イドリブ県では停戦発効から3日目もシリア・ロシア軍、トルコ軍による爆撃は確認されず(2020年3月8日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団は、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領のモスクワでの会談で合意した停戦が発効(5日深夜)してから3日目となる3月8日、シリア・ロシア軍、トルコ軍による爆撃は確認されなかったと発表した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県1件、ラタキア県4件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室が、マアーッラト・ムーハス村、ブライジュ村を砲撃し、シリア軍を撤退させた。

両村にはシリア軍が前日に入っていた。

一方、トルコ軍は、戦車、装甲車など250輌以上がシリア領内に新たに進入させた。

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アレッポ県では、SANA(3月8日付)によると、電力省の技術チームがICARDA発電所とズィルバ発電所の復旧を完了した。

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シア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県1件、ラタキア県4件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, March 8, 2020、ANHA, March 8, 2020、AP, March 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 8, 2020、Reuters, March 8, 2020、SANA, March 8, 2020、SOHR, March 8, 2020、UPI, March 8, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民707人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は571,809人に(2020年3月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月8日付)を公開し、3月7日に難民707人が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは198人(うち女性60人、子供101人)、ヨルダンから帰国したのは509人(うち女性153人、子供260人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は571,809人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者180,643人(うち女性54,591人、子ども92,425人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者391,166人(うち女性117,393人、子ども199,487人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,580,101人(うち女性1,974,030人、子供3,355,852人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は801,089人(うち女性240,642人、子供408,834人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 8, 2020をもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は声明で停戦を非難しつつも、トルコに謝意(2020年3月7日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構は声明を出し、5日のモスクワでの会談でロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が交わした停戦合意に関して、「これまでの合意と同じで何ら新しいものではなく、革命が裏切られるまでそう日はかからないだろう」と批判した。

シャーム解放機構は「犯罪者体制がこの地域を再び占領し、住民を強制排除し、インフラと教育機関を破壊できるようにするために、占領者ロシアが政治的・軍事的努力を行ているのが、その主な理由だ」と付言した。

また「この合意は、曖昧さと浮いた言葉で彩られており、占領者ロシアが再びこれに乗じて攻撃することを許すものだ。またそこには純然と実行できない文言が含まれているだけでなく、殉教者が流した血、10年におよぶ犠牲への侮辱だ」と非難した。

その一方「我々はトルコ政府が「シリア革命」に明確な支持の姿勢を示し、最近の戦闘で民間人の防衛と保護に参加してくれたことに感謝する。しかし、最大の支援と救援は、焦土政策によって強制移住を余儀なくされた民間人を帰還させることだ」と表明した。

そのうえで「アサドの民兵は、死者の墓と同じ場所にいることに満足しないというのに、彼らの支配が復活したとして、どのように生き残った人々の命が保証されるというのか」と主張した。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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トルコがリビアに派遣したシリア人戦闘員4,750人のうち117人が死亡、150人が欧州に不法入国(2020年3月7日)

シリア人権監視団は、リビアでの戦闘に参加するためにトルコが派遣したシリア人戦闘員(国民軍)の死者数が117人を記録していると発表した。

117人は、国民軍に所属するムウタスィム旅団、スルターン・ムラード師団、北の鷹旅団、ハムザ師団、スライマーン・シャー師団のメンバーで、リビアの首都トリポリ市南部のサラーフッディーン地区、トリポリ国際空港近郊のラムラ地区一帯などで、ハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍と交戦中に死亡したと見られる。

負傷した戦闘員は、「マシュタル」、「カッドゥール」、「グート・シャッアール」と名づけられた医療センターで治療を受けているという。

また、リビアに派遣されたシリア人戦闘員のうちの約150人が、欧州に不法入国しているという。

なお、リビアに派遣された国民軍戦闘員は4,750人に達し、約1,900人が派遣に向けて、トルコ占領下のアレッポ県北部(「オリーブの枝」、「ユーフラテスの盾」地域に設置されているキャンプでトルコ軍の教練を受けている。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はラッカ県のシリア軍拠点複数カ所を砲撃(2020年3月7日)

ラッカ県では、ANHA(3月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線に設置されているシリア軍拠点複数カ所を砲撃した。

砲撃は、アイン・イーサー市近郊の国内避難民(IDPs)キャンプ、ハーリディーヤ村、フーシャーン村にもおよび、ハーリディーヤ村では住民1人が負傷した。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊司令官の一人がシリアで暗殺される(2020年3月7日)

イランのファルス通信(3月7日付)は、イラン・イスラーム革命防衛隊司令官の一人フェルハード・ドベリヤーン准将がダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ市で6日夜に暗殺されたと伝えた。

ドベリヤーン准将は、ハサカ県タドムル市一帯でのイスラーム国(ダーイシュ)に対する軍事作戦の司令官を務めた後、サイイダ・ザイナブ廟があるサイイダ・ザイナブ市一帯地区の司令官に任命されていた。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020Fars News AgencyMarch 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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第3期人民議会選挙の立候補者受付は順調(2020年3月7日)

SANA(3月7日付)は、4月13日に投票が予定されている第3期人民議会選挙の立候補者受付が順調に進んでいると伝え、各県の受付事務所の写真を公開した。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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米軍車輌がシリア領内に入国、違法に設置されている基地に向かう(2020年3月7日)

