続け、ラージュー町南部の第915丘、ウーシャーギー村を制圧した。

トルコ軍はまた、アフリーン市一帯のシリア民主軍拠点に対して、戦闘機・ヘリコプターによる爆撃、砲撃を継続した。

ANHA, January 29, 2018

一方、アレッポ県では、SANA(1月29日付)によると、トルコ軍がジャンダリース市、ハマーム村、4月17日ダム一帯、アフリーン市近郊のカバリー村などに対して越境爆撃と砲撃を続け、同地のインフラが破壊され、住民18人が死亡、11人が負傷した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍の爆撃・砲撃により、新たに民間人14人が死亡、民間人の犠牲者総数は55人になったという。

また、ANHA(1月29日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ジャンディールス市近郊のハマーム村一帯に侵攻したトルコ軍および反体制武装集団と交戦した。

さらに、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、ブルブル町近郊でトルコ軍の無人航空機を撃墜したと発表した。

**

ANHA(1月29日付)によると、アレッポ市の青年男女30人からなるアレッポ青年大隊が、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区での総動員発令に応えるかたちでアレッポ県アフリーン市一帯での戦闘に参加すると発表した。

ANHA, January 29, 2018

**

ANHA(1月29日付)は、トルコ軍が「オリーブの枝」作戦の開始を宣言した1月20日から28日にかけてのアレッポ県アフリーン市一帯に対するトルコ軍の攻撃の実態を明らかにした。

それによると、トルコ軍はこの8日間で戦闘機72機を投入し、アフリーン市一帯で100回以上の爆撃を実施するとともに、断続的に砲撃を行い、民間人50人が死亡、137人が負傷、そのほとんどが女性と子供だという。

AFP, January 29, 2018、ANHA, January 29, 2018、AP, January 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2018、al-Hayat, January 30, 2018、Reuters, January 29, 2018、SANA, January 29, 2018、UPI, January 29, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は8件の違反を確認(2018年1月29日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(1月29日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(ラタキア県3件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、ヒムス県2件、アレッポ県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも8件(ラタキア県3件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県4件、イドリブ県4件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 29, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのソイル内務大臣はアレッポ県北部の反体制武装集団の拠点都市にトルコ治安部隊、憲兵隊を配備していると発表(2018年1月28日)

トルコのシュレイマン・ソイル内務大臣は、アレッポ県北部の反体制武装集団の拠点都市であるアアザーズ市、ジャラーブルス市、マーリア市にトルコの治安部隊、憲兵隊を配備していることを明らかにした。

ソイル内務大臣は、「トルコは350万を超えるシリア難民がシリアで行われている軍事作戦のなかでも自らの土地で安心していられるよう希望している」としたうえで「トルコはいかなる国の領土も欲していない」と強調した。

『ザマン』(1月28日付)が伝えた。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018、Zaman, Janyaru 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北シリア民主連邦のユースフ樹立評議会執行評議会共同議長は明日開幕するソチでのシリア国民対話大会への不参加を表明(2018年1月28日)

北シリア民主連邦樹立評議会のファウザ・ユースフ同執行評議会共同議長は、AFP(1月28日付)に対して、1月29~30日にソチで開催されるシリア国民対話大会に関して、「大会の保証国はロシアとトルコで、この2カ国はアフリーンについて合意している。この合意は政治対話の原則に矛盾している」と述べ、トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への攻撃に対するロシアの事実上の黙認姿勢を非難、大会に参加しないと述べた。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民主的変革諸勢力国民調整委員会のアブドゥルアズィーム代表は明日開幕するソチでのシリア国民対話大会への不参加を表明(2018年1月28日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、1月29~30日にソチで開催されるシリア国民対話大会に参加しないことを明らかにした。

アブドゥルアズィーム代表は、「我々は、アサド政権に圧力をかけて、ソチでの対話プロセスに参加させるようロシアに求めてきた。だが、政権は大会に出席するが、制憲プロセスについて検討することを拒否する姿勢をとった」と非難、「多数の新政権派が参加する」として、すでにボイコットを表明している最高交渉委員会の一員として、これに倣いソチでの大会に参加しない、と述べた。

