イラクの動き(2014年5月9日)

イラク国防省は、アンバール県ファッルージャ市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)掃討に向けた軍事作戦を開始したと発表した。

イラキー・ニュース(5月9日付)が伝えた。

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イラキー・ニュース(5月9日付)によると、アンバール県東部で、軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員11人を殺害した。

AFP, May 9, 2014、AP, May 9, 2014、ARA News, May 9, 2014、Champress, May 9, 2014、al-Hayat, May 10, 2014、Iraqinews.com, May 9, 2014、Kull-na Shuraka’, May 9, 2014、Naharnet, May 9, 2014、NNA, May 9, 2014、Reuters, May 9, 2014、SANA, May 9, 2014、UPI, May 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの動き(2014年5月9日)

『アフバール』(5月9日付)は、ヒズブッラーがサウジアラビアに対して、自由国民潮流代表のミシェル・アウン元国軍司令官(国会議員)を大統領候補として支持するとのメッセージを伝えた、と報じた。

ただし、ヒズブッラー、自由国民潮流、アマル運動など3月8日勢力を構成する各党は、大統領候補を正式に擁立していない。

AFP, May 9, 2014、al-Akhbar, May 9, 2014、AP, May 9, 2014、ARA News, May 9, 2014、Champress, May 9, 2014、al-Hayat, May 10, 2014、Iraqinews.com, May 9, 2014、Kull-na Shuraka’, May 9, 2014、Naharnet, May 9, 2014、NNA, May 9, 2014、Reuters, May 9, 2014、SANA, May 9, 2014、UPI, May 9, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月9日)

ヒムス県では、『ハヤート』(5月10日付)などによると、反体制武装集団の退去を受け、避難生活を送ってきたヒムス市旧市街の住民数百人が帰宅した。

またSANAによると、反体制武装集団が退去したヒムス市バーブ・フード地区、カラービース地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ハーリディーヤ地区で、集団墓地、焼却・遺棄された遺体、野戦病院、爆弾工場、地下トンネルなど多数が発見された。

 

SANA, May 9, 2014
SANA, May 9, 2014

 

SANA, May 9, 2014
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SANA, May 9, 2014
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SANA, May 9, 2014
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SANA, May 9, 2014
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SANA, May 9, 2014
SANA, May 9, 2014
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このほか、ラッフーム村、ウンム・リーシュ村、西サラーム村、クナイトラート村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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SANA, May 9, 2014
SANA, May 9, 2014

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月9日付)、SANA(5月9日付)などによると、ヒムス市旧市街の「休戦合意」に基づき、反体制武装集団が、ヌッブル市、ザフラー町への人道支援物資の搬入を許可、12台の貨物車両が両村に入った。

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、カースティールー地区・ジャンドゥール地区分岐路を軍が「樽爆弾」で空爆し、子供2人が負傷する一方、アレッポ市シャイフ・サイード地区セメント工場周辺で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

また、県北部のアブラー村周辺で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がジハード主義武装集団と交戦した。

この武装集団は、ダーイシュが占拠するアブラー村の奪還を試みていたという。

一方、SANA(5月9日付)によると、アレッポ市シャイフ・サイード地区のセメント工場一帯を軍が制圧した。

またアレッポ市旧市街、ラームーサ地区、カースティールー地区、ラーシディーン地区、フライターン市、ハイヤーン町、カフルハムラ村、シャイフ・ナッジャール市・ブライジュ村交差点で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ムハイミーダ村周辺、タリーフ村周辺、ダイル・ザウル市北部の工場地区周辺で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またARA News(5月9日付)によると、軍がダイル・ザウル市シャイフ・マスキーン地区を砲撃し、シャームの民のヌスラ戦線シャリーア委員会の戦闘員1人が死亡した。

さらに、ジュダイド・アカイダート村では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、ダーイシュ戦闘員複数が死傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市周辺での軍、国防隊との戦闘で、ジハード主義武装集団を率いる司令官(少尉)が戦死した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバディーン市郊外、ダイル・アサーフィール市郊外、ザバダーニー市近郊、ムライハ市およびその周辺を軍が砲撃した。