ハサカ県では、SANA(3月7日付)によると、米軍の車輌約10輌からなる車列が県東部に違法に設置されているワリード国境通行所から新たに進入し、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町からマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のハッラーブ・ジール村にある米軍の航空基地に向かった。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブーカマール国境通行所で新型コロナウイルスの感染防止対策(2020年3月7日)

SANA(3月7日付)は、ダイル・ザウル県のブーカマール国境通行所でイラク(アンバール県カーイム国境通行所)からの入国者に対して新型コロナウイルスの感染防止対策として検疫が強化されていると伝え、その写真を公開した。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県でタンクローリー1台、旅客バス2台、乗用車15台の衝突事故が発生し、イラク人ら22人が死亡(2020年3月7日)

ダマスカス郊外県では、SANA(3月7日付)によると、首都ダマスカスとヒムス市を結ぶM5高速道路でタンクローリー1台、旅客バス2台、乗用車15台の衝突事故が発生し、22人が死亡、70人が負傷した。

ムハンマド・ハーリド・ラフムーン内務大臣が発表した声明によると、事故は、タンクローリーのブレーキの故障が原因。

コントロールを失ったタンクローリーは大型旅客バスと乗用車と次々と衝突した。

犠牲者の多くは大型旅客バスに乗っていたイラク人で、死者の数はさらに増えることが予想されている。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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M5高速道路が再び再開(2020年3月7日)

SANA(3月7日付)によると、トルコ軍の支援を受ける「決戦」作戦司令室によるイドリブ県サラーキブ市一帯への反転攻勢で一時閉鎖されていたM5高速道路の安全が確保されて、再び再開された。

サラーキブ市は2月5日にシリア軍によって解放されたが、同月27日に反体制派に奪還され、その後、3月2日にシリア軍が再制圧していた。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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停戦2日目、シリア軍はイドリブ県の2カ村を無血制圧、アル=カーイダ系の「信者を煽れ」作戦司令室と交戦(2020年3月7日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団は、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領のモスクワでの会談で合意した停戦が発効(5日深夜)してから2日目となる3月7日、シリア・ロシア軍、トルコ軍による爆撃は確認されなかったと発表したが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反は確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルナブル市近郊のマアーッラト・ムーハス村、ブライジュ村に進軍した。

同地には、シリア軍も「決戦」作戦司令室も展開しなおらず、戦闘も発生しなかった。

シリア軍はまた、カフル・ウワイド村、スフーフン村、ファッティーラ村を砲撃した。

一方、SANA(3月7日付)によると、トルコ軍の支援を受ける「決戦」作戦司令室が、5日深夜に発効した停戦に違反するかたちで、ハザーリーン村、ダール・カビーラ村を砲撃した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ軍の戦車、装甲車、ミサイル発射台や大砲を積んだトレーラーなど100輌以上からなる車列が、カフル・ルースィーン村に違法に設置された国境通行所からシリア領内に新たに進入した。

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ハマー県では、「信者を煽れ」作戦司令室が声明を出し、ガーブ平原の反体制派支配地域に潜入しようとしたシリア軍部隊と交戦し、兵士多数を殺傷したと発表した。

「信者を煽れ」作戦司令室は、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を19件(イドリブ県3件、ラタキア県7件、アレッポ県9件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

AFP, March 7, 2020、ANHA, March 7, 2020、AP, March 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 7, 2020、Reuters, March 7, 2020、SANA, March 7, 2020、SOHR, March 7, 2020、UPI, March 7, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民865人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は571,102人に(2020年3月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月7日付)を公開し、3月6日に難民865人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは228人(うち女性68人、子供116人)、ヨルダンから帰国したのは637人(うち女性191人、子供325人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は571,102人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者180,445人(うち女性54,531人、子ども92,324人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者390,657人(うち女性117,240人、子ども199,227人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,580,101人(うち女性1,974,030人、子供3,355,852人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は800,382人(うち女性240,429人、子供408,473人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 7, 2020をもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「イドリブ県内のトルコ軍監視所は維持される」(2020年3月6日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、5日のロシアのヴラジミール・プーチン大統領との会談での停戦合意に関して、「国連安保理決議第2254号に従い、シリアの政治プロセスを活性化し、内戦を終わらせることが目的」だと述べた。

また、シリア国内に設置されているトルコ軍監視所については、「現在の場所で維持され、今のところ、この点に関していかなる変化もない…。シリア政府やテロ組織から攻撃に対して警戒態勢にある」と付言した。
アナトリア通信(3月6日付)が伝えた。