スプートニク(1月27日付)が伝えた。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、Sputnik News, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

有志連合のディロン報道官はトルコによるマンビジュ市からの即時撤退要求を事実上拒否(2018年1月28日)

ルダウ・チャンネル(1月28日付)によると、米主導の有志連合の有志連合の報道官を務めるライアン・ディロン大佐は、トルコ政府が、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市であるアレッポ県マンビジュ市からの米軍の即時撤退を求めたことに関して、「有志連合は(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体の)シリア民主軍への支援を続ける。我々は、シリア民主軍に供与されている武器や装備がダーイシュ(イスラーム国)との戦いの一環である旨、トルコに明確に伝えた…。ダーイシュは依然としてこの地域にとっての脅威であり、トルコ、中東、世界にとっての脅威であり続けている」と述べた。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、Rudaw, January 28, 2017、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米CIAはロジャヴァを主導するクルド民族主義政党のPYDをテロ組織に指定(2018年1月28日)

米中央情報局(CIA)は、公式サイト(https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/geos/sy.html)において西クルディスタン移行期民政局を主導するクルド民族主義政党の民主統一党(PYD)とサーリフ・ムスリム前共同党首を「外国を拠点とするテロ組織」(Terrorist groups – foreign based)に新たに指定した。

同サイトは定期的に内容が更新されており、今回の更新では、PYDとムスリム前共同党首は、「クルディスタン労働者党(PKK)(Kongra-Gel)」の欄に、以下の通り記入された:

クルディスタン労働者党(PKK)(Kongra-Gel)

目的:シリア北部の領域を含むクルディスタンの建設。
活動地域:主にロジャヴァ、シリア・クルディスタンとして知られるクルド人居住地域など、北部活動し、ISIL(ダーイシュ(イスラーム国)と戦う。サーリフ・ムスリム・ムハンマドはクルディスタン労働者党のシリアの分派の指導者。シリア国内の戦闘員の大多数はシリアのクルド人で、なかにはイラン、トルコ、イラク出身のクルド人もいる。

Kurdistan Workers Party (PKK) (Kongra-Gel):

aim(s): establish Kurdistan, which comprises territory in northern Syria

area(s) of operation: operational in the north combating ISIL, primarily in the Kurdish-populated region known as Rojava and Syrian Kurdistan; Salih MUSLIM Muhammad leads Kurdistan Workers Party’s Syrian wing, the Syrian Kurdish Democratic Union Party (PYD); majority of fighters inside Syria are Syrian Kurds, along with Kurds from Iran, Turkey, and Iraq

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はハサカ県ラアス・アイン市西方の国境地帯でYPGの重機を越境攻撃(2018年1月28日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)によると、トルコ軍が国境に面するラアス・アイン市西部のタッル・ハラフ村近郊で塹壕を掘削していた西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の重機に対して越境攻撃を行い、人民防衛隊隊員複数人が死傷した。

また、マルカダ町で人民防衛隊の車輌に仕掛けられた爆弾が爆発し、複数人が死亡した。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍は、反体制武装集団とともにYPG主体のシリア民主軍と交戦、アフリーン市北東部の戦略的要衝バルサーヤー山を制圧する一方、爆撃・砲撃を続け、民間人多数を殺害(2018年1月28日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)が「オリーブの枝」作戦に参加する反体制武装集団の消息筋の情報として伝えたところによると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊主体のシリア民主軍との戦闘の末、ロジャヴァ支配地域と反体制武装集団支配地域を隔てているアフリーン市北東部の戦略的要衝であるバルサーヤー山を制圧した。

反体制武装集団はまた、バルサーヤー山西のカスタル・ジャンドゥー村、ジャンディール市を見下ろすことができるカイーザクリー山も制圧したという。

al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018
al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018

一方、ANHA(1月28日付)によると、トルコ軍がアフリーン市東部のカウブラ村を爆撃し、住民8人が焼死した。

ANHA, January 28, 2018

また、SANA(1月28日付)によると、トルコ軍は県北部アフリーン市近郊のカバリー村に対して砲撃し、避難民収容センターなどが被弾、少なくとも民間人3人が死亡、4人が負傷した。

