シリア反体制勢力の動き(2014年5月17日追記)

有識者、市民、活動家ら31人が声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の拠点に対する軍事介入を米国に要請するようシリア革命反体制勢力国民連立に求め、賛同を呼びかけた。

発起人は以下の通り:

1. イヤード・シュルバジー(記者、作家)
2. ファルハーン・マタル(記者、作家)
3. アーザード・ワーディー(政治活動家)
4. マアン・ムーサッリー(市民)
5. アドナーン・アブドゥッラッザーク(記者)
6. イヤード・ハリーリー(市民)
7. マーヒル・アスィーリー(薬学生)
8. アウス・アルズ(作家、脚本家)
9. ズィヤード・ムナッズィル(市民)
10. ファーディー・ハイダル(市民)
11. アズィーズ・アスアド(市民)
12. アブドゥルアズィーズ・ハッジュー(市民)
13. ニールミーン・フドリー(市民)
14. マアン・ムーサッリー(市民)
15. アフマド・ザフル・バーン(市民)
16. ムハンマド・ハンムード(記者)
17. アフマド・カーディブ(医師)
18. ムディッル・サアドッディーン(在外居住者)
19. ハッサーン・ムハンマド(技師)
20. ハイフィー・ブーズー(メディア関係者)
21. ヤマーン・サンマーン(市民)
22. アフマド・サーリム(活動家)
23. アーミル・サーイグ(市民)
24. サーリヤ・アフマド(大学生)
25. ジュワーン・フサイン(市民)
26. ハリール・アスファル(活動家)
27. アブドゥッラー・ハムダーン(市民)
28. バッシャール・スルターン(市民)
29. ヒシャーム・フーファル(市民)
30. アリー・シュルバジー(事業家)
31. ザーヒル・バシール・ターリブ(作家、研究者)

クッルナー・シュラカー(5月17日付)などが伝えた。

al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年5月17日)

マダー・プレス(5月17日付)は、アンバール県作戦司令室の話として、郡がファッルージャ市北部でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員7人を殲滅した、と報じた。

また、ジャズィーラ砂漠作戦司令部によると、アンバール県西部で郡がダーイシュのアミールの一人を逮捕した、という。

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マダー・プレス(5月17日付)は、内務省筋の話として、バグダード県南部で軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘の末、ダーイシュ戦闘員7人を殺害した、と報じた。

AFP, May 17, 2014、AP, May 17, 2014、ARA News, May 17, 2014、Champress, May 17, 2014、al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014、al-Mada Press, May 17, 2014、Naharnet, May 17, 2014、NNA, May 17, 2014、Reuters, May 17, 2014、SANA, May 17, 2014、UPI, May 17, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月17日)

LBCI(5月17日付)によると、ベカーア県ヘルメル市とバアルベック郡アルサール村にロケット弾複数発が着弾した。

AFP, May 17, 2014、AP, May 17, 2014、ARA News, May 17, 2014、Champress, May 17, 2014、al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014、LBCI, May 17, 2014、al-Mada Press, May 17, 2014、Naharnet, May 17, 2014、NNA, May 17, 2014、Reuters, May 17, 2014、SANA, May 17, 2014、UPI, May 17, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月17日)

クッルナー・シュラカー(5月17日付)は、イスラーム戦線消息筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が同戦線の砲撃ミサイル旅団司令官のアブー・ミクダームを拘束し、処刑したと報じた。

アブー・ミクダームは、ダマスカス郊外県からイドリブ県への帰路、ハマー県のウカイリバート町近郊でダーイシュに拘束され、斬首されたという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区内のシャバーブ・サカン地区を軍が「樽爆弾」で空爆、またサーフール地区への軍の砲撃により発電所が被害を受け、アレッポ市東部一帯が停電した。

また軍はアレッポ中央刑務所周辺、ハンダラート・キャンプ、ダーラト・イッザ市などを「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(5月17日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ザフラー地区西部、バニー・ザイド地区、カースティールー地区、ハナーヌー地区、ジャービリーヤ地区、ダフラト・アブドゥラッブフ地区、マーリア市、ムスリミーヤ村、アターリブ市、アフタリーン市、タッル・リフアト市、タッル・スースィヤーン村、タッル・ジャビーン、ダーラト・イッザ市、スィムアーン村、カフル・カルミーン村、ダイルハーフィル村、カフルハムラ村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市および同町近郊のジャービヤ丘周辺、ジャースィム市、タスィール町を軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月17日付)によると、ナワー市およびその周辺の丘陵地帯、ジャースィム市、タスィール町、ダルアー市内各所、アトマーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月17日付)によると、ムライハ市、TAMICO周辺、ナシャービーヤ町郊外、アドラー市ウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場、ザバダーニー市郊外の山岳地帯、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(5月17日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月17日付)によると、ドゥワイル村郊外、アブディーン村、アーミリーヤ村、クサイル市郊外、フーマクリーヤ村、ラスタン市、スルターニーヤ村、西サラーム村、ハーリディーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月17日付)によると、カフルタハーリーム町、ヒーラ町、カフルナジュド村、ナリラヤー村、バドリーヤ村、ラーミー村、カフルハーヤー村、ザフラト・カームーア村、アブディーター村、ハーン・スブル村、サルミーン市、マアッラト・ヌウマーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 17, 2014、AP, May 17, 2014、ARA News, May 17, 2014、Champress, May 17, 2014、al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014、al-Mada Press, May 17, 2014、Naharnet, May 17, 2014、NNA, May 17, 2014、Reuters, May 17, 2014、SANA, May 17, 2014、UPI, May 17, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月17日)

アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム軍団、ムジャーヒディーン軍、フルカーン旅団、イスラーム戦線は「名誉憲章」を共同発表し、アサド政権打倒とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の排除を確認した。

「名誉憲章」において、反体制武装集団は、「革命運動の規則が我々の正統なる宗教の裁定に依拠している」としつつ、「シリア革命は、道徳と価値の革命であり、すべての人種、宗派的要素からなる多様な社会的調和をもって、シリア社会の自由、公正、安全の実現をめざす…。シリア革命は我々の正統な宗教が奨励する人権尊重に専念する」と強調した。

また、「武装革命の目的が体制打倒…と、復讐に依らない幹部らの公正な裁判にある」ことを確認し、「正規軍、非正規軍、イラン、ヒズブッラー、アブー・ファドル・アッバース旅団といった傭兵、さらにはイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のように我らが住民に敵対し、背教宣告を行うすべての者を駆使して、我らが人民に対するテロを行うシリア政府に対して、革命は軍事的に攻撃する」と主唱、アサド政権打倒後に「圧力や強制とは無縁の正義、法、自由の国家の建設」をめざすと宣言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアスアド・ムスタファー移行期政府国防大臣はアラビーヤ(5月17日付)に、15日のアレッポ県バーブ・サラーマ国境通行所での自動車爆弾によるテロに関して、現場を視察したとしたうえで、「2日前に軍の偵察機が現場上空を偵察していた」といった理由を挙げ、アサド政権による犯行だと断じた。

AFP, May 17, 2014、Alarabia, May 17, 2014、AP, May 17, 2014、ARA News, May 17, 2014、Champress, May 17, 2014、al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014、al-Mada Press, May 17, 2014、Naharnet, May 17, 2014、NNA, May 17, 2014、Reuters, May 17, 2014、SANA, May 17, 2014、UPI, May 17, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月17日)

大統領選挙に立候補しているハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣は、ロイター通信(5月17日付)に対し、選挙戦における最大の困難に関して「問題は、14年間大統領を務め、シリアの偉大なる大統領の息子であるバッシャール・アサドと争っていることだ」としつつ、「大いなる勇気をもって自らの綱領を示し、政権を争うべきだ。私はアサドを支持していない。最後まで争う」と述べた。

ヌーリー元国防大臣は、また西側諸国との関係改善に努める必要があると強調する一方、現下の紛争への対応について候補者3人に政策の違いはなく、いずれも反体制武装集団およびその支援者と対抗するという軍事的戦略を進めようとしていると述べた。

また現下の政治体制については、一部の人々が「この新たな民主主義…に疑念と恐怖」を抱いているとしつつ、大統領選挙においては国営メディアなどが3人に立候補者を公正にとりあげている、と評価した。

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SANA(5月17日付)によると、ダマスカス郊外県ハラスター市(ダーヒヤト・アサド)、上ハフィール町、ダマスカス県ユーズフ・アズマ広場、ヒムス市マフラム地区、スワイダー市、ハマー市バアス大学分校、ハサカ市、ハサカ県カーミシュリー市、イドリブ市、ラタキア市で、大統領選挙実施支持を訴えるデモ集会が開かれ、バアス党幹部、人民諸組織、職業諸組合、市民らがアサド大統領への支持を訴えた。

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国内で反体制活動を行うシリア国家建設潮流(ルワイユ・フサイン代表)は声明を出し、6月3日に投票が予定されている選挙を「茶番」と非難、ボイコットすると宣言した。

AFP, May 17, 2014、AP, May 17, 2014、ARA News, May 17, 2014、Champress, May 17, 2014、al-Hayat, May 18, 2014、Kull-na Shuraka’, May 17, 2014、al-Mada Press, May 17, 2014、Naharnet, May 17, 2014、NNA, May 17, 2014、Reuters, May 17, 2014、SANA, May 17, 2014、UPI, May 17, 2014などをもとに作成。

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