なお、「春の盾」作戦開始と同時に、決定された欧州へのシリア難民の移動阻止解除については変更はないという。

AFP, March 6, 2020、Anadolu Ajansı, March 6, 2020、ANHA, March 6, 2020、AP, March 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2020、Reuters, March 6, 2020、SANA, March 6, 2020、SOHR, March 6, 2020、UPI, March 6, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構支配下のイドリブ県各所でロシア・トルコの停戦合意を拒否するデモ(2020年3月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団やドゥラル・シャーミーヤ(3月6日付)によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ市、カフルタハーリーム町、ダルクーシュ町、ハーリム市、カッリー町などで金曜日の集団礼拝の後に抗議デモが行われ、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領による停戦合意拒否、シリア・ロシア軍の侵攻反対、国内避難民(IDPs)の発生非難、体制打倒、反体制武装集団支持、「シリア革命」実現が訴えられた。

https://www.facebook.com/syriahro/posts/10158667137143115

AFP, March 6, 2020、ANHA, March 6, 2020、AP, March 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2020、Reuters, March 6, 2020、SANA, March 6, 2020、SOHR, March 6, 2020、UPI, March 6, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県のトルコ占領地で爆弾が仕掛けられていた車が爆発し、トルコ軍兵士3人死亡(2020年3月6日)

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月6日付)が国民軍の司令官の情報として伝えたところによると、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市近郊のダーミシーヤ村の検問所で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、トルコ軍兵士3人が死亡した。

トルコ占領地(「平和の泉」地域)でトルコ軍兵士が爆殺されるのはこれが初めて。

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ハサカ県では、ANHA(3月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル市近郊のウンム・カイフ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(3月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のイルシャーディーヤ村、タート・マーラーシュ村、カフル・アントゥーン村を砲撃した。

AFP, March 6, 2020、ANHA, March 6, 2020、AP, March 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2020、Reuters, March 6, 2020、SANA, March 6, 2020、SOHR, March 6, 2020、UPI, March 6, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局とシリアのクルド民族主義組織31団体が「一部クルド人グループが米国の権威のもとにある」とするアサド大統領の発言を非難(2020年3月6日)

北・東シリア自治局は声明を出し、5日のロシア24でのアサド大統領のインタビューに、トルコの政策と調和しており、その論理はクルド問題解決に資さないと批判した。

北・東シリア自治局は声明で、シリアのクルド問題についての「アサド大統領の発言はシリアの主権を侵害したトルコの政策と調和している」としたうえで、「政権の論理は過去数年にわたり何らの解決策ももたらさなかった。こうした対応に固執することは、問題解決の機会を与えることには資さない。テロ組織やトルコ国家が居座っている占領地で起きていることへの完全なる無知だ」と批判した。

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シリアのクルド民族主義組織31団体は共同声明を出し、アサド大統領のインタビューに異議を唱えた。

31団体は声明で「9年にわたる殺戮、強制移住、破壊を経ても、バッシャール・アサド大統領はシリア国民を大惨事へと陥れたのと同じ考え方と言葉で話している」と批判したうえで、「シリア北・東部のシリア国民は、アラブ人であれ、クルド人であれ、シリア正教であれ、そのすべてがもともとこの地で暮らしており、現在のシリアという国家の国境が画定される前から共生してきた」と主張した。

また「(シリア国民を構成する)諸集団は、政権によってテロの餌食とされた時も、その愛国心とオーセンティシティゆえに自らの存在と尊厳の防衛にあたり、民主的自治を発展させ、民族的・宗派的に多様なモザイクであるシリアの手本となることができた…。我々はシリア政府が言っているような分割に与することはないと明言する」と強調した。

共同声明を発表したのは以下の組織:

シリア・ムスタクバル党
国民調整委員会・民主変革運動
民主統一党(PYD)
スィルヤーニー連合党
クルディスタン民主平和党
クルディスタン・リベラル連合
クルディスタン共産党
シリア・クルディスタン民主パールティー
クルド・シリア民主党
シリア・クルド左派党
シリアクルド民主左派党
クルディスタン愛国連合党
クルディスタン民主変革党
クルディスタン刷新党
クルディスタン労働連合
アラブ国民委員会
シリア近代民主主義党
クルディスタン緑の党
クルド・シリア民主合意党
シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)
シリア改革運動
シリア・クルド民主党(アル・パールティー)
アッシリア民主党
クルディスタン友愛党
シリア・クルド民主ロジャ党
国民自由連合ロジャヴァ
民主連合運動
スィタール会議
民主保守者党
民主闘争党
クルディスタン共和党

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アサド大統領はインタビューのなかで次のように述べていた。

我々はシリア北部のすべてのクルド人政治グループと連絡をとっている。だが、問題なのは、これらのグループの一部が米国の権威のもとに活動していることだ。我々はクルド人とは言わない。なぜなら、クルド人の大部分は愛国的なグループ・部族で、国家とともにあるからだ。だが、これらのグループは声を出せない。この地域を支配しているのは、米国と共に行動する小さなグループに過ぎない。

シリアにはいわゆるクルド問題はない。理由は簡単だ。クルド人は歴史的にシリアのなかに生きづいているからだ。トルコの弾圧を受けて20世紀にやってきた人々…我々は彼らをシリアに迎え入れた。クルド人やアルメニア教徒らがシリアにやって来たが、問題はなかった…。問題は数十年前から分離主義的なアジェンダを提起するグループにある…。だが、トルコの国家がクルド人に対して弾圧、殺戮を行えば、我々は彼らを支持する。

彼らはシリアで国籍を取得した。もともとシリア人ではなかったのだ。クルド人をめぐってはいつも良いことが生じていた。つまり、いわゆるクルド問題というのは不正確な表現なのだ。

