北・東シリア自治局防衛局はトルコ、米国との合意に基づき「安全地帯」設置のため、土塁撤去、重火器および部隊撤退、地元評議会への拠点移譲を実施したと発表(2019年8月27日)

北・東シリア自治局防衛局(国防省に相当)のザイダーン・アースィー議長は声明を出し、シリア北東部のトルコ国境地帯で設置が進められている「安全地帯」に関して、8月24日付で「第1段階」を実施したと発表した。

アースィー議長によると、「第1段階」とは、8月7日に米国、トルコ、そして人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の「国境警備」にかかる三者了解覚書によって実施が決定されたもので、ハサカ県ラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市地域での土塁の撤去、YPGの部隊および重火器の撤退、新たな監視所の設置とラアス・アイン市の地元評議会へのその引き渡し、そしてラッカ県タッル・アブヤド(ギレ・スピ)市一帯地域での同様の措置の実施を骨子とする。

ラアス・アイン市一帯では24日から、タッル・アブヤド市一帯では26日から作業が開始されたという。

 

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアアザーズ市(アレッポ県)でトルコの支援を受ける反体制武装集団の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員らが死傷(2019年8月27日)

アレッポ県では、ANHA(8月27日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市でトルコの支援を受ける反体制武装集団の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員2人が死亡、8人が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月27日付)によると、死傷したのは国民軍の憲兵隊の兵士と市民(ホワイト・ヘルメットによると死者2人、負傷者9人)。

これに対して、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団がシャッラー村近郊のアルカミーヤ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、24日と25日にトルコ占領下のジンディールス町近郊のダイル・ブラート村、バーブ市近郊のハズワーン村でシャーム軍団などの拠点を攻撃し、戦闘員6人を殺害したと発表した。

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市(ハサカ県)での爆発で6人負傷(2019年8月27日)

ハサカ県では、SANA(8月27日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、6人が負傷した。

ANHA(8月27日付)によると、負傷者は3人でうち3人は住民、1人は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士。

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制派はシリア軍との戦闘の末にハーン・シャイフーン市東の2カ村を奪還(2019年8月27日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから118日目を迎えた8月27日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は52回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」44発を投下、ロシア軍も46回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は630発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より72人(民間人12人(うち女性3人、子供3人)、シリア軍兵士29人、反体制武装集団戦闘員31人)増えて3,972人となった。

うち、1,016人が民間人(女性180人、子供251人を含む)、1,366人がシリア軍兵士、1,590人が反体制武装集団戦闘員。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でタッフ村、ダイル・シャルキー村、シャイフ・ムスタファー村、タマーニア町、マアッラト・スィーン村、ジャルジャナーズ町、カフルサジュナ村、ハーン・シャイフーン市東方一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでタッル・マンス村、マアッルシューリーン村、ザアラーナ村、フワイン村一帯に「樽爆弾」を投下した。

これによりマアッルシャムシャ村では女性1人と子供1人を含む一家4人が、マアッルシューリーン村では女性2人と子供1人を含む民間人4人が、タッル・マンス村でラフマ・モスクのイマームが、カフルナブル市では男性1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊がマアッラト・ハルマ村、スィフヤーン村、ヒーシュ村、バーブーリーン村、ジャルジャナーズ町、マウカ村、ダイル・シャルキー村、アーミリーヤ村、マアッル・シャマーリーン村、マアッルズィーター村、カフルサジュナ村、カフルナブル市、ハーッス村などを砲撃した。

ロシア軍もカフルナブル市、タッフ村、マアッラト・ヌウマーン市一帯、マアッラト・ハルマ村、ハーミディーヤ村、タマーニア町一帯、フワイン村一帯、ハーン・シャイフーン市東方一帯、を爆撃した。

同監視団によると、反体制武装集団はシリア軍との激しい戦闘の末、ハーン・シャイフーン市東のサルーミーヤ村、アブー・ウマル村を奪還し、シャンム・ハワー村一帯に侵攻した。

