北・東シリア自治局防衛局は1990年から1997年生まれを自衛義務(徴兵)法の適用対象者から免除することを決定(2021年9月4日)

北・東シリア自治局の防衛委員会(国防省に相当)は2021年9月4日決定第3号を発出し、自衛義務(徴兵)法の適用対象者から1990年から1997年生まれを免除することを決定した。

第3号ではまた、自衛義務法の対象年齢を1998年生まれ以降の満18歳とするとともに、就業者、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、内務治安部隊からの逃亡者、軍規違反者を免除することを定めた。

ANHA(9月4日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1677606859095911

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1677698789086718

AFP, September 4, 2021、ANHA, September 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2021、Reuters, September 4, 2021、SANA, September 4, 2021、SOHR, September 4, 2021などをもとに作成。

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シリアとレバノンの主要閣僚会合がマスカスで開催され、レバノンへのエジプト産天然ガスとヨルダン産電力の中継輸送で合意(2021年9月4日)

シリアとレバノンの主要閣僚会合が首都ダマスカスで開催された。

会合は、シリア側からファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣(代表)、キナーン・ヤーギー財務大臣、バッサーム・トゥウマ石油鉱物資源大臣、国家計画協力委員会のファーディー・ハリール委員長、アリー・アブドゥルカリーム在レバノン・シリア大使、レバノン側からザイナ・アカル副首相兼国防大臣兼外務大臣代行、ガーズィー・ワズニー財務大臣、ライムーン・ガジャル・エネルギー資源大臣、アッバース・イブラーヒーム総合情報総局(少将)、サアド・ザヒヤー駐シリア・レバノン大使、そしてレバノン・シリア最高評議会のナスリー・フーリー議長が出席した。

レバノン側の出席者は9月4日早朝に、ダマスカス郊外県のジュダイダト・ヤーブース国境通行所(レバノン側はマスナア国境通行所)を経由し、陸路でシリアに入国していた。

会合後、フーリー議長は報道声明を出し、レバノン側からの要請を受けて、エジプト産の天然ガスとヨルダンで生産される電力をシリア領経由でレバノンに移送することが合意されたと発表した。

SANA(9月4日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3076442309309542

AFP, September 4, 2021、ANHA, September 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2021、Reuters, September 4, 2021、SANA, September 4, 2021、SOHR, September 4, 2021などをもとに作成。

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シャーム・ウィング社のアルメニアの首都エレバン発の定期旅客便が乗客76人を乗せてアレッポ国際空港に10年ぶりに到着(2021年9月4日)

シャーム・ウィング社のアルメニアの首都エレバン発の定期旅客便が、乗客76人を乗せてアレッポ国際空港に到着した。

アルメニアとシリアを結ぶ定期旅客便は2011年以降運休状態が続いていた。

SANA(9月4日付)が伝えた。

AFP, September 4, 2021、ANHA, September 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2021、Reuters, September 4, 2021、SANA, September 4, 2021、SOHR, September 4, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はPFLP-GCの書記長を代表とする使節団と会談(2021年9月4日)

アサド大統領は、パレスチナ人民解放戦線総司令部派(PFLP-GC)のタラール・ナージー書記長を代表とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

パレスチナ使節団は、ナージー書記長、ハーリド・ジブリールPFLP-GC副書記長、アンワル・ラジャー政治局員、ラーミズ・ムスタファー政治局員の4人。

SANA(9月4日付)によると、会談では、シリア、パレスチナ情勢、アラブ中東情勢の進展について意見が交わされた。

アサド大統領は、欧米諸国のシリアに対する経済戦争、経済制裁が、敵が軍事、安全保障面での失敗に伴うもので、シリアの大衆基盤を狙ったものだが、シリア国民はこれを克服する能力があると強調した。

これに対して、ナージー書記長は、パレスチナ問題に対するアサド大統領指導下のシリアの確固たる姿勢に謝意を示したうえで、並外れた歴史的アラブ指導者であるアサド大統領の知恵、勇気を称賛した。

AFP, September 4, 2021、ANHA, September 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2021、Reuters, September 4, 2021、SANA, September 4, 2021、SOHR, September 4, 2021などをもとに作成。

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型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で120人、北・東シリア自治局支配地域で113人(2021年9月4日)

保健省は政府支配地域で新たに120人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者19人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、9月4日現在の支配地内での感染者数は計28,423人、うち死亡したのは2,033人、回復したのは22,550人となった。

