イラク政府がシリア民主軍指導部とシャルア移行期政権の仲介を開始(2025年10月19日)

モンテ・カルロ・インターナショナルは、イラク国家安全保障顧問庁の関係筋の話として、イラク政府(同庁と諜報機関)がシリア民主軍指導部とアフマド・シャルア移行期政権の仲介に動き始めたと伝えた。

イラク政府関係筋によると、10月第3週の中頃、イラク・クルディスタン地域のスライマーニーヤ市で両者の会談が既に行われたという。

また別の会談では、ペシュメルガ部隊がイラク軍において再編された事例を模して、シリア民主軍を新たに創設されるシリア軍に統合すること、シャルア移行期政権とシリア民主軍の間で石油収益にかかる合意を交わし、シリア民主軍支配下のシリア北東部の油田・施設をシャルア移行期政権の管理下に移すことが議論された。

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ペトレイアス元CIA長官:「ペシュメルガ部隊がイラク全土に展開されたのと同様に、シリア民主軍がシリア国内の他地域に派遣される可能性がある」(2025年10月19日)

デヴィッド・ペトレイアス元CIA長官は、ルダウのインタビューに応じ、そのなかで、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊がダーイシュ(イスラーム国)とのテロとの戦いにおいて、イラク全土に展開されたのと同様に、シリア民主軍がシリア国内の他地域に派遣される可能性があると述べた。

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英国は、シャルア暫定大統領が引き続き資産凍結の対象であることを確認する財務省財務制裁実施局の金融制裁通告を発表(2025年10月19日)

英国政府は、HPで、アフマド・シャルア暫定大統領に対する金融制裁に関して、引き続き資産凍結の対象であることを確認する財務省財務制裁実施局の金融制裁通告を発表した。

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ドイツ外務省はシリア全土への渡航に安全上のリスクが伴うことと改めて警告、その理由について同国で不安定な治安状況と衝突の再燃の可能性が続いていると強調(2025年10月19日)

DWによると、ドイツ外務省報道官は声明を出し、シリア全土への渡航に安全上のリスクが伴うことと改めて警告、その理由について同国で不安定な治安状況と衝突の再燃の可能性が続いていると強調した。

報道官は声明のなかで、「現在シリアのいかなる地域も安全とはみなせない。武装勢力間の衝突、テロ攻撃、報復的暴力の発生リスクが依然として非常に高い」と述べた。

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在シリア日本大使館の辻昭弘臨時代理大使およびJICAの登坂宗太中東・欧州部中東2課長が率いる代表団がアブドゥッラッザーク公共事業住宅大臣と会談(2025年10月19日)

公共事業住宅省(フェイスブック)によると、ムスタファー・アブドゥッラッザーク公共事業住宅大臣は、在シリア日本大使館の辻昭弘臨時代理大使およびJICAの登坂宗太中東・欧州部中東2課長が率いる代表団と会談、第二次世界大戦後に培われた日本の広範な復興経験を踏まえ、日本とシリアの協力の可能性と展望について協議した。
登坂課長は、JICAとして、技術的・工学的な専門知識の提供、人材能力構築の支援、ならびに省職員への技術支援を行う意向を表明した。

これに対して、アブドゥッラッザーク公共事業住宅大臣は、同省の活動が直面している重大な課題に言及し、日本の経験を耐震安全性・災害管理、建築システムの改良、避難民の安全な帰還を確保するための適切な都市計画の分野で活かすことの重要性を強調した。

会談では、提言事項をフォローアップし実施に移すため、双方の関係者を含む専門的技術会合を開催し、今後の優先事項および業務計画を定めるための共同協力マトリクスを策定することで合意した。

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トルコのフィダン外務大臣:「シリア民主軍が、アラブ系住民が多く住む地域から撤退することが最優先事項であると強調、それが実施されなければ重大な衝突が勃発する可能性がある」(2025年10月19日)

トルコのハカン・フィダン外務大臣は、ウルケTVのインタビューに応じ、人民防衛部隊(YPG)を主体とするシリア民主軍が、アラブ系住民が多く住む地域から撤退することが最優先事項であると強調、それが実施されなければ重大な衝突が勃発する可能性があると警告した。

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人民議会選挙高等委員会はラッカ県タッル・アブヤド郡、ハサカ県ラアス・アイン郡の両選挙区における立候補者を発表(2025年10月19日)

人民議会選挙高等委員会は、フェイスブックによると、タッル・アビヤドおよびラス・アイン両選挙区の支部委員会は、両選挙区の選挙人団メンバーによる人民議会議員選挙への立候補申請を受け付けた。

