ダーイシュはダイル・ザウル県で「イランの民兵」を捕捉(2019年9月17日)

ダイル・ザウル県では、ジスル(9月17日付)は現地特派員からの情報だとして、ダーイシュ(イスラーム国)が県南東部のアシャーラ市郊外の砂漠(アシャーラ砂漠)にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点複数カ所に潜入、隊員3人を捕捉したと伝えた。

ダーイシュが捕捉した3人のうち1人は、ムーハサン市出身のシリア人でアブドゥッラフマーン・スワイニーを名乗る人物。

同サイトによると、ダーイシュはまた、パキスタン人民兵組織のザイナビーユーン旅団の戦闘員3人を15日(日曜日)にブーカマール市の工業地区で捕捉しているという。

AFP, September 17, 2019、ANHA, September 17, 2019、AP, September 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2019、Jisr Press, September 17, 2019、Reuters, September 17, 2019、SANA, September 17, 2019、SOHR, September 17, 2019、UPI, September 17, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のバーブ市(アレッポ県)で住民どうしが撃ち合いとなり、1人死亡(2019年9月17日)

アレッポ県では、アフバール・バーブ・ラフザ・ビ・ラフザ(9月17日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市で、ワーキー家とハッバーシュ家が撃ち合いとなり、1人が死亡、3人が負傷した。

両家が撃ち合いになったのを受け、国民軍および同憲兵隊が介入し、両者を引き離したが、憲兵隊の車輌も被弾した。

AFP, September 17, 2019、Akhbar al-Bab Lahza bi-Lahza, September 17, 2019、ANHA, September 17, 2019、AP, September 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2019、Reuters, September 17, 2019、SANA, September 17, 2019、SOHR, September 17, 2019、UPI, September 17, 2019などをもとに作成。

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トルコ諜報機関がアフリーン市(アレッポ県)でYPGに対する「テロとの戦い」の一環として特殊作戦を敢行し、9人を拘束(2019年9月17日)

アレッポ県では、アナトリア通信(9月17日付)によると、トルコの諜報機関(国家諜報機構(MİT))が、アフリーン郡の地元の治安部隊とともに、「テロ」細胞を解体するための特殊作戦を敢行した。

特殊作戦は、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)が主導する人民防衛隊(YPG)に対する「テロとの戦い」の一環。

ハタイ県の複数の消息筋によると、この作戦により、アフリーン市での爆破テロ未遂に関与したと思われる9人が拘束されたという。

AFP, September 17, 2019、Anadolu Ajansı, September 17, 2019、ANHA, September 17, 2019、AP, September 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2019、Reuters, September 17, 2019、SANA, September 17, 2019、SOHR, September 17, 2019、UPI, September 17, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県、ハサカ県、ラッカ県でYPG主体のシリア民主軍による若者の拘束・連行続く(2019年9月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシュハイル村のウマル油田の変電所近くで大きな爆発が発生した。

爆発は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するダイル・ザウル軍事評議会の司令官の車に仕掛けられた爆弾によるもので、この司令官を含む3人が負傷した。

一方、SANA(9月16日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるヒサーン村で住民がデモを行い、米国の支援を受ける人民防衛隊(YPG)を主体とするシリア民主軍が徴兵の名目で住民の拉致・逮捕、連行し、身柄解放の見返りとして「身代金」を要求することに抗議した。

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ハサカ県では、SANA(9月16日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるハサカ市の西ヌシューワ地区の入り口に、シリア民主軍が検問所を設置し、徴兵を名目として若者20人を拘束した。

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ラッカ県では、SANA(9月16日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタブカ市でシリア民主軍が強制捜査を行い、若者6人を拘束した。

シリア民主軍はまた、ラッカ・サムラ村でも3人を拘束した。

AFP, September 17, 2019、ANHA, September 17, 2019、AP, September 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2019、Reuters, September 17, 2019、SANA, September 17, 2019、SOHR, September 17, 2019、UPI, September 17, 2019などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で「イランの民兵」が所属不明の航空機の爆撃を受け、10人死亡(2019年9月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表がAFP(9月17日付)に明らかにしっところによると、県東部にあるイラン・イスラーム革命防衛隊とその支援を受ける勢力の拠点3カ所が爆撃を受けた。

