トルコのソイル内務大臣はアレッポ県北部の反体制武装集団の拠点都市にトルコ治安部隊、憲兵隊を配備していると発表(2018年1月28日)

トルコのシュレイマン・ソイル内務大臣は、アレッポ県北部の反体制武装集団の拠点都市であるアアザーズ市、ジャラーブルス市、マーリア市にトルコの治安部隊、憲兵隊を配備していることを明らかにした。

ソイル内務大臣は、「トルコは350万を超えるシリア難民がシリアで行われている軍事作戦のなかでも自らの土地で安心していられるよう希望している」としたうえで「トルコはいかなる国の領土も欲していない」と強調した。

『ザマン』(1月28日付)が伝えた。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018、Zaman, Janyaru 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北シリア民主連邦のユースフ樹立評議会執行評議会共同議長は明日開幕するソチでのシリア国民対話大会への不参加を表明(2018年1月28日)

北シリア民主連邦樹立評議会のファウザ・ユースフ同執行評議会共同議長は、AFP(1月28日付)に対して、1月29~30日にソチで開催されるシリア国民対話大会に関して、「大会の保証国はロシアとトルコで、この2カ国はアフリーンについて合意している。この合意は政治対話の原則に矛盾している」と述べ、トルコ軍によるアレッポ県アフリーン市一帯への攻撃に対するロシアの事実上の黙認姿勢を非難、大会に参加しないと述べた。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民主的変革諸勢力国民調整委員会のアブドゥルアズィーム代表は明日開幕するソチでのシリア国民対話大会への不参加を表明(2018年1月28日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、1月29~30日にソチで開催されるシリア国民対話大会に参加しないことを明らかにした。

アブドゥルアズィーム代表は、「我々は、アサド政権に圧力をかけて、ソチでの対話プロセスに参加させるようロシアに求めてきた。だが、政権は大会に出席するが、制憲プロセスについて検討することを拒否する姿勢をとった」と非難、「多数の新政権派が参加する」として、すでにボイコットを表明している最高交渉委員会の一員として、これに倣いソチでの大会に参加しない、と述べた。

スプートニク(1月27日付)が伝えた。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、Sputnik News, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

有志連合のディロン報道官はトルコによるマンビジュ市からの即時撤退要求を事実上拒否(2018年1月28日)

ルダウ・チャンネル(1月28日付)によると、米主導の有志連合の有志連合の報道官を務めるライアン・ディロン大佐は、トルコ政府が、西クルディスタン移行期民政局の拠点都市であるアレッポ県マンビジュ市からの米軍の即時撤退を求めたことに関して、「有志連合は(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体の)シリア民主軍への支援を続ける。我々は、シリア民主軍に供与されている武器や装備がダーイシュ(イスラーム国)との戦いの一環である旨、トルコに明確に伝えた…。ダーイシュは依然としてこの地域にとっての脅威であり、トルコ、中東、世界にとっての脅威であり続けている」と述べた。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、Rudaw, January 28, 2017、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米CIAはロジャヴァを主導するクルド民族主義政党のPYDをテロ組織に指定(2018年1月28日)

米中央情報局(CIA)は、公式サイト(https://www.cia.gov/library/publications/the-world-factbook/geos/sy.html)において西クルディスタン移行期民政局を主導するクルド民族主義政党の民主統一党(PYD)とサーリフ・ムスリム前共同党首を「外国を拠点とするテロ組織」(Terrorist groups – foreign based)に新たに指定した。

同サイトは定期的に内容が更新されており、今回の更新では、PYDとムスリム前共同党首は、「クルディスタン労働者党(PKK)(Kongra-Gel)」の欄に、以下の通り記入された:

クルディスタン労働者党(PKK)(Kongra-Gel)

目的:シリア北部の領域を含むクルディスタンの建設。
活動地域:主にロジャヴァ、シリア・クルディスタンとして知られるクルド人居住地域など、北部活動し、ISIL(ダーイシュ(イスラーム国)と戦う。サーリフ・ムスリム・ムハンマドはクルディスタン労働者党のシリアの分派の指導者。シリア国内の戦闘員の大多数はシリアのクルド人で、なかにはイラン、トルコ、イラク出身のクルド人もいる。

