アサド大統領はダーイシュ(イスラーム国)に殺害されたタドムル市遺跡博物館のハーリド・アスアド元館長に大勲位を授与(2015年9月3日)

アサド大統領は2015年政令第229号を発し、タドムル市遺跡博物館長を長年(1963~2003年)にわたって務め、8月半ばにダーイシュ(イスラーム国)によって処刑されたハーリド・アスアド氏の考古学界への功績をたたえ、シリアにおける最高の勲位である「大勲位」を授与することを決定した。

SANA(9月3日付)が伝えた。

SANA, September 3, 2015
SANA, September 3, 2015

 

AFP, September 3, 2015、AP, September 3, 2015、ARA News, September 3, 2015、Champress, September 3, 2015、al-Hayat, September 4, 2015、Iraqi News, September 3, 2015、Kull-na Shuraka’, September 3, 2015、al-Mada Press, September 3, 2015、Naharnet, September 3, 2015、NNA, September 3, 2015、Reuters, September 3, 2015、SANA, September 3, 2015、UPI, September 3, 2015などをもとに作成。

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トルコの海岸に溺死したシリア人幼児の写真が次々と公開され、欧米諸国で話題に(2015年9月2日)

シリア人避難民を乗せて、トルコ領内からギリシャのコス島方面に向かっていたボート2隻が2日に相次いで沈没し、『インディペンデント』(9月2日付)などによると、子供2人を含む12人が死亡した。

トルコ日刊紙『デイリー・サバフ』(9月2日付)によると、最初に沈没したボートには16人が乗っていたが、トルコ領のアクヤルラル市近郊の海岸を発でまもなく沈没し、7人が死亡した。

またもう1隻のボートは、最初のボートが出発した直後、6人を乗せて、ほぼ同じルートでギリシャに向かおうとしたが、沈没し、女性1人、その子供3人が死亡した(なお『デイリー・サバフ』は死者数を11人と報じた)。

犠牲者のうちの幼児1人の遺体は、トルコ領内の海岸に仰向けとなった状態で打ち上げられ、トルコの国境警備隊が回収、その様子は写真に納められ、『インディペンデント』(9月3日付)によると、トルコの各メディアを通じて2日中に公開された。

ドアン通信などによると、写真は9月2日にドアン通信の特派員・カメラマンのニルフェル・デミル(Nilufer Demir)女史が撮影し、近くには兄、母の遺体もあったという。

また、ハフィングトン・ポスト(9月3日付)によると、米人権団体のヒューンマン・ライツ・ウォッチ緊急対応部門ディレクターのピーター・ブッカー(Peter Bouckaert)氏によって、『インディペンデント』紙など欧米諸国の主要メディアに拡散されたという。

写真に写っていた幼児は、アイラーン・クルディーくん(3歳、クルド語名アーラーン・シャンノー)で、同じボートに乗っていた兄のガリーブくん(5際)、母親のリーハーナ氏(28歳)も死亡した。

父親のアブドゥッラー氏(36歳、ただし40歳との報道もあり)は無事だった。

アイラーンくんの父親のアブドゥッラー氏は記者らに対して、事件が起きた時の状況に関して以下のように語った。

「延長5メートルほどのボートに12人が乗っていた。出発後まもなく、波が高くなり、密入国を斡旋していたトルコ人が海に飛び込み、逃げてしまった。残された我々は、波と格闘したが、ボートは転覆した。私は息子2人と妻をつかんで、転覆したボートに1時間ほどしがみついていたが、子供たちが死にそうになった。1人(アイラーンくん)は高波のなかで息絶えたので、もう一人(ガリーブくん)をつけるために、死んだ息子を手放した…。(泣きながら)もう一人も死んでしまった。口から泡を吹き始めたので、母親を助けるために彼を手放した。しかし、妻も死んでいることに気づいた。その後私は3時間、海上に取り残されたが、ギリシャの沿岸警備隊がやって来て、私を助けてくれた」。

なお、アブドゥッラー氏一家を含むシリア人避難民は、トルコのブローカーに対して1人1,000ドルもの大金を支払い、欧州への密入国の仲介を依頼しているという。

欧米諸国でアイラーンくんの遺体の写真が拡散された直後、アイラーンくんと兄のガリーブくんの生前の写真(出所不明)が2日に公開され、『インディペンデント』(9月3日付)などに掲載された。

ARA News(9月3日付)などによると、アイラーンくんらの遺体は、西クルディスタン移行期民政局コバネの中心都市であるシリア領内のアイン・アラブ市(クルド語名コバネ)に運ばれ、同地で4日に埋葬された。

AFP(9月4日付)によると、葬儀にはシリア人数百人が参列した。

The Independent, September 3, 2015
The Independent, September 3, 2015
The Daily Telegraph, September 5, 2015
The Daily Telegraph, September 5, 2015
Kull-na Shuraka', September 5, 2015
Kull-na Shuraka’, September 5, 2015
Kull-na Shuraka', September 5, 2015
Kull-na Shuraka’, September 5, 2015

AFP, September 3, 2015、September 4, 2015、AP, September 3, 2015、ARA News, September 3, 2015、Champress, September 3, 2015、The Daily Sabah, September 2, 2015、The Daily Telegraph, September 5, 2015、DHA, September 2, 2015、September 3, 2015、al-Hayat, September 4, 2015、The Huffington Post, September 2, 2015、September 3, 2015、The Independent, September 2, 2015、September 3, 2015、Iraqi News, September 3, 2015、Kull-na Shuraka’, September 3, 2015、al-Mada Press, September 3, 2015、Naharnet, September 3, 2015、NNA, September 3, 2015、Reuters, September 3, 2015、SANA, September 3, 2015、UPI, September 3, 2015などをもとに作成。

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ケリー米国務長官「中東の国が適切な時期にシリアに地上部隊を派遣し、ダーイシュ(イスラーム国)の掃討にあたるべき」(2015年9月2日)

ジョン・ケリー米国務長官は、CNN(9月2日付)のインタビューで、中東地域内の国が適切な時期にシリアに地上部隊を派遣し、ダーイシュ(イスラーム国)の掃討にあたるべきだとの見解を初めて示した。

ケリー国務長官は、インタビュアーの質問に対して「域内の諸国とそうする(シリア国内に地上部隊を派遣する)ための特定の方法について話し合っている…。地上に誰かが必要があるだろう。私は適切な時にそうなるだろうと考えている」と述べた。

その一方、「(バラク)大統領は米軍がこうした地上部隊の一部とはならないと明言している」と述べ、米軍による地上部隊派遣の可能性については改めて否定した。

CNN, September 2, 2015などをもとに作成。

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レバノン大統領選挙28回目の延期(2015年9月2日)

ナビーフ・ビッリー国民議会議長は、大統領選挙(第2回投票)のための臨時会(28回目、9月2日予定)が定足数に達しなかったことを受け、会合を9月30日に再び延期すると決定した。

ナハールネット(9月2日付)が伝えた。

AFP, September 2, 2015、AP, September 2, 2015、ARA News, September 2, 2015、Champress, September 2, 2015、al-Hayat, September 3, 2015、Iraqi News, September 2, 2015、Kull-na Shuraka’, September 2, 2015、al-Mada Press, September 2, 2015、Naharnet, September 2, 2015、NNA, September 2, 2015、Reuters, September 2, 2015、SANA, September 2, 2015、UPI, September 2, 2015などをもとに作成。