AFP, March 6, 2020、ANHA, March 6, 2020、AP, March 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2020、Reuters, March 6, 2020、SANA, March 6, 2020、SOHR, March 6, 2020、UPI, March 6, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領はロシアのプーチン大統領と電話会談し、イドリブ県の停戦に満足の意を表明(2020年3月6日)

シリアのアサド大統領はロシアのヴラジミール・プーチン大統領と電話会談を行い、シリア情勢への進捗について意見を交わしたた。

SANA(3月6日付)によると、会談において、プーチン大統領は、イドリブ県での戦闘での戦果への祝意をアサド大統領に示すとともに、5日のモスクワでのトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領との会談での合意内容について報告した。

これに対して、アサド大統領はロシア・トルコ首脳会談での合意内容に満足していると表明、トルコ側がこれを遵守することで、人道面、社会面、経済面でシリア国民に良い効果がもたらされると伝えたという。

AFP, March 6, 2020、ANHA, March 6, 2020、AP, March 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2020、Reuters, March 6, 2020、SANA, March 6, 2020、SOHR, March 6, 2020、UPI, March 6, 2020などをもとに作成。

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米国がロシア・トルコによるイドリブ県での停戦合意を支持する国連安保理での声明発表を阻止(2020年3月6日)

ロシアのワシーリー・ネベンジャ国連大使が、5日のモスクワでのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領によるイドリブ県での停戦合意への支持を表明する声明発表を国連安保理で提案したが、米国が「前例がない」としてこれを拒否した。

AFP(3月6日付)が、複数の外交筋の話として伝えた。

AFP, March 6, 2020、ANHA, March 6, 2020、AP, March 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2020、Reuters, March 6, 2020、SANA, March 6, 2020、SOHR, March 6, 2020、UPI, March 6, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民755人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は570,237人に(2020年3月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月6日付)を公開し、3月5日に難民755人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは237人(うち女性72人、子供120人)、ヨルダンから帰国したのは518人(うち女性155人、子供264人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は570,237人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者180,217人(うち女性54,463人、子ども92,208人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者390,020人(うち女性117,049人、子ども198,902人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,580,101人(うち女性1,974,030人、子供3,355,852人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は799,517人(うち女性240,170人、子供408,032人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 6, 2020をもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領の停戦合意を受け、シリア軍、ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施せず(2020年3月6日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団は、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領のモスクワでの会談で合意された停戦が5日深夜に発効したのを受けて、6日にはシリア・ロシア軍、トルコ軍による爆撃は確認されなかったと発表した。

しかし、シリア軍は、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県のタカード村、イドリブ県のファッティーラ村、ハマー県北西部一帯を砲撃した。

また、イドリブ県のザーウィヤ山でシリア軍と中国新疆ウィグル自治区出身者を主体とするトルキスタン・イスラーム党が交戦、シリア軍兵士6人とトルキスタン・イスラーム党メンバー9人が死亡した。

このほか、フライフィル村一帯で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦したが、戦闘は数分で収まったという。

一方、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地に向かって飛来する無人航空機(ドローン)を防空部隊(所属は明示せず)が撃墜した。

SANA(3月7日付)によると、飛来したドローンは2機。

このほか、トルコ軍は戦車、装甲車など150輌からなる増援部隊を3度にわたってシリア領内に侵入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県20件、ラタキア県11件、アレッポ県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を19件(イドリブ県20件、ラタキア県11件、アレッポ県3件、ハマー県1件)確認した。

AFP, March 6, 2020、ANHA, March 6, 2020、AP, March 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 6, 2020、Reuters, March 6, 2020、SANA, March 6, 2020、March 7, 2020、SOHR, March 6, 2020、UPI, March 6, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構と国民解放戦線が撃墜したシリア軍戦闘機のパイロットの遺体をめぐって交戦、トルコ軍が介入し前者に遺体が引き渡される(2020年3月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室を主導するシリアのアル=カーイダのシャーム解放機構と、トルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)に対して、3日にトルコ軍によって撃墜されたシリア軍戦闘機のパイロットの遺体の引き渡すよう要求、国民解放戦線が拒否したことで戦闘状態に入った。

トルコ軍が介入し、戦闘は収束、遺体はシャーム解放機構に引き渡された。

AFP, March 6, 2020、ANHA, March 6, 2020、AP, March 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2020、Reuters, March 6, 2020、SANA, March 6, 2020、SOHR, March 6, 2020、UPI, March 6, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領「シリアでなぜトルコ軍兵士が死んでいるのか? トルコの国益とは無関係の同胞団的なエルドアン大統領の大義のためだ」(2020年3月5日)

アサド大統領はロシア24(3月5日付)のインタビューに応じた。

インタビューは通訳を通じてロシア語・アラビア語で行われた。

アサド大統領の主な発言は以下の通り:

https://youtu.be/xTuS27YHaGo

 

