諸外国の動き(2014年5月16日)

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(5月16日付)は、西側高官筋の話として、イランがアフガン人難民数千人をシリアに戦闘員として投入しようとしている、と報じた。

イラン・イスラーム革命防衛隊とヒズブッラー戦闘員の負担軽減が目的だという。

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ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣は、ロンドンで15日に開催された「シリアの友連絡グループ」外相会合の姿勢を「一方の当事者のみを支持している」と評し、「部分的で破壊的」と非難した。

イタルタス通信(5月16日付)が伝えた。

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国境なき医師団は声明を出し、今年1月にシリア北部(アレッポ県)で反体制武装集団によって拉致されたメンバー5人のうち、3人が4月4日に、のこる2人が5月15日に解放された、と発表した。

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Itar-tass, May 16, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014、The Wall Street Journal, May 16, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年5月16日)

マダー・プレス(5月16日付)は、バービル県警察の情報として、ヒッラ市北部の軍・治安部隊合同部隊との戦闘で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員8人が死亡したと報じた。

またジュルフ・サフル地方でもダーイシュ戦闘員16人を殲滅したという。

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アンバール県では、マダー・プレス(5月16日付)によると、ラマ-ディー市東部で軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を要撃し、戦闘員9人を殺害した。

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イラク軍第13師団司令部は、キルクーク市南部のハムリーン山地、ワーディー・アブー・ハナージルなどで、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の基地、拠点などを発見、浄化したと発表した。

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年5月16日)

ベカーア県バアルベック郡アルサール村北東部で、内務治安軍総局が指名手配者を追跡中に襲撃され、3人が負傷した。

ナハールネット(5月16日付)が伝えた。

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年5月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市のカビール・モスク近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、複数人が死傷する一方、軍はマアッラト・ヌウマーン市およびカフルタハーリーム町を空爆した。

一方、SANA(5月16日付)によると、カフルナジュド村、ビンニシュ市、ナリラヤー村、マアッラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、バニー・ザイド地区などを軍が「樽爆弾」などで空爆する一方、ライラムーン地区では、軍、国防隊、クドス旅団(パレスチナ人)、ヒズブッラー戦闘員などが、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(5月16日付)によると、アレッポ市ラームーサ地区、バニー・ザイド地区、シャイフ・サイード地区、ダーラト・イッザ市、アターリブ市、フライターン市、アアザーズ市、マーリア市、タッル・リフアト市、カフルダーイル村、ダイル・ハーフィル市、ハーン・アサル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市アシュラフィーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民13人が死亡、17人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が空爆した。

一方、SANA(5月16日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市のサイイダ・サキーナ・モスク一帯で軍とジハード主義武装集団が交戦、また軍はムライハ市およびその周辺を「樽爆弾」、地対地ミサイルなどで空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月16日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ、ダーライヤー市、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ダイル・アサーフィール市、ザバディーン市、ムライハ市東部、アイン・タルマー渓谷で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市郊外のバイルーニー病院に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民1人が負傷した。

他方、ARA News(5月17日付)によると、ダイル・ハーフィル市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がクルド人青年2人を処刑した。

女性を強姦し、強盗を働いた、のが処刑の理由だという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市各所、アトマーン村・ヤードゥーダー町間の街道、ナワー市を軍が「樽爆弾」や地対地ミサイルなどで空爆・砲撃した。

一方、SANA(5月16日付)によると、軍がナワー市周辺およびアトマーン村に対して、大規模な軍事攻撃を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダルアー市アルバイーン公園周辺、アトマーン村周辺などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(5月16日付)によると、ラッフーム村南部、タッルドゥー市、ハーリディーヤ村、ダール・カビーラ村、タルビーサ市、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, May 16, 2014、AP, May 16, 2014、ARA News, May 16, 2014、May 17, 2014、Champress, May 16, 2014、al-Hayat, May 17, 2014、Kull-na Shuraka’, May 16, 2014、al-Mada Press, May 16, 2014、Naharnet, May 16, 2014、NNA, May 16, 2014、Reuters, May 16, 2014、SANA, May 16, 2014、UPI, May 16, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月16日)

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)ヒムス州のワーリー、アブー・アブドゥッラフマーン氏は声明を出し、ヒムス県のスワイス家を「アッラーと宗教の敵、体制の手先」と批判し、同家が暮らすタルビーサ市、ラスタン市、ガントゥー市、ザアフラーナ村を「ムジャーヒディーンにとって合法的な標的」と位置づけるとともに、住民に72時間以内に避難するよう呼びかけた。

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ダマスカスおよび同郊外軍事評議会議長のハーリド・ハッブース大佐は声明を出し、自らが2012年9月に結成した同評議会の指揮権を、アンマール・ニムル空軍大佐に委譲すると発表した。

指揮権の委譲は、評議会のすべての部隊の代表者が出席した会合を受けて決断され、ダマスカス軍事評議会の指揮と組織を再編することが目的だという。

なおクッルナー・シュラカー(5月16日付)によると、これによるダマスカスおよび同郊外軍事評議会の執行部は以下の通り改編したという:

司令官:アンマール・ニムル空軍大佐
副司令官:ムハンマド・ファールーク大佐
第二副司令官兼連絡調整局長:ムハンマド・ウサーマ大佐
軍事委員会議長:ハーリド・ハッブース大佐
政治局長:サービト・アラビー氏
財務局長:ムンズィル・ムハンマド会計士
医務局長:ウマル・アブー・クタイバ少佐
法務シャリーア局長:イスマーイール・アブー・マスウード氏
武器局長:ムハンマド・アリー・シャーミー大尉
兵站支援局長:ズィヤード・アブー・フサーム氏
広報担当官:アリー・イブラーヒーム氏
報道官:ウルーバ・バラカート女史

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月16日)

SANA(5月16日付)のよると、ダマスカス県、スワイダー市、イドリブ市などで、バアス党支部の主催によりアサド大統領への支持を表明する集会が開かれ、人民諸組織、職業諸組合、市民らが参加した。

これに関して、『ハヤート』(5月17日付)によると、反体制活動家らは、これらのデモ(ダマスカス県ウマイヤ・モスクに隣接する地区、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ地区)に、イラク人、レバノン人の民兵司令官らが参加し、ヒズブッラーやアブー・ファドル・アッバース旅団の旗を掲げ、アサド大統領への支持を表明したと主張した。

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