アレッポ市地元評議会(アブドゥルアズィーズ・マグリビー議長)は決定第59号を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣との協業を中止すると発表した。
トゥウマ暫定政府が、アレッポ市内の「解放区」の清掃、地元自治体職員の給与支払い、電力供給などにかかわる計画を実行に移さないことが中止の理由。

Kull-na Shuraka’, May 19, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
アレッポ市地元評議会(アブドゥルアズィーズ・マグリビー議長)は決定第59号を出し、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣との協業を中止すると発表した。
トゥウマ暫定政府が、アレッポ市内の「解放区」の清掃、地元自治体職員の給与支払い、電力供給などにかかわる計画を実行に移さないことが中止の理由。

Kull-na Shuraka’, May 19, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
サウジアラビアの説教師アブドゥッラー・ムハイスニー氏はツイッターで、シャームの民のヌスラ戦線とイスラーム戦線の「両司令官同胞、およびそのムジャーヒディーンたち、さらにはすべてのイスラーム教徒は、司令官らに両戦線の統合を訴える」よう呼びかけた。
**
ヨルダン軍は声明を出し、対シリア国境でヨルダン軍が反体制武装集団と交戦、戦闘員1人を殺害、複数名を負傷させたほか、国境警備隊が複数の戦闘員を逮捕、3台の車を押収したと発表した。
声明によると、反体制武装集団が警告を無視して、シリア領内からヨルダン領内に潜入し、戦闘において、ヨルダン軍は戦闘機を投入、空爆を行ったという。
これに関して、複数のヨルダン治安高官筋は『ハヤート』(5月19日付)に対し、ヨルダンが米国と共同で350キロにわたるシリア・ヨルダン国境地帯の警備を強化するための計画を開始したことを明らかにした。
AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
マダー・プレス(5月18日付)は、バービル作戦司令室筋の話として、軍・治安部隊合同部隊が、ジュルフ・スフル地方での作戦で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のアミール1人を含む25人を殲滅した、と報じた。
戦闘は現在も続いているという。
**
アンバール県ジャズィーラ砂漠作戦司令部によると、県西部の対シリア国境でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の車両2台を破壊、戦闘員3人を殺害した。
またアンバール作戦司令室は、ダーイシュに対する掃討作戦の完了を受けて、避難していたラマーディー市住民に対して「帰宅を開始」するよう呼びかけた。
AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
『ナハール』(5月18日付)は、5月25日に任期終了となるミシェル・スライマーン大統領の後任をめぐって、政界・宗教(キリスト教マロン派)界内で、マロン派政治指導者を含まない4人の大統領候補の名前があがっている、と報じた。
そのなかの最有力人物がジャーン・カフワジー国軍総司令官だが、レバノンの憲法は国軍司令官を含む第1級公務員の大統領就任を認めておらず、カフワジー司令官の大統領選出には、エミール・ラッフード元大統領やスライマーン現大統領就任時と同じく、憲法改正が必要となる。
また、同紙によると、スライマーン大統領と自由国民潮流代表のミシェル・アウン元国軍司令官との間で、軍幹部の人事と合わせて綱引きが行われているという。
一方、『アンバー』(5月18日付)同報道は、アウン元司令官が、シャーミル・ルクーズ少将の参謀長就任を条件に、スライマーン大統領の1年間の任期延長に応じる構えを示している、と伝えた。
しかし、大統領の任期延長も、ラッフード元大統領就任時と同様、憲法の改正を必要とする。
**
ナハールネット(5月18日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ハウル・タアラー村郊外の無人地帯にロケット弾2発が着弾した。
AFP, May 18, 2014、al-Anba’, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、al-Nahar, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ダマスカス郊外県では、AFP(5月18日付)がシリア治安筋の話として、ムライハ市一帯での掃討作戦で数週間前に負傷した防空局長のフサイン・イスハーク少将(戦死により中将に特進)が死亡した、と伝えた。