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カーミシュリー市(ハサカ県)でアラビア語名に変更されたクルド語の地名の復活を求めるデモ(2015年9月2日)

ハサカ県では、ARA News(9月2日付)によると、カーミシュリー市中心街で、1960年代、70年代にアラビア語名に更されたクルド語の地名を旧呼称に戻すよう求めるデモが行われた。

http://i0.wp.com/aranews.org/wp-content/uploads/2015/09/من-المظاهرة-في-قامشلو.jpg?zoom=4&resize=316%2C178

AFP, September 2, 2015、AP, September 2, 2015、ARA News, September 2, 2015、Champress, September 2, 2015、al-Hayat, September 3, 2015、Iraqi News, September 2, 2015、Kull-na Shuraka’, September 2, 2015、al-Mada Press, September 2, 2015、Naharnet, September 2, 2015、NNA, September 2, 2015、Reuters, September 2, 2015、SANA, September 2, 2015、UPI, September 2, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)に近いシャイフ、アブー・ハバーブ・イラーキー氏がトルコのエルドアン大統領に対して背教宣告を行い、その殺害を認めるファトワーを発する(2015年9月2日)

ダーイシュ(イスラーム国)に近いバッタール広報機構(イスラーム国救済のための広報戦線)は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領に対して背教宣告を行い、その殺害を認めるアブー・ハバーブ・イラーキー氏のファトワー(http://justpaste.it/nc1a)を発表した。

ARA News(9月2日付)によると、アブー・ハバーブ・イラーキー氏はダーイシュに近いサラフィー・ジハード主義者のイデオローグと目されている人物。

ARA News, September 2, 2015
ARA News, September 2, 2015

 

AFP, September 2, 2015、AP, September 2, 2015、ARA News, September 2, 2015、Champress, September 2, 2015、al-Hayat, September 3, 2015、Iraqi News, September 2, 2015、Kull-na Shuraka’, September 2, 2015、al-Mada Press, September 2, 2015、Naharnet, September 2, 2015、NNA, September 2, 2015、Reuters, September 2, 2015、SANA, September 2, 2015、UPI, September 2, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がザバダーニー市(ダマスカス郊外県)の70~75%を制圧、反体制武装集団は首都ダマスカスやジャルマーナー市を無差別砲撃(2015年9月2日)

ダマスカス郊外県では、SANA(9月2日付)によると、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、ザバダーニー市での作戦を継続し、市内のサイラーン交差点一帯の複数の建物群、および同交差点にいたる街道で、反体制武装集団を殲滅した。

シリア軍はまた、市内のジスル広場、電力会社交差点一帯で反体制武装集団を追撃、鉄道駅方面に進軍を続けた。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍(第4師団)、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍が、ザバダーニー市内でシャーム自由人イスラーム運動、地元武装集団に対する攻勢を強め、同市の70~75%を制圧したと発表した。

また同監視団によると、ハラスター市では、シリア政府支配下の車輌局一帯で、シリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦し、反体制武装集団戦闘員3人が死亡した。

シリア軍はさらに、ダーライヤー市、ドゥーマー市一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

ドゥーマー市に対する空爆では、女性7人を含む11人が死亡したという。

一方、シリア・アラブ・テレビ(9月2日付)によると、ジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、3人が死亡、45人が負傷した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県東グータ地方などでのシリア軍の空爆に対抗するかたちで、反体制武装集団がダマスカス大学機械電気工学部などを砲撃し、迫撃砲1発が着弾し、学生2人が死亡、14人が負傷した

また迫撃砲弾はバーブ・トゥーマー地区にも着弾し、女性1人が死亡、8人が負傷した。

さらに、アッシュ・ウルール地区などでも迫撃砲が着弾したと思われる爆発が発生した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市、東カラク村、ヤードゥーダ村、ムザイリーブ町をシリア軍が空爆・砲撃した。

また、インヒル市では、男性1人が当局の拷問を受けて死亡した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(9月2日付)によると、ナスィーブ国境通行所を管理するハウラーン法務局のバッシャール・カーミル副裁判長(アブー・ウサーマ)がガサム村、ジーザ町間の街道で、何者かに撃たれて死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区をシリア軍が空爆、また同地で、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(9月2日付)によると、ガジャル村一帯、カフルナーン村、ラスタン市、ガントゥー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ガーブ平原のタッル・ワースィト村一帯、マンスーラ村で、シリア軍が、国防隊とともに、アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動、ガーブの鷹、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、トルキスターン・イスラーム党、山地の鷹などと交戦、同地一帯を9回にわたって空爆した。

これにより、反体制武装集団戦闘員2人が死亡した。

一方、SANA(9月2日付)によると、シリア軍がクライディーン村、ダクマーン村、ザクーム村、タッル・ワースィト村、ラターミナ町、マンスーラ村、ズィヤーラ町、アンカーウィー村、バフサ村、カストゥーン村を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ラーシディーン地区にシリア軍が撃ったと思われる迫撃砲弾2発が着弾した。

シリア軍はまた、アレッポ市旧市街各所、カーディー・アスカル地区、スッカリー地区、フライターン市で発砲、砲撃を行った。

これに対して、ジハード主義武装集団は、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区、マイダーン地区などシリア政府支配地域を砲撃し、複数人が負傷した。

このほか、アレッポ市北部入り口に位置するブライジュ村、シャイフ・ナッジャール市一帯でも、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)が、ムハージリーン・ワ・アンサール軍(チェチェン人)が主導するアンサール・ディーン戦線と交戦した。

一方、SANA(9月2日付)によると、アレッポ市ラーシディーン地区、ライラムーン地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・バーシャー地区、スライマーン・ハラビー地区、サーフール地区、サラーフッディーン地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(9月2日付)によると、サアラ航空基地に潜入しようとした反体制武装集団をシリア軍が撃退した。

シリア軍はまた、シャガフ村、カスル村で反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(9月2日付)によると、シリア軍がビンニシュ市、サワーギヤ村、トゥウーム村、マアッラトミスリーン市、バーラ村南部、マアッラーター村、ハーン・シャイフーン市、ムハムバル村、アリーハー市、タッル・サラムー村、ハシール村、マタッラ村、ハミーディーヤ村、ブーヤダル村、アブー・ズフール町、アブー・ズフール航空基地周辺、ジスル・シュグール市、イシュタブリク村、アアワル丘、フライカ村、カルクール村を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線などの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 2, 2015、AP, September 2, 2015、ARA News, September 2, 2015、Champress, September 2, 2015、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2015、al-Hayat, September 3, 2015、Iraqi News, September 2, 2015、Kull-na Shuraka’, September 2, 2015、al-Mada Press, September 2, 2015、Naharnet, September 2, 2015、NNA, September 2, 2015、Reuters, September 2, 2015、SANA, September 2, 2015、UPI, September 2, 2015などをもとに作成。

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米軍の軍事教練を受けた第30師団が「安全保障地帯」のマーリア市に進駐し、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を砲撃(2015年9月2日)

