イラクの動き(2014年5月5日)

イラキー・ニュース(5月5日付)によると、バービル県ヒッラ市北部で、軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員12人を殺害した。

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イラキー・ニュース(5月5日付)によると、アンバール県ラマーディー市南東部で軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、戦闘員5人を殺害した。

AFP, May 5, 2014、AP, May 5, 2014、ARA News, May 5, 2014、Champress, May 5, 2014、al-Hayat, May 6, 2014、Iraqinews.com, May 5, 2014、Kull-na Shuraka’, May 5, 2014、Naharnet, May 5, 2014、NNA, May 5, 2014、Reuters, May 5, 2014、SANA, May 5, 2014、UPI, May 5, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線がスブハ村を襲撃し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦の末、同村を制圧した。

この戦闘でヌスラ戦線戦闘員6人が死亡したという。

また、スブハ村から撤退したダーイシュはジュダイド・アカイダート村に入り、ヌスラ戦線と再び交戦、住民5人、ダーイシュ戦闘員17人が死亡した。

一方、ダーイシュはダイル・ザウル市西部のジャズラト・ブーハミード村、ジュズラト・ミーラージュ村、クブル村を襲撃し、ヌスラ戦線などジハード主義武装集団戦闘員25人以上を殺害した。

これに関連して、アラブ・西側メディアは、ブサイラ市、ブライハト村、ザッル村の住民約6万人のほぼすべてが、ダーイシュの攻撃を避けるために避難した、と伝えた。

だが、ダイル・ザウル革命諸勢力広報局は、「自由シリア軍」が住民らに対し、マヤーディーン市などへの一時避難を要請したが、ダーイシュの戦闘員を完全に殲滅し、住民はすでに帰宅していると述べ、アラブ・西側の報道を否定した。

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ダルアー県では、SMART News(5月5日付)によると、「自由シリア軍」とイスラーム主義武装集団が、ヨルダン国境に近いインヒル市近郊の大ムタウワク丘陵、小ムタウワク丘陵、ヒルバト・ファーディー村を制圧するため、「アッラーは偉大なり」の戦い」と称する作戦を開始した。

『ハヤート』(5月6日付)によると、これを受け、同地一帯で軍と、イスラーム・ムサンナー運動、ハウラーン外国人旅団、ムハージリーン・アンサール旅団、殉教者ガッサーン・トゥワイリシュ旅団、第69師団、アンサール・イスラーム戦線が交戦した。

なおイスラーム・ムサンナー運動は、これに先だって、4日にムウタッズ・ビッラー旅団とともに、シャイフ・サアド村のルバーイー検問所を制圧した。

一方、SANA(5月5日付)によると、ダルアー市各所(キャンプ地区、キルク地区、旧税関地区など)、ズバイラ村、ラスム・ダフラ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、軍がジャウバル区を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団およびSMART News(5月5日付)によると、軍がアレッポ市ブアイディーン地区、サーフール地区、マサーキーン・ハナーヌー地区、ジャンドゥール地区、カースティールー地区、ライラムーン地区、ウワイジャ地区、を「樽爆弾」などで空爆した。

また、ブライジュ村およびその周辺で、シャームの民の合同作戦司令室に参加する反体制武装集団およびハズム運動が軍と交戦、ハズム運動がTOW対戦車ミサイルで軍の戦車を撃破したという。

一方、SANA(5月5日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区、アーミリーヤ地区、マイサル地区、カースティールー地区、シャイフ・サイード地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区周辺、アレッポ中央刑務所周辺、マーリア市、タッル・リフアト市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(5月5日付)によると、4日にイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって制圧された丘陵地タッラト・タイヤーラ(通称「サイフィー」)を民主統一党人民防衛隊が奪還した。

この戦闘で、人民防衛隊の隊員2人が戦死したという。

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ラタキア県では、SMART News(5月5日付)によると、タシャールマー山周辺、トルクメン山(ラビーア町一帯)で、軍と反体制武装集団が交戦、また軍がカサブ町、バーシューラ村、バイダー町を砲撃した。

一方、SANA(5月5日付)によると、カサブ町郊外のザーヒヤ村、ラビーア町郊外のバルナース村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月5日付)によると、ムライハ市およびその周辺、アーリヤ農場、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、イスラーム旅団、ドゥーマー殉教者旅団などの外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またキスワ市郊外のザーキヤ町、タイバ町、ムカイラビーヤ市、アイン・バイダー農場では反体制武装集団の戦闘員26人が当局に投降した。

一方、ARA News(5月5日付)によると、アドラー市近郊で、軍と反体制武装集団が交戦し、「自由シリア軍」のドゥーマー市の司令官アドナーン・ハビーヤ氏が死亡した。