イスハーク少将は、レバノン内戦中の1982年(当時大尉)に、シルカ自走式高射機関砲で米軍戦闘機を撃墜するなどの功績を挙げ、ハーフィズ・アサド前大統領から勲章を授与されていた。
シリア人権監視団によると、イスハーク少将は、防空局本部で負傷したとしたうえで、その死がアサド政権に「心理的打撃」となると評した。
またイスラーム戦線は声明を出し、17日のムライハ市に突入しようとした軍を「革命家」が撃退した際に、イスハーク少将を負傷させたと発表した。
一方、SANA(5月18日付)によると、ダーライヤー市、ブカイン町、ザバダーニー市西部山岳地帯、ムライハ市周辺(TAMICO一帯など)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
ダルアー県では、シリア人権監視団によると、対ヨルダン国境、ゴラン高原にいたる戦略要所に対して、軍が激しい砲撃、空爆を行った。
一方、SANA(5月18日付)によると、サナマイン市郊外のウンム・アウサジュ村を軍が完全制圧し、サナマイン市、ズィムリーン村、ハーッラ丘を結ぶ街道を開放した。
また軍は、インヒル市、タスィール町、サフム・ジャウラーン村、アドワーン村、ダルアー市マンシヤ地区、キルク地区、ヤードゥーダ村、アトマーン村西部、ジャドル村一帯などで、反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
ハマー県では、シリア人権監視団によると、タッル・マラフ村で、軍とシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、ジャイシュ・シャーム、アジュナード・シャーム・イスラーム連合が交戦し、軍兵士18人とジハード主義武装集団戦闘員1人が死亡した。
**
アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦の末、ラーイー村に加えて、同村近郊の丘陵地タッラト・ブフータを制圧した。
この戦闘でヌスラ戦線側の戦闘員19人が死亡、丘陵地周辺に撤退する一方、ダーイシュはマンビジュ市に向けて兵力を増強した。
一方、ARA News(5月18日付)によると、地元活動家らの呼びかけに呼応し、マンビジュ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の振る舞いに抗議するゼネストが実施された。
他方、SANA(5月18日付)によると、アレッポ市ザフラー地区、ライラムーン地区、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、カースティールー地区、ハナーヌー地区、マンスーラ地区、ブアイディーン村、マーイル町、ハンダラート・キャンプ、ハーン・アサル村、ムスリミーヤ村、ダーラト・イッザ市、アナダーン市、アッザーン村、カフルナーハー村、マアーッラト・アルティーク村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
ヒムス県では、SANA(5月18日付)によると、ラスタン市、タルビーサ市、フーシュ・ハッジュー村、ドゥワイル市、ナースィリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
イドリブ県では、SANA(5月18日付)によると、ラーミー村、タッルティータ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
**
SANA(5月18日付)によると、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ヒムス県、ハマー県で、反体制武装集団戦闘員192人が当局に投降した。
AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
『ワタン』(5月18日付)は、複数の司法筋の話として、過去2年間でテロ裁判所(2012年7月に設置)に起訴された事件が3万件近くに達していると報じた。
うち、約300件がアラブ諸国出身者によるテロ活動関与に関する事件だという。
またすでに20人が死刑の有罪判決を受けたという。
AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014、al-Watan, May 18, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
シリア国民評議会は、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム軍団、ムジャーヒディーン軍、フルカーン旅団、イスラーム戦線が共同発表した「名誉憲章」について「現段階の客観的ニーズに応えた…正しい方向へのステップ」「軍事活動と革命・政治活動を架橋する余地を与える」と評価、支持を表明した。
**
シリア人権監視団は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局執行評議会に対し、「アサーイシュと人民防衛隊による人権侵害の即時中止、すべての言論犯、政治犯の即時釈放、アサーイシュ、人民防衛隊での児童の雇用停止を求めた。
**
エジプト在住のシリア人反体制活動家ら9人からなる代表団がカイロでエジプトのナビール・ファフミー外務大臣と会談し、シリア情勢への対応について協議した。
ワリード・ブンニー氏によると、会談に出席したのは、自身のほか、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏(シリア革命反体制勢力国民連立前議長)、アーリフ・ダリーラ氏、ハイサム・マンナーア氏(民主的変革諸勢力国民調整委員会在外局長)ら「無所属活動家」9人。
エジプト外務省によると、会談で代表団は、現下の混乱を脱却するための活動方法や、アラブ諸国、諸外国との関係のありように関するビジョンを示したという。
またブンニー氏によると、代表団は、エジプトの政治的安定が、シリアの危機解決などといったアラブ諸国の諸問題の解決に資する、との立場を表明したという。
AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
人民議会のムハンマド・ジハード・ラッハーム議長は通常会(第1期(第10期)第7回)を召集した。
通常会開会に際して、ラッハーム議長は「シリアには、すべての尊厳あるシリア国民が投票箱に票を投じ、戦場、工場、学校、大学といったすべての生活の場で行動することを必要としている」としたうえで、「憲法に基づき、自らの役割、権利、義務を行使しない者は、国民的任務と自らの義務を放棄する」ものだと述べ、大統領選挙への投票を呼びかけた。
**
SANA(5月18日付)によると、ダマスカス県(ティシュリーン競技場、カッサーア地区)、ダマスカス郊外県アシュラフィーヤト・サフナーヤー市、ヒムス県カルヤタイン市、ヒムス市(バアス大学)、ダルアー市パノラマ地区、ハマー市(『フィダー』紙本部)、ハサカ市(ユーフラテス大学)、アレッポ市、タルトゥース市、スワイダー県アフィーナ村、イドリブ市で、大統領選挙実施と軍による「テロとの戦い」への支持を訴える集会が開催され、バアス党支部の代表、人民諸組織、職業諸組合のメンバーらが参加し、アサド大統領への支持を表明した。
AFP, May 18, 2014、AP, May 18, 2014、ARA News, May 18, 2014、Champress, May 18, 2014、al-Hayat, May 19, 2014、Kull-na Shuraka’, May 18, 2014、al-Mada Press, May 18, 2014、Naharnet, May 18, 2014、NNA, May 18, 2014、Reuters, May 18, 2014、SANA, May 18, 2014、UPI, May 18, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.