シリア軍はハマー県北部で撃墜した反体制武装集団のドローンの写真を公開(2019年9月6日)

ハマー県では、SANA(9月7日付)によると、シリア軍防空部隊が6日晩、ガーブ平原の軍拠点を爆撃しようとしていた反体制武装集団の無人航空機(ドローン)3機を迎撃し、墜落させ、1機体を捕獲した。

SANAが公開したドローンの写真には、両翼にロケット弾のかたちをした爆発物6つが装着されている。

AFP, September 7, 2019、ANHA, September 7, 2019、AP, September 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2019、Reuters, September 7, 2019、SANA, September 7, 2019、SOHR, September 7, 2019、UPI, September 7, 2019などをもとに作成。

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ダンフォード米統合参謀本部議長「安全地帯をトルコのみが掌握することは米・トルコ両国共通の利益にならない」(2019年9月6日)

米軍のジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長は、外交問題評議会主催のフォーラムで、トルコとともにシリア北東部で設置に向けた作業を進めている「安全地帯」をトルコのみが掌握することが、米・トルコ両国共通の利益に資さないと述べた。

ダンフォード統合参謀本部議長は、シリア国境におけるトルコの安全保障上の懸念は正当であり、米国はトルコとこの問題に対処するために対話を続け、この数週間で多くのことを行ったとしたうえで、「安全地帯」が両国によって共同管理・運営されることが好ましいと強調した。

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AFP, September 7, 2019、ANHA, September 7, 2019、AP, September 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2019、Reuters, September 7, 2019、SANA, September 7, 2019、SOHR, September 7, 2019、UPI, September 7, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県の反体制派支配地域でアサド政権打倒、YPGとシャーム解放機構の拒否を訴えるデモが発生。シャーム解放機構は国境通行所を封鎖しデモを阻止(2019年9月6日)

イドリブ県、アレッポ県西部および北部の反体制派支配地域(緊張緩和地帯、「オリーブの枝」地域、「ユーフラテスの縦」地域)で、アサド政権打倒、革命諸派支援を訴えるとともに、戦闘停止に向けて国際社会の介入を求めるデモが行われ、数千人が参加した。

スマート・ニュース(9月6日付)、オリエント・ニュース(9月6日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(9月6日付)によると、デモが行われたのは、イドリブ県イドリブ市(約2,000人が参加)、サルマダー市(約500人が参加)、マアッラト・ヌウマーン市(数十人が参加)、カフルタハーリーム町(数百人が参加)など。

また、「オリーブの枝」地域の拠点都市であるアアザーズ市、アルシャーフ村、バーブ・サラーマ国境通行所近くでも、「緑のイドリブは革命の懐」と銘打った連帯デモが行われた。

デモでは、アサド政権打倒だけでなく、シャーム解放機構、人民防衛隊(YPG)に反対するプラカードが掲げられ、シュプレヒコールが連呼された。

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スマート・ニュース(9月6日付)によると、約2,000人が参加したイドリブ市でのデモでは、シャーム解放機構の支持者が黒旗を掲げて参加し、アサド政権打倒、ソチ・アスタナ両会議拒否を訴えようとしたが、デモ参加者は彼らを排除した。

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一方、スマート・ニュース(9月6日付)によると、シャーム解放機構はイドリブ県バーブ・ハワー通行所を封鎖した。

シャーム解放機構は同通行所に至る街道にコンクリート製のブロックを置くとともに、通行所の旧広場から5キロの地点に検問所を設置、住民らの往来を禁止するとともに、厳戒態勢を敷いた。

この治安措置は、8月30日に同地とアティマ国境通行所でシリア・ロシア両軍による民間人への爆撃に抗議するデモで、一部が暴徒化し、トルコ領内に進入するなどしたことを受けたもので、同様のデモが6日(金曜日)の集団礼拝後に発生するのを阻止するのが目的だという。

シャーム解放機構はまた、アティマ国境通行所にいたる街道にも複数の検問所を設け、デモ発生を阻止した。

AFP, September 6, 2019、ANHA, September 6, 2019、AP, September 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2019、Reuters, September 6, 2019、SANA, September 6, 2019、SOHR, September 6, 2019、UPI, September 6, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構のジャウラーニー指導者は戦闘員にデモを保護するよう呼びかける(2019年9月6日)

シリアのアル=カーイダと目されているシャーム解放機構はテレグラムの公式アカウント(https://telegram.me/HTSham)を通じて、イドリブ県、アレッポ県各所で行われている反体制デモの参加者と戦闘員に向けたアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者のメッセージを発信した。

