ティラーソン米国務長官「シリア国内での化学兵器使用の責任はロシアにある」(2018年1月27日)

レックス・ティラーソン米国務長官は、訪問先のポーランド(ワルシャワ)でシリア情勢について言及、そのなかでアサド政権による化学兵器使用疑惑に関して「ロシアが署名したすべての合意に違反している」「ロシアはまた、シリア国内での化学兵器使用を制限し、それを根絶することに責任を果たすとの誓約に違反している」と非難した。

『ハヤート』(1月28日付)が伝えた。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構のジャウラーニー指導者「1つの村が失われただとか、奪還されただとかいうことに我々は関心はない…。目標はこんなことよりも大きい…。イスラーム教徒の問題に関心を持つことは義務だ」(2018年1月27日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者は、アジュナード広報局を通じてビデオ映像(https://youtu.be/BS2QYS28WQg)を配信した。

シリア国内の戦線と思われる場所で複数の司令官や戦闘員とともに映像に登場したジャウラーニー指導者は、次のように述べた。

「兄弟たちよ、私が(シリアに)やって来た時、ライフルを60丁しかもっていないかった。うち7丁をアレッポに、5丁をダマスカスに、7丁をダルアーに、5丁をハマーに送った。これが、私がもっていたすべてだった。私に忠誠を誓ってやって来てくれた者に対して、私は「我々は何も持っていない」と述べた…。我々は今日、戦車、装甲車、特殊部隊、そして多くの装備をもって戦いに出ている…。これは思想、信仰、教義に基づく戦争だ。我々はスンナの民を守るために全力で用いねばねらず…、アッラーが我々を勝利させるという希望を失ってはならない…。イスラーム教徒の問題、スンナの民の問題に関心を持つことは義務であり、1つの村が失われただとか、奪還されただとかいうことに我々は関心はない。目標はこんなことよりも数段大きなものだ」などと述べた。

al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

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YPGはフランス人戦闘員の映像を公開(2018年1月27日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)は、アレッポ県アフリーン市一帯でトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団との戦闘に参加している外国人戦闘員の映像(https://youtu.be/Z7SusB3K4Ro)をユーチューブ(1月27日付)を通じて公開した。

映像に映っているのは、「トルフルダーン」を名乗るフランス人戦闘員らで、アフリーン市一帯で戦うためにやって来たと述べている。

Youtube, January 27, 2018

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

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YPGはタッル・アブヤド市各所に掲揚していた米国旗を撤去(2018年1月27日)

ドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)は、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるラッカ県タッル・アブヤド市で、人民防衛隊(YPG)が市内の税関局ビルをはじめとする複数拠点に掲揚されていた米国旗を撤去した、と伝え、写真数点を掲載した。

al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018
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AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

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最高交渉委員会はソチでのシリア国民対話大会のボイコットを発表、しかし国連は参加を表明(2018年1月27日)

スイスで26日に開始されたジュネーブ9会議に出席している反体制派の一つ最高交渉委員会は、ツイッターを通じて、1月29~30日にソチで開催が予定されているシリア国民対話大会への参加をボイコットする見合わせると発表した。

最高交渉委員会のヤフヤー・アリーディー報道官は、ボイコットの理由として、「ロシアが国連主催のジュネーブ会議が周縁化しようとしている」と述べた。

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アントニオ・グテーレス事務総長は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表を1月29~30日にソチで開催されるシリア国民対話大会に国連の代表として派遣することを決定した。

スタファン・ドゥジャリク報道官が明らかにした。

同報道官によると、グテーレス事務総長は、シリア国民対話大会が、国連主催のジュネーブ会議の再活性化に貢献するとして、信頼を寄せているという。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務打陣「米国にマンビジュ市からの即時撤退を求める」(2018年1月27日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、トルコ政府が米国に対して、アレッポ県東部のユーフラテス川右岸に位置する西クルディスタン移行期民政局の拠点都市マンビジュ市からの「即時撤退」を求めたことを記者団に対して明らかにした。

TRT Turk(1月27日付)が伝えた。

一方、トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は、「アンカラとワシントンは(西クルディスタン移行期民政局の)人民防衛隊に対する武器増強を停止することで合意した」と述べた。

カルン報道官は「トルコ政府は、米国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めるハーバート・マクマスター陸軍中将に対し、電話でトルコに対する安全保障上の脅威を考慮し、誤解を回避するために信頼をもって連携するべきだ」と伝えたという。