米国がトルコで軍事教練を施した第30(歩兵)師団のメンバーの一人タラール・スライマーン氏はARA News(9月2日付)に対して、同師団が米トルコ両政府が設置合意したとされる「安全地帯」にある反体制武装集団の拠点都市マーリア市での任務を開始したことを明らかにした。

タラール氏は「軍(第30師団)の前衛部隊がマーリア市に入った後、隣接するタラーリーン村にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所に対して激しい砲撃を開始した」と述べた。

また「(前衛部隊は)サンバル村、マーリド丘(マーリド村郊外)、スーラーン・アアザーズ町のダーイシュ拠点を連装ロケット弾発射機や重火器で砲撃し、複数の戦闘員を負傷させた」としたうえで、「マーリア市における自由シリア軍(第30師団のこと)は、有志連合による航空支援を受けている」と付言した。

一方、マスウード・イーブーを名乗る現地の活動家は、ARA News(9月2日付)に対し、「第30師団の高官と、シャームの民のヌスラ戦線などアレッポ県郊外のジハード主義者が属する作戦司令室との間で、マーリア市への第30師団の進駐などの調整が行われている」ことを明らかにした。

これに関して、シリア人権監視団は、米トルコ両政府が設置合意したとされる「安全地帯」にある反体制武装集団の拠点都市マーリア市一致、ハルジャラ村、ダフラ村、ハルバル村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)と反体制武装集団が交戦したと発表した。

他方、アレッポ県では、SANA(9月2日付)によると、アレッポ市東部航空士官学校、ナイラブ航空基地一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ARA News(9月2日付)によると、ユーフラテス川東部のカラフ・カウザーク村、スィッリーン町一致にダーイシュ(イスラーム国)が潜入し、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州とジハード主義武装集団が交戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月2日付)によると、同地では、ダーイシュに対抗するために、複数のジハード主義武装集団が統合作戦司令室を設置したという。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ダルファア丘一帯(ダルファア村郊外)をダーイシュ(イスラーム国)が砲撃し、シリア軍、国防隊と交戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカルヤタイン市一帯を約20回にわたって空爆した。

シリア軍はまた、タドムル市各所に対しても砲撃を加えた。

一方、SANA(9月2日付)によると、ワーディー・ブスィーリー一帯、カルヤタイン市北部、ジャズル村、ジバーブ・ハマド村、東ヒブラ村、西ヒブラ村、ムシャイリファ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、アッシリア人権監視団によると、シリア赤新月社がダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州との交渉で、ダーイシュがカルヤタン市で拘束中のキリスト教徒住民約270人を釈放させることで合意した。

釈放される住民のなかには、シリア・カトリックのデイル・マール・エルヤーン修道院長のジャーク・ムラード神父が含まれており、近くシリア釈放される予定だという。

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ハサカ県では、ARA News(9月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)バラカ州がシャッダーディー市で大学生1人を「体制に内通している」として処刑した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアブー・ハマーム市で男性3人を「武器を不法所持」していたとして処刑した。

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米中央軍(CENTCOM)は、9月2日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は7回におよび、フール町(ハサカ県)近郊(1回)、ラッカ市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(2回)、マーリア市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, September 2, 2015、AP, September 2, 2015、ARA News, September 2, 2015、Champress, September 2, 2015、al-Durar al-Shamiya, September 2, 2015、al-Hayat, September 3, 2015、Iraqi News, September 2, 2015、Kull-na Shuraka’, September 2, 2015、al-Mada Press, September 2, 2015、Naharnet, September 2, 2015、NNA, September 2, 2015、Reuters, September 2, 2015、SANA, September 2, 2015、UPI, September 2, 2015などをもとに作成。

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ラタキア市郊外で爆弾テロが発生し、住民10人が死亡(2015年9月2日)

ラタキア県では、SANA(9月2日付)によると、ラタキア市郊外にあるハマーム広場に面した殉教者イマード・アリー学校前で、「テロリスト」が大量の爆発物を積んだ車が爆破し、住民10人が死亡、25人が重軽傷を負い、周辺の住宅などが被害を受けた。

この爆破テロに関して、ワーイル・ハルキー内閣は直ちに非難声明を出した。

一方、シリア人権監視団によると、イドリブ県との県境に位置するナビー・ユーヌス峰山頂一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、シリア軍がサルマー町一帯を空爆した。

これに対し、SANA(9月2日付)は、フルワ村、ラウダ村、ドゥワイルシャーン村に対してシリア軍が集中的な攻撃を加え、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊したと伝えた。

AFP, September 2, 2015、AP, September 2, 2015、ARA News, September 2, 2015、Champress, September 2, 2015、al-Hayat, September 3, 2015、Iraqi News, September 2, 2015、Kull-na Shuraka’, September 2, 2015、al-Mada Press, September 2, 2015、Naharnet, September 2, 2015、NNA, September 2, 2015、Reuters, September 2, 2015、SANA, September 2, 2015、UPI, September 2, 2015などをもとに作成。

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イランのアブドゥッラフヤーン副外相がシリアを訪問し、ハルキー首相、ムアッリム外相と相次いで会談(2015年9月2日)

イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務副大臣(アラブ・アフリカ担当)がシリアを訪問し、ワーイル・ハルキー首相、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)と個別に会談し、二国間関係の強化、シリア紛争解決に向けた対応、「テロとの戦い」などについて意見を交わした。

SANA(9月2日付)が伝えた。

SANA, September 2, 2015
SANA, September 2, 2015

AFP, September 2, 2015、AP, September 2, 2015、ARA News, September 2, 2015、Champress, September 2, 2015、al-Hayat, September 3, 2015、Iraqi News, September 2, 2015、Kull-na Shuraka’, September 2, 2015、al-Mada Press, September 2, 2015、Naharnet, September 2, 2015、NNA, September 2, 2015、Reuters, September 2, 2015、SANA, September 2, 2015、UPI, September 2, 2015などをもとに作成。

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旬刊シリア情報(試作版2015年8月21~31日)

2015年8月21日(金)から31日(月)までのシリアをめぐる主な動きは以下の通り。

1. シリア政府と反体制武装集団の戦闘

ダマスカス郊外県では、シリア軍が東グータ地方に対して無差別空爆を、反体制武装集団が首都ダマスカスに対して無差別砲撃を行う一方、イドリブ県・ハマー県・ラタキア県境では、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が主導するファトフ軍などからなる反体制武装集団がシリア軍、国防隊への攻勢を強めた。

また、シリア軍やレバノンのヒズブッラーの攻撃を続けるダマスカス郊外県ザバダーニー市では、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動戦闘員の退去などを協議するための一時停戦が発効した。

2015年8月半ばに次ぐ2度目の一時停戦では、反体制武装集団を代表してシャーム自由人イスラーム運動が、シリア政府の代理を務めるイラン高官とトルコで交渉を行ったが、ザバダーニー市からの反体制武装集団戦闘員の撤退、フーア市、カファルヤー町からの民間人の非難をめぐる意見の対立は解消せず、戦闘が再開された。

(主な関連記事)