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イドリブ県では、SANA(5月5日付)によると、ルージュ平原、クマイナース村、ハーン・シャイフーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、パキスタン人、チェチェン人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が身柄拘束中のSNN特派員のムウダッズ・ビッラー・イブラーヒーム氏(21歳)を処刑した。

AFP, May 5, 2014、AP, May 5, 2014、ARA News, May 5, 2014、Champress, May 5, 2014、al-Hayat, May 6, 2014、Iraqinews.com, May 5, 2014、Kull-na Shuraka’, May 5, 2014、May 7, 2014、Naharnet, May 5, 2014、NNA, May 5, 2014、Reuters, May 5, 2014、SANA, May 5, 2014、SMART News, March 5, 2014、UPI, May 5, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き(2014年5月5日)

SANA(5月5日付)によると、アスマー・アフラス大統領夫人がダマスカスで、シリア軍と国防隊の戦死者遺族と面談し、弔意を伝えた。

SANA, May 5, 2014
SANA, May 5, 2014

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ヒムス県では、タラール・バラーズィー県知事がAFP(5月5日付)に対し、ヒムス市旧市街の「停戦合意」が48時間以内に発効するだろう、と述べたとしたうえで、同市から退去する反体制武装集団戦闘員が「タルビーサ市、ダール・カビーラ村に向かう」だろうとの見方を示した。

AFP, May 5, 2014、AP, May 5, 2014、ARA News, May 5, 2014、Champress, May 5, 2014、al-Hayat, May 6, 2014、Iraqinews.com, May 5, 2014、Kull-na Shuraka’, May 5, 2014、Naharnet, May 5, 2014、NNA, May 5, 2014、Reuters, May 5, 2014、SANA, May 5, 2014、UPI, May 5, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月5日)

ハウラーン地方東部シャリーア委員会は声明を出し、3日にシャームの民のヌスラ戦線が拘束した南部シリア南部戦線司令官のアフマド・ファフド・ニウマ大佐への公判を終え、同大佐を無罪放免としたと発表した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、ジュネーブ合意(2012年)に基づく政治的解決に向けた活動のありようについて協議するため、対話会合をカイロで開催し、すべての反体制勢力に同会合に出席するよう呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長を団長とする使節団が米国ワシントンDCを訪問し、ダニエル・ルビンスタイン米シリア担当特使と会談した。

使節団には、自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長も同行した。

『ハヤート』(5月6日付)によると、この会談で米側は、ワシントンDCとニューヨークにあるシリア革命反体制勢力国民連立の事務所を正式な「在外公館」として承認する旨、伝えたという。

これに関して、米高官は、米国による穏健な反体制勢力支援策の一環だとしたうえで、2,700米ドルの追加支援を行うため、米議会での審議を求めていることを明らかにした。

なお「在外公館」として承認を受けた連立の事務所には「外交特権」は付与されないという。
『ハヤート』(5月6日付)によると、ルビンスタイン特使は会談で、バラク・オバマ米政権が反体制勢力への支援増強を行うと述べたが、この支援が武器供与を含むか否かについてはコメントを避けた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ヒムス市旧市街での「停戦合意」による反体制武装集団の退去に関して、「ヒムス市の革命家の英雄的行為」を讃えた。

AFP, May 5, 2014、AP, May 5, 2014、ARA News, May 5, 2014、Champress, May 5, 2014、al-Hayat, May 6, 2014、Iraqinews.com, May 5, 2014、Kull-na Shuraka’, May 5, 2014、Naharnet, May 5, 2014、NNA, May 5, 2014、Reuters, May 5, 2014、SANA, May 5, 2014、UPI, May 5, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月5日付)

SANA(5月5日付)によると、ダマスカス郊外県ザバダーニー市で、軍による「テロとの戦い」と大統領選挙実施への支持を訴えるデモが行われ、住民数百人が参加した。

またタルトゥース市、ヒムス市シーン地区、ハマー市バアス大学分校、イズラア市(ダルアー県)、ダマスカス大学大学寮でも同様のデモ集会・行進が行われ、住民数千人が参加した。

SANA, May 5, 2014
SANA, May 5, 2014

さらにARA News(5月5日付)によると、カーミシュリー市でも同様のデモが行われ、バアス党支持者、政府職員、学生、教員らが参加し、アサド大統領への支持を表明したという。

SANA, May 5, 2014
SANA, May 5, 2014

AFP, May 5, 2014、AP, May 5, 2014、ARA News, May 5, 2014、Champress, May 5, 2014、al-Hayat, May 6, 2014、Iraqinews.com, May 5, 2014、Kull-na Shuraka’, May 5, 2014、Naharnet, May 5, 2014、NNA, May 5, 2014、Reuters, May 5, 2014、SANA, May 5, 2014、UPI, May 5, 2014などをもとに作成。

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