ロジャヴァ(アフリーン地域)は声明でシリア政府に対し、アフリーン市において主権にかかる義務を実行し、国境をトルコ占領軍から防衛するよう呼びかける(2018年1月26日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)アフリーン地域の公式サイト(http://cantonafrin.com/ar/)は声明を出し、シリア政府に対して「アフリーン市(アレッポ県)において主権にかかる義務を実行し、対トルコ国境をトルコ占領軍から防衛」するよう呼びかけた。

また、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区の執行評議会共同議長を務めるウスマーン・シャイフ・イーサー氏は、「シリア国家が真の愛国的姿勢をとるのなら…、この攻撃(トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への攻撃)を止め、トルコ軍航空機の飛来を認めないと言うべきだ」と述べた。

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県バフラ村を爆撃し、民間人30人以上を殺害(2018年1月26日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)によると、米軍主導の有志連合が県東部のバフラ村を爆撃し、民間人30人以上(ほとんどが女性と子供)が死亡した。

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「我々はマンビジュ市からテロリストを浄化する」(2018年1月26日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、与党公正発展党(AKP)の拡大幹部会合で、アレッポ県アフリーン市一帯で続行中の「オリーブの枝」作戦に関して、「我々はマンビジュ市(アレッポ県)からテロリストを浄化する…。なぜなら、彼らは真の友人ではなく、アラブ人同胞こそがそもそもの友人だからだ。我々は作戦を継続し、イラク国境に至り、テロリストを1人残らず殲滅する」と述べた。

TRT Turk(1月26日付)が伝えた。

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、TRT Turk, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県でシャーム解放機構の司令官暗殺(2018年1月26日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)によると、シャーム解放機構の司令官の一人アティーヤトッラーが、県西部のカフルカラミーン村で何者かに襲撃され、死亡した。

al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018

また、シリア人権監視団によると、シリア軍およびロシア軍の戦闘機が県南東部を爆撃した。

爆撃は、サラーキブ市、タッル・マドリーフ村、タッル・スルターン村、ムアスラーン村、ブルナーン村、フーラーン村、アーフィス村で行われたほか、アブー・ズフール航空基地南部を爆撃した。

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

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シリア駐留ロシア軍司令部当事者和解調整センター:「シリア軍部隊がタンフ国境通行所一帯で、米軍の教練を受けた反体制武装集団を殲滅、「新シリア軍」の旗などを発見したと発表(2018年1月26日)

ラタキア県フマイミーム軍事飛行場のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは声明を出し、シリア軍部隊が、米国が主導する有志連合が違法に占拠するタンフ国境通行所一帯で、反体制武装集団を殲滅、「新シリア軍」の旗などを発見したと発表した。

当事者和解調整センターによると、シリア軍部隊が殲滅した武装集団は、タンフ国境通行所に設置された基地で、米軍の監督のもとに軍事教練を受けていたという。

また、これまでにも同様の武装集団が、ダマスカス郊外県、ヒムス県、ダイル・ザウル県で「破壊行為」を行うために、シリア政府支配地域に度々侵入、イドリブ県でのシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対する掃討戦に注力していたシリア軍は同地への増援を余儀なくされてきたという。

当事者和解調整センターはそのうえで、こうした国威がシリアでの和平プロセスを頓挫させようとしていることを示す」と非難した。

スプートニク・ニュース(1月26日付)が伝えた。

AFP, January 26, 2018、Anadolu Ajansı, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、Sputnik News, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

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ジュネーブ9会議開幕:シリア政府代表団は米英仏サウジ・ヨルダンによる「非公式文書」を拒否(2018年1月26日)

シリア政府と反体制派の代表による和平協議「ジュネーブ9会議」が開幕した。

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アナトリア通信(1月26日付)は、米国、フランス、英国、サウジアラビア、ヨルダンが、25日にスイスで再開されたシリア政府の反体制派の和平協議「ジュネーブ9会議」に参加するためにジュネーブ入りしている最高交渉委員会に、ジュネーブ・プロセスへの対応を示したヴィジョン、いわゆる「非公式文書」を開示した、と伝えた。

「非公式文書」では、ジュネーブでのシリア政府との協議において、憲法の条文や国連監視下での選挙実施に向けた実質的方途を検討することに力点を置くよう提言しているという。

