諸外国の動き(2014年5月12日追記)

ヨルダンのムハンマド・ムーマニー情報通信担当国務大臣(内閣報道官)は、『ラアユ』(5月13日付)に対し、外務省が在アンマン・シリア大使館からシリアの大統領選挙在外投票実施を求める要請を受けたことを明らかにしたうえで、実施の是非を検討していると述べた。

**

フランスは、シリアでの紛争における戦争犯罪の国際刑事裁判所への起訴を求める決議案を国連安保理に提出した。

複数の外交筋によると、同決議案の審議は14日に安保理で行われるという。

AFP(5月13日付)が伝えた。

AFP, May 13, 2014、al-Ra’y, May 13, 2014、al-Hayat, May 14, 2014をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年5月12日追記)

ラジオ・ロザナ(5月13日付)によると、国内で反体制活動を続けるズハイル・ガンヌース氏、マイス・クライディー氏、バースィル・クワイフィー氏、ハーリド・ナースィル氏、ヤースィル・カリーム氏、バッシャール・ヌーリー氏らがダマスカス県ウマイヤ・ホテルで会合を開き、新たな反体制組織「国民行動救済戦線」を発足した。

SANA(5月12日付)によると、戦線は「みなのためのシリア」をスローガンとし、結成会合では、時期内閣が行うべき政策、汚職撲滅策、選挙制度、国会改編、社会におけるコミュニケーションの活性化などが審議された。

Kull-na Shuraka’, May 13, 2014、Radio Rozana, May 13, 2014、SANA, May 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクの動き(2014年5月12日)

バービル県議会は、ヒッラ市北部での軍による掃討作戦で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員20人が殺害・逮捕された、と発表した。

マダー・プレス(5月12日付)が伝えた。

**

アンバール作戦司令室は、アンバール県ファッルージャ市周辺地区を軍が制圧し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が同市からの逃走を試みている、と発表した。

また治安筋によると、ファッルージャ市西部では、軍がダーイシュ戦闘員14人を殲滅し、爆弾が仕掛けられた車、手製のロケット弾などを押収した。

マダー・プレス(5月12日付)が伝えた。

**

マダー・プレス(5月12日付)は、バグダード作戦司令室筋の話として、軍・治安当局合同部隊が、バグダード県郊外のアブー・グライブ郡でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、メンバー1人を殺害、またバグダード県内で爆弾テロを行おうとしていたメンバー1人を逮捕した、と報じた。

**

マダー・プレス(5月12日付)は、サラーフッディーン作戦司令室筋の話として、ティクリート市東部で軍・治安当局合同部隊が強制捜査を行い、女性3人を含むイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)メンバー17人を逮捕した。

AFP, May 12, 2014、AP, May 12, 2014、ARA News, May 12, 2014、Champress, May 12, 2014、al-Hayat, May 13, 2014、Kull-na Shuraka’, May 12, 2014、al-Mada Press, May 12, 2014、Naharnet, May 12, 2014、NNA, May 12, 2014、Reuters, May 12, 2014、SANA, May 12, 2014、UPI, May 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの動き(2014年5月12日)

NNA(5月12日付)によると、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方で、シリア軍がシリア領からレバノン領内に向けて発砲、シリア領に潜入しようとしていたレバノン人2人が負傷した。

AFP, May 12, 2014、AP, May 12, 2014、ARA News, May 12, 2014、Champress, May 12, 2014、al-Hayat, May 13, 2014、Kull-na Shuraka’, May 12, 2014、al-Mada Press, May 12, 2014、Naharnet, May 12, 2014、NNA, May 12, 2014、Reuters, May 12, 2014、SANA, May 12, 2014、UPI, May 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年5月12日)

ダマスカス郊外県では、AFP(5月12日付)によると、反体制武装集団が支配下に置くアドラー市ウンマーリーヤ地区で、シリア政府代表と武装集団代表が「捕虜交換」に合意した。