一方、SANA(8月27日付)によると、シリア軍がシャンム・ハワー村一帯でシャーム解放機構と交戦し、これを撃退した。

シリア軍はまた、イフスィム町、スフーフン村、カフル・ウワイド村、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、バスカラー村、カフルルーマー村、ファッティーラ村、ブサンクール村森林地帯、マアッラト・ヌウマーン市、ヒーシュ村、マアッラト・マーティル町、カフルナブル市、アブディーター村、カフルシャラーヤー村にある反体制武装集団の拠点を攻撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカッバーナ村一帯に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターで同地に「樽爆弾」を投下した。

ロシア軍も同地を爆撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(ラタキア県13件、アレッポ県11件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(イドリブ県4件、ハマー県3件、ラタキア県2件、アレッポ県1件)確認した。

AFP, August 27, 2019、ANHA, August 27, 2019、AP, August 27, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 27, 2019、Reuters, August 27, 2019、SANA, August 27, 2019、SOHR, August 27, 2019、UPI, August 27, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから398人、ヨルダンから899人の難民が帰国、避難民10人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月27日付)を公開し、8月26日に難民1,297人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは398人(うち女性129人、子供203人)、ヨルダンから帰国したのは899人(うち女性279人、子供458人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は372,726人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者118,100人(うち女性35,587人、子ども60,157人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者254,626人(うち女性76,421人、子ども129,847人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,634,214人(うち女性1,990,264人、子供3,383,449人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 602,006人(うち女性180,666人、子供306,926人)となった。

**

一方、国内避難民10人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは10人(うち女性1人、子供4人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した4人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,253人(うち女性10,921人、子供16,192人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,849人(うち女性393,480人、子供659,958人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 27, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県北部の住民は石油を密輸しようとしていたYPG主体のシリア民主軍のトレーラー多数を捕獲(2019年8月26日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月26日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の退去を求めている県北部のアズバ村、マイーズィーラ村で、住民が石油を積んだトレーラー多数を捕獲した。

捕獲されたトレーラーはシリア民主軍の車輌。

SANA(8月24日付)によると、両村では、シリア民主軍の市民に対する暴行、石油などの略奪・密売、北・東シリア自治局サーリヒーヤ税関局による住民や物資の往来制限に抗議し、退去を求めるデモが行われ、両村にいたる街道を封鎖、住民数十人が参加していた。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 24, 2019、August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が包囲するハマー県ムーリク市近郊のトルコ軍監視所近くにロシア軍部隊も展開(2019年8月26日)

ヒズブッラーに近いUnews(8月26日付)は、シリア軍が包囲するハマー県ムーリク市近くのトルコ軍監視所(第9監視所)の近くにロシア軍部隊が展開したと伝えた。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、Unews, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局支配下のタブカ市で爆発が発生し、子供1人が死亡(2019年8月26日)

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月26日付)やANHA(8月26日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるタブカ市内(パレスチナ通り教会交差点近く)で、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、子供1人が死亡、9人が負傷した。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃(2019年8月26日)

アレッポ県では、ANHA(8月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村を砲撃した

一方、トルコ占領下のアフリーン市アシュラフィーヤ地区で反体制武装集団どうしが交戦、トルコ軍憲兵隊が介入、最近になってシャーム戦線に参加していたヌールッディーン・ザンキー運動のメンバーの一団を拘束した。

このほか、アフリーン解放戦線は声明を出し、トルコ占領下のマーリア市に近いタッル・マーリド村で24日、トルコ軍の拠点を攻撃し、トルコ軍兵士3人を殺害、2人を負傷させたと発表した。

ANHA(8月26日付)が伝えた。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア軍の爆撃で住民14人が死亡、トルコの支援を受ける反体制派はロシア軍偵察機を撃墜したと発表(2019年8月26日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから117日目を迎えた8月26日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は110回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」24発を投下、ロシア軍も68回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は780発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より45人(民間人14人(うち女性1人、子供3人)、シリア軍兵士15人、反体制武装集団戦闘員17人)増えて3,900人となった。