そのうえで、憲法については、権力分立、地方自治体の権限強化、大統領職の名誉職化、二院制などが提言されているという。

また、『ハヤート』(1月28日付)によると、「非公式文書」は、憲法の改正を通じて、大統領や首相の権限縮小、議会設置、司法の独立、分権主義、権利や自由などを保障するとともに、治安部門を改革し、選挙法を改正するなどを求めているという。

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ジュネーブ9会議に出席するためにスイスを訪問中のシリア政府代表団は、前日に引き続きジュネーブの国連本部でスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談した。

団長を務めるバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、会談後に記者会見を開き、ジュネーブでの和平協議への対応をめぐって、米国、英国、フランス、サウジアラビア、ヨルダンが、ワシントンDCやパリでの折衝で策定したとされるいわゆる「非公式文書」を拒否すると表明し、これらの国はいずれもシリア国民の血で汚れていると非難した。

SANA, January 26, 2018

一方、デミストゥラ特使との会談では、1月29~30日にソチで開催が予定されているシリア国民対話大会に向けて問題を洗い出し、それらを外国の干渉を排除し、同大会でのシリア人どうしの対話で解決していくとの意欲を示した。

SANA(1月26日付)が伝えた。

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、January 28, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

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ラッカ県カラーマ村でトルコ軍のアレッポ県アフリーン市一帯への侵攻に反対するデモ(2018年1月26日)

ラッカ県では、ANHA(1月26日付)によると、カラーマ村で、トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯に対する侵攻に反対するデモが行われ、住民、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員、アサーイシュ隊員など数百人が参加した。

ANHA, January 26, 2018

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県アフリーン市一帯での戦闘でYPG主体のシリア民主軍はトルコ軍戦車を破壊(2018年1月26日)

アレッポ県では、ANHA(1月26日付)によると、トルコ軍はジャンディールス市一帯(ハマーム村、バーフルーラ村、東アーシュカー村など)に対して爆撃・砲撃を行った。

ANHAは、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラージュー町一帯に侵攻中のトルコ軍部隊と交戦し、戦車1輌を破壊したと伝え、その写真を掲載した

ANHA, January 26, 2018

また、SANA(1月26日付)によると、トルコ軍がアフリーン市一帯に対する砲撃を続け、マアバトリー村などが被弾し、一家7人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア領内に侵攻したトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団が、カスタル・ジャンドゥー村一帯、バルサーヤー山一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

SANA, January 26, 2018

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トルコ軍は声明を出し、アレッポ県アフリーン市一帯で20日に開始された「オリーブの枝」作戦での、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の戦闘員343人を殺害したとの戦果を発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)が伝えた。

また、トルコのアフメット・デミルジャン保健大臣は、トルコ軍が「オリーブの枝」作戦を開始した20日以降、トルコ軍兵士3人が死亡、これに対して西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員11人が死亡したと発表した。

ただし、シリア人権監視団によると、トルコ軍兵士7人が行方不明となっているという。

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、トルコ軍が「オリーブの枝」作戦を開始した1月20日以降、43人の戦闘員(うち女性防衛隊メンバー3人)が戦死、またトルコ軍の爆撃で民間人59人が死亡、134人が負傷したと発表した。

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ドゥラル・シャーミーヤ(1月26日付)は、複数の地元消息筋の話として、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いのためにダイル・ザウル県やハサカ県に展開してきた部隊を、トルコ軍と戦うために、アレッポ県アフリーン市方面に再展開させる用意をしている」と伝えた。

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュが掃討されたダイル・ザウル県でイスラエル製の地雷、有毒物質、多数の武器を発見(2018年1月26日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)の掃討が完了したサイヤール村、ハスラート村、サーリヒーヤ村(サーリヒーヤト・ジャズィーラ村)、ジャラー村での浄化作業中に、ダーイシュが放棄したと見られるイスラエル製の地雷、有毒物質、多数の武器を発見した。

AFP, January 26, 2018、ANHA, January 26, 2018、AP, January 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 26, 2018、al-Hayat, January 27, 2018、Reuters, January 26, 2018、SANA, January 26, 2018、UPI, January 26, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年1月26日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(1月26日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ヒムス県1件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ダマスカス県・ダマスカス郊外県)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 26, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は1月19~25日までの7日間でシリア領内で56回の爆撃を実施(2018年1月26日)

米中央軍(CENTCOM)は、1月19~1月25日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

1月19日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し7回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は7回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

1月20日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し13回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

1月21日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し12回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は10回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

1月22日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し5回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

1月23日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

1月24日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し11回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

1月25日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

CENTCOM, January 26, 2018をもとに作成。

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