ジャウラーニー指導者は、メッセージのなかで「シャームの民に敬意と謝意を示したい。あなた方は、世界全体に対して、言論と戦闘の場で、あなた方が正しい大義を担い、目的を達成し、誇りと尊厳を獲得するため、尊い努力を行ってきたことを知らしめた…。我々は過去100日あまり、ムジャーヒディーンの犠牲によって支えられる自由を味わうために支援を行ってきた」としたうえで、シャーム解放機構の戦闘員に対して、「金曜日の礼拝後に行われるデモや集会を保護」するよう呼びかけた。

また「革命は続き、解放は近い」と強調した。

AFP, September 6, 2019、ANHA, September 6, 2019、AP, September 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2019、Reuters, September 6, 2019、SANA, September 6, 2019、SOHR, September 6, 2019、UPI, September 6, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局立法評議会共同議長「トルコによって追放されるシリア難民を受け入れるつもりはない」(2019年9月6日)

北・東シリア自治局のフサイン・アッザーム立法評議会共同議長は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がシリア難民を「安全地帯」に追放する意思を示していることに関して、難民の受け入れに消極的な姿勢を示した。

アッザーム議長は「北・東シリアの住民以外にいかなる個人も入植させる場所はない…。(トルコから追放される)市民が自治局の支配地域の住民であれば、我々は彼らを歓迎し、支援する。だが、シリアのほかの地域の出身であれば、彼らは自分たちがいた地域に戻るべきだ」と述べた。

RT(9月6日付)が伝えた。

AFP, September 6, 2019、ANHA, September 6, 2019、AP, September 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2019、Reuters, September 6, 2019、RT, September 6, 2019、SANA, September 6, 2019、SOHR, September 6, 2019、UPI, September 6, 2019などをもとに作成。

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トルコのアカル国防大臣「9月8日からシリア北東部で米・トルコ両軍の地上部隊によるパトロールを開始する」(2019年9月6日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は「安全地帯」設置に向けた準備が進められているシリア北東部で、米・トルコ両軍の地上部隊によるパトロール活動を9月8日から開始する計画であることを明らかにした。

アナトリア通信(9月6日付)が伝えた。

AFP, September 6, 2019、Anadolu Ajansı, September 6, 2019、ANHA, September 6, 2019、AP, September 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2019、Reuters, September 6, 2019、SANA, September 6, 2019、SOHR, September 6, 2019、UPI, September 6, 2019などをもとに作成。

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イラクのアンバール県カーイム郡知事はカーイム・ブーカマール国境通行所再開が延期されたと発表(2019年9月6日)

イラクのアンバール県カーイム郡のアフマド・ジドヤーン郡知事は、9月7日に予定されていたダイル・ザウル県ブーカマール市に面するカーイム国境通行所(ブーカマール国境通行所)の再開が延期されたことを明らかにした。

ジドヤーン郡知事によると、通行所の復旧作業は90%完了しているが、電気、予算、インフラ、運輸面での準備が未だ不十分であることがその理由。

スプートニク・ニュース(9月6日付)が伝えた。

通行所の再開が延期されるのはこれが4回目で、当初は9月1日に再開が予定されていた。

再開の日時は追って告知されるという。

AFP, September 6, 2019、ANHA, September 6, 2019、AP, September 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2019、Reuters, September 6, 2019、SANA, September 6, 2019Sputnik News, September 6, 2019、SOHR, September 6, 2019、UPI, September 6, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が米軍とともにラッカ市で青年2人を拘束(2019年9月6日)

ラッカ県では、SANA(9月5日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、有志連合を主導する米軍とともに、ラッカ市マシュラブ地区で青年2人を拘束、連行した。

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アレッポ県では、ANHA(9月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、アフリーン郡シャッラー村近郊のマルアナーズ村を激しく砲撃した。

AFP, September 6, 2019、ANHA, September 6, 2019、AP, September 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2019、Reuters, September 6, 2019、SANA, September 6, 2019、SOHR, September 6, 2019、UPI, September 6, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県、ラタキア県北東部では散発的な戦闘が続いたが死者は記録せず(2019年9月6日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから7日目(爆撃を激化させてから128日目)を迎えた9月6日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日と同じ4,124人だった。

内訳は、民間人1,048人(うち女性186人、子供261人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,670人。

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イドリブ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(9月6日付)によると、シリア軍地上部隊がヒーシュ村、ハーッス村、タッフ村、タフターヤー村、ラカーヤー村、カフルサジュナ村、アーミリーヤ村、ウンム・ジャラール村を砲撃、ハルバーン村一帯でシャーム解放機構と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

AFP, September 6, 2019、ANHA, September 6, 2019、AP, September 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 6, 2019、Reuters, September 6, 2019、SANA, September 6, 2019、SOHR, September 6, 2019、UPI, September 6, 2019などをもとに作成。

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