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■シリア軍による東グータ地方への空爆が続くなか、アドラー刑務所を反体制武装集団が砲撃し死傷者発生(2015年8月23日) ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が旧市街のダマスカス中央刑務所(アドラー刑務所)近くに着弾した。これに関して、シリア・アラブ・テレビ(8月23日付)は速報で、ダマスカ … 続きを読む →

■東グータ地方に対するシリア軍の無差別空爆に対抗して、反体制派が首都ダマスカスを連日無差別砲撃(2015年8月24日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・ムフイーッディーン・モスク近く、バグダード通り、ジャーッド・ナフラーウィー地区、ウマイヤ・モスク周辺、旧市街、教育省地区、カッサーア地区、バーブ・トゥーマー区、バーブ … 続きを読む →

■イスラーム軍は首都ダマスカスへの無差別砲撃への関与を否定、政府の自作自演だと主張(2015年8月25日)

イスラーム軍は声明を出し、24、25日にダマスカス県各所に対して行われた迫撃砲による無差別攻撃に関して、「ロケット弾や迫撃砲弾が、カシオン山、ダマスカス西方のサッブーラ村(ダマスカス郊外県)から発射されている」と述べ、関 … 続きを読む →

■シリア軍がダマスカス郊外県での空爆を続ける一方、ファトフ軍はイドリブ県、ハマー県、アレッポ県で攻勢(2015年8月25日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイン市、ハラスター市を14回にわたって空爆した。 同監視団によると、8月半ばに激化した東グータ地方(ドゥーマー市、ハラスター市など)でのシリア軍の空爆により … 続きを読む →

■ハマー県北部ガーブ平原でファトフ軍が再び優勢、アレッポ県バーシュカウィー村ではシャーム戦線の内部対立に乗じてシリア軍が反転攻勢(2015年8月26日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ガーブ平原一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、トルキスターン・イスラーム党などジハード主義武装集団とシリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系外国人戦闘 … 続きを読む →

■シリア軍とファトフ軍がイドリブ県・ハマー県・ラタキア県境一帯で攻防を続ける(2015年8月27日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ガーブ平原のヒルバト・ナークース村一帯で、シリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、ジュヌード・シャーム(チェチェン人)、トルクメン・イスラーム … 続きを読む →

■ザバダーニー市(ダマスカス郊外県)、フーア市(イドリブ県)などで2度目の停戦が発効、ザバダーニー市からのシャーム自由人イスラーム運動の「安全な退去」とフーア市などからの住民の避難が争点に(2015年8月27日)

『ハヤート』(8月28日付)などは、ダマスカス郊外県ザバダーニー市とイドリブ県フーア市、カファルヤー町で戦闘を続けるシリア軍、ヒズブッラー戦闘員とシャーム自由人イスラーム運動など反体制武装集団が、48時間の一時停戦に合意 … 続きを読む →

■アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線がイドリブ県のシリア軍の牙城アブー・ズフール軍事基地の正面玄関を完全制圧(2015年8月28日) イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール航空基地周辺で、シリア軍、国防隊とシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団との交戦が続き、シリア軍が同地一帯に対して空爆を行った。ARA News(8 … 続きを読む→

■ザバダーニー市(ダマスカス郊外県)、フーア市(イドリブ県)などでの一時停戦が失効し、戦闘が再開、ダマスカス県でシャーム自由人イスラーム運動がシリア軍准将を暗殺(2015年8月29日)

27日午前5時に発効していたダマスカス郊外県ザバダーニー市、イドリブ県フーア市、カファルヤー町での一時停戦が、48時間の期限を迎え、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員と、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌス … 続きを読む→

■ダマスカス県・郊外県、イドリブ県でシリア軍による空爆・砲撃と反体制武装集団による砲撃の応酬が続く(2015年8月30日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーライヤー市に「樽爆弾」18発を投下、またアルバイン市、ハラスター市にも空爆を行った。 この空爆で、アルバイン市で女性1人が死亡、ドゥーマー市では子供2人、女性 … 続きを読む→

■イドリブ県フーア市、カファルヤー町からの避難民がダマスカス国際空港街道で座り込みを行い、反体制武装集団による包囲解除に向けた行動をシリア政府に要求(2015年8月31日)

ARA News(8月31日付)などによると、ダマスカス国際空港街道では、イドリブ県フーア市、カファルヤー町から避難した住民が座り込みを行い、道路を封鎖、反体制武装集団による両市の解除のための行動をシリア政府に求めた。
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■ザバダーニー市(ダマスカス郊外県)でシリア軍、ヒズブッラー戦闘員が進撃を続ける一方、ファトフ軍もフーア市、カファルヤー町(イドリブ県)で攻勢(2015年8月31日)
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍がザバダーニー市内でジハード主義武装集団、地元武装集団と交戦し、武装集団戦闘員6人が死亡した。
また、数ヶ月前 … 続きを読む→

2. 「安全地帯」

米トルコ両政府がアレッポ北部に設置合意したとされる「安全地帯」に対するダーイシュ(イスラーム国)の攻勢が激化し、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団の主要拠点であるマーリア市がダーイシュによってほぼ完全に包囲されるにいたった。

こうしたなか、国境なき医師団が、ダーイシュの砲撃を受けた負傷者が、化学兵器によると思われる症状を発症したと発表した。

一方、トルコで米軍の軍事教練を受けた「穏健な反体制派」の第30(歩兵)師団が、ダーイシュとの戦闘のため、「安全地帯」にある反体制武装集団の主要拠点のマーリア市への進駐をめざしたが、米軍の支援を受けた武装集団の展開を好まないアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線がこうした動きに異議を唱えた。

(主な関連記事)

■ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県のクワイリス航空基地一帯でシリア軍に対して、また「安全地帯」で反体制武装集団に対して攻勢(2015年8月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、シリア軍が同地一帯を空爆した。また、ARA News(8月23日付)によると、シャーム戦線は、マーリア市 … 続きを読む →

■トルコ外相:ダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けて「近くシリア北部での包括的な航空作戦が開始されるだろう」(2015年8月24日)

『ハヤート』(8月25日付)によると、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、ダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けた米トルコ両政府の折衝が23日に終わり、近くシリア北部での包括的な航空作戦が開始されるだろう、と述 … 続きを読む →

■米軍の軍事教練を受けた「穏健な反体制派」の第30師団が、シリア軍の空爆を受けたと主張(2015年8月25日)

トルコ領内で米軍の軍事教練を受けシリア北部に派遣された第30(歩兵)師団は声明を出し、シリア軍戦闘機がアレッポ県北部にある師団の拠点複数カ所を空爆し、1人が負傷したと主張した。シリア軍の空爆を受けたとされる拠点の所在地 … 続きを読む →

■国境なき医師団:ダーイシュ(イスラーム国)と反体制武装集団が戦闘を続けるアレッポ北部の「安全地帯」で化学兵器使用の可能性を指摘(2015年8月25日)

国境なき医師団は声明を出し、アレッポ県北部での戦闘でのダーイシュ(イスラーム国)と反体制武装集団が戦闘を続ける地域で、攻撃に巻き込まれ負傷した患者4人が、化学兵器を使用した際に表れる症状を発症していたと発表した。 治療に … 続きを読む →