トルコ軍はまた、ハリール村、ブルブル町一帯、マアバトリー町一帯の村々、ハマーム村、ジャンディールス市一帯の村々を砲撃し、住民多数が死傷した。

SANA, January 28, 2018

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダマスカス郊外県東グータ地方でシャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構、ラフマーン軍団などからなる「彼らが不正を働いた」作戦司令室と激しく交戦(2018年1月28日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)によると、シリア軍が東グータ地方の車輌管理局一帯で進軍を再開し、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構、ラフマーン軍団などからなる「彼らが不正を働いた」作戦司令室と激しく交戦した。

シリア軍はまた同地一帯を爆撃・砲撃し、住民5人が死亡した。

al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018

**

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)によると、シリア軍がサラーキブ市を爆撃し、住民7人が死亡、20人あまりが負傷した。

またロシア軍もマアッラト・ヌウマーン市やカフルナブル市を爆撃し、6人が死亡した。

**

ダルアー県では、SANA(1月28日付)によると、反体制武装集団がダルアー市北部一帯の住宅街を砲撃し、住民複数人が負傷した。

**

ヒムス県では、SANA(1月28日付)によると、反体制武装集団がジャッブーリーン村を砲撃し、住民4人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)によると、シリア軍は、ラスタン市、タルビーサ市、ガントゥー市を砲撃した。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年1月28日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(1月28日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県3件、ラタキア県4件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(アレッポ県1件、イドリブ県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にヒムス県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,340市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 28, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ティラーソン米国務長官「シリア国内での化学兵器使用の責任はロシアにある」(2018年1月27日)

レックス・ティラーソン米国務長官は、訪問先のポーランド(ワルシャワ)でシリア情勢について言及、そのなかでアサド政権による化学兵器使用疑惑に関して「ロシアが署名したすべての合意に違反している」「ロシアはまた、シリア国内での化学兵器使用を制限し、それを根絶することに責任を果たすとの誓約に違反している」と非難した。

『ハヤート』(1月28日付)が伝えた。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構のジャウラーニー指導者「1つの村が失われただとか、奪還されただとかいうことに我々は関心はない…。目標はこんなことよりも大きい…。イスラーム教徒の問題に関心を持つことは義務だ」(2018年1月27日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者は、アジュナード広報局を通じてビデオ映像(https://youtu.be/BS2QYS28WQg)を配信した。

シリア国内の戦線と思われる場所で複数の司令官や戦闘員とともに映像に登場したジャウラーニー指導者は、次のように述べた。

「兄弟たちよ、私が(シリアに)やって来た時、ライフルを60丁しかもっていないかった。うち7丁をアレッポに、5丁をダマスカスに、7丁をダルアーに、5丁をハマーに送った。これが、私がもっていたすべてだった。私に忠誠を誓ってやって来てくれた者に対して、私は「我々は何も持っていない」と述べた…。我々は今日、戦車、装甲車、特殊部隊、そして多くの装備をもって戦いに出ている…。これは思想、信仰、教義に基づく戦争だ。我々はスンナの民を守るために全力で用いねばねらず…、アッラーが我々を勝利させるという希望を失ってはならない…。イスラーム教徒の問題、スンナの民の問題に関心を持つことは義務であり、1つの村が失われただとか、奪還されただとかいうことに我々は関心はない。目標はこんなことよりも数段大きなものだ」などと述べた。

al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPGはフランス人戦闘員の映像を公開(2018年1月27日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)は、アレッポ県アフリーン市一帯でトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団との戦闘に参加している外国人戦闘員の映像(https://youtu.be/Z7SusB3K4Ro)をユーチューブ(1月27日付)を通じて公開した。

映像に映っているのは、「トルフルダーン」を名乗るフランス人戦闘員らで、アフリーン市一帯で戦うためにやって来たと述べている。

Youtube, January 27, 2018

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPGはタッル・アブヤド市各所に掲揚していた米国旗を撤去(2018年1月27日)

ドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)は、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるラッカ県タッル・アブヤド市で、人民防衛隊(YPG)が市内の税関局ビルをはじめとする複数拠点に掲揚されていた米国旗を撤去した、と伝え、写真数点を掲載した。

al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018
al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