これに関して、『ワタン』(5月12日付)は、反体制武装集団は同地区の住民1,500世帯を解放し、シリア政府側もこれを受けて1,500人の逮捕者を釈放する予定だと伝えた。

また「捕虜交換」と合わせて、両者は同地区への人道支援物資の搬入についても合意したという。

国民和解中央委員会のジャービル・イーサー議長は『ワタン』に対して、「合意は二段階からなり、第1段階は1家族8人の釈放など善意の表明からなり、第2段階は当局による逮捕者と拉致されているすべての家族の交換からなる」と述べた。

イーサー議長はまた「家族と引き替えに逮捕者の釈放が行われる」と付言するとともに、交渉がドゥーマー市の名士や宗教関係者によって仲介されたことを明らかにした。

一方、SANA(5月12日付)によると、ムライハ市周辺、ダーライヤー市、アーリヤ農場などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタッル市では、反体制武装集団13人が当局に投降した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、民主統一党人民防衛隊の支援を受けたジハード主義武装集団と交戦の末、アイン・イーサー市郊外のアリーダ村、ウンム・フワイシュ村、ズヌーバ村、サワーン村、ヒルバト・バカル村を制圧した。

同監視団によると、戦闘は現在も続いているという。

これに関して、ARA News(5月12日付)は、クルド戦線旅団、ラッカ革命家旅団がダーイシュと交戦し、戦闘員7人を殺害し、アイン・イーサー市郊外一帯を制圧したと報じた。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が制圧したジュダイド・アカイダート村周辺で、ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が交戦した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、ウマウィーイーン旅団、自由人の盾旅団、サイフッラーの盾大隊などが、軍との戦闘の末、タッル・マラフ検問所、ジャルマ検問所を制圧した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー地区の空軍情報部周辺、ライラムーン地区、アーミリーヤ地区で軍とジハード主義武装集団が交戦、軍がライラムーン地区やマサーキン・ハナーヌー地区を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(5月12日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、アーミリーヤ地区、ライラムーン地区、ザフラー地区、ジュバイラ地区、ブアイディーン地区、バニー・ザイド地区、ダイル・ハーフィル市、アルバイド村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ハンダラート・キャンプ、カフルハムラ村、マアーッラト・アルティーク村、バヤーヌーン町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、タシャールマー山周辺で、軍、国防隊、アレキサンドレッタ解放シリア抵抗運動、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム・イスラーム運動、アンサール・シャーム運動、シャーム軍団、カーディスィーヤの民師団、我らがシャーム連合などと交戦した。

一方、SANA(5月12日付)によると、サルマー町、ドゥーリーン村、ドゥワイリカ村、ハーン・ジャウズ村、カビール村、ファルラク村、ハドラー村、サムラー村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(5月12日付)によると、ヒルバト・ガザーラ町南部、ラジャート高原一帯、タイバ町、サイダー町、アトマーン村、ワーディー・ズブディーで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

クッルナー・シュラカー(5月12日付)は、アレッポ県ラアス・アイン市で、民主統一党が住民45人を追放したと報じた。

**

イドリブ県では、SANA(5月12日付)によると、ビンニシュ市、アルバイーン山周辺、マアッル・ディブサ村、ラーミー村、カンスフラ村、マガーラ村、マアッラト・ヌウマーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(5月12日付)によると、カフターニーヤ市で民主統一党アサーイシュがザグロス・テレビの特派員を逮捕した。

AFP, May 12, 2014、AP, May 12, 2014、ARA News, May 12, 2014、Champress, May 12, 2014、al-Hayat, May 13, 2014、Kull-na Shuraka’, May 12, 2014、al-Mada Press, May 12, 2014、Naharnet, May 12, 2014、NNA, May 12, 2014、Reuters, May 12, 2014、SANA, May 12, 2014、UPI, May 12, 2014、al-Watan, May 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き(2014年5月12日)