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米国は、自らが思い描く計画をこの地域の世俗的政府が実行できないと判断した。ここでいう国というのは米国の同盟国のことで、同盟国でないシリアのような国のことを話しているのではない。米国はこうした体制を、人々を指導するために宗教を利用する同胞団的体制にとって代えようと決心したのだ…。この転換プロセスはいわゆる「アラブの春」を通じて始められた。もちろん、当時存在した唯一の同胞団的国家とは、エルドアン自身が作り出したトルコ国家だけだった…。それ以前は我々と(トルコと)の関係は良好だった…。我々はトルコが隣人で同胞だと考えていた。しかし、エルドアンの同胞団的帰属はこうした言葉よりも強かった。彼は自身のこの帰属に立ち返り、的帰属に基づいて…シリアに対する政策を構築した。同胞団が権力の座に着くために暴力に依存し、宗教を利用しようとした最初のグループだというのは周知の通りだ。こう問いかけたとする。シリアでなぜトルコ軍兵士が死んでいるのか? 大義は何なのか…? 大義は一つしかない。トルコの国益とは無関係の同胞団的な大義だ…。トルコ国民はこの大義のためだけに死んでいるのだ。だから、彼はトルコ国民になぜシリアでトルコの兵士が戦っているのかを説明できないのだ。

ロシアとトルコの多元的、集中的な会合であれ、シリアとトルコの軍・治安関係者の限定的な階段であれ…、トルコをテロ支援から遠ざけ、あるべき場所に戻ってもらうことが、我々ロシアとシリアの共通の目的だ。なぜなら、我々シリアにとって、そしてあなた方(ロシア)にとっても、トルコは隣国だからだ…。そうしたことは可能か? もちろん、可能だ。だが、エルドアンがテロリストを支援していれば、この結果に到達することはできない。テロ支援をあきらめさせねばならない。それで、事態は元に戻る。なぜなら、両国民の間に敵意はないからだ。敵意は政治的な出来事、あるいは特定の利害が絡んだ政策が理由だ。シリア国民レベル、そしてトルコ国民レベルにおいて、意見の対立はない。だから…、こうした関係を正常なものに戻すべきなのだ。

私はトルコ国民に問いたい。シリアとの関係におけるあなた方の大義とは何なのか? トルコの市民がシリアのために死ぬに値する大義とは何なのか? この戦争、あるいはそれ以前に、トルコに対してシリアが行った大なり、小なりの敵対行為とは一体何なのか? そんなものは存在しないのだ。

私は、同胞団に属する様々な国の人たちと会ってきた。彼(エルドアン)もその一人だ…。彼らはみな同じことをする。シリア、そして私との個人的関係についてきれいごとを言うが、事態が変わると、全く逆のことを言う。それがムスリム同胞団なのだ。彼らに政治的道徳、社会的道徳、宗教的道徳などない。彼らにとって宗教は善行ではなく、暴力なのだ。

我々は小国だが、このような戦争で大国になる要素がある。第1に、そして最も重要なものとして、愛国的意識、国民的意識だ。今起きていることが西側の陰謀の結果であるとの意識をシリア国民が持っていなければ、シリアはあっという間に消滅、ないしは破壊されていただろう。国民的意識がさまざまな方面で国民統合をもたらした…。この意識がテロに立ち向かう国家との結束をもたらした…。第2の要素は、犠牲を惜しまない国民の伝説的とも言える能力だ。それをシリア・アラブ軍に見ることができる…。軍の犠牲に加えて、国民自身も犠牲を払った。非常に困難な状況で暮らしている。砲撃は続き、制裁が行われ、経済状況も悪い。にもかかわらず、国民は自らの祖国を守ろうとしている。第3の要素は国家を維持するのに重要な役割を果たす公的セクターだ。これがあるために、最悪の状況でも、給与は支払われ、学校は運営され、市民に日々のサービスが提供された…。これらの要素に加えて、ロシアやイランをはじめとする我々の友人が支えてくれたことも挙げられる。

今日のシリア社会は…結束力という点、さまざまな集団が社会的に統合されている点で、戦争以前よりも良くなっている。理由は簡単だ。戦争というのはどんな社会にも重要な教訓を与えるからだ…。過激派が破壊を行い、他者を受け入れないことが深刻な問題をもたらすという教訓。その結果、集団どうしが近づいていった…。問題は政府の支配の外にあった地域だ…。だが、シリアの戦争は宗派間の戦争だとする西側の作り話はさておき、私は懸念していない。こうした言葉は正しくはない。

このような戦争において、もっとも基本的な内政策の一つが恩赦だ。我々は犯された過ちに恩赦することなければ、安定を回復できない。これが戦争の最初から我々が行ってきたことだ…。このプロセスは非常にうまくいき、多くの地域で安定が回復された。我々はこの政策を続けていく。とはいえ、恩赦ができない状況も限定的ではあるが存在する。犯罪行為を行い、多くの人々を殺戮した者だ。そのほとんどがテロリストの幹部だ。ただし、ほとんどの場合、国家に復帰することができると考えている。なぜなら、武器を手にした者の多くが、そうせざるを得なかったからだ。彼らにはそれ以外の選択肢はなかった。武器を手にしなかったら、殺されていた。こうした者は、必然的に過激派になったのはない。テロリストとしての過去もない。武器を手にすることを強いられた普通の人間だ。

(政府の支配下に復帰した)多くの地域には、民間人はいない。テロリストが入ってきた時に出て行ってしまったからだ。我々がこれらの地域で最初することは、住民が戻れるようになるためのインフラの整備だ…。第2の挑戦は…学校の再建だ…。この二つが、テロリストが退去し、安定が戻ってきた地域において重要な二つの基礎だ。