最高交渉委員会はソチでのシリア国民対話大会のボイコットを発表、しかし国連は参加を表明(2018年1月27日)

スイスで26日に開始されたジュネーブ9会議に出席している反体制派の一つ最高交渉委員会は、ツイッターを通じて、1月29~30日にソチで開催が予定されているシリア国民対話大会への参加をボイコットする見合わせると発表した。

最高交渉委員会のヤフヤー・アリーディー報道官は、ボイコットの理由として、「ロシアが国連主催のジュネーブ会議が周縁化しようとしている」と述べた。

**

アントニオ・グテーレス事務総長は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表を1月29~30日にソチで開催されるシリア国民対話大会に国連の代表として派遣することを決定した。

スタファン・ドゥジャリク報道官が明らかにした。

同報道官によると、グテーレス事務総長は、シリア国民対話大会が、国連主催のジュネーブ会議の再活性化に貢献するとして、信頼を寄せているという。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのチャヴシュオール外務打陣「米国にマンビジュ市からの即時撤退を求める」(2018年1月27日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、トルコ政府が米国に対して、アレッポ県東部のユーフラテス川右岸に位置する西クルディスタン移行期民政局の拠点都市マンビジュ市からの「即時撤退」を求めたことを記者団に対して明らかにした。

TRT Turk(1月27日付)が伝えた。

一方、トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は、「アンカラとワシントンは(西クルディスタン移行期民政局の)人民防衛隊に対する武器増強を停止することで合意した」と述べた。

カルン報道官は「トルコ政府は、米国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めるハーバート・マクマスター陸軍中将に対し、電話でトルコに対する安全保障上の脅威を考慮し、誤解を回避するために信頼をもって連携するべきだ」と伝えたという。

アナトリア通信(1月27日付)が伝えた。

AFP, January 27, 2018、Anadolu Ajansı, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018、TRT Turk, January 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダイル・ザウル県ジャラー村をダーイシュから奪還(2018年1月27日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍が予備部隊、同盟部隊とともにダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ジャラー村を制圧した。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア提案の新停戦案の破談を受け、シリア軍がダマスカス郊外県東グータ地方を激しく攻撃(2018年1月27日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月27日付)によると、シリア軍がハラスター市、ハズラマー村、ナシャービーヤ町、ジスリーン町、アルバイン市、ドゥーマー市近郊を激しく砲撃し、民間人2人が死亡した。

シリア軍による砲撃は、ロシアが新たに提案した停戦をめぐる協議が決裂したことを受けた動き。

**

ダルアー県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(1月27日付)によると、シャーム解放機構のエリート部隊が県東部にあるシリア軍拠点に対して特攻攻撃を行い、複数の兵士を殺傷した。

**

アレッポ県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍が予備部隊、同盟部隊とともに県南西部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する掃討作戦を継続し、ワッズ丘を制圧した。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア提案によるダマスカス郊外県東グータ地方での新停戦案が破談(2018年1月27日)

ダマスカス郊外県東グータ地方でシリア軍に対する抵抗を続けるシャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団、シャーム解放機構などからなる{彼らが不正をはたらいた」作戦司令室は報道声明を出し、ロシアの提案による新たな停戦案に関して、「停戦に関して誰とも連絡をとっておらず、誰も我々の代理人として任命していない。我々は政権、ロシアの誰とも交渉していないし、誰からも相談を受けていない停戦には関心ない」と表明した。

そのうえ、「東グータ地方の革命家たちは、グータ地方と住民を守るための自衛の戦いを行っており、この戦いはグータ住民のためになる結果をもって終わるべき」と主張、戦闘を継続する意思を示した。

声明は、ラフマーン軍団のワーイル・アルワーン報道官が26日にドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)に対して、ジュネーブ会議に参加する反体制派の一つ最高交渉委員会のメンバーの一人から連絡を受け、人道支援物資搬入のため、27日0時0分から24時間、ないしは48時間、東グータでの戦闘を停止するとのロシアによる新停戦案への姿勢を示すよう求められていると述べたことを受けたもの。

