ポンペオ米国務長官「5月の戦闘でアサド体制が塩素ガスを使用したことを確認したが…、塩素が使われたのでこれまでとは違う」(2019年9月26日)

マイク・ポンペオ米国務長官は、ニューヨークでの記者会見で、イドリブ県ハーン・シャイフーン市での今年5月の戦闘でシリア軍が塩素ガスを使用したことを確認したと述べた。

ポンペオ国務長官は「数えられない残虐行為の責任はアサド体制にあり、こうした行為の一部は戦争犯罪、人道に対する罪のレベルに達している…。私は今日、5月19日にアサド体制が化学兵器を使用したとの結論を米国が得たと発表する」と述べた。

ポンペオ国務長官はまた「これはある意味(これまでの化学兵器使用疑惑と)異なっている。なぜなら塩素だからだ…。だが、ドナルド・トランプ大統領は化学兵器使用から世界を守ることに熱心だった」と述べ、対抗措置を講じるか否かに言及することは避けた。

AFP, September 26, 2019、ANHA, September 26, 2019、AP, September 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2019、Reuters, September 26, 2019、SANA, September 26, 2019、SOHR, September 26, 2019、UPI, September 26, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が抗議デモの波及を阻止するためシリア政府支配地域の近くに部隊を派遣(2019年9月26日)

ダイル・ザウル県では、ジュルフ・ニュース(9月26日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア政府支配下のフサイニーヤ町、ハトラ村、サーリヒーヤ村、タービヤト・ジャズィーラ村に面する地域に部隊を派遣した。

部隊派遣は、北・東シリア自治局の住民が27日金曜日に抗議デモを行い、シリア政府支配地域に入るのを阻止するため。

なお、20日には、北・東シリア自治局の住民が抗議デモを行い、シリア政府支配下のサーリヒーヤ村に進入するという事件が起きていた。

なお、シリア軍もこれに先だって約1,500人をフサイニーヤ町、ハトラ村、サーリヒーヤ村、タービヤト・ジャズィーラ村に展開している。

AFP, September 26, 2019、ANHA, September 26, 2019、AP, September 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2019、Jurf News, September 26, 2019、Reuters, September 26, 2019、SANA, September 26, 2019、SOHR, September 26, 2019、UPI, September 26, 2019などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県でシリア軍拠点を襲撃(2019年9月26日)

ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル24(9月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市近郊、クーリーヤ市近郊、スバイハーン市近郊、アシャーラ市近郊、フライビシャ町近郊の砂漠地帯でシリア軍の拠点複数カ所を襲撃し、シリア軍兵士多数を殺傷した。

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ヒムス県では、バーディヤ24(9月26日付)によると、カルヤタイン市近郊の砂漠地帯で、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、民兵複数が死傷した。

AFP, September 26, 2019、ANHA, September 26, 2019、AP, September 26, 2019、al-Badiya 24, September 26, 2019、Dayr al-Zawr 24, 、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2019、Reuters, September 26, 2019、SANA, September 26, 2019、SOHR, September 26, 2019、UPI, September 26, 2019などをもとに作成。

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反体制派支配下のイドリブ県から住民多数が避難(2019年9月26日)

SANA(9月26日付)は、シリアのアル=カーイダと目されているシャーム解放機構などの反体制派の支配下にあるイドリブ県から住民が逃走し、ムーリク市に設置されている「人道回廊」を経由して、シリア政府支配地域に避難したと伝えた。

SANAの特派員が避難した住民らに対して行った取材によると、彼らは深夜に逃走を試みたが、「テロリスト」が実弾を発砲し、多くがシリア政府支配地域に避難するのを断念したという。

https://youtu.be/YJUWJXMd2HA


AFP, September 26, 2019、ANHA, September 26, 2019、AP, September 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2019、Reuters, September 26, 2019、SANA, September 26, 2019、SOHR, September 26, 2019、UPI, September 26, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県など北・東シリア自治区各所でYPG主体のシリア民主軍と米主導の有志連合が市民多数を拘束・連行(2019年9月26日)

ダイル・ザウル県では、ジュルフ・ニュース(9月26日付)によると、有志連合ヘリコプターが25日深夜から26日未明にかけて、スワル町近郊のジャースィミー村で空挺作戦を行い、3人を拘束、連行した。

これに関して、SANA(9月26日付)も、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米主導の有志連合の航空支援を受けて、同村で強制捜査を行い、住民多数を拘束、連行したと伝えた。

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ハサカ県では、SANA(9月26日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、ラアス・アイン市で強制捜査を行い、住民多数を拘束、連行した。

また、SANAによると、有志連合を主導する米軍の貨物車輌数十台が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア軍に供与する武器・弾薬などを積んで、イラクからスィーマルカー国境通行所を経由して、シリア領内に入った。

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ラッカ県では、SANA(9月26日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、アイン・イーサー市で強制捜査を行い、住民多数を拘束、連行した。

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アレッポ県では、SANA(9月26日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、マンビジュ市で強制捜査を行い、住民多数を拘束、連行した。

AFP, September 26, 2019、ANHA, September 26, 2019、AP, September 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2019、Jurf News, September 26, 2019、Reuters, September 26, 2019、SANA, September 26, 2019、SOHR, September 26, 2019、UPI, September 26, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北西部での爆発でヌールッディーン・ザンキー運動の司令官1人が負傷(2019年9月26日)

アレッポ県では、ANHA(9月26日付)によると、トルコ占領下のジンディールス町の商店近くでオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

スマート・ニュース(9月26日付)によると、この爆発で、国民解放戦線に所属するヌールッディーン・ザンキー運動の司令官1人が負傷した。

AFP, September 26, 2019、ANHA, September 26, 2019、AP, September 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2019、Reuters, September 26, 2019、SANA, September 26, 2019、SMART News, September 26, 2019、SOHR, September 26, 2019、UPI, September 26, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ県南部で新興のアル=カーイダ系組織フッラースディーン機構と交戦(2019年9月26日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから26日目(爆撃を激化させてから147日目)を迎えた9月26日、シリア軍ヘリコプターが「樽爆弾」による爆撃を実施、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団が各地で散発的に交戦した。

シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より5人(民間人0人、シリア軍兵士0人、反体制武装集団戦闘員2人?)多い4,160人となった。

内訳は、民間人1,066人(うち女性189人、子供264人)、シリア軍兵士1,414人、反体制武装集団戦闘員1,677人。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がザンマール町一帯で新興のアル=カーイダ系組織の一つフッラースディーン機構と交戦、同地を砲撃した。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月26日付)によると、トルコ軍の兵員輸送車11台を含む14台の車輌からなる車列が、カフルルースィーン村に設置された国境通行所を経由し、シリア領内に進入、トルコ軍部隊が留め置かれているマアッルハッタート村に向かった。

AFP, September 26, 2019、ANHA, September 26, 2019、AP, September 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2019、Reuters, September 26, 2019、SANA, September 26, 2019、SOHR, September 26, 2019、UPI, September 26, 2019などをもとに作成。

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