うち、1,004人が民間人(女性177人、子供248人を含む)、1,337人がシリア軍兵士、1,559人が反体制武装集団戦闘員。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でイフスィム町、スフーフン村、カフル・ウワイド村、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、ブサクラー村、カフルルーマー村、ファッティーラ村、ブサンクール村森林地帯、マアッラト・ヌウマーン市、ヒーシュ村、マアッラト・マーティル町、カフルナブル市、アブディーター村、カフルシャラーヤー村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでカフルナブル市、マアッラト・ハルマ村、カンスフラ村一帯、バーラ村に「樽爆弾」を投下した。

この爆撃で、カフル・ウワイド村で市民3人、アブディーター村で子供2人を含む3人、カフルナブル市で1人が死亡した。

またシリア軍は地上部隊が県南部および南東部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もイフスィム町、マアッラト・ハルマ村、ファッティーラ村、シャイフ・ムスタファー村を爆撃した。

この爆撃で、ブサンクール村で女性1人と女児1人を含む市民4人、カフルサジュナ村で2人、マアッラト・ハルマ村で1人が死亡した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がサルマーニーヤ村一帯を爆撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月26日付)によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線が声明を出し、シャブシャブー山上空でロシア軍の偵察機を撃墜したと発表した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県北東部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。

一方、SANA(8月26日付)によると、ラタキア市タービヤート地区で爆弾が爆発した。

死傷者はなかった。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(アレッポ県11件、イドリブ県1件、ラタキア県12件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(イドリブ県6件、ラタキア県12件、ハマー県1件)確認した。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから418人、ヨルダンから1,108人の難民が帰国、避難民4人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月26日付)を公開し、8月25日に難民1,526人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは418人(うち女性125人、子供213人)、ヨルダンから帰国したのは1,108人(うち女性332人、子供565人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は371,429人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者117,702人(うち女性35,467人、子ども59,954人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者253,727人(うち女性76,151人、子ども129,389人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,634,214人(うち女性1,990,264人、子供3,383,449人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 600,709人(うち女性180,276人、子供306,265人)となった。

**

一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した4人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,243人(うち女性10,920人、子供16,188人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,839人(うち女性393,479人、子供659,954人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 26, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノン東部のシリア国境近くにあるPFLP-GCの拠点が無人航空機の攻撃を受ける(2019年8月26日)

NNA(8月26日付)は、26日の未明、ベカーア県中部で3回にわたり爆発が発生したと伝えた。

1度目の爆発は1:11、2度目は1:25、3度目は1:35に発生し、ベカーア県内のクーサーヤー村の住民によると、無人地帯で爆発音が複数回聞こえ、その後対空砲が発射されたという。

クーサーヤー村はシリア国境から約3キロの距離に位置し、パレスチナ解放人民戦線総司令部派(PFLP-GC)が拠点を置いている。

PFLP-GCのクーサーヤー村の幹部によると、爆発は無人航空機(ドローン)がPFLP-GCの拠点を3発の小型ミサイルで攻撃したことによるもので、PFLP-GCは対空砲で段幕を張り、応戦したという。

ドローンの所属は不明だが、イスラエル軍による攻撃だと思われる。

なお、この攻撃の数時間前、イスラエル軍と思われるドローン2機が レバノンの首都ベイルート南部のダーヒヤ地区に飛来、1機が爆発し、ヒズブッラーのメディア・センターに被害が出た。

AFP, August 26, 2019、ANHA, August 26, 2019、AP, August 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 26, 2019、NNA, August 26, 2019、Reuters, August 26, 2019、SANA, August 26, 2019、SOHR, August 26, 2019、UPI, August 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒズブッラーのナスルッラー書記長「今後もイスラエルのあらゆる敵対行為に対抗する」(2019年8月25日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、レバノン東部の無人地帯でのシャームの民のヌスラ戦線(シャーム解放機構)やダーイシュ(イスラーム国)の掃討完了から2年が経ったのを記念して、マナール・チャンネルを通じてテレビ演説を行い、そのなかで首都ベイルート郊外のダーヒヤ地区にイスラエル軍の無人航空機(ドローン)2機が侵入し、ヒズブッラーに撃破されたことに言及、今後もイスラエルのあらゆる敵対行為に対抗すると表明した。