爆撃を行った勢力の所属は不明。

この爆撃で親イランの戦闘員10人が死亡したという。

イスラエル日刊紙『ハアレツ』(9月17日付)も、所属不明の戦闘機複数機がダイル・ザウル県東部の「イランの民兵」の軍事拠点複数カ所を爆撃したと伝えた。

同紙によると「イランが支援する民兵が月曜(17日夜)、イラク・シリア国境で爆撃を受けた。損害、そして爆撃を行った当事者も不明」だという。

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ダイル・ザウル24(9月17日付)もまた、ブーカマール市一帯とシリア・イラク国境地帯にあるイラン・イスラーム革命防衛隊とイラク人民動員隊の拠点複数カ所が、所属不明の航空機複数機の夜間爆撃を受けた、と伝えた。

AFP, September 17, 2019、ANHA, September 17, 2019、AP, September 17, 2019、Dayr al-Zawr 24, September 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2019、Haaretz, September 17, 2019、Reuters, September 17, 2019、SANA, September 17, 2019、SOHR, September 17, 2019、UPI, September 17, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構などの反体制武装集団はイドリブ県でシリア政府支配地域への住民の脱出阻止を続ける(2019年9月17日)

イドリブ県では、SANA(9月16日付)によると、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構などの反体制武装集団が、県南東部のアブー・ズフール町に設置されている「人道回廊」を通じてシリア政府支配地域に避難しようとする住民の移動を阻止した。

反体制武装集団が住民の避難を阻止するのは4日連続。

AFP, September 17, 2019、ANHA, September 17, 2019、AP, September 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2019、Reuters, September 17, 2019、SANA, September 17, 2019、SOHR, September 17, 2019、UPI, September 17, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県でのシリア軍と反体制派の戦闘は小康状態が続く(2019年9月17日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから17日目(爆撃を激化させてから138日目)を迎えた9月17日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続き、シリア軍が反体制派拠点に対して190回以上の砲撃を行った。

シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より2人(民間人0人、シリア軍兵士1人、反体制武装集団戦闘員1人)増えて4,144人となった。

内訳は、民間人1,055人(うち女性189人、子供264人)、シリア軍兵士1,407人、反体制武装集団戦闘員1,673人。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がタフターヤー村で反体制武装集団と交戦する一方、ロシア軍偵察機が同地上空を旋回し、偵察活動を行った。

シリア軍地上部隊はまた、タッフ村、タッル・シャイフ村、ファルジャ村、ウンム・ジャラール村、ナキール村、カフルナブル市、ハーッス村、カフルルーマー村、アルマナーヤー村、ハザーリーン村、マアッラト・ハルマ村、カンスフラ村を砲撃・狙撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がサルマーニーヤ村、マンスーラ村を砲撃、これに対して反体制武装集団がフワイズ村のシリア軍拠点を砲撃した。

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ダルアー県では、HFL(9月18日付)によると、ダルアー市のバハール墓地近くでシリア軍第5軍団の兵士1人が何者かに撃たれて死亡した。

また、フラーク市でも、シリア政府と和解した元反体制武装集団メンバーの男性2人が何者かに撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を37件(ラタキア県10件、アレッポ県10件、イドリブ県11件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を16件(ラタキア県3件、アレッポ県1件、イドリブ県8件、ハマー県4件)確認した。

AFP, September 17, 2019、ANHA, September 17, 2019、AP, September 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2019、HFL, September 17, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 17, 2019、Reuters, September 17, 2019、SANA, September 17, 2019、SOHR, September 17, 2019、UPI, September 17, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから382人、ヨルダンから1,049人の難民が帰国、避難民9人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月17日付)を公開し、9月16日に難民1,431人が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは382人(うち女性115人、子供195人)、ヨルダンから帰国したのは1,049人(うち女性315人、子供535人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は403,425人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者127,095人(うち女性38,506人、子ども65,120人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者276,330人(うち女性82,935人、子ども140,917人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,646,677人(うち女性1,994,003人、子供3,389,805人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 632,705人(うち女性190,099人、子供322,959人)となった。

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一方、国内避難民9人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは9人(うち女性1人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した9人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,416人(うち女性10,955人、子供16,239人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,012人(うち女性393,514人、子供660,005人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 17, 2019をもとに作成。

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