また、イスラーム軍政治局のムハンマド・アッルーシュ氏も、ツイッターを通じて、この停戦案が不調に終わったことを明らかにした。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団は、アレッポ県アフリーン市近郊の1カ村、YPG拠点などを制圧(2018年1月27日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月27日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(シャーム軍団など)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末、ラージュー町近郊のビースキー村を新たに制圧した。

反体制武装集団はまた、同地近郊の第740拠点、人民防衛隊の教練キャンプも合わせて制圧したという。

al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018
al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018
al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018

一方、SANA(1月27日付)によると、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局支配下のアフリーン市一帯への越境爆撃・砲撃を続けた。

攻撃は、ジャンディールス市近郊のハッジー・イスカンダリー村、ハマーム村、ブルブル町近郊のトゥーバール村、クールナ村、アリー・ジャーウー村、ガッル山一帯に対して集中的に行われた。

SANAによると、トルコ軍が「オリーブの枝」作戦の開始を宣言した20日から27日にかけての攻撃による死者は96人、負傷者は198人にのぼっているという。

また、ANHA(1月27日付)によると、シリア民主軍はラージュー町一帯でトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団と交戦した。

さらに、タッル・リフアト市近郊のトゥワイス村一帯でも、シリア民主軍と反体制武装集団が交戦したという。

**

ハサカ県では、ANHA(1月27日付)によると、マアバダ(カルキールキー)町トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への攻撃に対する抗議デモが行われ、数千人が参加した。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, January 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はイランのアンサーリー外務副大臣と会談(2018年1月27日)

アサド大統領はシリアを訪問中のイランのホセイン・ジャーベリー・アンサーリー外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)と会談した。

SANA(1月27日付)によると、会談ではシリア・イランの戦略的関係、テロとの戦いでの強力強化、1月29~30日にソチで開催が予定されているシリア国民対話大会について意見を交わした。

SANA, January 27, 2018

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは1件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年1月27日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(1月27日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,339市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 27, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロジャヴァ(アフリーン地域)は声明でシリア政府に対し、アフリーン市において主権にかかる義務を実行し、国境をトルコ占領軍から防衛するよう呼びかける(2018年1月26日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)アフリーン地域の公式サイト(http://cantonafrin.com/ar/)は声明を出し、シリア政府に対して「アフリーン市(アレッポ県)において主権にかかる義務を実行し、対トルコ国境をトルコ占領軍から防衛」するよう呼びかけた。

また、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区の執行評議会共同議長を務めるウスマーン・シャイフ・イーサー氏は、「シリア国家が真の愛国的姿勢をとるのなら…、この攻撃(トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への攻撃)を止め、トルコ軍航空機の飛来を認めないと言うべきだ」と述べた。

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がダイル・ザウル県バフラ村を爆撃し、民間人30人以上を殺害(2018年1月26日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)によると、米軍主導の有志連合が県東部のバフラ村を爆撃し、民間人30人以上(ほとんどが女性と子供)が死亡した。

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「我々はマンビジュ市からテロリストを浄化する」(2018年1月26日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、与党公正発展党(AKP)の拡大幹部会合で、アレッポ県アフリーン市一帯で続行中の「オリーブの枝」作戦に関して、「我々はマンビジュ市(アレッポ県)からテロリストを浄化する…。なぜなら、彼らは真の友人ではなく、アラブ人同胞こそがそもそもの友人だからだ。我々は作戦を継続し、イラク国境に至り、テロリストを1人残らず殲滅する」と述べた。

TRT Turk(1月26日付)が伝えた。

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、TRT Turk, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県でシャーム解放機構の司令官暗殺(2018年1月26日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)によると、シャーム解放機構の司令官の一人アティーヤトッラーが、県西部のカフルカラミーン村で何者かに襲撃され、死亡した。

al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018

また、シリア人権監視団によると、シリア軍およびロシア軍の戦闘機が県南東部を爆撃した。

爆撃は、サラーキブ市、タッル・マドリーフ村、タッル・スルターン村、ムアスラーン村、ブルナーン村、フーラーン村、アーフィス村で行われたほか、アブー・ズフール航空基地南部を爆撃した。

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.