SANA(9月4日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに113人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、9月4日現在の支配地内での感染者数は計21,071人、うち死亡したのは788人、回復したのは1,972人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性59人、女性54人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市30人、カーミシュリー市51人、マーリキーヤ(ダイリーク)市20人、アームーダー市1人、ダイル・ザウル県11人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1677710142418916

AFP, September 4, 2021、ACU, September 4, 2021、ANHA, September 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2021、Reuters, September 4, 2021、SANA, September 4, 2021、SOHR, September 4, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県アウラム・ジャウズ村、ザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村一帯を6回にわたって爆撃(2021年9月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアウラム・ジャウズ村、ザーウィヤ山地方のバーラ村、カンスフラ村一帯を6回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるバスラトゥーン村を砲撃した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるタディール村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県19件、ラタキア県11件、アレッポ県1件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は28件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を10件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, September 4, 2021、ANHA, September 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 4, 2021、Reuters, September 4, 2021、SANA, September 4, 2021、SOHR, September 4, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民317人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は699,759人に(2021年9月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月5日に難民317人(うち女性95人、子供162人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民317人(うち女性95人、子供162人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は699,759人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者304,511人(うち女性91,517人、子ども155,021人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,785,079人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は929,039人(うち女性278,793人、子供473,512人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は98,611人(うち女性37,659人、子供33,293人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,367,207人(うち女性420,218人、子供677,005人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 4, 2021をもとに作成。

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米軍はシリア民主軍に対してイラクのカンディール山地地方からの撤退を要請、PKKとの関係を解消しなければトルコの攻撃は続くと警告(2021年9月3日)

トルコのイスタンブールを拠点とする反体制系サイトのシリア・テレビ(9月4日付)は複数の消息筋の話として、ラッカ県ラッカ市北の第17師団基地に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の本部で、同軍と有志連合を主導する米軍の代表が会合を開き、米国川がイラクのカンディール山地地方から部隊を撤退させるよう要請したと伝えた。

同消息筋によると、会合は4時間におよび、北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ県北部やアレッポ県北部に対するトルコ軍の攻撃、とりわけ無人航空機(ドローン)による爆撃への対応について協議がなされた。

米軍側はその際、イラクのカンディール山地地方に展開しているシリア民主軍の兵士、すなわちクルディスタン労働者党(PKK)の民兵を北・東シリア自治局支配地に撤退させるよう要請、同地への駐留がトルコ軍の攻撃の口実になっていると伝えた。

また、トルコ軍による大規模侵攻の可能性については排除しつつ、シリア民主軍が北・東シリア自治局の支配地からPKKの幹部を完全に排除し、PKKとの連携やつながりを解消することを世界の世論に示さない限り、トルコ軍の攻撃は続くと警告したという。

これに対して、シリア民主軍側は、カンディール山地地方における部隊駐留の事実はないと反論したという。

AFP, September 4, 2021、ANHA, September 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 4, 2021、Reuters, September 4, 2021、SANA, September 4, 2021、SOHR, September 4, 2021、Syria TV, September 3, 2021などをもとに作成。

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ダルアー市ダルアー・バラド地区に立て籠もりを続ける元反体制武装集団メンバーらが退去を拒否するなか、彼らを代表する中央委員会はトルコ占領地ではなく、トルコ、ないしはヨルダン行きを提案(2021年9月3日)

ダルアー県では、シリア人権監視団、SANA(9月3日付)によると、武装解除を拒否し、ダルアー市ダルアー・バラド地区で籠城を続けている元反体制武装集団メンバーらが、ロシアの仲介により8月31日に彼らを代表する中央委員会とシリア政府側の治安委員会が停戦合意を交わしたにもかかわらず、合意内容を拒否し、その履行を妨害する一方、中央委員会側が武装解除拒否者をトルコ占領下のシリア北部ではなく、トルコ、ないしはヨルダンに出国させることを新たに要求した。

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一方、タッル・サマン村では、シリア軍部隊が住民1人を銃で撃ち、殺害した。

AFP, September 3, 2021、ANHA, September 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2021、Reuters, September 3, 2021、SANA, September 3, 2021、SOHR, September 3, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構が住民の不満を受けるかたちで、自らの宗教警察が結成したファラーフ・センターを解体し、風紀警察機構を新設する一方、IDPsキャンプでメディア関係者複数人を拘束(2021年9月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、自らの宗教警察が結成したファラーフ・センターを解体し、風紀警察機構を新設した。

