シリア外務省は国連事務総長と安保理議長に書簡を送りYPG主体のシリア民主軍のテロ・犯罪・抑圧行為を報告(2019年9月15日)

外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長宛に書簡を送り、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が「ハサカ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県、アレッポ県で国民に対するテロ・犯罪・抑圧行為を行っている」、「米国および有志連合がこれを軍事・兵站、政治的に支援している」としたうえで、「シリア民主軍は新たな段階に入り、住民を拉致し、その財産を略奪するに至っており…、米国とイスラエルの計画に奉仕することで、シリアでの「テロとの戦い」を長引かせようとしている」と報告、これを非難した。

AFP, September 15, 2019、ANHA, September 15, 2019、AP, September 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2019、Reuters, September 15, 2019、SANA, September 15, 2019、SOHR, September 15, 2019、UPI, September 15, 2019などをもとに作成。

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ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使はシリアを訪問しアサド大統領と会談(2019年9月15日)

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、シリアを訪問し、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。

ラヴレンチエフ特使のシリア訪問は、16日にトルコの首都アンカラで開催されるロシア・イラン・トルコ首脳会談に向けたもの。

SANA(9月15日付)によると、会談では、ラヴレンチエフ特使がアサド大統領に、三カ国首脳会談の議事概要を説明した。

ラヴレンチエフ大統領特使には、セルゲイ・ヴェルシニン外務副大臣がが同行した。

AFP, September 15, 2019、ANHA, September 15, 2019、AP, September 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2019、Reuters, September 15, 2019、SANA, September 15, 2019、SOHR, September 15, 2019、UPI, September 15, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領は恩赦を発令、死刑を無期懲役刑に、無期懲役刑は懲役20年に、無期禁固刑を禁固20年に減刑(2019年9月15日)

アサド大統領は2019年政令第29号を施行し、2019年9月14日以前の犯罪への恩赦を決定した。

恩赦により、死刑は無期懲役刑に、無期懲役刑は懲役20年に、無期禁固刑は禁固20年に減刑される。

SANA(9月15日付)が伝えた。

AFP, September 15, 2019、ANHA, September 15, 2019、AP, September 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2019、Reuters, September 15, 2019、SANA, September 15, 2019、SOHR, September 15, 2019、UPI, September 15, 2019などをもとに作成。

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米軍車輌150台がイラクからYPG主体のシリア民主軍への武器・兵站物資を搬入(2019年9月15日)

ハサカ県では、SANA(9月15日付)によると、米軍の車輌約150台が、イラク国境に位置するスィーマルカー国境通行所を経由しシリア領内に進入、北・東シリア自治区とシリア政府の共同支配下にあるカーミシュリー市に入った。

車輌は人民防衛部隊(YPG)主体のシリア民主軍への武器・兵站物資を輸送しているものと思われる。

AFP, September 15, 2019、ANHA, September 15, 2019、AP, September 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2019、Reuters, September 15, 2019、SANA, September 15, 2019、SOHR, September 15, 2019、UPI, September 15, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のラーイー村(アレッポ県)で爆弾が爆発し、民間人8人死亡(2019年9月15日)

アレッポ県では、ANHA(9月15日付)によると、トルコ占領下のラーイー村で貨物車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、民間人8人が死亡(ドゥラル・シャーミーヤ(9月15日付)によると9人)、7人が負傷した。

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シリア軍が解放したハマー県北部、イドリブ県南部に住民数千人が帰宅(2019年9月15日)

SANA(9月15日付)によると、8月末までにシリア軍によって解放されたハマー県北部のムーリク市、カフルズィーター市、ラターミナ町およびイドリブ県南部のハーン・シャイフーン市一帯の住民(国内避難民(IDPs)数千人が、スーラーン町に設置された回廊を通って帰宅した。

https://youtu.be/VNZ7jIu1Uhw

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反体制派はシリア政府が再開したイドリブ県東部のアブー・ズフール町の「人道回廊」の住民の通行を阻止(2019年9月15日)

イドリブ県では、SANA(9月15日付)によると、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構などの反体制武装集団が、県南東部のアブー・ズフール町に設置されている「人道回廊」を通じてシリア政府支配地域に避難しようとする住民を阻止した。

AFP, September 15, 2019、ANHA, September 15, 2019、AP, September 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2019、Reuters, September 15, 2019、SANA, September 15, 2019、SOHR, September 15, 2019、UPI, September 15, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と反体制派の散発的戦闘続く(2019年9月15日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから15日目(爆撃を激化させてから136日目)を迎えた9月15日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続いた。

シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より2人(民間人2人(うち女性1人、子供0人)、シリア軍兵士は0人、反体制武装集団戦闘員1人)増えて4,142人となった。

内訳は、民間人1,055人(うち女性189人、子供264人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,672人。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフルナブル市、マアッラト・ヌウマーン市、タッル・マンス村、マアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村、ハーッス村、カフルルーマー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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スワイダー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月15日付)によると、スワイダー市にあるバアス党支部が何者かの発砲を受けた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(イドリブ県12件、アレッポ県19件、ラタキア県8件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(イドリブ県6件、アレッポ県5件、ラタキア県4件、ハマー県2件)確認した。

AFP, September 15, 2019、ANHA, September 15, 2019、AP, September 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 15, 2019、Reuters, September 15, 2019、SANA, September 15, 2019、SOHR, September 15, 2019、UPI, September 15, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから421人、ヨルダンから903人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月15日付)を公開し、9月14日に難民1,324人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは421人(うち女性126人、子供215人)、ヨルダンから帰国したのは903人(うち女性271人、子供461人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は400,573人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者126,359人(うち女性38,284人、子ども64,745人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者274,214人(うち女性82,300人、子ども139,838人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,646,677人(うち女性1,994,003人、子供3,389,805人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 629,853人(うち女性188,242人、子供321,505人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,348人(うち女性10,937人、子供16,214人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,944人(うち女性393,496人、子供659,980人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 15, 2019をもとに作成。

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