シリア反体制勢力の動き(2014年5月25日追記2)

アレッポ県で活動する19の反体制組織が共同声明を出し、「アレッポ革命家連合」を結成すると発表した。

Kull-na Shuraka', May 30, 2014
Kull-na Shuraka’, May 30, 2014

共同声明に署名したのは、シャイフ・サイード革命家評議会、アレッポ自由弁護士委員会、マシュハド革命家評議会、シャイフ・マクスード評議会、スッカリー革命家評議会、ブスターン・バーシャー革命家評議会、マサーキン・ハナーヌー革命家評議会、サーフール革命家評議会など。

Kull-na Shuraka’, May 30, 2014をもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月25日追記)

アレッポ・シャリーア委員会のイッズッディーン・ヌアイミー・ファトワー局長はファトワー第111号を出し、6月3日に投票が行われる大統領選挙への参加を禁じるファトワーを発した。

同ファトワーは、「いかなる理由であれ、茶番の劇場(大統領選挙)に参加する者は、アサドを支持し、その犯罪に与する者とみなす」との見解を示した。

またアレッポ・シャリーア委員会のアブー・ハサン議長とヌアイミー局長は連名で声明を出し、このファトワーを委員会として追認すると発表した。

Kull-na Shuraka', May 26, 2014
Kull-na Shuraka’, May 26, 2014
Kull-na Shuraka', May 26, 2014
Kull-na Shuraka’, May 26, 2014

Kull-na Shuraka’, May 26, 2014をもとに作成。

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イラクの動き(2014年5月25日)

イラク軍・治安部隊合同作戦司令室は、アンバール県ファッルージャ市各所でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、戦闘員45人を殲滅、装備などを破壊したと発表した。

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マダー・プレス(5月25日付)は、バービル県警察筋の話として、アブドゥ・ワイス地方で爆弾を仕掛けようとしていたイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員2人を治安部隊が殺害したと報じた。

AFP, May 25, 2014、AP, May 25, 2014、ARA News, May 25, 2014、Champress, May 25, 2014、al-Hayat, May 26, 2014、Kull-na Shuraka’, May 25, 2014、al-Mada Press, May 25, 2014、Naharnet, May 25, 2014、NNA, May 25, 2014、Reuters, May 25, 2014、SANA, May 25, 2014、UPI, May 25, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月25日)

2014年5月25日0時0分をもって任期終了となったミシェル・スライマーン前大統領は、バアブダー市にある大統領宮殿を去り、故郷のアムシート市(レバノン山地県ジュバイル郡)に「凱旋」、住民らの歓迎を受けた。

Naharnet, May 25, 2014
Naharnet, May 25, 2014

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ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は解放記念日に合わせてテレビ演説を行った。

Naharnet, May 25, 2014
Naharnet, May 25, 2014

演説において、ナスルッラー書記長は、ミシェル・スライマーン大統領の任期終了によって「憲政上の真空」が生じたことに関して「一部の党派がいうような深刻な事態であったとしても…静かに、そして緊迫せず」対処するよう呼びかけ、「国際情勢や地域情勢の変化を待つのではなく、大統領を選出することで、この段階を可能な限り短縮する」と強調した。

また大統領選挙を「真に国内的な問題」だとしたうえで、「真に人気があり…、この困難な時期を乗り越えることができるとすべての党派が再確認できる大統領」、「レジスタンスに反抗せず、レジスタンスを後退させないような大統領」を選出すべきだと述べた。

そのうえで、「対立的な候補者」の登場によって、こうした大統領の選出が妨げられ、スライマーン前大統領の任期延長が画策されたと主張、レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表、そして3月14日勢力を暗に批判した。

一方、シリア情勢について、ナスルッラー書記長は「シリアは勝利し、レジスタンス枢軸は勝利する」と述べた。

また「シリアは大統領選挙に向かっており…、自称「シリアの友」による外国からの脅迫や嘲りには妨害、制止などできない」と付言した。

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マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教は、ローマ法王フランシスコとともに、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のベツレヘム市を訪れ、マフムード・アッバース大統領と会談した。

NNA(5月25日付)によると、アッバース大統領はラーイー総大司教に、エルサレムの星勲章を授与した。

会談でラーイー総大司教は、エルサレムを首都とするパレスチナ国家樹立への支持を表明した。

 

AFP, May 25, 2014、AP, May 25, 2014、ARA News, May 25, 2014、Champress, May 25, 2014、al-Hayat, May 26, 2014、Kull-na Shuraka’, May 25, 2014、al-Mada Press, May 25, 2014、Naharnet, May 25, 2014、NNA, May 25, 2014、Reuters, May 25, 2014、SANA, May 25, 2014、UPI, May 25, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線がアリーハー市近郊のアルバイーン山にある軍検問所4カ所に対して、爆弾を仕掛けた車を爆破、また検問所周辺で、軍、国防隊とヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦、軍が空爆を行った。