ファラーフ・センターは、イドリブ市、サルマダー市、アルマナーズ市を中心に活動していたが、イスラーム教に基づいて風紀を取り締まるとした彼らの横暴な振る舞いに住民の不満が募っていたという。

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シリア人権監視団によると、シャーム解放機構はまた、カフルルースィーン村にある国内避難民(IDPs)キャンプ内の通称アタテュルク・キャンプで、メディア活動家複数人を拘束した。

拘束されたのは、ハマー県カフルヌブーダ町出身のIDPsの家族だという。

AFP, September 3, 2021、ANHA, September 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2021、Reuters, September 3, 2021、SANA, September 3, 2021、SOHR, September 3, 2021、September 4, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がヒムス県東部の砂漠地帯、ハマー県・アレッポ県・ラッカ県の県境の砂漠地帯、ダイル・ザウル県からラッカ県にいたる砂漠地帯で、ダーイシュに対して90回以上の爆撃を実施(2021年9月3日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がヒムス県東部の砂漠地帯、ハマー県・アレッポ県・ラッカ県の県境の砂漠地帯、ダイル・ザウル県からラッカ県にいたる砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して90回以上の爆撃を実施した。

AFP, September 3, 2021、ANHA, September 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2021、Reuters, September 3, 2021、SANA, September 3, 2021、SOHR, September 3, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県、ラッカ県を砲撃(2021年9月3日)

アレッポ県では、ANHA(9月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のタッル・マクド村、スムーカ村、シャフバー・ダム、タッル・マディーク村、ズィヤーナ村、シャッアーラ村、ナイラビーヤ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(9月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, September 3, 2021、ANHA, September 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2021、Reuters, September 3, 2021、SANA, September 3, 2021、SOHR, September 3, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県アズバ村近くでシリア民主軍の車輌の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発(2021年9月3日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月3日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるユーフラテス川東岸のアズバ村近くで人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輌の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士多数が負傷した。

AFP, September 3, 2021、ANHA, September 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2021、Reuters, September 3, 2021、SANA, September 3, 2021、SOHR, September 3, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がレバノンの首都ベイルート南東上空を侵犯し、首都ダマスカス一帯の複数カ所に向けてミサイルを発射(2021年9月3日)

シリア軍筋は、イスラエル軍戦闘機が9月3日午前1時26分、レバノンの首都ベイルート南東上空を侵犯し、首都ダマスカス一帯の複数カ所に向けてミサイルを発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、ほとんどを撃破、被害は物的被害に限定されたと発表した。

https://youtu.be/DvokeesL3ck

https://youtu.be/6dVMfeEPaUc

これを受け、外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、国連憲章に基づき責任ある対応を行い、再発防止に向けた断固たる措置を講じるよう求めた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/posts/3075715399382233

SANA(9月3日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機が攻撃したのは、ダマスカス県バルザ区、ダマスカス郊外県ジュムラーヤー村で、人的被害はなかった。

サウト・アースィマ(9月3日付)によると、ジュムラーヤー村では、科学研究センターが標的となったほか、ドゥライジュ町にある「イランの民兵」の拠点1カ所が狙わ、甚大な人的被害が出た模様だという。

AFP, September 3, 2021、ANHA, September 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2021、Reuters, September 3, 2021、SANA, September 3, 2021、SOHR, September 3, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯を爆撃し、子供1人死亡(2021年9月3日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村一帯を爆撃し、子供1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍と「決戦」作戦司令室が同地一帯で交戦した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を35件(イドリブ県19件、ラタキア県11件、アレッポ県1件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は28件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を27件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, September 3, 2021、ANHA, September 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2021、Reuters, September 3, 2021、SANA, September 3, 2021、SOHR, September 3, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で129人、北・東シリア自治局支配地域で160人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1,353人(2021年9月3日)

保健省は政府支配地域で新たに129人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者21人が完治し、6人が死亡したと発表した。

これにより、9月3日現在の支配地内での感染者数は計28,303人、うち死亡したのは2,029人、回復したのは22,531人となった。

SANA(9月3日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに160人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、9月3日現在の支配地内での感染者数は計20,958人、うち死亡したのは788人、回復したのは1,968人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性94人、女性66人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市32人、カーミシュリー市25人、マーリキーヤ(ダイリーク)市16人、マアバダ(カルキールキー)町2人、アームーダー市7人、ラッカ県のラッカ市30人、タブカ市6人、ダイル・ザウル県15人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1677200022469928