■ダーイシュ(イスラーム国)は「安全地帯」における反体制派の拠点マーリア市をほぼ完全包囲か(2015年8月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マーリア市周辺地域およびハルジャラ村、ダルハ村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)とジハード主義者を含む反体制武装集団が交戦し、反体制武装集団が交戦した。『ハヤート』(8月28日 … 続きを読む →

■サウジアラビアが「飛行禁止空域」設置を求めるシリア国民連合の書簡を国連安保理に提出、シリア国連代表は安保理会合で、サウジアラビア、トルコ、カタールが支援するアル=カーイダ系組織が無差別砲撃を行っていると非難(2015年8月27日)

国連安保理(米ニューヨーク)で、安保理決議第2193号、第2165号、第2191号の実施状況を報告するための定例会合が開催された。 SANA(8月27日付)によると、会合では、バッシャール・ジャアファリー国連代表大使が … 続きを読む →

■シリア北部の「安全地帯」でダーイシュ(イスラーム国)とアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団の攻防続く(2015年8月28日)
アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マーリア市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と反体制武装集団の戦闘が続き、ダーイシュは、マーリア市に近いカフラ村で、爆弾を爆破、またマーリア市一帯では、ダーイシュと反体制武装集団が … 続きを読む→

■ハサカ市でダーイシュ(イスラーム国)が放棄した防毒マスクが発見される(2015年8月28日) ハサカ県では、SANA(8月28日付)によると、人民防衛集団(国防隊、バアス大隊などの総称)が、ハサカ市グワイラーン地区を占拠中のダーイシュ(イスラーム国)が掘削したと思われる近トンネルから、複数の防毒マスクを発見、押収 … 続きを読む→

■アレッポ県北部の「安全地帯」に続き、ダマスカス県南部、ダマスカス郊外県東カラムーン地方でダーイシュ(イスラーム国)とジハード主義武装集団の戦闘激化(2015年8月29日)
ダマスカス県では、スマート・ニュース(8月29日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)を名乗る武装集団が、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプに接するカダム区でアジュナード・シャーム・イスラーム連合と交戦、同地区の大部分 … 続きを読む→

■ヒムス市で爆弾テロが発生し住民多数が死傷、ダーイシュ(イスラーム国)が犯行を認める(2015年8月29日) ヒムス県では、SANA(8月29日付)によると、ヒムス市ザフラー地区(ムワーサラート地区)で爆発が発生し、多数が死亡、数十人が負傷した。 これに関して、シリア人権監視団は死者がシリア軍兵士だとしている。 爆発が発生した地 … 続きを読む→

■トルコ外務省、有志連合によるシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)空爆への参加を開始したと発表(2015年8月29日) トルコ外務省は声明を出し、「8月24日に調印された(米国との)技術文書…に従い、我が国の戦闘機は有志連合とともに、昨日晩(28日晩)から、我が国の安全保障への脅威でもあるシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆 … 続きを読む→

■ヌスラ戦線は米軍が教練した「穏健な反体制派」の第30師団がアレッポ県北部の「安全地帯」の反体制武装集団の拠点都市マーリア市に入ることを拒否(2015年8月30日) ARA News(8月30日付)は、米軍の教練を受けシリアに潜入している第30(歩兵)師団の戦闘員の一人、アフマド・アブドゥッラー氏の話として、シャームの民のヌスラ戦線が、ダーイシュ(イスラーム国)が攻勢を強めているマー … 続きを読む→

 

3. 文化遺産破壊

ヒムス県タドムル市にあるUNESCO世界文化遺産パルミラのバアル・シャミーン神殿、ベル神殿、そして同県カルヤタイン市にあるシリア・カトリック教修道院デイル・マール・エルヤーン(5世紀建設)をダーイシュ(イスラーム国)が爆破する一方、イドリブ県でもアル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線が、イスラーム教スーフィー教団聖者の墓地を爆破した。


(主な関連記事)

 

■ダーイシュ(イスラーム国)が5世紀に建てられたキリスト教のデイル・マール・エルヤーン修道院を破壊(2015年8月21日)

シリア文化省文化財博物館総局のマアムーン・アブドゥルカリーム総裁が、SANA(8月21日付)に対して明らかにしたところによると、ダーイシュ(イスラーム国)は21日、ヒムス県カルヤタイン市にあるシリア・カトリック教会の修道 … 続きを読む →

■ダーイシュ(イスラーム国)がUNESCO世界文化遺産パルミラのバアル・シャミーン神殿を破壊(2015年8月24日)

ARA News(8月24日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)がUNESCO世界文化遺産に登録されているパルミラ遺跡(ヒムス県タドムル市)のバアル・シャミーン神殿を破壊したと伝えた。ヒムス市の活動家だというウマル・アブー・ … 続きを読む →

■ダーイシュ(イスラーム国)が、爆破したパルミラ遺跡バール・シャミーン神殿の写真を公開(2015年8月25日)

ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州の広報局は、23日に破壊されたとされるパルミラ遺跡(ヒムス県タドムル市)のバール・シャミーン神殿に爆弾を仕掛け、爆破する写真複数点をインターネットを通じて公開した。** ヒムス県で … 続きを読む →

■ダーイシュ(イスラーム国)に続いてアル=カーイダ系組織のヌスラ戦線もスーフィー教団シャイフ廟を「押収したタバコを焼却する」として爆破(2015年8月24日)

イドリブ県では、ARA News(8月25日付)によると、同県での反体制武装闘争を主導するアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線が、アブー・ズフール町郊外の砂漠地帯にあるイスラーム教スーフィー教団のシャイフの廟の … 続きを読む →

■ダーイシュ(イスラーム国)がカルヤタイン市(ヒムス県)のキリスト教徒住民に、イスラーム教への改宗か、ジズヤ支払いか、退去を迫る(2015年8月30日) ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州が、キリスト教徒が多く住むカルヤタイン市の男性に対して、48時間以内にイスラーム教徒に改宗するか、「ジズヤ」(人頭税)を支払うか、同市から退去する …続きを読む→

■ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル市にあるUNESCO世界文化遺産パルミラ遺跡のベル神殿を破壊(2015年8月31日) シリア人権監視団は8月30日に声明を発表し、ヒムス県タドムル市にあるUNESCO世界文化遺産のパルミラ遺跡にあるベル神殿の一部が、ダーイシュ(イスラーム国)によって破壊されたと発表した。** 『ハヤート』(9月1日付) …続きを読む→

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アル=カーイダ系組織からなるファトフ軍がイドリブ県フーア市、カファルヤー町と首都ダマスカスへの砲撃を激化させる一方、シリア軍がダマスカス郊外県ザバダーニー市一帯、東グータ地方などへの爆撃を継続(2015年9月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などからなるファトフ軍によって包囲されているフーア市、カファルヤー町周辺各所で、国防隊、人民諸委員会がヒズブッラーとともに、ファトフ軍と交戦、またファトフ軍はフーア市、カファルヤー町に対して砲撃を加えた。