関係正常化や和解がうまくいったからといって、それは100%の成功を意味しない。完璧は存在しない。一部の者はテロリストの傾向や過激派イデオロギーを留めている。別の場所の過激派に協力し、テロ行為を実行したりすることもある。最近でも、さまざまな場所で多くの爆弾事件が発生した…。しかし、それは和解プロセスを止めることではなく、スリーパー・セルを追跡することを意味する。我々は多くの容疑者を逮捕できたが、まだいる。

憲法がある。我々は立憲国家だ。西側の脅威、西側の望みに従うことはない…。だから、憲法の制定や大統領・議会選出のための投票を延期するよう提案がなされたが、我々はこの戦争を通じてそれを拒否してきた。次期国会選挙は数ヶ月中におこなわれる。我々は決められた日程に従って事を進める。

ほとんどのアラブ諸国はシリアとの関係を維持してきた。しかし、(欧米諸国の)圧力を恐れて非公式に、だ。これらの国にはシリアへの指示を表明し、テロリストに対する我々の勝利を願ってきた。だが、西側、とくに米国がこれらの国に強い圧力をかけ、シリアに大使館を再開しないよう迫ってきた。とりわけ湾岸諸国に対してだ。一方、欧州は…、国際政治において存在していないに等しい…。欧州諸国は米国によって任されたことを実効しているだけだ…。本当のところ、我々は欧州の役割や欧州の政治について話すことに時間を費やしたくもない。主人は米国なのだ。米国について話すということは、自動的に欧州について話すことにもなる。だが…、変化はある。これらの国の望みは何一つ実現せず…、代価を支払っているのは欧州だということが明らかになっている。欧州の難民問題は深刻だ。

我々とあなた方ロシアの関係は60年以上に及ぶ…。両国の関係は互恵関係だ…。我々はこの戦争において1日たりとも、ロシアが我々に何かを押しつけようとしているとは感じていない。ロシアはいつも尊敬の念をもって我々に接してきた…。シリアとロシアの関係は、特にこの戦争を経て、明らかに戦略的な関係になった。そしてこの関係はより強固で、より信頼に満ちたものとなった。

もっとも重要なのは破壊し尽くされた郊外の復興だ。投資系企業にとってのトップ・プライオリティだと私が考えているのがこれだ…。この分野は確実に利益が見込める。それ以外にも、石油・ガス部門がある。この分野も利益が見込める。現在、多くのロシア企業がシリア国内で活動を始めている…。生産を拡大するうえで最大の障害は、テロリストと米国の占領だ。米国はとくにシリアの油田地帯を占拠している。

軍事的側面における最優先課題はイドリブ県だ。だから、エルドアンは全力を投じている。もちろん、それが米国の支持に従っていることは間違いない。なぜなら、イドリブ県の解放は、我々が東部の解放に向かうことを意味しているからだ。私はこれまで何度も、イドリブ県というのが軍事的側面において前哨地だと言ってきた。だから、トルコはイドリブ県の解放を阻止しようと全軍を配置してきた。我々が東進しないようにするためだ。だが、もし、我々が東部地域で戦争を始めないとしても、市民と連絡は取り合っている。東部地域での人々の怒りは徐々に高まっており、占領者に対する抵抗プロセスが始まることだろう。国家は、愛国的、そして憲政上の義務として、占領勢力に対する抵抗を支援する…。民衆は米国の占領に反対するだろう…。米国にはとどまることはできないだろう。石油のためであれ、ダーイシュ(イスラーム国)やヌスラ(シャーム解放機構)といったテロリストを支援するためであれ、なんであれ…。もちろんシリア北部を占領しているトルコも同じだということを忘れてはならない。

我々はシリア北部のすべてのクルド人政治グループと連絡をとっている。だが、問題なのは、これらのグループの一部が米国の権威のもとに活動していることだ。我々はクルド人とは言わない。なぜなら、クルド人の大部分は愛国的なグループ・部族で、国家とともにあるからだ。だが、これらのグループは声を出せない。この地域を支配しているのは、米国と共に行動する小さなグループに過ぎない。

シリアにはいわゆるクルド問題はない。理由は簡単だ。クルド人は歴史的にシリアのなかに生きづいているからだ。トルコの弾圧を受けて20世紀にやってきた人々…我々は彼らをシリアに迎え入れた。クルド人やアルメニア教徒らがシリアにやって来たが、問題はなかった…。問題は数十年前から分離主義的なアジェンダを提起するグループにある…。だが、トルコの国家がクルド人に対して弾圧、殺戮を行えば、我々は彼らを支持する。

彼らはシリアで国籍を取得した。もともとシリア人ではなかったのだ。クルド人をめぐってはいつも良いことが生じていた。つまり、いわゆるクルド問題というのは不正確な表現なのだ。

現時点での問題は米国との関係だ。米国は占領者だからだ。米国は我が国の領土を占領し、石油を盗んでいる。

このクルド人グループはトルコの占領に反対すると言い、トルコの占領と戦うという声明を何度も出している。しかし、トルコが(イドリブ県に)進攻した時、一発も撃たなかった。なぜか? トルコが進攻する場所を決めているのが米国だからだ…。我々は言動を一致させて欲しいのだ…。しかし彼らは中立を守っている。米国、トルコと共に歩んでいる。