この爆破、戦闘で、軍兵士数十人と反体制武装集団戦闘員2人が死亡したという。

また反体制武装集団は未明にカフル・バースィーン村で軍との交戦の末、同村を制圧した。

一方、SANA(5月25日付)によると、バザーブール町周辺、マアッルザーフ町、アルバイーン山周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ザフラー地区で爆弾が仕掛けられた車3台が相次いで爆発し、市民10人が死亡、20人以上が負傷した。

一方、SANA(5月25日付)によると、ラスタン市南部、タッルドゥー市、カフルラーハー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月25日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月25日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ムライハ市一帯、ダイル・アサーフィール市、ザバディーン市、ハディーサト・ジャラシュ市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、イフラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月25日付)によると、ジャドヤー村、サムリーン村、アトマーン村、ハーッラ市、アクラバー村東部、スワイサ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(5月25日付)によると、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ市ハラク地区、ジャンドゥール交差点、バーブ・ナイラブ地区、バニー・ザイド地区、カッラーサ地区、ブスターン・カスル地区、アーミリーヤ地区、マシュハド地区、ラーシディーン地区、ハナーヌー地区、ライラムーン地区、ジュダイダ地区、クワイリス村周辺、ラスム・アッブード村、ジュバイリーヤ村、タッル・リフアト市、ダーラト・イッザ市、フライターン市、マーリア市、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、ハンダラート・キャンプ、アナダーン市、ムスリミーヤ村、ハーン・アサル村、アターリブ市、マンスーラ村、アウラム・クブラー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 25, 2014、AP, May 25, 2014、ARA News, May 25, 2014、Champress, May 25, 2014、al-Hayat, May 26, 2014、Kull-na Shuraka’, May 25, 2014、al-Mada Press, May 25, 2014、Naharnet, May 25, 2014、NNA, May 25, 2014、Reuters, May 25, 2014、SANA, May 25, 2014、UPI, May 25, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月25日)

シャームの民のヌスラ戦線はツイッターを通じて声明を出し、「バアス軍需開発機構」の設置を発表、すべてのイスラーム教徒に同機構への参加を呼びかけた。

Kull-na Shuraka', May 25, 2014
Kull-na Shuraka’, May 25, 2014

声明によると、「バアス軍需開発機構」は「新の軍需産業の基礎を確立」し、高性能な兵器の果然時給を達成することを目的としているという。

なお「バアス」は「復興」を意味する「バアス」(بعث)ではなく、「力、勇敢さ」を意味する「バアス」(بأس)。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長が先週のフランス訪問時にイランの反体制派ムジャヒディン・ハルクのマリアム・ラジャヴィー共同議長と会談、両者の連帯を確認したと発表した。

AFP, May 25, 2014、AP, May 25, 2014、ARA News, May 25, 2014、Champress, May 25, 2014、al-Hayat, May 26, 2014、Kull-na Shuraka’, May 25, 2014、al-Mada Press, May 25, 2014、Naharnet, May 25, 2014、NNA, May 25, 2014、Reuters, May 25, 2014、SANA, May 25, 2014、UPI, May 25, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月25日)

シリア・クルド人国民イニシアチブのウマル・ウースー議長(人民議会議員)は、西クルディスタン移行期民政局の勢力下にある地域での大統領選挙に関して『ワタン』(5月25日付)に「(民政局は)多くの都市や町に投票箱を設置する可能性について理解している」と述べたうえで、民政局にハサカ県カーミシュリー市、ハサカ市などに投票所を設けることを要請していることを明らかにした。

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西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、6月3日が投票日の大統領選挙に関して『ハヤート』(5月26日付)に対し、「第1に、大統領選挙の実施はシリアのためにならない。第2に、政府はこの地域には存在しないため、誰が投票箱を管理するというのか?」としたうえで、ハサカ県カーミシュリー市、ハサカ市に投票箱が設置されたとしても「我々とは関係ない。ジャズィーラ地区、コバネ、アフリーン地区に、政府は存在しないため、投票箱は設置されないだろう。投票箱を管理する者がいないのだ」と述べ、選挙に消極的・非協力的な姿勢を示した。

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SANA(5月25日付)によると、ヒムス県タッルドゥー市、ダマスカス県ラウダ地区(退役軍人協会)、タルトゥース市、タルトゥース県サーフィーター市、ジュナイナト・ラスラーン町、スワイダー県小スーラ町、クナイトラ県バアス市、ラタキア市で、大統領選挙実施と軍による「テロとの戦い」を支持するデモ・集会が開かれ、バアス党支部幹部、人民諸委員会、職業諸組合らが参加し、アサド大統領への支持を訴えた。

AFP, May 25, 2014、AP, May 25, 2014、ARA News, May 25, 2014、Champress, May 25, 2014、al-Hayat, May 26, 2014、Kull-na Shuraka’, May 25, 2014、al-Mada Press, May 25, 2014、Naharnet, May 25, 2014、NNA, May 25, 2014、Reuters, May 25, 2014、SANA, May 25, 2014、UPI, May 25, 2014、al-Watan, May 25, 2014などをもとに作成。

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