最高委員会は、土曜日と日曜日の両日を申請受付期間と定めており、その後3日間の選挙運動期間を経て、来る木曜日に投票が行われる予定。

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人民議会選挙高等委員会は、フェイスブックを通じて、2025年決定第76号を発出し、ラッカ県タッル・アブヤド選挙区における人民議会議員候補者の名簿を発表した。

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人民議会選挙高等委員会は、フェイスブックによると、2025年決定第77号を発出し、ハサカ県ラアス・アイン選挙区における人民議会議員候補者の名簿を発表した。

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スワイダー県出身のズィヤード・ザフルッディーン在UAEドバイ総領事はシャルア移行期政権からの離反を発表(2025年10月19日)


i24ニューススワイダー24によると、スワイダー県出身のズィヤード・ザフルッディーン在UAEドバイ総領事は、アフマド・シャルア移行期政権からの離反を発表した。

ザフルッディーン総領事は、ビデオ映像の中で、自身の決定は「ダーイシュ(イスラーム国)に対する戦いの名のもとで行われた民族浄化作戦、すなわちシリア解放機構の部隊がダマスカスの最高権力者らの監督のも、ベドウィン部族勢力と協力して行った「集団虐殺作戦」に抗議するためのものだ」と述べるとともに、「ムワッヒド・ドゥルーズ精神指導部を代表する独立した政治的・社会的枠組みを設立する必要性」を訴えた。

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これに関して、イフバーリーヤ・チャンネル(Instagram)によると、外務在外居住者省の領事局は次のように発表した。

・外務在外居住者省は、ザフルッディーン氏が2025年9月20日付決定第209号に基づき、ドバイ総領事の職務から首都ダマスカスの本省へ異動となったことを確認した。これにより、当該決定の日付をもって、同氏の総領事としての任務は正式に終了した。
・最近になって同氏が発表した声明や立場は、シリア国家やその公式政策を代表するものではなく、純粋に個人的な見解であり、外交慣例および領事業務の倫理に反するものである。
・同省はまた、ドバイ総領事館が、シリア国民に対する領事サービスを通常どおりかつ規則的に継続して提供しており、ダマスカスの外務・在外居住者省の直接監督下で活動していることを確認した。
・さらに同省は、UAEの法律および規則を全面的に尊重し、1963年のウィーン領事関係条約の条項を遵守していることを改めて強調したうえで、領事業務の円滑化と継続性の確保に寄与しているUAE外務省との協力関係を高く評価すると述べた。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル県ムハイミーダ村でアサーイシュの部隊を襲撃(2025年10月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがムハイミーダ村で、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の部隊を襲撃、これにより4人が負傷した。

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米主導の有志連合の部隊がダマスカス郊外県で初となる空挺作戦を実施、ダーイシュ元幹部のアフマド・アブドゥッラー・マスウード・バドリーを逮捕(2025年10月19日)

シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の部隊が、ドゥマイル市とムウダミーヤト・カラムーン町の間に位置する地域で、同県初となる空挺作戦を実施した。

作戦は数時間にわたり行われ、アフマド・シャルア移行期政権の国防省所属の治安部隊が現場を包囲、上空にはヘリや偵察機が飛来し、旋回を繰り返し、ダーイシュ(イスラーム国)元幹部のアフマド・アブドゥッラー・マスウード・バドリーが逮捕された。

また、作戦に際して、ダーイシュのメンバー1人が死亡、1人が負傷した。

これに関して、内務省(フェイスブック)は、総合諜報機関が同地でダーイシュのスリーパーセルを摘発するための治安作戦を実施したと発表した。

発表によると、この作戦で、セルのメンバー1人が逮捕され、もう1人は自爆を試みて死亡、別の1人も交戦中に負傷し死亡、現場では、武器や弾薬、爆発用に準備された自爆ベルトが押収された。

また、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使は、Xで「シリアは我々の側に戻った」と綴った。

アラビー21シリア人権監視団が20日に伝えたところによると、米国側は当初、アフマド・アブドゥッラー・バドリーとされたハーリド・マスウード氏はダーイシュの幹部であると発表していたが、その後、同名の別人を指していたことが判明した。

誤りに気づいた有志連合は、マスウード氏を釈放したものの、彼は拘束時に腹部を銃撃されており、ダマスカス郊外県のハラスター国立病院で死亡した。

死亡したマスウード氏は、従兄弟の証言によれば、シリアの情報機関に所属する職員。

バドリー部族の出身で、2011年に「アラブの春」がシリアに波及した際、前政権への反旗を翻し、ダマスカス郊外県で決起したで最初期の1人だった。

その後、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム解放機構に所属し、現在に至ったが、ダーイシュとは無関係だったとされる。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の部隊が、ハサカ県からラッカ県に10台の装甲車輛からなる車列を移動させた。