(私の)公的な立場に関して、このような状況でまず考えるのは、祖国防衛だ。これが国家を担っている私の義務だ…。過ちはあるだろうか? もちろん、どんな行動にも過ちはある。もっと良い政治的・軍事的判断はなかったろうか? 必ずある…。シリアの場合も同じだ…。しかし、9年が経って思うのは、我々が別の方向に進んでいたら、我々は祖国を真っ先に失っていただろうということだ。つまり、決定は正しかったのだ。一方、日々の過ちはもちろん続いていた。過ちがなされるたびに、我々はそれをただし、決定を改めねばならない。それは当然のことだ。

一方、個人的な事柄について言うと…、どんな人間にも祖国への思いというものがある。とくに、我々は戦争が始まる前は急成長を遂げていた…。もちろん改革プロセスにおいて多くの問題があった…。汚職、失政などだ。とはいえ、国力は改善し、発展していた…。間違いなく言えるのは、どんな戦争にも理由があるが、その結果は非常に悪いものになるというものだ。戦争に良い感情を持つことなどあり得ない。常に痛みや憤りを感じ、常に正しい人々が失われ、日々資源が失われる…。しかしこうした痛みが同時にもっと働こうという動機、インセンティブになる。

Russia 24, March 5, 2020、SANA, March 5, 2020をもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県、アレッポ県を砲撃(2020年3月5日)

ラッカ県では、ANHA(3月5日付)によると、トルコ軍がタッル・アブヤド市近郊のスライブ村を砲撃した。

一方、シリア民主軍は、アイン・イーサー市とシャルカラーク穀物サイロ間の上空に飛来したトルコ軍の偵察用無人航空機(ドローン)を撃墜した。

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アレッポ県では、ANHA(3月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府支配の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村、シャイフ・イーサー村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放戦線が声明を出し、ラージュー町近郊とブルブル町近郊で反体制武装集団を攻撃し、戦闘員7人を殺害したと発表した。

AFP, March 5, 2020、ANHA, March 5, 2020、AP, March 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2020、Reuters, March 5, 2020、SANA, March 5, 2020、SOHR, March 5, 2020、UPI, March 5, 2020などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領とトルコのエルドアン大統領がイドリブ県の現状を凍結して5日深夜から停戦することを合意(2020年3月5日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がモスクワで首脳会談を行った。

6時間にわたる会合では、イドリブ県情勢への対応などについて意見が交わされた。

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エルドアン大統領は会談後の共同記者会見で、イドリブ県の情勢への対応をめぐって合意点と相違点を確認したとしたうえで、「(5日)深夜より停戦を発効する」と発表した。

エルドアン大統領はまた、現場がこの停戦に応じることを希望すると述べる一方、シリア軍によるすべての攻撃に対する報復権を留保すると付言した。

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一方、プーチン大統領は、同地の現状を凍結するかたちで停戦することを定めた合同文書を交わしたことを明らかにした。

プーチン大統領は、トルコ側の見解のすべてに同意していないとしながらも、今回は事態の深刻さを踏まえて、合意に至ったと付言した。

そのうえで、シリアの独立、主権、国土統一の原則を遵守し、「テロとの戦い」を継続することを改めて強調するとともに、アスタナ会議の枠組みに沿った活動の継続に関心を示し続けると述べた。

AFP, March 5, 2020、ANHA, March 5, 2020、AP, March 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2020、Reuters, March 5, 2020、SANA, March 5, 2020、SOHR, March 5, 2020、UPI, March 5, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県、ハマー県、アレッポ県で、シリア軍、ロシア軍、トルコ軍、「決戦」作戦司令室の戦闘続く(2020年3月5日)

イドリブ県を中心とする反体制派支配地では、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領による停戦合意発効(5日深夜)に先立って、シリア軍とトルコ軍、そしてその支援を受ける「決戦」作戦司令室(シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体)の戦闘が続き、ロシア・シリア軍、そしてトルコ軍が爆撃を実施した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、サラーキブ市近郊、アリーハー市近郊、マアッラトミスリーン市近郊、ザーウィヤ山一帯を爆撃した。

マアッラトミスリーン市近郊の爆撃では、国内避難民(IDPs)7人が死亡した。

シリア軍も戦闘機がザーウィヤ山一帯を爆撃するとともに、地上部隊がナイラブ村のトルコ軍拠点を砲撃し、トルコ軍兵士2人が死亡した。

ナイラブ村への砲撃は、首脳会談直後に行われたが、停戦は発効していなかった。

これに関して、トルコ国防省は声明を出し、イドリブ県に対するシリア軍の砲撃で新たにトルコ軍兵士2人が死亡、3人が負傷した。

トルコ軍部隊は直ちに抱腹としてシリア軍に対して砲撃を行ったという。

また、トルコ軍は、砲兵部隊がタルナバ村、サラーキブ市を砲撃し、無人航空機(ドローン)が県南部一帯を爆撃した。

さらに、シリア軍と「決戦」作戦司令室がサラーキブ市一帯、ザーウィヤ山一帯で交戦した。

一方、SANA(3月5日付)によると、シリア軍はカンスフラ村、カフル・ウワイド村でトルコ軍の支援を受けるシャーム解放機構などからなる反体制武装集団に対して集中攻撃を加えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がガーブ平原一帯を爆撃した。