ナスルッラー書記長は、ドローンの飛来に関して「非常に重大」な事件だったとしたうえで、「(1機目のドローンは)低空で旋回し、標的の画像を提供しようとしていたが、墜落し、機体は我々のもとにある。メディアに公開するつもりだ。またその後、爆発物を積載した自爆攻撃型の2機目のドローンが飛来したが、ダーヒヤ地区の某所で爆発した」ことを明らかにした。

そのうえで「イスラエルの攻撃に沈黙すべきでない…。主権を侵害しているだけでなく、爆破、自爆作戦、殺戮を行うこうしたドローンを…我々はこれからは撃墜する…。私は占領国イスラエルの軍に言おう。1日、2日、3日、4日と我々の報復を待つがよい。入植者どもに言おう。ベンジャミン・ネタニヤフは、あらゆるところから浴びせられる砲火のなかにお前達を追いやるだろう。砲かはイラク、シリア、レバノンから撃ち込まれる。お前達を奈落の底に導き、突き落とすだろう」と述べた。


一方、24日にイスラエル軍戦闘機がダマスカス郊外県アクラバー町一帯に対して行ったミサイル攻撃に関して、「イスラエルの爆撃はヒズブッラーの拠点を狙ったもので、イランのゴドス軍団の拠点ではない。ネタニヤフは自らを勇敢で大胆な国民的英雄に見せようとしているが、自国民を欺いている」と述べた。

また、「シリアで標的となった場所には、ヒズブッラーに所属するレバノンの若者しかいなかった。そのうちの2人が殺された。私は世界に次の約束を改めて思い起こさせたい。イスラエルがシリアで我が国同胞を一人でも殺害したら、我々はレバノンで報復する。それはシャブアー農場ではない」と付言した。

このほか、シリア情勢については「シリアは最終勝利に向かっている。イドリブ県、そしてユーフラテス川東部はシリアの国家に復帰するだろう」と述べた。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Qanat al-Manar, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍報道官:24日のダマスカス郊外県アクラバー町へのミサイル攻撃は、イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団によるドローンでの攻撃を防ぐために行われた(2019年8月25日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ(Avichay Adraee)報道官は、24日のイスラエル軍戦闘機によるダマスカス郊外県アクラバー町一帯へのミサイル攻撃に関して、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて、無人航空機(ドローン)開発発着センターを含むイラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団の拠点複数カ所を攻撃したと発表したうえで、攻撃の詳細を明らかにした。


アドライ報道官のツイートの概要は以下の通り:

**

イスラエル軍は先週、ゴドス軍団が武装した無人航空機(ドローン)を使用してイスラエル国内の複数の標的に対する破壊工作を実施しようとしているのを確認した。ドローンは自爆型、ないしは爆発物搭載型が使用されると見られた。

この破壊工作を行うために選ばれたのは、シーア派民兵のメンバーで、ゴドス軍団とガーセム・ソレイマーニー司令官がシリアに送り込んだ「テロ要員」が教練にあたった。

このテロ細胞の装備が先週、イランの要員とともにダマスカス国際空港に到着し、任務遂行に選ばれたメンバーらと首都ダマスカス南のアクラバー町(ダマスカス郊外県)にあるゴドス軍団の特別施設で合流した。

イラン人とシーア派民兵からなるこの破壊工作グループが先週木曜日(22日)、ゴラン高原に近いアルナ村(ダマスカス郊外県)で目撃された。彼らは作戦を遂行しようとしており、ドローン複数機を持っているしていることが確認された。だが、彼らの試みは妨害され、作戦は実行されずに終わった。

昨晩、このグループが数時間以内にシリア領内からイスラエル国内の標的に向かって作戦を再び実効するとの結論にいたり、彼らがいるアクラバー町の拠点を攻撃することが決定された。

**

また、アドライ(Avichay Adraee)報道官は先週木曜日(22日)に作戦を行おうとしていたとする画像を公開した。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県のサイイダ・ザイナブ廟で24日のイスラエル軍戦闘機によるミサイル攻撃で死亡したレバノン人2人の仮葬儀が行われる(2019年8月25日)

ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(8月25日付)などによると、24日のイスラエル軍戦闘機によるアクラバー町一帯へのミサイル攻撃で死亡したレバノン人2人の仮葬儀が、サイイダ・ザイナブ町にあるサイイダ・ザイナブ・モスク(廟)で行われた。

ヒズブッラーの発表によると、仮葬儀が行われたのは、ハサン・ユースフ・ザイナブ氏(ナバティーヤ県ナバティーヤ郡ヌマイリーヤ村出身)とヤースィル・アフマド・ダーヒル氏(詳細不明)の2人。

遺体はレバノンに移送され、本葬儀が行われたのちに、埋葬されるという。

https://www.facebook.com/damv011/videos/1329707680530488/?__xts__%5B0%5D=68.ARC52ev-npxo1hAzeXy-9WTPL4t02chyR02FuKm185KLxJLZZCHwvGgcrmATHU_3y3Ruk78HwFvuFltzMOV4U8yEnbcEgHm7drqh37k7bsEzQlbkVqAFJpcqxKPVST1LxbuvR4lFCnVYeYTnDzeFD7EaD0NxQvy36fs4Kj7E4X0L7BZ1734e2hzpdJ1RAMDRXhgWxRbMfQHoLwl8NV7bzbXcuhizv-sM5Ztt64As-yhI8AbCbcNICFDghuK2zdFQt-m_Z4xEoGhmqXgkAnjy-h1cf-RRPbd0ELWNz7slej-G7K_TgYdl5xtjxUjZrij59u7aTLiruTJqYnA7nTHnNwmnMSD2iuHhIU50pmxP&__tn__=-R

なお、シリア人権監視団によると、ミサイル攻撃では、この2人のほかに、イラン人1人、身元不明者2人が死亡したという。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣はトルコとの国境地帯にIDPsを収容するため、居住ユニット20万戸を新たに建設することを決定(2019年8月25日)

イドリブ県を中心とする反体制派支配地域の軍事・治安権限を掌握するシリアのアル=カーイダのシャーム解放機構に自治を委託されているシリア救国内閣は声明を出し、トルコとの国境地帯に国内避難民(IDPs)を収容するため、居住ユニット20万戸を新たに建設することを決定したと発表した。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラク領内でイラク人民動員隊の武器弾薬庫が所属不明の航空機の爆撃を受ける(2019年8月25日)

イラク人民動員隊の第45旅団は声明を出し、シリアとの国境に面するアンバール県カーイム市近郊にある同旅団の武器弾薬庫が所属不明の航空機の爆撃を受けたと発表した。

ANHA(8月25日付)などが伝えた。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受ける反体制派がシーラーワー町(アレッポ県)を砲撃(2019年8月25日)

アレッポ県では、ANHA(8月25日付)によると、トルコ軍偵察機がアフリーン郡シーラーワー町に飛来した直後、トルコ占領下のキーマール村から反体制武装集団が同地に対して砲撃が行われた。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル人ジャーナリストは24日のイスラエル軍戦闘機によるシリアへのミサイル攻撃の映像だとして2018年の映像を拡散。SANAは作戦が失敗したことの証左だと伝える(2019年8月25日)

レバノンのMBS(8月25日付)は、24日にイスラエル軍爆撃機がダマスカス郊外県アクラバー町一帯に対して行ったミサイル攻撃に関して、イスラエル人ジャーナリストのシモン・アランがツイッターのアカウント(https://twitter.com/simonarann/)に「シリアから今配信されたビデオ」として公開した映像が、昨年の爆撃の映像だと伝えた。

https://twitter.com/simonarann/status/1165371954498588674

 

2018年8月の映像

https://www.facebook.com/100004579598508/videos/1036890249806952/

SANA(8月25日付)は、こうしたフェイクは攻撃が失敗に終わったことの証左だと伝えた。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、MBS, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア軍はイドリブ県を爆撃し民間人8人が死亡、シリア軍と反体制派の戦闘で兵士・戦闘員59人死亡(2019年8月25日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから116日目を迎えた8月25日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は85回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」65発を投下、ロシア軍も50回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は900発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より67人(民間人8人(うち女性2人、子供1人)、シリア軍兵士28人、反体制武装集団戦闘員31人)増えて3,855人となった。