アナトリア通信(1月27日付)が伝えた。

AFP, January 27, 2018、Anadolu Ajansı, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018、TRT Turk, January 27, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル県ジャラー村をダーイシュから奪還(2018年1月27日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍が予備部隊、同盟部隊とともにダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ジャラー村を制圧した。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

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ロシア提案の新停戦案の破談を受け、シリア軍がダマスカス郊外県東グータ地方を激しく攻撃(2018年1月27日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月27日付)によると、シリア軍がハラスター市、ハズラマー村、ナシャービーヤ町、ジスリーン町、アルバイン市、ドゥーマー市近郊を激しく砲撃し、民間人2人が死亡した。

シリア軍による砲撃は、ロシアが新たに提案した停戦をめぐる協議が決裂したことを受けた動き。

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ダルアー県では、シャーム解放機構に近いイバー通信(1月27日付)によると、シャーム解放機構のエリート部隊が県東部にあるシリア軍拠点に対して特攻攻撃を行い、複数の兵士を殺傷した。

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アレッポ県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍が予備部隊、同盟部隊とともに県南西部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する掃討作戦を継続し、ワッズ丘を制圧した。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

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ロシア提案によるダマスカス郊外県東グータ地方での新停戦案が破談(2018年1月27日)

ダマスカス郊外県東グータ地方でシリア軍に対する抵抗を続けるシャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団、シャーム解放機構などからなる{彼らが不正をはたらいた」作戦司令室は報道声明を出し、ロシアの提案による新たな停戦案に関して、「停戦に関して誰とも連絡をとっておらず、誰も我々の代理人として任命していない。我々は政権、ロシアの誰とも交渉していないし、誰からも相談を受けていない停戦には関心ない」と表明した。

そのうえ、「東グータ地方の革命家たちは、グータ地方と住民を守るための自衛の戦いを行っており、この戦いはグータ住民のためになる結果をもって終わるべき」と主張、戦闘を継続する意思を示した。

声明は、ラフマーン軍団のワーイル・アルワーン報道官が26日にドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)に対して、ジュネーブ会議に参加する反体制派の一つ最高交渉委員会のメンバーの一人から連絡を受け、人道支援物資搬入のため、27日0時0分から24時間、ないしは48時間、東グータでの戦闘を停止するとのロシアによる新停戦案への姿勢を示すよう求められていると述べたことを受けたもの。

また、イスラーム軍政治局のムハンマド・アッルーシュ氏も、ツイッターを通じて、この停戦案が不調に終わったことを明らかにした。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団は、アレッポ県アフリーン市近郊の1カ村、YPG拠点などを制圧(2018年1月27日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月27日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(シャーム軍団など)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との戦闘の末、ラージュー町近郊のビースキー村を新たに制圧した。

反体制武装集団はまた、同地近郊の第740拠点、人民防衛隊の教練キャンプも合わせて制圧したという。

al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018
al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018
al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018

一方、SANA(1月27日付)によると、トルコ軍が西クルディスタン移行期民政局支配下のアフリーン市一帯への越境爆撃・砲撃を続けた。

攻撃は、ジャンディールス市近郊のハッジー・イスカンダリー村、ハマーム村、ブルブル町近郊のトゥーバール村、クールナ村、アリー・ジャーウー村、ガッル山一帯に対して集中的に行われた。

SANAによると、トルコ軍が「オリーブの枝」作戦の開始を宣言した20日から27日にかけての攻撃による死者は96人、負傷者は198人にのぼっているという。

また、ANHA(1月27日付)によると、シリア民主軍はラージュー町一帯でトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団と交戦した。

さらに、タッル・リフアト市近郊のトゥワイス村一帯でも、シリア民主軍と反体制武装集団が交戦したという。

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ハサカ県では、ANHA(1月27日付)によると、マアバダ(カルキールキー)町トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への攻撃に対する抗議デモが行われ、数千人が参加した。

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, January 27, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのアンサーリー外務副大臣と会談(2018年1月27日)

アサド大統領はシリアを訪問中のイランのホセイン・ジャーベリー・アンサーリー外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)と会談した。

SANA(1月27日付)によると、会談ではシリア・イランの戦略的関係、テロとの戦いでの強力強化、1月29~30日にソチで開催が予定されているシリア国民対話大会について意見を交わした。

SANA, January 27, 2018

AFP, January 27, 2018、ANHA, January 27, 2018、AP, January 27, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2018、al-Hayat, January 28, 2018、Reuters, January 27, 2018、SANA, January 27, 2018、UPI, January 27, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは1件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年1月27日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(1月27日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ラタキア県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にアレッポ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,339市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 27, 2018をもとに作成。

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