一方、ザーウィヤ山のバーラ村に対して、シリア軍が「樽爆弾」で空爆を行い、ジハード主義武装集団戦闘員1人を含む3人が死亡した。

シリア軍はまた、ビンニシュ市、ハーミディーヤ村、マアッルシューリーン村、ハーン・シャイフーン市を空爆した。

このほか、ヌスラ戦線などが包囲を強めているアブー・ズフール航空基地一帯では、シリア軍、国防隊が反体制武装集団と交戦した。

他方、SANA(9月1日付)によると、シリア軍がフーア市一帯、サワーギヤ村、ビンニシュ市、カッリー町、ザルダーナー市南部のファトフ軍拠点複数カ所を集中的に空爆し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などの戦闘員64人以上を殺害した。

また人民防衛諸集団(国防隊、人民諸委員会など)はフーア市に隣接するサワーギヤ村一帯で、ファトフ軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

そのほか、シリア軍は、マアッラーター村、カルサア村南部、マアッルシューリーン村、マアッラト・ヌウマーン市およびその一帯、マアッル・シャマーリーン村、マウザラ村、バサーミス村南部、ハーン・シャイフーン市、ムハムバル村、サッラト・ズフール村、カンスフラ村およびその一帯、カルクール村、シールマガール村、ハーン・スブル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はさらに、アブー・ズフール町一帯、ウヌキーヤ村を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(9月1日付)によると、シリア軍がザジュラム丘、アンカーウィー村、ズィヤーラ町、マンスーラ村でファトフ軍の拠点に対して正確に攻撃を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市に隣接するマダーヤー町を空爆した。

またザバダーニー市では、シリア軍第4師団、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、パレスチナ解放軍が、シャーム自由人イスラーム運動などジハード主義武装集団と交戦を続けるなか、シリア軍が「樽爆弾」12発を投下するなど空爆・砲撃を行った。

このほか、シリア軍は、ハムーリーヤ市、アルバイン市、ドゥーマー市、ザマルカー町を空爆した。

一方、SANA(9月1日付)によると、シリア軍がマディーラー市でシャームの民のヌスラ戦線の武器庫を破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

シリア軍はまた、ハムーリーヤ市でイスラーム軍の拠点を攻撃、またアルバイン市でイスラーム国と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ザバダーニー市では、シリア軍がレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)とともに、反体制武装集団と交戦し、戦闘員3人を殺害した。

他方、クッルナー・シュラカー(9月1日付)によると、イスラーム軍が、ウンマ軍司令官(兼ドゥーマーの盾旅団司令官)で拘束中のマージド・ハイバ氏(アブー・アリー・ハイバ)に死刑判決を下し、ドゥーマー市内の広場で公開処刑(銃殺刑)した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県各所に対するシリア軍の攻撃に対抗するかたちで、反体制武装集団がアッシュ・ウルール地区に対して迫撃砲を撃ち込み、1発が着弾した。

これに対して、シリア軍はジャウバル区に対して空爆を行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団とダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が捕虜交換を行い、双方が捕捉していた戦闘員合わせて20人が解放された。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン市各所を空爆、またタッルドゥー市、ヒムス県ワアル地区各所に対して砲撃を行った。

一方、SANA(9月1日付)によると、ラスタン市、ガントゥー市、カフルナーン村周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の指揮下で戦闘に参加しているヒムス軍団、ファールーク旅団などの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市スライマーン・ハラビー地区で、反体制武装集団がシリア軍が拠点とする建物に向けて地下トンネルを掘削し、爆弾を仕掛けて爆破、シリア軍兵士20人以上を殺害した。

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ラタキア県では、SANA(9月1日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団(国防隊など)とともに、ワーディー・バースール村、キンサッバー町、ジュッブ・アフマル村で反体制武装集団と交戦する一方、シリア軍が同地を空爆し、シャームの民のヌスラ戦線のサウジ人、トルコ人戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 1, 2015、AP, September 1, 2015、ARA News, September 1, 2015、Champress, September 1, 2015、al-Hayat, September 2, 2015、Iraqi News, September 1, 2015、Kull-na Shuraka’, September 1, 2015、al-Mada Press, September 1, 2015、Naharnet, September 1, 2015、NNA, September 1, 2015、Reuters, September 1, 2015、SANA, September 1, 2015、UPI, September 1, 2015などをもとに作成。

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米CIAとJSOCがシリア領内でダーイシュ(イスラーム国)幹部殺害のための極秘作戦を実行か?(2015年9月1日)

『ワシントン・ポスト』(9月1日付)は、複数の米高官の話として、米中央情報局(CIA)と米統合特殊作戦軍(JSOC)が、シリア領内でダーイシュ(イスラーム国)の幹部を殺害するため、無人攻撃機を使った秘密作戦を実施していると報じた(https://www.washingtonpost.com/world/national-security/us-launches-secret-drone-campaign-to-hunt-islamic-state-leaders-in-syria/2015/09/01/723b3e04-5033-11e5-933e-7d06c647a395_story.html)。

同紙が匿名の米当局者の話として伝えたところによると、この秘密作戦は、米軍がダーイシュの戦闘員に対して行っている軍事作戦とは別のものだという。

この作戦で今までに殺害された人物のなかには、「カリフ電子軍」のリーダーと目されていたハッカー、ジュナイド・フサイン氏が含まれているという。

当局者は同紙に対し、この無人機作戦はJSOCが実行しているが、これまでに行われた攻撃の回数は少数とどまると語っている。

CIAが作戦で担う主な役割は、ダーイシュ幹部の身元や居場所の特定だとされる。

The Washington Post, September 1, 2015をもとに作成。

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レッジェリFrontex代表はシリアのパスポートを密売買するトルコ人グループの存在を指摘、「シリアのパスポートを持つ移民の多くは、おそらくは北アフリカなどの出身者で、経済的な理由で移民しようとしている」(2015年9月1日)

欧州対外国境管理協力機関(Frontex)のファブリス・レッジェリ代表は、欧米諸国で注目を浴びているEU領内への避難民の流入に関して、Euro 1(9月1日付)に対し、トルコにシリアのパスポートを売買するブローカーがいると指摘、彼らがEU領内への避難民の流入増大の一因となっているとの見方を示した。

レッジェリ代表は「トルコには、シリアのパスポートを買い取るグループがいる。なぜなら、EU加盟国でシリア人が難民として受け入れられている限り、シリアのパスポートに価値があるということをこのグループは知っているからだ」と述べた。

そのうえで「シリアのパスポートを持っている者の大多数は、アラビア語を話しているが、おそらくは北アフリカなどの中東諸国出身者で、多くの場合、経済的な理由で移民しようとしている」と付言した。

AFP(9月1日付)が伝えた。

AFP, September 1, 2015、AP, September 1, 2015、ARA News, September 1, 2015、Champress, September 1, 2015、al-Hayat, September 2, 2015、Iraqi News, September 1, 2015、Kull-na Shuraka’, September 1, 2015、al-Mada Press, September 1, 2015、Naharnet, September 1, 2015、NNA, September 1, 2015、Reuters, September 1, 2015、SANA, September 1, 2015、UPI, September 1, 2015などをもとに作成。

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外務在外居住者省:アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動を支援するトルコ、サウジアラビア、カタールへの厳正な対処を国連に要請(2015年9月1日)