うち、991人が民間人(女性176人、子供245人を含む)、1,322人がシリア軍兵士、1,542人が反体制武装集団戦闘員。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でジャルジャナーズ町、カフルサジュナ村、タマーニア町、タフターヤー村、タッフ村、ダイル・シャルキー村、タッル・マンス村、マアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村、ヒーシュ村、ハルバ村、マアッラト・ヌウマーン市一帯、マアッルシューリーン村、スフーフン村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでジャルジャナーズ町、カフルサジュナ町、タマーニア町、タフターヤー村、タッフ村、ダイル・シャルキー村、タッル・マンス村、トゥラムラー村、スフーフン村、カフル・ウワイド村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県南部および南東部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もタフターヤー村、タッフ村、ダイル・シャルキー村、タッル・マンス村、フィキーア村、マアッラト・スィーン村、ハザーリーン村を爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月25日付)によると、タッル・マンス村に対するシリア軍の爆撃で、民間人5人が、マアッラト・ヌウマーン市近郊(ハーッス村)に対する爆撃で1人が死亡した。

一方、SANA(8月25日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市、タッフ村、タッル・マンス村、マアッルシューリーン村、ジャルジャナーズ町、ダイル・シャルキー村にあるシャーム解放機構の拠点を砲撃した。

**

ハマー県では、SANA(8月25日付)によると、反体制武装集団が県北部のラスィーフ村を砲撃し、女性1人が死亡、1人が負傷した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下するとともに、地上部隊が同地を砲撃した。

ロシア軍もカッバーナ村一帯を爆撃した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

**

ダルアー県では、HFL(8月25日付)によると、ムザイリーブ町でアフマド・アブドゥッラー・ナーブルスィー町議会議長が何者かの銃撃を受け、即死した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(アレッポ県12件、ラタキア県15件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を8件(ヒムス県3件、ハマー県3件、ラタキア県2件)確認した。

AFP, August 25, 2019、ANHA, August 25, 2019、AP, August 25, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2019、HFL, August 25, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 25, 2019、Reuters, August 25, 2019、SANA, August 25, 2019、SOHR, August 25, 2019、UPI, August 25, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから409人、ヨルダンから996人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年8月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月25日付)を公開し、8月24日に難民1,405人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは409人(うち女性123人、子供209人)、ヨルダンから帰国したのは996人(うち女性299人、子供508人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は369,903人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者117,284人(うち女性35,342人、子ども59,741人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者252,619人(うち女性75,819人、子ども128,824人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,634,214人(うち女性1,990,264人、子供3,383,449人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 599,183人(うち女性179,819人、子供305,487人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 25, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのアカル国防大臣は米国とトルコ軍がシリア北東部の「安全地帯」で発の航空偵察を実施したと発表(2019年8月24日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は、トルコ軍と米軍がシリア北東部の「安全地帯」で発の航空偵察を実施したと発表した。

アカル国防大臣は「トルコ軍ヘリコプターと米軍による発の合同偵察が本日、シリア北部の安全地帯開始された…。活動は全力で行われており、第一段階にかかる措置の実施が現場で開始された…。トルコ軍はテロリストの拠点や人事の破壊を開始した」と述べた。

これに関して、アレッポ・メディア・センター(8月24日付)はフェイスブックを通じて、偵察活動をするトルコ軍ヘリコプターの映像を公開した。

https://www.facebook.com/AleppoAMC/videos/347583856149020/

TRT(8月24日付)が伝えた。

AFP, August 24, 2019、ANHA, August 24, 2019、AP, August 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2019、Reuters, August 24, 2019、SANA, August 24, 2019、SOHR, August 24, 2019、TRT, August 24, 2019、UPI, August 24, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「必勝」作戦司令室とシリア救国内閣がイドリブ県南部およびハマー県北部での戦況や人道状況への対応について協議(2019年8月24日)

シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構、トルコの支援を受ける国民解放戦線、「穏健な反体制派」と目されてきたイッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室は、シリア救国内閣と会合を開きイドリブ県南部およびハマー県北部での戦況や人道状況への対応について協議した。

