シャフバー・プレス(5月19日付)は、イドリブ県カフルズィーター市に対して、軍が「塩素ガスを装填した樽爆弾」を投下し、民間人38人が呼吸困難に陥った、と報じた。
al-Hayat, May 21, 2014、Kull-na Shuraka’, May 20, 2014、Shahba Press, May 19, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
シャフバー・プレス(5月19日付)は、イドリブ県カフルズィーター市に対して、軍が「塩素ガスを装填した樽爆弾」を投下し、民間人38人が呼吸困難に陥った、と報じた。
al-Hayat, May 21, 2014、Kull-na Shuraka’, May 20, 2014、Shahba Press, May 19, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
サウジアラビア政府は、サルマーン・アブドゥルアズィーズ副首相兼国防大臣のもとに閣議を開き、「国民へのテロとテロの地域への拡散の責任はアサド政権にある」とする声明を出した。
『ハヤート』(5月20日付)が伝えた。
**
フランスのベルナール・カズヌーブ内務大臣は、RFIおよびフランス24が放送した番組で、フランス政府が4月23日に開始したジハード主義武装戦闘員の潜入撲滅計画により、当局がこれまで70件以上の通報を受け、シリアに潜入しようとしていた容疑者7人を拘束したと述べた。
AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
マダー・プレス(5月19日付)は、アンバール県作戦司令室筋の話として、軍がファッルージャ市各所への空爆で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員22人を殺害した、と報じた。
またファッルージャ市東部のカラーマ地方では、軍がダーイシュ戦闘員13人を殺傷、車6台を破壊した。
一方、内務省は声明を出し、アンバール県ファッルージャ市での対イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)掃討作戦にあたっていたイラク軍部隊が、ダーイシュ戦闘員と思われる多数の外国人の遺体を発見した、と発表した。
**
マダー・プレス(5月19日付)は、ニナワ県警察筋の話として、警察のパトロール部隊がモスル市南部でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を攻撃、戦闘員4人を殺害した、と報じた。
**
マダー・プレス(5月19日付)は、内務省筋の話として、バグダード県南部のユースフィーヤ区で軍とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦したと報じた。
AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ダルアー県では、SANA(5月19日付)によると、ダルアー市サジュナ旧市外区でのタウヒード旅団との戦闘の末、軍が同地区一帯を制圧した。
また軍は、ナワー市、ダルアー市西部および南部、ビイル・ウンム・ダラジュ村周辺、ハッザーン・サイーラ村、アトマーン村、ブスラー・シャーム市、ダーイル町などで、反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ周辺などを、軍が「樽爆弾」などで空爆、砲撃した。
またカラムーン地方のアサール・ワルド町一帯で、軍とジハード主義武装集団が交戦した。
一方、SANA(5月19日付)によると、ムライハ市周辺、アーリヤ農場、ハラスター市警察病院一帯、ザバダーニー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市内のアレッポ城近くにある警察署をジハード主義武装集団が攻撃し、軍側に複数の死傷者が出た。
またヒルバ村、シャイフ・ナッジャール市などを軍が空爆・砲撃する一方、アレッポ市ラーシディーン地区で軍と反体制武装集団が交戦した。
一方、SANA(5月19日付)によると、マンスーラ村、マアーッラト・アルティーク村、アターリブ市、フライターン市、スースィヤーン村、マーリア市、カフルナーハー村、ハーン・アサル村、ハーン・トゥーマーン村、ハンダラート・キャンプ、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ市ライラムーン地区、カスティールー地区、ブアイディーン地区、スッカリー地区、カルム・マイサル地区、バニー・ザイド地区、シャイフ・サイード地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
ハマー県では、クッルナー・シュラカー(5月19日付)によると、タッル・マラフ村検問所をシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍との交戦の末、奪還した。
同検問所の制圧はこれが3度目。
一方、SANA(5月19日付)によると、ズラーキーヤート村一帯、タッラト・アブー・ワリード一帯、タイバト・イマーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
