ヒズブッラーのナスルッラー書記長「我が陣営の指導者はイマーム・ハーメネイーで、その中心であるイランを米国とイスラエルは包囲しようとしている」(2019年9月9日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、アーシューラー(9月9~10日)に併せてビデオ演説を行い、米国とイスラエルへの敵意を露わにするとともに、イランとの連携を強調した。

ナスルッラー書記長は次のように述べた。

「我々は大いなる戦いを行っている。我が陣営を、米国とイスラエルは包囲しようとしている…。今日の我が陣営の指導者はイマーム・ハーメネイーだ。その中心はイラン・イスラーム共和国であり、米国はこれを包囲しようとしている…。今夜、そして明日も我々はトランプとネタニヤフにこう言う。包囲、制裁、貧困、飢餓のいずれによっても、我々の意志は打ち砕かれない」。

マナール・チャンネル(9月9日付)が伝えた。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Qanat al-Manar, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアフリーン市でイスラーム軍、グータ地方からの避難民がスルターン・ムラード師団と交戦(2019年9月9日)

アレッポ県では、ANHA(9月9日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市内のラージュー街道で午後、イスラーム軍とスルターン・ムラード師団が交戦し、双方に負傷者が出た。

また同日晩には、ヴィーラート地区で、反体制武装集団戦闘員とともにダマスカス郊外県東グータ地方から退去してきた住民とスルターン・ムラード師団が交戦した。

**

同じくアレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市で大きな爆発が発生し、綿花を摘んだ貨物車輌4台が炎上、ホワイト・ヘルメットが消火活動にあたった。

爆発の理由は不明で、4人が負傷した。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構がロシアの工作員だというシリア人2人を処刑(2019年9月9日)

イドリブ県では、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が、ラタキア県フマイミーム航空基地に司令部を構えるシリア駐留ロシア軍の工作員だとするシリア人2人をジスル・シュグール市で公開処刑した。

この2人は6月に拘束され、4月にジスル・シュグール市で発生した爆破事件への関与を認めていたという。

この事件では、車に仕掛けられていた爆弾が爆発、民間人50人以上が死傷した。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領は第3回国際労働組合会合代表団と会談「いかなる社会、いかなる国においても労働者は、愛国的な民族アイデンティティを表明する重要な存在」(2019年9月9日)

アサド大統領は首都ダマスカスで開催されている第3回国際労働組合会合に参加している各国代表団と会談した。

会合でアサド大統領は「いかなる社会、いかなる国においても労働者は、愛国的な民族アイデンティティを表明する重要な存在であり、彼らが健全だということは、社会も健全であることを意味する」と述べた。

また「生産に携わる労働者は、社会における最大の階層であるにもかかわらず、意志決定はおろか、利益配分にも参加できていない。これらはすべて巨大資本が世界を支配し、諸人民の真の利益を代表しているはずの労働者を犠牲にして、自らの利益を実現しようととして行っている」と付言した。

シリアに関しては「労働者はその歴史を通じて大きな役割を担い…、テロ組織との戦いにおいて国を防衛してきた」と自賛した。

SANA(9月9日付)が伝えた。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はハサカ市でスポーツ連合関係者3人を拘束(2019年9月9日)

ハサカ県では、SANA(9月9日付)によると、米軍の支援を受ける人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハサカ市でハサカ県スポーツ連合ボディー・ビルディング陸上競技技術委員会メンバーのヤースィル・サーリム氏と体育の教官2人をサーリム氏の自宅で拘束、連行した。

**

ラッカ県では、ジュルフ・ニュース(9月9日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が8月にラッカ市で拘束していた4人の活動家を釈放した。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Jurf News, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア赤新月社と国連の合同支援チームがルクバーン・キャンプに食糧物資を搬入(2019年9月9日)

米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプに、シリア赤新月社と国連の合同支援チームが貨物車輌22台分の食糧物資を搬入した。

搬入されたのは、食糧パック3,100個、穀物、ビスケット、ナツメヤシ、ピーナッツ・バターなど高カロリーの食品・食材。

SANA(9月9日付)が伝えた。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、ラタキア県でシリア軍と反体制派の散発的な戦闘が続くも、死者は出ず(2019年9月9日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が一方的停戦を宣言してから9日目(爆撃を激化させてから130日目)を迎えた9月9日、シリア・ロシア軍の爆撃は記録されなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の散発的な戦闘は続き、シリア軍地上部隊が125発の砲撃を行った。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日と同じ4,127人。

内訳は、民間人1,050人(うち女性186人、子供261人)、シリア軍兵士1,406人、反体制武装集団戦闘員1,671人。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がマアッラト・ハルマ村、ラカーヤー村、タッル・ナール村、カフルナブル市、カフルサジュナ村、マアッルズィーター村、ハラーキー村、タッフ村、ヒーシュ村、ダイル・ガルビー村、ハザーリーン村、シャイフ・ムスタファー村を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

**

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)によると、タスィール町でシリア政府との和解に応じた元反体制派メンバー3人が何者かによって殺害された。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(ラタキア県10件、アレッポ県8件、イドリブ県8件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を18件(イドリブ県7件、ハマー県7件、アレッポ県4件)確認した。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノン領内に飛来したイスラエル軍ドローンをヒズブッラーが撃墜(2019年9月9日)

ヒズブッラーが主導する対イスラエル武装抵抗組織のレバノン国民抵抗は声明を出し、占領下パレスチナ(イスラエル)領内からナバティーヤ県ビント・ジュベイル郡ラーミヤ村方面に飛来したイスラエル軍の無人航空機(ドローン)を撃墜したと発表した。

ドローンは武器を搭載していたという。

AFP, September 9, 2019、ANHA, September 9, 2019、AP, September 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2019、Reuters, September 9, 2019、SANA, September 9, 2019、SOHR, September 9, 2019、UPI, September 9, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから407人、ヨルダンから1,205人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年9月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月9日付)を公開し、9月8日に難民1,612人が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは407人(うち女性122人、子供207人)、ヨルダンから帰国したのは1,205人(うち女性362人、子供615人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は392,019人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者123,912人(うち女性37,331人、子ども63,123人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者268,107人(うち女性80,467人、子ども136,723人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,648,041人(うち女性1,994,412人、子供3,390,501人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 621,299人(うち女性186,456人、子供316,768人)となった。

**

一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,321人(うち女性10,931人、子供16,207人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,917人(うち女性393,490人、子供659,973人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.