一方、SANA(5月9日付)によると、TAMICO南部、ダイル・アサーフィール市郊外、アーリヤ農場、アドラー市旧市街、ハラスター市警察病院東部、ドゥマイル市近郊、ジャイルード市郊外、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、カフターニーヤ町周辺で軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(5月9日付)によると、カフターニーヤ町周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(5月9日付)によると、ダルアー市旧税関地区周辺、マンシヤ地区、ナワー市周辺、ウンム・ハウラーン丘、アトマーン村、サムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(5月9日付)によると、ビンニシュ市、サムリーン村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 9, 2014、AP, May 9, 2014、ARA News, May 9, 2014、Champress, May 9, 2014、al-Hayat, May 10, 2014、Iraqinews.com, May 9, 2014、Kull-na Shuraka’, May 9, 2014、Naharnet, May 9, 2014、NNA, May 9, 2014、Reuters, May 9, 2014、SANA, May 9, 2014、UPI, May 9, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月9日)

アラビーヤ・チャンネル(5月9日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、アラブ諸国および西欧諸国のイスラーム教徒女性を戦闘員と結婚させるために「勧誘」し、拉致する事件が相次いでいると報じた。

Kull-na Shuraka', May 9, 2014
Kull-na Shuraka’, May 9, 2014
Kull-na Shuraka', May 9, 2014
Kull-na Shuraka’, May 9, 2014

同チャンネルはまた、ダーイシュにリクルートされたと思われる18歳以下の子供たちの写真を公開した。

写真はアレッポ県バーブ市で撮影されたものだという。

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クッルナー・シュラカー(5月9日付)は、ハサカ県カーミシュリー市のメソポタミア・アカデミーで西クルディスタン移行期民政局に参加する民主統一党などの政党、団体が大会を開き、愛国的反体制勢力統合とシリア危機の民主的解決を求めるイニシアチブを採択した、と報じた。

このイニシアチブにおいて、参加者は、民主的多元的分権的なシリアの樹立、クルド問題などエスニック集団をめぐる問題への保障を憲法で明記したかたちでの紛争の民主的解決をめざすことを確認するとともに、この目標をすべての愛国的反体制勢力に示し、国民和解案策定委員会の設置、国民和解大会の開催などを呼びかけた。

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ARA News(5月9日付)によると、イラク・クルディスタン地域政府でのシリア・クルディスタン民主党結党(4月)を受け、同党に参加・解党したシリア・クルド・アーザーディー党ムスタファー・ウースー派の元メンバーらが「暫定指導委員会」を設置し、シリア・クルディスタン民主党から事実上離反した。

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米国を訪問中のシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長ら一行は、アダム・スミス下院軍事委員会委員(民主党)、カール・レビン上院軍事委員会委員長(民主党)、アダム・キンジンガー下院軍事委員会委員(共和党)ら、上下両院軍医委員会委員と会談した。

複数の連立筋によると、会談で連立側は、「解放区」防衛、民間人保護、シリア空軍迎撃のための高性能兵器の供与を求める一方、上下両院軍医委員会委員らと「シリアにおけるテロとの戦いのための戦略的協力関係」の構築について協議したという。

また自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長は会談で、対空ミサイルの供与を求め、議員らに対して、自由シリア軍の高性能兵器がアル=カーイダの手に渡ることはないと説得しようとしたという。

AFP, May 9, 2014、Alarabia, May 9, 2014、AP, May 9, 2014、ARA News, May 9, 2014、Champress, May 9, 2014、al-Hayat, May 10, 2014、Iraqinews.com, May 9, 2014、Kull-na Shuraka’, May 9, 2014、Naharnet, May 9, 2014、NNA, May 9, 2014、Reuters, May 9, 2014、SANA, May 9, 2014、UPI, May 9, 2014などをもとに作成。

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最新論考「アル=カーイダ系武装組織の抗争の「場」と化したシリア」(nonfiction J)

高岡豊「アル=カーイダ系武装組織の抗争の「場」と化したシリア」
http://nonfiction.jp/%e5%9b%bd%e9%9a%9b/12023

nonfiction J、 2014年5月8日
2010年から2012年にかけて起きた「アラブの春」。中東地域における民主化の波として国内メディアでも大きく報道された。しかし、実際には、「アラブの春」以降の現状は混とんとしている。特に内戦が泥沼化しているシリアについて、メディアからその情勢は十分に伝わってこない。そこで、中東調査会研究員としてシリア情勢をウオッチしている高岡豊氏にシリアを取り巻く状況を読み解いてもらった。・・・