ヒムス県では、SANA(5月19日付)によると、タッルドゥー市、キースィーン村、アイン・フサイン村、ワーディー・ミーラで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
イドリブ県では、SANA(5月19日付)によると、ヒーラ町近郊、ルージュ平原で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
ダイル・ザウル県では、ARA News(5月19日付)によると、軍がムーハサン市、マリーイーヤ村、ブーライル町、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、ウルフィー地区、アルディー地区などを砲撃・空爆した。
また、カバージブ村で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ戦闘員4人を殺害した。
**
ハサカ県では、ARA News(5月20日付)によると、ハサカ市内のインターネット・カフェ前で爆弾が仕掛けられた車が爆発した。死傷者はなかった。
AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
SANA(5月19日付)によると、ダマスカス郊外県ドゥーマー市では、「タクフィール主義武装テロ集団」に反対するデモが行われ、住民数千人が街頭に出た。
AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
シリア革命反体制勢力国民連立のアスアド・ムスタファー暫定政府国防大臣が辞職した。
ムスタファー前国防大臣は辞職に合わせてメッセージを発表、そのなかで「政権が国民の頭上でシリアを破壊し続けることに対して偽証者でありたくない」と述べるとともに、「(暫定政府)国防省は、革命家たちのニーズに即応するための最低限の義務すら果たす能力がない。これらの要求を実現するためのあらゆる答えは潰えてしまった」と抗議の意を示した。

反体制筋によると、ムスタファー国防大臣は、連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長から戦闘員への資金不足に抗議して辞職したというが、連立筋によると、ムスタファー国防大臣は、ジャルバー議長に暫定政府首班の職を要求、これが拒否されたことを受け辞職したという。
一方、連立のムハンマド・ファールーク・タイフール副議長(シリア・ムスリム同胞団)は、ムスタファー国防大臣の辞職が、「シリアの危機管理の方法をめぐる国際社会の対応」が原因だと述べた。
タイフール副議長は「シリア人の苦悩に対して大国が下した決定は、現地で解釈がなされた場合、象徴的で価値がない」と非難した。
**
ダイル・ザウル県で活動するとされる「自由シリア軍対ダーイシュ作戦司令室」は声明を出し、アフマド・ムスタファー国防大臣辞職にいたるシリア革命反体制勢力国民連立暫定政府の対立が、ダイル・ザウル県、とりわけ自らへの資金供与や買収行為をめぐるものだとしたうえで、アフマド・トゥウマ首班およびムスタファー前国防大臣の両名を承認しないことを決定したと発表した。
また「自由シリア軍対ダーイシュ作戦司令室」は、自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長に対して、顧問の一人であるアフマド・ジャディーア准将にダイル・ザウル県での作戦に関与しないよう支持するよう求めるとともに、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長とサウジアラビア政府にダイル・ザウル県住民の救済するよう呼びかけた。
なお声明には以下の武装集団が署名した:
1. ジャアファル・タイヤール・イスラーム旅団
2. イブン・カイイム旅団
3. アーイシャ末裔旅団
4. ズバイル・ブン・アウワーム旅団
5. アンサール・スンナ旅団
6. バシャーイル・ナスル旅団
7. バドル殉教者旅団
8. タービヤ殉教者旅団
9. ムウタ旅団
10. イフラース軍
11. カーディスィーヤ旅団所属各大隊
12. ハムザ革命旅団
13. アンサール・ハック戦線
14. ウマル旅団所属カアカーア・イスラーム旅団
15. アフル・スンナ・ワ・ジャマーア軍
16. ハック軍
17. アッラー・アクバル大隊
18. ウマル・ムフタール旅団
19. ジャルズィー殉教者旅団
20. ハドラー旅団
21. アスマー大隊所属アブー・バクル大隊
22. ジャズィーラの盾旅団所属アーイシャ大隊
シリア人権監視団は、2011年3月18日から2014年5月17日までの紛争による死者総数が16万2,402人に達したと発表した。
死者の内訳は、民間人が5万3,978人(うち8,607人が子供)、軍および親政権武装集団戦闘員が6万1,170人、ジハード主義武装集団を含む反体制武装集団戦闘員が4万2,701人、身元不明者が2,891人だという。
反体制武装集団戦闘員4万2,701人は、離反兵および武装した民間人と、外国人戦闘員およびジハード主義者に分類され、前者の死者数は2万9,201人、後者は1万3,500人だという。