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月3日に新たに1,353人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、193人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡35人、イドリブ郡256人、ハーリム郡539人、アリーハー郡135人、アレッポ県スィムアーン山郡36人、ジャラーブルス郡69人、バーブ郡84人、アフリーン郡94人、アアザーズ郡105人。

これにより、同地での感染者数は計43,219人、うち死亡したのは786人、回復したのは25,229人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1657863724418512

ACU https://www.facebook.com/ACUSyria/ 29以降

AFP, September 3, 2021、ACU, September 3, 2021、ANHA, September 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2021、Reuters, September 3, 2021、SANA, September 3, 2021、SOHR, September 3, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民327人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は699,440人に(2021年9月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月2日に難民327人(うち女性98人、子供167人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民327人(うち女性98人、子供167人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は699,440人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者304,192人(うち女性91,422人、子ども154,859人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,785,079人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は928,720人(うち女性278,698人、子供473,350人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は98,611人(うち女性37,659人、子供33,293人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,367,207人(うち女性420,218人、子供677,005人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 3, 2021をもとに作成。

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ダルアー市ダルアー・バラド地区からトルコ占領地に移送された武装解除拒否者とその家族がバーブ市のモスクで軟禁状態に:モスク前では移動と外出の自由を求めるデモ(2021年9月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、HFL(9月2日付)、ザマーン・ワスル(9月2日付)などによると、武装解除と社会復帰を拒否し、ダルアー市ダルアー・バラド地区からシリア北部に退去した元反体制武装集団メンバーとその家族らが、滞在先であるトルコの占領下にあるバーブ市内のモスクの前で移動と外出の自由を求めて抗議デモを行った。

参加者は、「屈辱ではなく死を、我々は尊厳を棄てない」、「我々は拘束ではなく、安全に向けて死から抜け出した」、「女性と子供の患者を救出せよ」などと書かれたプラカードを掲げて、抗議の意思を示した。

元反体制武装集団メンバーとその家族は、8月24日に武装解除拒否者8人が、26日に武装解除拒否者45人と家族34人がダルアー市ダルアー・バラド地区を発ち、それぞれ25日と27日にトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾地域」に入った。

だが、このうち27日に同地に入った79人は、シリア国民軍憲兵隊がトルコの命令を受けて拘束、バーブ市内にあるバラー・ブン・マーリク・モスクに軟禁状態に置いていた。

モスク内では、2階に女性と子供、1階に男性がそれぞれ分けられて、移動や外出が禁止されている。

 

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3083474058548244

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3083477005214616

AFP, September 2, 2021、ANHA, September 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2021、HFL, September 2, 2021、Reuters, September 2, 2021、SANA, September 2, 2021、SOHR, September 2, 2021、Zaman al-Wasl, September 2, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構が自治を委託するシリア救国内閣の開発人道問題省は声明を出し、WFPによる政府支配地からのクロスラインでの人道支援の作業終了を発表(2021年9月2日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が支配地の自治を委託するシリア救国内閣の開発人道問題省は声明を出し、世界食糧計画(WFP)が8月30、31日にシリア政府の支配下にあるアレッポ県ミーズナール村の通行所を経由して反体制派支配地に入ったクロスラインでの食糧支援に関して、9月1日正午に搬送作業を完了したと発表した。

https://www.facebook.com/mdha11/posts/1201750476903880

声明では、この作業によってWFPは、OCHAと連携して、合計で14輌の貨物車輌が食糧支援物資12,000パッケージをイドリブ県に搬入したとしたうえで、体制の支援を一切受けておらず、その犯罪の正当性を認めるものではないと強調、またシリア赤新月社との関係も否定した。

AFP, September 2, 2021、ANHA, September 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2021、Reuters, September 2, 2021、SANA, September 2, 2021、SOHR, September 2, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合の車輌約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年9月2日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、カーミシュリー市方面に向かった。

AFP, September 2, 2021、ANHA, September 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2021、Reuters, September 2, 2021、SANA, September 2, 2021、SOHR, September 2, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイドリブ県サルキーン市でフッラース・ディーン機構の元メンバーのシリア人1人を拘束(2021年9月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の総合治安機関が、サルキーン市で新興のアル=カーイダ系組織であるフッラース・ディーン機構の元メンバーのシリア人1人を拘束した。