外務在外居住者省は、国連安保理議長および事務総長に宛てて書簡を送り、イドリブ県フーア市およびカファルヤー町に対して包囲と砲撃を続けるアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などからなるファトフ軍が、サウジアラビア、カタール、そしてトルコ政府から支援を受けていると報告した。

とりわけトルコ政府に関しては、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動を直接兵站支援していると断じ、国連に対して「テロとの戦い」に関する諸決議を履行し、これらの国のテロ支援を停止させるための措置を早急に講じるよう要請した。

AFP, September 1, 2015、AP, September 1, 2015、ARA News, September 1, 2015、Champress, September 1, 2015、al-Hayat, September 2, 2015、Iraqi News, September 1, 2015、Kull-na Shuraka’, September 1, 2015、September 2, 2015、al-Mada Press, September 1, 2015、Naharnet, September 1, 2015、NNA, September 1, 2015、Reuters, September 1, 2015、SANA, September 1, 2015、UPI, September 1, 2015などをもとに作成。

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米軍の軍事教練を受けた第30師団がアル=カーイダ系組織のヌスラ戦線と協調、「安全保障地帯」への進駐準備を完了するなか、トルコ軍とダーイシュ(イスラーム国)が国境地帯で交戦、またダーイシュは「安全保障地帯」の中心都市マーリアでマスタード・ガスを使用か?(2015年9月1日)

トルコ領内で米軍の軍事教練を受けた第30(歩兵)師団の戦闘員の一人ナースィル・ニムル氏は、ARA News(9月1日付)に対して、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の同意を得て、米トルコ両政府が設置合意したとされる「安全地帯」における反体制武装集団の拠点都市マーリア市に入る準備ができた、と語った。

ニムル氏は「第30師団の戦闘員はマーリア市に入る準備を終えた。これは第30師団とヌスラ戦線との間での合意と相互理解を受けたもので、ヌスラ戦線は…、ダーイシュ(イスラーム国)の進軍を阻止するため、第30師団の戦闘員がマーリア市に入ることを許した」と述べた。

また、第30師団は1日付で声明を出し、シリア政府の支配下にある都市を解放するためダーイシュ(イスラーム国)に対する軍事作戦を開始したと発表した。

声明において、第30師団は「自由シリア国民軍第30師団」を名乗り、「テロ組織ダーイシュに対する軍事作戦を開始した」と宣言しているが、その目的に関しては、ダーイシュの支配地域の掌握ではなく、「革命の心臓に対して打撃を与え続けている体制とその治安機関の支配からシリアの諸都市を解放する」と矛盾した主張を行っている。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月1日付)が伝えたところによると、米トルコ両政府が設置合意したとされる「安全地帯」内の反体制武装集団の拠点都市マーリア市に対して、ダーイシュ(イスラーム国)がマスタード・ガスを装填した迫撃砲弾を撃ち込み、20人以上が中毒症状を発症し、市内の野戦病院に搬送された。

クッルナー・シュラカー(9月1日付)は、マスタード・ガスが装填された迫撃砲弾は30発以上に及んだと伝えたうえで、市内で地元警察が防塵マスクを配布する写真を公開した。

Kull-na Shuraka', September 1, 2015
Kull-na Shuraka’, September 1, 2015
Kull-na Shuraka', September 1, 2015
Kull-na Shuraka’, September 1, 2015
Kull-na Shuraka', September 1, 2015
Kull-na Shuraka’, September 1, 2015
Kull-na Shuraka', September 1, 2015
Kull-na Shuraka’, September 1, 2015

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一方、シリア人権監視団によると、有志連合がアレッポ県内の「安全地帯」内に位置するスーラーン・アアザーズ町(マーリア市北部)を空爆し、ダーイシュ戦闘員少なくとも8人を殺害した。

また、シャーム戦線は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)支配地域(アレッポ県北部)で、所属部隊の一つのタウヒードの獅子中隊が極秘作戦を実行し、ダーイシュのメンバーのサウジアラビア人2人、チュニジア人1人を殺害したと発表した。

シャーム戦線は米国が「穏健な反体制派」とみなす武装集団で、「命じられるままに進め連合」、ムジャーヒディーン軍、ヌールッディーン・ザンキー運動、アサーラ・ワ・タンミヤ運動からなる。

このほか、SANA(9月1日付)によると、アレッポ市東部航空士官学校一帯を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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他方、ARA News(9月2日付)は、アレッポ県バーブ市北部のラーイー村の活動家の話として、国境沿いのカラフ・マズラア町に面するトルコ領内をパトロール中のトルコ国境警備隊をダーイシュ(イスラーム国)が襲撃し、トルコ軍兵士3人が死亡、7人が負傷したた。

これに対してトルコ軍は、シリア国境地帯に戦車多数を緊急展開させ、シリア領内のブタイディーン村、カラフ・マズラア町を砲撃、またカラフ・マズラア町一帯でダーイシュと散発的に交戦した。

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ラッカ県では、ARA News(9月1日付)によると、活動家(匿名)からの情報として、ラッカ市内でダーイシュ(イスラーム国)のシリア人戦闘員と欧州出身の司令官との間が口論となり、シリア人戦闘員が司令官をナイフで刺し、死亡した。

また、その場に居合わせた戦闘員たちが司令官を指したシリア人戦闘員に発砲、この戦闘員も腹に銃弾を受け、負傷した。

この活動家によると、シリア人戦闘員と外国人戦闘員による同様の口論は、30日にハサカ県でも発生しており、リビア人司令官のアブー・フザイファ・リービー氏が死亡した。

ハサカ県の事件では、フーア町での戦闘への参加を命じたリビア人司令官の命令にシリア人戦闘員らが背いたことに端を発していたという。

このほか、ARA News(9月1日付)によると、アイン・イーサー町郊外で、31日深夜から1日未明にかけて、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員3人が死亡した。

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スワイダー県では、SANA(9月1日付)によると、シリア軍がカスル村でダーイシュ(イスラーム国)に対して攻撃を加え、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月1日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市、サリーバ農場、ウンム。リーシュ村、スルターニーヤ村、ラスム・アルナブ村、トゥワイニー村、タドムル市西方の採石場一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(9月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ハイル州の統治者(ワーリー)のアブー・サーリフ・ジャブラーウィー氏が解任され、アブー・アドナーン・シャーミー氏が9月1日付で新ワーリーに任命された。

シャーミー氏はダイル・ザウル市のヒスバ(宗教警察)を統括していた人物で、ジャブラーウィー氏と同様シリア人だという。

なお、ジャブラーウィー前ワーリーの先任者だったイラク人のアブー・ウサーマ・イラーキー氏は有志連合の空爆により7月に死亡、以降、ハイル州のワーリーはシリア人が連続して務めることになる。