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ダマスカス大学法学部の学生が高等教育科学研究省前で抗議デモを行い、同省が試験における自動採点制度の廃止と従来型試験の復活を決定したのを受けたことに抗議、自動採点制度の復活を求める(2025年10月19日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス大学法学部の学生たちは、高等教育科学研究省前で抗議デモを行い、同省が試験における自動採点制度の廃止と従来型試験の復活を決定したのを受けたことに抗議、自動採点制度の復活を求め、成績の恣意的操作を拒否するなどと訴えた。

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イスラエル軍部隊がクナイトラ県のサイダー・ハーヌート村、東サムダーニーヤ村に侵入(2025年10月19日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、10台の軍用車輛からなるイスラエル軍部隊がサイダー・ハーヌート村に侵入、臨時の検問所を設置し、通行人を尋問、その後撤退した。

また、シリア人権監視団によると、車輛3台からなるイスラエル軍部隊が東サムダーニーヤ村に侵入した。

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ダマスカス郊外県でシーア派の男性が、ヒムス県でアラウィー派の男女3人が殺害される(2025年10月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、旧シリア軍のタフタナーズ航空基地の司令官を務めていたターリク・ハビーブ・イスマンダル氏が、アフマド・シャルア移行期政権の拘禁施設内で死亡した。

イスマンダル氏は5月7日に逮捕され、拘留されていた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サイダ・ザイナブ町近郊のバフダリーヤ村で、30代のシーア派の男性が自宅に侵入した武装グループによって殺害された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で、若者1人が何者かによって暗殺された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・ダリーブ地区、オートバイに乗った武装グループがアラウィー派の男女3人を銃で撃ち殺害した。

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タルトゥース県では、内務省(フェイスブック)によると、県内務治安部隊が前政権とつながりがあるアリー・ファッラーラ容疑者を逮捕した。

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シャルア移行期政権の部隊はアレッポ県ダイル・ハーフィル市西の村々の間に土塁を積むなどして、包囲を強化(2025年10月19日)

アレッポ県では、ANHAによると、アフマド・シャルア移行期政権の部隊は、ダイル・ハーフィル市西の村々の間に土塁を積むなどして、包囲を強化した。

これに対して、同地近郊のシュワイリーフ村などで、住民の不満が爆発し、シャルア移行期政権の拠点などに対して投石などが行われた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるラッカ市と、アフマド・シャルア移行期政権の支配下にあるイスリヤー村を結ぶ主要道路が、3週間にわたる閉鎖を経て再び開放された。

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スワイダー県マジュダル村近郊でシャルア移行期政権の部隊に属する無人航空機が墜落(2025年10月19日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、マジュダル村近郊で、アフマド・シャルア移行期政権の部隊に属する無人航空機が墜落した。

墜落の原因は不明。

国民防衛部隊の司法軍事調査局は、フェイスブックを通じて声明を出し、一部の扇動的ページや関係者が組織内部の対立や指導層の分裂・解任について流布している虚偽報道に関して、根拠がないと否定、「デマや虚偽情報の拡散は容認しない。国民防衛部隊はこれまで通り団結し、山(バシャン山)の守護盾であり続ける」と強調した。

 

 

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シリア人権監視団によると、スワイダー市の尊厳(カラーマ)広場で、数百人が参加する大規模な中心的デモが行われ、県内出身の拉致・行方不明者の消息解明およびスワイダー県の西部および北部におけるアフマド・シャルア移行期政権による封鎖解除を要求した。

デモ参加者らは、「保証国に求める、ジャウラーニー率いるテロ部隊をスワイダー県西・北部から撤退させよ」、「腐敗した指導者たちは民の血の前で臆病者だ、裁け!」、「殉教者の血は取引の対象ではない!」といったシュプレヒコールが連呼された。

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SANAによると、16台の貨物輸送者からなる人道支援物資の車列と、100台を超える商業用貨物輸送者の車列が、スワイダー県北部のムトゥーナ村の検問所を通ってスワイダー市に到着した。

物資の搬入は、シリア・アラブ赤新月社の監督のもとで実施された。

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SANAによると、ムトゥーナ村の検問所を通じて、女性や子どもを含む遊牧民出身の民間人34人が、シリア・アラブ赤新月社の監督のもとで、スワイダー県からアフマド・シャルア移行期政権の支配地に退避した。

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シャルア暫定大統領はサーリフ文化大臣および多数の作家・詩人らと会談を行い、文化に関するいくつかの問題について協議(2025年10月19日)

大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は、ムハンマド・サーリフ文化大臣および多数の作家・詩人らと会談を行い、文化に関するいくつかの問題について協議した。

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アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、イフバーリーヤ・チャンネルのインタビューに応じ、そのなかでシリア外交の転換は、シリアをふさわしい形で代表するうえでの歴史的変化を意味すると強調した。

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