また、シリア軍地上部隊がズィヤーラ町、カストゥーン村、サルマーニーヤ村、タッル・ワースィト村、アンカーウィー村、ダクマーク村、マシーク村を砲撃、「決戦」作戦司令室と交戦した。

これに対して、トルコ軍がドゥワイル村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、また、シリア軍と「決戦」作戦司令室がハッダーダ村一帯で交戦した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月5日付)によると、「決戦」作戦司令室がダーラト・イッザ市上空でロシア軍の無人航空機(ドローン)を撃墜した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町近郊の街道で、シリア軍第4師団の兵士が何者かの発砲を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を58件(イドリブ県30件、ラタキア県15件、アレッポ県12件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を39件(イドリブ県29件、ラタキア県0件、アレッポ県10件、ハマー県0件)確認した。

AFP, March 5, 2020、ANHA, March 5, 2020、AP, March 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 5, 2020、Reuters, March 5, 2020、SANA, March 5, 2020、SOHR, March 5, 2020、UPI, March 5, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民842人と国内避難民(IDPs)1,520人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は569,482人、2019年以降帰還したIDPsは61,035人に(2020年3月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月5日付)を公開し、3月4日に難民842人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは194人(うち女性58人、子供99人)、ヨルダンから帰国したのは648人(うち女性194人、子供330人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は569,482人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者179,980人(うち女性54,391人、子ども92,088人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者389,502人(うち女性116,894人、子ども198,638人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,580,101人(うち女性1,974,030人、子供3,355,852人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は798,762人(うち女性239,943人、子供407,648人)となった。

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一方、国内避難民1,520人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したの1,520人(うち女性543人、子ども491人)、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は61,035人(うち女性20,823人、子供25,273人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,329,631人(うち女性403,382人、子供669,039人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 5, 2020をもとに作成。

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イスラエル軍がレバノン領空を侵犯し、シリア領内をミサイル攻撃、シリア軍がこれを迎撃(2020年3月5日)

SANA(3月5日付)は、シリア軍の防空部隊が5日0時30分にパレスチナ北部からレバノンのサイダー市上空を侵犯した航空機(イスラエル軍機)がヒムス県に向けて発射したミサイルを迎撃、これを撃破したと伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月5日付)によると、イスラエル軍はダマスカス郊外県のキスワ市近郊の第1師団第91旅団やムカイラビーヤ市近郊の代75旅団のシリア軍および「イランの民兵」の拠点、マルジュ・スルターン村、ダマスカス県のマッザ航空基地、ダルアー県のイズラア市などを狙ったという。

AFP, March 5, 2020、ANHA, March 5, 2020、AP, March 5, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2020、Reuters, March 5, 2020、SANA, March 5, 2020、SOHR, March 5, 2020、UPI, March 5, 2020などをもとに作成。

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レバノン日刊紙『アフバール』:シリア政府は2月中旬にトルコに幅6キロのイドリブ県国境地帯を除く反体制派支配地を制圧すると伝え、トルコはこれを拒否(2020年3月4日)

レバノン日刊紙『アフバール』(3月4日付)によると、シリアのアリー・マムルーク国民安全保障会議議長はトルコのハカン・フィダン国家諜報機構(MİT)長官は2月中旬に行われたとされる会合で「あなた方は合意を遵守してない。事態は新たなバランスに向かって動いている」としたうえで、シリア軍が制圧を計画している地域を示したという。

この地域は、反体制派支配地全域ではなく、トルコ占領下のアレッポ県北西部(「オリーブの枝」地域)との境界線から、イドリブ県アティマ市、ハーリム市、サルキーン市、ダルクーシュ町を経て、ジスル・シュグール市から北14キロの距離にあるザルズール村に至る幅6キロの国境地帯は除外されていた。

だが、トルコ側はシリア側の要求を拒否したという。

なお、マムルーク国民安全保障会議議長とフィダンMİT長官は1月13日にロシアの首都モスクワでロシア仲介のもとに会談を行ったことが発表されているが(https://syriaarabspring.info/?p=62920)、2月に(公式の)会合が行われたとの報道はない。

al-Akhbar, March 4, 2020をもとに作成。

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リビア国民合意政府はシリア政府がハフタル将軍の政府に大使館を明け渡したことを非難(2020年3月4日)

リビア国民合意政府の外務省は声明を出し、ハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍の政府がシリアの首都ダマスカスで大使館を再開したことに関して、「シリア政府が、リビア東部の政府に大使館を明け渡したことを注視している」としたうえで、「こうした措置を拒否する。これはリビアにおける唯一の正統な政府である国民合意政府と並んで存在する政体に関わってはならないとする国連安保理の諸決議に違反している」と非難した。

AFP, March 4, 2020、ANHA, March 4, 2020、AP, March 4, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2020、Reuters, March 4, 2020、SANA, March 4, 2020、SOHR, March 4, 2020、UPI, March 4, 2020などをもとに作成。

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