シャーム解放機構はこのシリア人を数カ月にわたって追跡していたという。

AFP, September 2, 2021、ANHA, September 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2021、Reuters, September 2, 2021、SANA, September 2, 2021、SOHR, September 2, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン市近郊でシリア国民軍に所属する武装集団どうしが交戦(2021年9月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のマアッラータ村、ファキーラーン村、ジューラーカーン村で9月2日深夜から3日未明にかけて、シリア国民軍に所属する「西部の鷹」(司令官はムウタッズ・アブドゥッラー)とハムザ師団の戦闘員どうしが交戦した。

戦闘は「西部の鷹」が8月にハムザ師団が同地で接収された拠点を奪還しようとして発生した。

AFP, September 2, 2021、ANHA, September 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2021、Reuters, September 2, 2021、SANA, September 2, 2021、SOHR, September 2, 2021などをもとに作成。

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米軍が違法に基地を設置するCONOCOガス田(ダイル・ザウル県)近くの街道でシリア民主軍のHATの車列を狙って爆弾が爆発(2021年9月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置するCONOCOガス田近くの街道で、内務治安部隊(アサーイシュ)の緊急対応部隊(Hevalno Asayîşe Rojava、HAT)の車列の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, September 2, 2021、ANHA, September 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2021、Reuters, September 2, 2021、SANA, September 2, 2021、SOHR, September 2, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県各所を砲撃(2021年9月2日)

アレッポ県では、ANHA(9月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北西のアラブ・ハサン村、サイヤーダ村、ダンダニーヤ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、タッル・リフアト市近郊のクワンディー・マーズィン村、カンタラ村、ブルジュ・カース村、アルカミーヤ村、マルアナーズ村を砲撃した。

AFP, September 2, 2021、ANHA, September 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2021、Reuters, September 2, 2021、SANA, September 2, 2021、SOHR, September 2, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で129人、北・東シリア自治局支配地域で149人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1,417人(2021年9月2日)

保健省は政府支配地域で新たに129人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者19人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、9月2日現在の支配地内での感染者数は計28,174人、うち死亡したのは2,023人、回復したのは22,510人となった。

SANA(9月2日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに149人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、9月2日現在の支配地内での感染者数は計20,798人、うち死亡したのは788人、回復したのは1,960人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性85人、女性64人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市33人、カーミシュリー市52人、マーリキーヤ(ダイリーク)市25人、アームーダー市1人、ラッカ県のラッカ市20人、タブカ市5人、アレッポ県のマンビジュ市1人、アイン・アラブ(コバネ)市12人。

https://www.facebook.com/smensyria/posts/1676187839237813

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月2日に新たに1,417人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、86人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡29人、イドリブ郡229人、ハーリム郡716人、アリーハー郡89人、アレッポ県スィムアーン山郡19人、ジャラーブルス郡61人、バーブ郡37人、アフリーン郡187人、アアザーズ郡50人。

これにより、同地での感染者数は計41,866人、うち死亡したのは782人、回復したのは25,036人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1657047277833490

AFP, September 2, 2021、ACU, September 2, 2021、ANHA, September 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2021、Reuters, September 2, 2021、SANA, September 2 2021、SOHR, September 2, 2021などをもとに作成。

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ラタキア県で、シャーム解放機構のミサイル攻撃でシリア軍兵士1人死亡、ロシア軍はカッバーナ村一帯を爆撃(2021年9月2日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がクルド山地方にあるシリア軍の拠点複数カ所を地対地ミサイルで攻撃し、兵士1人が死亡、3人が負傷した。

これに対して、ロシア軍戦闘機2機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍もトルコマン山一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるハザーリーン村一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマルジュ・ズフール村、ガーニヤ村、シャーグーリート村、ムハムバル村、アイン・ラールーズ村、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライカ村を砲撃し、フライカ村で女性1人が死亡、1人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村、ハミーディーヤ村、ダクマーク村、カストゥーン村、タッル・アアワル村、カルクール村、サルマーニーヤ村、ドゥワイル・アクラード村、ズィヤーラ町、フマイマート村、アイン・スライムー村、ジャイイド村、ダラービラ村、ジューリーン村、バフサ村、ラスィーフ村、バイニーン村の森林地帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(イドリブ県13件、ラタキア県7件、アレッポ県3件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を20件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, September 2, 2021、ANHA, September 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 2, 2021、Reuters, September 2, 2021、SANA, September 2, 2021、SOHR, September 2, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民301人と国内避難民(IDPs)245人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は699,113人、2019年以降帰還したIDPsは98,611人に(2021年9月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、9月1日に難民301人(うち女性90人、子供153人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民301人(うち女性90人、子供153人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は699,113人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者303,864人(うち女性91,234人、子ども154,692人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,785,079人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は928,393人(うち女性278,600人、子供473,183人)となった。