Kurdistan Workers Party (PKK) (Kongra-Gel):

aim(s): establish Kurdistan, which comprises territory in northern Syria

area(s) of operation: operational in the north combating ISIL, primarily in the Kurdish-populated region known as Rojava and Syrian Kurdistan; Salih MUSLIM Muhammad leads Kurdistan Workers Party’s Syrian wing, the Syrian Kurdish Democratic Union Party (PYD); majority of fighters inside Syria are Syrian Kurds, along with Kurds from Iran, Turkey, and Iraq

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍はハサカ県ラアス・アイン市西方の国境地帯でYPGの重機を越境攻撃(2018年1月28日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)によると、トルコ軍が国境に面するラアス・アイン市西部のタッル・ハラフ村近郊で塹壕を掘削していた西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の重機に対して越境攻撃を行い、人民防衛隊隊員複数人が死傷した。

また、マルカダ町で人民防衛隊の車輌に仕掛けられた爆弾が爆発し、複数人が死亡した。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍は、反体制武装集団とともにYPG主体のシリア民主軍と交戦、アフリーン市北東部の戦略的要衝バルサーヤー山を制圧する一方、爆撃・砲撃を続け、民間人多数を殺害(2018年1月28日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)が「オリーブの枝」作戦に参加する反体制武装集団の消息筋の情報として伝えたところによると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊主体のシリア民主軍との戦闘の末、ロジャヴァ支配地域と反体制武装集団支配地域を隔てているアフリーン市北東部の戦略的要衝であるバルサーヤー山を制圧した。

反体制武装集団はまた、バルサーヤー山西のカスタル・ジャンドゥー村、ジャンディール市を見下ろすことができるカイーザクリー山も制圧したという。

al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018
al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018

一方、ANHA(1月28日付)によると、トルコ軍がアフリーン市東部のカウブラ村を爆撃し、住民8人が焼死した。

ANHA, January 28, 2018

また、SANA(1月28日付)によると、トルコ軍は県北部アフリーン市近郊のカバリー村に対して砲撃し、避難民収容センターなどが被弾、少なくとも民間人3人が死亡、4人が負傷した。

トルコ軍はまた、ハリール村、ブルブル町一帯、マアバトリー町一帯の村々、ハマーム村、ジャンディールス市一帯の村々を砲撃し、住民多数が死傷した。

SANA, January 28, 2018

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダマスカス郊外県東グータ地方でシャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構、ラフマーン軍団などからなる「彼らが不正を働いた」作戦司令室と激しく交戦(2018年1月28日)

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)によると、シリア軍が東グータ地方の車輌管理局一帯で進軍を再開し、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構、ラフマーン軍団などからなる「彼らが不正を働いた」作戦司令室と激しく交戦した。

シリア軍はまた同地一帯を爆撃・砲撃し、住民5人が死亡した。

al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018

**

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)によると、シリア軍がサラーキブ市を爆撃し、住民7人が死亡、20人あまりが負傷した。

またロシア軍もマアッラト・ヌウマーン市やカフルナブル市を爆撃し、6人が死亡した。

**

ダルアー県では、SANA(1月28日付)によると、反体制武装集団がダルアー市北部一帯の住宅街を砲撃し、住民複数人が負傷した。

**

ヒムス県では、SANA(1月28日付)によると、反体制武装集団がジャッブーリーン村を砲撃し、住民4人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(1月28日付)によると、シリア軍は、ラスタン市、タルビーサ市、ガントゥー市を砲撃した。

AFP, January 28, 2018、ANHA, January 28, 2018、AP, January 28, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2018、al-Hayat, January 29, 2018、Reuters, January 28, 2018、SANA, January 28, 2018、UPI, January 28, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は3件の違反を確認(2018年1月28日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(1月28日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県3件、ラタキア県4件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも3件(アレッポ県1件、イドリブ県1件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間にヒムス県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,340市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 28, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.