外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長宛に書簡を送り、「武装テロ集団」が9日前からアレッポ市のスライマーン・ハラビー給水センターから水道供給を遮断していると報告、安保理に対してこの「犯罪行為」を非難し、厳正に対処するための決議採択を求めた。

SANA(5月12日付)が伝えた。

AFP, May 12, 2014、AP, May 12, 2014、ARA News, May 12, 2014、Champress, May 12, 2014、al-Hayat, May 13, 2014、Kull-na Shuraka’, May 12, 2014、al-Mada Press, May 12, 2014、Naharnet, May 12, 2014、NNA, May 12, 2014、Reuters, May 12, 2014、SANA, May 12, 2014、UPI, May 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年5月12日)

シャームの民のヌスラ戦線の福祉総局は声明を出し、6日から続けられているアレッポ市西部(シリア政府支配地域)への水道供給遮断に関して、「政府軍戦闘機による主要道路への再三にわたる空爆で、道路の地下に設置されている水道が寸断され…。必要な修復作業が完了するまで、主戦を閉鎖した」ためだと弁明した。

Kull-na Shuraka', May 12, 2014
Kull-na Shuraka’, May 12, 2014

**

米国を訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長ら一行は、国防総省を訪れ、マイケル・シーハン次官補、マイケル・ランプキン次官補代理と会談した。

『ハヤート』(5月13日付)によると、会談で連立側は、自由シリア軍参謀委員会への「高性能兵器」の供与を懇願したが、米国側は「高性能兵器供与の誓約は行わず、意見交換の大部分はアル=カーイダとつながりのある過激派との戦いに裂かれた」という。

ジャルバー議長ら一行はまた、ダイアン・ファインスタイン上院情報特別委員会委員長(民主党)、マルコ・ルビオ上院議員(共和党)、ディック・ダービン上院議員(民主党)、ミッチ・マコーネル下院議員と会談し、米国の軍事支援などの可否について協議したという。

**

米国を訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、バラク・オバマ米大統領との会談に先立ってアラビーヤ(5月12日付)のインタビューに応じ、「反体制勢力は、体制でもない、過激派でもない第三の道だ」としたうえで、米国との戦略的関係強化を主唱、欧米諸国による「解放区」への飛行禁止空域設定を懇願した。

**

ARA News(5月12日付)は、ジャムシード・ウマルを名乗る活動家の情報として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がマンビジュ市民に対して電力使用税を新たに課したと報じた。

この電力使用税は、居住用住宅に対しては一部屋あたり100シリア・ポンド、商店については1,000~3,000シリア・ポンドの納付を求めるものだという。

AFP, May 12, 2014、Alarabia, May 12, 2014、AP, May 12, 2014、ARA News, May 12, 2014、Champress, May 12, 2014、al-Hayat, May 13, 2014、Kull-na Shuraka’, May 12, 2014、al-Mada Press, May 12, 2014、Naharnet, May 12, 2014、NNA, May 12, 2014、Reuters, May 12, 2014、SANA, May 12, 2014、UPI, May 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

大統領選挙をめぐる動き(2014年5月12日)

外務在外居住者省は声明を出し、5月28日に予定されている大統領選挙の在外投票に関して、ドイツ政府が実施を拒否したとしたうえで、「武装テロ集団への支援、資金供与を通じてシリアに苦痛を与える当事者になった」と非難した。

SANA(5月12日付)が伝えた。

**

SANA(5月12日付)によると、ダマスカス県、ラタキア市、ダルアー市(空港地区)、タルトゥース市などで、大統領選挙の実施を支持し、投票への参加を呼びかける集会が開かれ、各会場には数千人が参加した。

AFP, May 12, 2014、AP, May 12, 2014、ARA News, May 12, 2014、Champress, May 12, 2014、al-Hayat, May 13, 2014、Kull-na Shuraka’, May 12, 2014、al-Mada Press, May 12, 2014、Naharnet, May 12, 2014、NNA, May 12, 2014、Reuters, May 12, 2014、SANA, May 12, 2014、UPI, May 12, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.