シリア救国内閣は、イドリブ県を中心とする反体制派支配地域の軍事・治安権限を掌握するシャーム解放機構に同地の自治を委託されている組織。

会合には、シリア救国内閣のファウワーズ・ヒラール首班および同内閣関係者、「必勝」作戦司令室代表が出席した。

シャーム解放機構に近いイバー・ネットが伝えた(8月24日付)。

AFP, August 24, 2019、ANHA, August 24, 2019、AP, August 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2019、Reuters, August 24, 2019、SANA, August 24, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, August 24, 2019、SOHR, August 24, 2019、UPI, August 24, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍はシリア政府に対話を受け入れ、北・東シリア自治局による自治とシリア民主軍の特性を承認するよう求める(2019年8月24日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、ハサカ県ハサカ市にはる総司令部で年次会合を開催し、シリア政府に対話を受け入れ、北・東シリア自治局による自治とシリア民主軍の特性を承認するよう求める声明を出した。

声明では、シリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)を軍事的に敗北に追い込んだものの、依然として治安と安定を脅かし得るとしたうえで、ダーイシュに対する戦いを最優先事項とすると表明した。

また、トルコによるアフリーン郡占領を厳しく非難するとともに、北・東シリア自治区への新たな侵攻を画策しており、そのことが米主導の有志連合とともに行ってきたダーイシュに対する「テロとの戦い」に悪影響を与えると警鐘を鳴らした。

そのうえで、シリア政府に対して改めて、北・東シリア地域での共存に向けて、シリア人どうしの対話を受け入れ、北・東シリア自治局の自治、シリア民主軍の特性、クルド人、アッシリア教徒の権利を承認することを呼びかけた。

**

アレッポ県では、アフリーン解放軍団がトルコ占領下のアアザーズ市近郊のカフルハーシル村、マーリア市近郊で22、23日、シャーム戦線の拠点や車輌を攻撃し、戦闘員6人を殺害したと発表した。

ANHA(8月24日付)と伝えた。

AFP, August 24, 2019、ANHA, August 24, 2019、AP, August 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2019、Reuters, August 24, 2019、SANA, August 24, 2019、SOHR, August 24, 2019、UPI, August 24, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ市内のモスク前で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、民間人1人が死亡、6人が負傷(2019年8月24日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月24日付)やANHA(8月24日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ市のクスール地区にあるラウダ・モスク前で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、民間人1人が死亡、6人が負傷した。

 

AFP, August 24, 2019、ANHA, August 24, 2019、AP, August 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2019、Reuters, August 24, 2019、SANA, August 24, 2019、SOHR, August 24, 2019、UPI, August 24, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市近郊で足止めを食っているトルコ軍の車列をトルコ軍・政府高官が訪問(2019年8月24日)

トルコの支援を受ける国民解放戦線を主導するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の広報サイトであるムハッラル・ネット(8月24日付)は、シリア軍による19日の爆撃でイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市近郊のマアッル・ハッタート村に足止めを食っているトルコ軍の車列を、トルコ軍・政府高官が訪問したでと伝え、その写真を伝えた。

https://www.facebook.com/almohrarmedia3/photos/rpp.841015842958235/873104679749351/?type=3&theater

AFP, August 24, 2019、ANHA, August 24, 2019、AP, August 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2019、Reuters, August 24, 2019、SANA, August 24, 2019、SOHR, August 24, 2019、UPI, August 24, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でYPG主体のシリア民主軍の退去を求めるデモ(2019年8月24日)

ダイル・ザウル県では、SANA(8月24日付)によると、県北部のアズバ村、マイーズィーラ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の市民に対する暴行、石油などの略奪・密売、北・東シリア自治局サーリヒーヤ税関局による住民や物資の往来制限に抗議し、退去を求めるデモが行われ、両村にいたる街道を封鎖、住民数十人が参加した。

**

ハサカ県では、SANA(8月24日付)がカーミシュリー市の複数の住民の話として伝えたところによると、貨物車輌など約200台からなる米軍の車列が、北・東シリア自治局とシリア政府が共同支配するカーミシュリー市に入った。