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米中央軍(CENTCOM)は、9月1日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して13回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は5回におよび、フール町(ハサカ県)近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、マーリア市近郊(2回)、ワフシーヤ村(アレッポ県、CENTCOM声明によると「ワシーヤ」)近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, September 1, 2015、AP, September 1, 2015、ARA News, September 1, 2015、September 2, 2015、Champress, September 1, 2015、al-Durar al-Shamiya, September 1, 2015、al-Hayat, September 2, 2015、September 3, 2015、Iraqi News, September 1, 2015、Kull-na Shuraka’, September 1, 2015、al-Mada Press, September 1, 2015、Naharnet, September 1, 2015、NNA, September 1, 2015、Reuters, September 1, 2015、SANA, September 1, 2015、UPI, September 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、アレッポ県各所で、アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線の退去とシャーム戦線支持を訴えるデモが発生(2015年9月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などからなるファトフ軍の支配下にあるハーン・シャイフーン市で、住民が1日晩、ヌスラ戦線の市内からの退去を求めるデモを行い、市内にとどまる住民数十人が参加した。

デモで住民は、ヌスラ戦線が市内のモスクのシャイフや説教師を解任したことに抗議、ヌスラ戦線の指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏の「退任」を訴えるとともに、シャーム戦線に対し、ハーン・シャイフーン市に進駐するよう求めた。

ヌスラ戦線はこのデモに対して、空砲を撃つなどして強制排除を試み、デモに参加した活動家複数人を逮捕したという。

Kull-na Shuraka', September 1, 2015
Kull-na Shuraka’, September 1, 2015
Kull-na Shuraka', September 3, 2015
Kull-na Shuraka’, September 3, 2015

ARA News(9月2日付)によると、同様のデモは、イドリブ県ジスル・シュグール市、アレッポ県アターリブ市でも行われ、デモ参加者は、ヌスラ戦線の退去と幹部の処罰、ヌスラ戦線による逮捕者の釈放を要求した。

『ハヤート』(9月5日付)によると、サルマーダー市でも同様のデモが発生、ヌスラ戦線がデモ参加者に発砲し、複数の負傷者が出た。

AFP, September 2, 2015、AP, September 2, 2015、ARA News, September 2, 2015、Champress, September 2, 2015、al-Hayat, September 3, 2015、September 5, 2015、Iraqi News, September 2, 2015、Kull-na Shuraka’, September 2, 2015、al-Mada Press, September 2, 2015、Naharnet, September 2, 2015、NNA, September 2, 2015、Reuters, September 2, 2015、SANA, September 2, 2015、UPI, September 2, 2015などをもとに作成。

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ラタキア市、アレッポ市、ヒムス市郊外でデモが発生、フーア市、カファルヤー町へのアル=カーイダ系組織の包囲解除のための行動をシリア政府に要求(2015年9月1日)

Kull-na Shuraka', September 1, 2015
Kull-na Shuraka’, September 1, 2015

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ラタキア市ズィラーア地区で、イドリブ県フーア市、カファルヤー町に対するアル=カーイダ系組織からなるファトフ軍の包囲解除のための行動をシリア政府に求める座り込みデモが行われ、多数の住民らが参加した。

フーア市とカファルヤー町に対する包囲解除を求めるデモは8月31日にもダマスカス国際空港街道で行われていた。

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またアレッポ県でも、ARA News(9月1日付)によると、アレッポ市ムーカンブー地区、ハムダーニーヤ地区、アレッポ大学広場、サアドッラー・ジャービリー広場など各所で同様のデモが行われた。

ARA News, September 1 , 2015
ARA News, September 1
, 2015

 

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さらに、ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(9月1日付)によると、ヒムス市ワアル地区の南部に位置する農場地帯、ハイダリーヤ村、ザルザウィーヤ村(いずれもシーア派の村)の住民が、ヒムス市ワアル地区に通じる街道を封鎖し、イドリブ県フーア市、カファルヤー町に対するファトフ軍の包囲解除を求めた。

 

AFP, September 1, 2015、AP, September 1, 2015、ARA News, September 1, 2015、Champress, September 1, 2015、al-Hayat, September 2, 2015、Iraqi News, September 1, 2015、Kull-na Shuraka’, September 1, 2015、al-Mada Press, September 1, 2015、Naharnet, September 1, 2015、NNA, September 1, 2015、Reuters, September 1, 2015、SANA, September 1, 2015、UPI, September 1, 2015などをもとに作成。

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スワイダー市では汚職に抗議するデモが発生(2015年9月1日)

スワイダー県では、クッルナー・シュラカー(9月1日付)によると、スワイダー市で、地元の活動家が「お前たちは我々を絞め殺した」(خنقتونا)と銘打って汚職に抗議するデモを呼びかけ、住民数千人が県庁舎前に集まり、燃料不足、停電、断水などへの不満を訴えた。

デモ主催者は、スワイダー県知事、バアス党スワイダー支局書記長、燃料、電力、水道公社総裁、治安機関幹部、警察署長、供給局長の解任を求めた。

Kull-na Shuraka', September 1, 2015
Kull-na Shuraka’, September 1, 2015

AFP, September 1, 2015、AP, September 1, 2015、ARA News, September 1, 2015、Champress, September 1, 2015、al-Hayat, September 2, 2015、Iraqi News, September 1, 2015、Kull-na Shuraka’, September 1, 2015、al-Mada Press, September 1, 2015、Naharnet, September 1, 2015、NNA, September 1, 2015、Reuters, September 1, 2015、SANA, September 1, 2015、UPI, September 1, 2015などをもとに作成。

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二つの「人権団体」が発表した2015年8月の紛争による犠牲者数に大きな開き(2015年9月1日)

シリア人権監視団は、2015年8月の紛争による死者数が4,830人に達したと発表した。

このうち1,205人が民間人で、そのなかには18歳未満の子供252人、18歳以上の女性151人に加えて、「ジハード主義者を含む反体制武装集団戦闘員」も含まれている。

この「民間人」のうち674人(うち子供154人、女性87人)は、シリア軍の空爆による犠牲者だという。

またシリア軍の死者は778人、国防隊などの親政府民兵は684人、ヒズブッラー戦闘員は36人だという。

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シリア人権ネットワークも声明を出し、2015年8月の1ヶ月の間に、2,040人が主にシリア軍や親政府民兵によって殺害されたと発表した。

それによると、シリア軍、親政府民兵によって殺害された死者数は1,623人に及び、そのうち302人が子供、289人が女性、拷問による死者は77人、武装集団メンバーは410人にのぼるという。

また西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によって殺害された民間人も14人(うち子供3人、女性3人)にのぼったという。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)によって殺害されたのは236人で、うち119人が武装集団メンバー、117人が民間人(子供5人、女性8人を含む)で、シャームの民のヌスラ戦線によって殺害されたのは11人のみ(うち民間人6人(女性2人を含む)、武装集団メンバー5人)だったという。

またそれ以外の反体制武装集団によって殺害されたのは119人で、うち民間人は104人(子供26人、女性18人を含む)だという。

なお、シリア人権ネットワークが発表するデータは、発表する死者数のなかにシリア政府側の犠牲者をほとんど含めていないために、死者数が常にシリア人権監視団のデータの半分程度にとどまっている。

AFP, September 1, 2015、AP, September 1, 2015、ARA News, September 1, 2015、Champress, September 1, 2015、al-Hayat, September 2, 2015、Iraqi News, September 1, 2015、Kull-na Shuraka’, September 1, 2015、al-Mada Press, September 1, 2015、Naharnet, September 1, 2015、NNA, September 1, 2015、Reuters, September 1, 2015、SANA, September 1, 2015、UPI, September 1, 2015などをもとに作成。

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