一方、軍および親政権武装集団戦闘員6万1,170人のうち、軍・治安部隊兵士は3万7,685人、国防隊および人民諸委員会のメンバーが2万3,485人だという。
またこのほかに、ヒズブッラー戦闘員死者が438人、そのほかの親政権外国人戦闘員が1,224人いるという。
**
ARA News(5月20日付)によると、シリア・クルディスタン民主党がイラク・クルディスタン地域のアルビル市で合同会合を開き、参加4党の組織を統合した。
AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ハサカ県のムハンマド・ザアール・アリー県知事はシャームFM(5月19日付)で、ハサカ県における大統領選挙投票(6月3日予定)が西クルディスタン移行期民政局のもとで実施されるだろう、と述べるとともに、クルド人および移行期民政局に対して、選挙への参加を通じて愛国心を表明することに謝意を示した。
**

大統領選挙に立候補しているハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣は、SANA(5月19日付)のインタビューに応じ、自身の政策綱領などについて語った。
ヌーリー元国防大臣は、自身の支持基盤に関して、「私は無の状態から出馬したのではないが、私には政党もなければ、伝統的な党基盤も持ち合わせていない。私が持っているものは、シリア国民とその慈愛であり、それは私がダマスカス工業会議所書記長や国務大臣、人民議会議員、大学教授として公務を行うのに資した」と述べたうえで、自身の立候補が「シリア、民主主義にとっての勝利」と評した。
またヌーリー元国務大臣は「私は、政治ではなく、雇用機会、生活必需品の確保といった
ニーズに関心のあるサイレント・マジョリティを代表している…。体制の色には染まっていないが、反体制派にも与していない」と強調した。
ヌーリー元国務大臣はさらに「人民議会での投票は第2回投票(国民による直接投票)よりも重要ではないが、40人以上の議員の支持(推薦)を得られたことは、自分のビジョンが支持を得ていることを示している」と述べた。
一方、現下の紛争に関して、ヌーリー元国務大臣は、西側諸国や一部地域諸国・アラブ諸国の介入により、シリアはその存在にかかわるような陰謀にさらされたとしたうえで、「シリア人の抵抗力とシリア・アラブ軍の勇敢さにより、シリアへの陰謀を企てた国は挫折した」と述べ、国内情勢が好転しているとの見方を示した。
また、反体制武装集団への対応については、一定の限度のもとに寛容を示し、恩赦を行うことで、包括的公民和解を推し進めるべきだとの立場を表明するとともに、タクフィール主義者については「イスラーム教徒は無縁だ」と非難、シリア革命反体制勢力国民連立に代表される「五つ星ホテル反体制派」についても「外国の諜報機関とつながりがある」と糾弾し、対話を拒否すると述べた。
他方、内政に関して、ヌーリー元国務大臣は、政府の危機管理の不備が立候補するに至る理由の一つになったとしたうで、「問題は危機管理だけではなく、過去数年にわたり、行政には明らかな弛みと腐敗が見られたが、その解決の兆しや解決に向けた計画はなかった…。透明性や説明責任にかかる政府の計画は脆弱で、行政幹部の人選は明確な基準を欠いた個人主義に依存している」と批判、抜本的な行政改革が必要だと主張した。
経済政策について、ヌーリー元国務大臣は、シリアの経済体制を「色も味もなく、社会主義なのか自由主義なのか分からない」と批判したうえで、「自由主義経済」体制を導入し、「国民の社会的ニーズ」に対応する必要があると強調、主権や独立を維持したうえで「世界(経済)システム」のもとでの復興を推し進めるべきだと述べた。
ヌーリー元国防大臣によると、復興には60~80億ドルの資金、さらには雇用機会の創出、生活水準や医療教育分野の改善が必要だとしたうえで、在外居住者の投資を呼びかけ、国際機関などからの資金援助(債務)への依存には消極的な姿勢を示した。
**

SANA(5月19日付)によると、ダマスカス県(ラウダ広場、ダマスカス大学医学部前)、アレッポ市(ハッサーン・カイヤーリー学校)、ハマー県サフサーフィーヤ村、ヒムス市郊外工業団地地区、ヒムス県タドムル市、タルトゥース市、スワイダー市、スワイダー県ニムラ村、イドリブ市で、大統領選挙実施や軍による「テロとの戦い」支持を訴える集会が開かれ、市民、人民諸組織、職業諸組合、バアス党地方幹部らが出席し、アサド大統領への支持を訴えた。
AFP, May 19, 2014、AP, May 19, 2014、ARA News, May 19, 2014、Champress, May 19, 2014、al-Hayat, May 20, 2014、Kull-na Shuraka’, May 19, 2014、al-Mada Press, May 19, 2014、Naharnet, May 19, 2014、NNA, May 19, 2014、Reuters, May 19, 2014、SANA, May 19, 2014、Sham FM, May 19, 2014、UPI, May 19, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.