車列は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に供与するための武器弾薬を積んで、ティグリス川のスィーマルカー国境通行所を通じてイラクからシリアに進入したものだという。

AFP, August 24, 2019、ANHA, August 24, 2019、AP, August 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2019、Reuters, August 24, 2019、SANA, August 24, 2019、SOHR, August 24, 2019、UPI, August 24, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍戦闘機が首都ダマスカス近郊の親政権外国民兵の拠点をミサイル攻撃(2019年8月24日)

シリア軍筋は、ダマスカス県一帯が24日午後11時半にイスラエル軍のミサイル攻撃を受けたとしたうえで、防空部隊が標的に到達する前にミサイルのほとんどを撃破したと発表した。

SANA(8月24日付)が伝えた。

シリア人権監視団によると、ミサイル攻撃はイスラエル軍戦闘機によるもので、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町からダマスカス国際空港にいたる地域に展開する親政権外国人民兵の拠点複数カ所に対して行われ、ミサイル多数が着弾した。

シリア軍防空部隊も迎撃を行い、ミサイル多数を撃破したという。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月24日付)によると、イスラエル軍の爆撃はダマスカス県マッザ区にも及んだという。

**

また、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機はゴラン高原上空からミサイルを発射し、アクラバー町近郊を攻撃、レバノンのヒズブッラーのメンバー2人、イラン人1人、身元不明者2人が死亡したという。

AFP, August 24, 2019、ANHA, August 24, 2019、AP, August 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2019、Reuters, August 24, 2019、SANA, August 24, 2019、SOHR, August 24, 2019、August 25, 2019、UPI, August 24, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア・シリア軍はイドリブ県への爆撃を続け、シリア軍は白リン弾を使用するも市民に死傷者なし(2019年8月24日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから115日目を迎えた8月24日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃回数は94回を記録、ヘリコプターが「樽爆弾」70発を投下、ロシア軍も45回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は1,100発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より25人(民間人0人(うち女性0人、子供0人)、シリア軍兵士13人、反体制武装集団戦闘員12人)増えて3,788人となった。

うち、983人が民間人(女性174人、子供244人を含む)、1,294人がシリア軍兵士、1,511人が反体制武装集団戦闘員。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でイドリブ市一帯、タマーニア町およびその一帯、タッフ村、ジャルジャナーズ町、マウザラ村、カフル・ウワイド村、マアッラト・ハルマ村、マアッラト・ヌウマーン市一帯、カフルサジュナ村に対して爆撃を実施するとともに、ヘリコプターでタマーニア町、ヒーシュ村、カフルサジュナ村、シャイフ・ダーミス村、シャイフ・ムスタファー村、タッフ村、ダイル・シャルキー村に「樽爆弾」を投下した。

またシリア軍は地上部隊が県南部および南東部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もタマーニア町、カフルサジュナ村、タッフ村、ハルバ村、カフルナブル市、ハーミディーヤ村、バーブーリーン村を爆撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(8月24日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍はビダーマー町に対する爆撃で白リン弾を使用したが、死傷者はなかった。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が戦闘機でカフル・ハラブ村に対して爆撃を実施するとともに、地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯に「樽爆弾」を投下するとともに、地上部隊が同地を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(アレッポ県12件、ラタキア県11件、ハマー県4件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を5件(アレッポ県3件、イドリブ県2件)確認した。

AFP, August 24, 2019、ANHA, August 24, 2019、AP, August 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 24, 2019、Reuters, August 24, 2019、SANA, August 24, 2019、SOHR, August 24, 2019、UPI, August 24, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから449人、ヨルダンから949人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月24日付)を公開し、8月23日に難民1,398人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは449人(うち女性135人、子供229人)、ヨルダンから帰国したのは949人(うち女性285人、子供484人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は368,498人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者116,875人(うち女性35,291人、子ども59,532人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者251,623人(うち女性75,520人、子ども128,316人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,634,214人(うち女性1,990,264人、子供3,383,449人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 597,778人(うち女性179,397人、子供304,770人)となった。

**

一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は35,239人(うち女性10,920人、子供16,188人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,835人(うち女性393,479人、子供659,954人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 24, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.