『インディペンデント・アラビーヤ』:プーチン大統領はイスラエルのネタニヤフ首相に対してシリア軍の重要拠点への爆撃を行わないよう迫る(2019年9月14日)

英日刊紙『インディペンデント』のアラビア語版にあたる『インディペンデント・アラビーヤ』(9月14日付)は、ロシア消息筋の話として、ヴラジミール・プーチン大統領がイスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相に対して、シリア軍の重要拠点への爆撃を行わないよう迫ったと伝えた。

同消息筋によると、プーチン大統領は、シリア軍の重要拠点が狙われた場合、ロシア軍戦闘機を派遣するか、S-400防空システムによってイスラエル軍戦闘機を撃破すると脅迫、首都ダマスカス北のカシオン山のシリア軍拠点、クナイトラ県内の拠点への攻撃を行わないよう迫ったのだという。

同消息筋によると、イスラエル側はラタキア県内にある重要施設への攻撃を決定していたという。

AFP, September 14, 2019、ANHA, September 14, 2019、AP, September 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2019、Independent Arabia, September 14, 2019、Reuters, September 14, 2019、SANA, September 14, 2019、SOHR, September 14, 2019、UPI, September 14, 2019などをもとに作成。

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エジプトのスィースィー大統領「シリアを破壊するため2011年に諸外国によってテロがシリアにもたらされた」(2019年9月14日)

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は、シャルム・エル・シャイクで開催され第8回全国青年大会で演説し、シリア・ロシア両軍による「テロとの戦い」を黙認する姿勢を示した。

スィースィー大統領は「シリアを破壊するため、2011年に諸外国によってテロがシリアにもたらされた…。諸外国はシリアを破壊し、中東に真空を作り出そうと決めたのだ」としたうえで、「シリアでの破壊規模は甚大だ。伝統的な戦争には、国をこのように破壊することなどできない。だから、諸外国はテロ集団を用いて、テロリストを当該地域の基地に集め、教練し、武器を供与してきたのだ」などと述べた。

SANA(9月14日付)などが伝えた。

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フランスのルーヴル・ホテル・グループは首都ダマスカスにある二つのホテルを経営するための投資契約を交わしたと発表(2019年9月14日)

フランスのルーヴル・ホテル・グループは声明を出し、シリアの首都ダマスカスにある二つのホテルを経営するための投資契約を交わしたと発表した。

声明によると、ルーヴル・ホテル・グループが投資契約を交わしたのはナズハ投資グループで、契約は国際法、そしてシリアに関連する国際社会の決定のすべてを遵守しているという。

AFP(9月14日付)が伝えた。

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アフリーン解放軍団はアレッポ県北部各所を攻撃し、トルコ軍兵士3人を負傷させたと発表(2019年9月14日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、12日と13日にトルコ占領下のアフリーン市、シーラーワー町近郊のバースィラ村、アアザーズ市近郊のカフルハーシル村、マーリア市近郊のサイイド・アリー村とタッル・マーリド村でトルコ軍や反体制武装集団の拠点や車輌を攻撃し、トルコ軍兵士3人を負傷させたほか、反体制派戦闘員4人を殺害したと発表した。

ANHA(9月14日付)が伝えた。

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シリア政府はイドリブ県東部のアブー・ズフール町の人道回廊を再開するも、市民の往来は見られず(2019年9月14日)

イドリブ県では、SANA(9月14日付)などによると、シリア政府が、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構などの反体制武装集団の支配下にある地域から避難する住民を受け入れるとして、アブー・ズフール町に設置した「人道回廊」を再開した。

しかし、シリア人権監視団によると、同回廊での住民の往来は見られなかった。

これに関して、SANAは、シャーム解放機構が、脱出を試みた自動車多数に対して発砲するなどして通行を阻止したと伝えた。

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YPG主体のシリア民主軍は米主導の有志連合の「命令」を受け、北・東シリア自治局支配地域とシリア政府支配地域とを結ぶすべての陸上・海上の通行路を封鎖(2019年9月14日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月14日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、北・東シリア自治局支配地域とシリア政府支配地域とを結ぶすべての陸上・海上の通行路を封鎖した。

封鎖は、米主導の有志連合の「命令」によるもので、これと併せて、シリア民主軍はダイル・ザウル市北に位置するフサイニーヤ町に部隊を増強したという。

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シリア政府は北・東シリア自治局支配下のシャッダーディー市およびその一帯に至る送電線・鉄塔を復旧し、同地への電力供給を再開(2019年9月14日)

ハサカ県では、SANA(9月16日付)によると、同県の電力公社が、北・東シリア自治局支配下のシャッダーディー市およびその一帯への電力供給を再開した。

電力再開は、シャッダーディー変電所と南部ダム変電所を結ぶ送電線・鉄塔の復旧を受けたもの。

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イドリブ県でシリア軍と反体制派の散発的戦闘続く(2019年9月14日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから14日目(爆撃を激化させてから135日目)を迎えた9月14日、シリア・ロシア軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続き、シリア軍は約240回にわたり砲撃を行った。

シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より2人(民間人2人(うち女性0人、子供1人)、シリア軍兵士は0人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて4,140人となった。

内訳は、民間人1,055人(うち女性188人、子供264人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,671人。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がシャイフ・ムスタファー村、カフルサジュナ村、マアッラト・ハルマ村、マアッラト・スィーン村、カルサア村、カフルナブル市、ウライニバ村一帯、ウンム・スィール村、カフルルーマー村、ハーッス村、マウカ村、アーミリーヤ村、ハザーリーン村一帯、トゥラムラー村、ダイル・シャルキー村、ダイル・ガルビー村を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(9月14日付)によると、トルコ軍部隊がカフルルースィーン村に設置された通行所を通じてシリア領内に入った。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハウワーシュ村、フワイジャ村、アムキーヤ町を砲撃した。

 

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県南部一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、HFL(9月14日付)によると、ダーイル町で武装集団がバアス党のヤルムーク支局指導部メンバーのヌールッディーン・ジャームース氏を襲撃し、殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(アレッポ県6件、ラタキア県11件、イドリブ県13件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を31件(イドリブ県13件、ハマー県10件、アレッポ県2件、ラタキア県6件)確認した。

AFP, September 14, 2019、ANHA, September 14, 2019、AP, September 14, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 14, 2019、Reuters, September 14, 2019、SANA, September 14, 2019、SOHR, September 14, 2019、UPI, September 14, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから343人、ヨルダンから1,005人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年9月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月14日付)を公開し、9月13日に難民1,348人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは343人(うち女性103人、子供175人)、ヨルダンから帰国したのは1,005人(うち女性302人、子供513人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は399,249人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者125,938人(うち女性38,158人、子ども64,530人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者273,311人(うち女性82,029人、子ども139,377人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,646,677人(うち女性1,994,003人、子供3,389,805人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 628,529人(うち女性188,845人、子供320,829人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 14, 2019をもとに作成。

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