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一方、国内避難民245人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは245人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は98,611人(うち女性37,659人、子供33,293人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,367,207人(うち女性420,218人、子供677,005人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 2, 2021をもとに作成。

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駐シリア米大使館はダルアー市情勢をめぐってシリア政府を非難(2021年9月1日)

駐シリア米大使館はツイッターのアカウント(https://twitter.com/USEmbassySyria/)を通じて、ダルアー市ダルアー・バラド地区の情勢について、以下の通り発表し、シリア政府を一方的に非難した。

我々はダルアー市に対するアサド体制の冷酷な攻撃を非難する。これにより、市民が殺害され、数千人が家を追われ、食糧や薬品の不足が生じている。米国は即時戦闘停止と、国連と人道関係者による無制限のアクセスを求める。

https://twitter.com/USEmbassySyria/status/1432941197165801472

AFP, September 5, 2021、ANHA, September 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 5, 2021、Reuters, September 5, 2021、SANA, September 5, 2021、SOHR, September 5, 2021などをもとに作成。

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停戦合意に沿ってロシア軍がダルアー市ダルアー・バラド地区に進駐、指名手配者や兵役忌避者らの武装解除と社会復帰に向けた手続きが行われる(2021年9月1日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、8月31日にロシアの仲介によってシリア政府側の治安委員会と、武装解除を拒否し、ダルアー市ダルアー・バラド地区で立て籠もりを続けていた反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会が交わした停戦合意に従い、ロシア軍部隊が、シリア政府の治安委員会の代表、地元名士らとともにダルアー市ダルアー・バラド地区に進駐した。

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3082424768653173

また、SANA(9月1日付)によると、ダルアー市アルバイーン地区にある社会復帰センターで、指名手配者や兵役忌避者ら209人が武器を引き渡し、社会復帰にかかる手続きを行った。

シリア人権監視団によると、センターを訪れたのは33人。

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中央委員会のアドナーン・ムサーラマ報道官は声明を出し、8月31日に交わされた停戦合意の内容を明らかにした。

HFL(9月1日付)が転載した文書によると、停戦合意の骨子は以下の通り:

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3082394551989528

  1. 即時戦闘を停止する。
  2. ロシア軍憲兵隊がダルアー市ダルアー・バラド地区に進駐・駐留する。
  3. 指名手配者の社会復帰と武装解除のためのセンターを開設する。
  4. 外国人が潜伏してないことを証明するため、ダルアー市ダルアー・バラド地区居住者の身元を確認する。
  5. 治安拠点を4カ所に設置する。
  6. ダルアー市一帯の道路封鎖を解除する。
  7. 警察分署を再開する
  8. ダルアー市ダルアー・バラド地区へのサービス提供を開始する。
  9. 本合意の実施から5日後に逮捕者釈放と身元不明者の捜索に向けた取り組みを行う。

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3082394551989528

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一方、シリア人権監視団によると、ヒルバト・ガザーラ町近郊で空軍情報部の兵士1人が遺体で発見された。

遺体には銃で撃たれた跡があったという。

AFP, September 1, 2021、ANHA, September 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2021、HFL, September 1, 2021、Reuters, September 1, 2021、SANA, September 1, 2021、SOHR, September 1, 2021などをもとに作成。

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シリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣のサリーム・イドリース国防大臣が辞任表明、シリア国民軍司令官との対立が理由か(2021年9月1日)

シリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣のサリーム・イドリース国防大臣は声明を出し、大臣職を辞し、シリア国民軍を離職を表明した。

シリア人権監視団がシリア国民軍の内部情報によると、国防大臣の職権をめぐって、サリーム国防大臣とシリア国民軍の司令官の間では数カ月前から意見対立があったという。

AFP, September 1, 2021、ANHA, September 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2021、Reuters, September 1, 2021、SANA, September 1, 2021、SOHR, September 1, 2021などをもとに作成。

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