トルコは占領下のハサカ県タッル・アブヤド市近郊の遺丘多数を破壊・盗掘(2020年9月28日)

SANA(9月28日付)は、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域を占領下に置くトルコ軍が、県北部のバリーフ渓谷にある遺丘多数を破壊し、遺跡や石碑などを盗み出していると伝えた。

文化省古物博物館総局のマフムード・ハンムード総局長がSANAの取材に対して明らかにしたところによると、破壊と盗掘が行われているのは、ハマーム・トゥルクマーン村、スハイラーン丘、アスワド丘、ジャトル丘などの遺丘。

これらの遺丘は9月に入って破壊されたという。

AFP, September 28, 2020、ANHA, September 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2020、Reuters, September 28, 2020、SANA, September 28, 2020、SOHR, September 28, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア当事者和解調整センターはシャーム解放機構がイドリブ県でシリア軍による化学兵器攻撃を偽装する準備を行っていると発表(2020年9月28日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのアレクサンドル・グリンキェヴィチ(Alexander Grynkiewicz)副センター長(海軍少将)は声明を出し、シャーム解放機構がイドリブ県南部でシリア軍による化学兵器攻撃を偽装する準備を行っているとの情報を得たと発表した。

AFP, September 28, 2020、ANHA, September 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2020、Reuters, September 28, 2020、SANA, September 28, 2020、SOHR, September 28, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局支配下のラッカ県、ダイル・ザウル県、ハサカ県でシリア民主軍兵士殺害相次ぐ(2020年9月28日)

ラッカ県では、SANA(9月28日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるアイン・イーサー村近郊とタッル・サマン村近郊で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の武装した車輌に仕掛けられていた爆弾が相次いで爆発し、兵士2人が死亡した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(9月28日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村でシリア民主軍の車が正体不明の武装集団の襲撃を受け、兵士2人が死亡した。

また、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるハワーイジュ村でシリア民主軍の車輌が道路に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、兵士1人が負傷した。

一方、シリア政府の支配下にあるアシャーラ市では、軍事治安局と国防隊が撃ち合いとなり、女性1人が巻き添えとなり死亡、住民2人が負傷した。

**

ハサカ県では、SANA(9月28日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるハサカ市南部郊外のハラーフィー街道でシリア民主軍の車が正体不明の武装集団の襲撃を受け、兵士2人が死亡した。

一方、ANHA(9月28日付)によると、ハサカ市内で何者かが手榴弾を投げつけ、2人が負傷した。

このほか、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、パン屋を営むイラク人難民が何者かによって撃たれて死亡した。

AFP, September 28, 2020、ANHA, September 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2020、Reuters, September 28, 2020、SANA, September 28, 2020、SOHR, September 28, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で30人、北・東シリア自治局支配地域で48人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で43人(2020年9月28日)

保健省は政府支配地域で新たに30人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者12人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、9月28日現在の同地での感染者数は計4,072人、うち死亡したのは194人、回復したのは1,074人となった。

SANA(9月28日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに48人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者5人が完治し、1人が死亡したと発表した。

これにより、9月28日現在の同地での感染者数は計1,446人、うち死亡したのは62人、回復したのは402人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市14人、カーミシュリー市3人、マアバダ(カルキールキー)町4人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、アームーダー市2人、ダルバースィーヤ市1人、タッル・タムル町1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市10人、マンビジュ市1人、ラッカ県のラッカ市8人、タブカ市1人。

ANHA(9月28日付)が伝えた。

**

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月28日に新たに43人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、28人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計906人、うち回復したのは462人、死亡したのは6人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1397876123750608/

**

一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者43人が確認されたと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計906人、うち死亡したのは10人(シリア人権監視団の発表によると9人)、完治したのは462人となった。

AFP, September 28, 2020、ACU, September 28, 2020、ANHA, September 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2020、Reuters, September 28, 2020、SANA, September 28, 2020、SOHR, September 28, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県での「決戦」作戦司令室によるミサイル攻撃でシリア軍兵士1人死亡(2020年9月28日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから205日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるカフルナブル市を熱誘導式ミサイルで攻撃、兵士1人を殺害、4人を負傷させた。

一方、ジスル・シュグール市近郊のズアイニーヤ村で前日に続いて、第1沿岸師団のメンバーが正体不明の武装集団の襲撃を受けて、1人が負傷した。

このほか、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、治安当局がカナーキル村で女性3人を新たに拘束した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 28, 2020、ANHA, September 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 28, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 28, 2020、Reuters, September 28, 2020、SANA, September 28, 2020、SOHR, September 28, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民456人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は605,702人に(2020年9月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月28日付)を公開し、9月27日に難民456人(うち女性137人、子供233人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民456人(うち女性137人、子供233人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は605,702人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者210,454人(うち女性63,279人、子ども107,059人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,023人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は834,982人(うち女性250,555人、子供425,550人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 28, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アルメニアとの緊張状態が続くアゼルバイジャンにトルコが派遣したシリア人傭兵(国民軍)を撮影したとされるビデオ映像がSNSで公開・拡散(2020年9月27日)

SNSでは、アルメニアとの緊張状態が続くアゼルバイジャンにトルコが派遣したシリア人傭兵(国民軍)を撮影したとされるビデオ映像が公開され、拡散された。

拡散された映像は二つ。

最初の映像には、シリア人戦闘員数百人を乗せた四輪駆動車数十台がアゼルバイジャン国内の基地を出発し、アルメニアとの国境地帯に向かっている様子が写されて、車列に声援を送る人々によるアゼリー語を聞き取ることができる。

https://twitter.com/TurkeyAffairs/status/1310203005162094592

2本目の映像には、負傷したシリア人戦闘員と思われる男性が「若者よ、君たち、そして君たちよ、アゼルバイジャンを見てみろ。若者よ、君たち、君たちよ、戦闘地域を離れるな。我々の喉元に目的があり、我々の喉元に拘束されている女たちがいる」と訴えて、アゼルバイジャンに来ないよう警告しているというもの。

しかし、タアッキド(9月27日付)によると、この映像は、アゼルバイジャンではなく、シリア国内で撮影されたもの。

https://www.youtube.com/watch?v=4lSbVVwS3g4

映像の男性は、アスアド・アブドゥルハミード・イブラーヒーム(通称アブー・マスアブ・シャンナーン)という名前で、トルコの支援を受ける国民解放戦線に所属するシャームの鷹旅団のメンバーで、イドリブ県ザーウィヤ山地方での最近の戦闘で負傷し、アゼルバイジャンには行っていないという。

イブラーヒーム氏は、イドリブ市のハヤート病院で治療を受け、現在はイドリブ県ラアス・ヒスン村近郊におり、タアッキドは現地で撮影した写真を掲載した。


AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020、Ta’akkid, September 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

財務省は政府に近いビジネスマンのサーイブ・ナッハース氏と息子の資産を凍結(2020年9月27日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月27日付)は、財務省が政府に近いビジネスマンのサーイブ・ナッハース氏と息子のムハンマド・ナッハース氏の動産および不動産を差し押さえたと伝えた。

400万米ドル相当の商品を輸入していたにもかかわらず、200万米ドル分の商品の関税しか支払われていなかったことが理由だとされ、サーイブ・ナッハース氏が経営するタルトゥース県マシュター・フルウ町にあるアムリート・リゾート、ダマスカス郊外県キスワ市に最近建設されたハディーサ自動車社、ナッハース・トラベルなどの旅行・運輸関連会社、各種不動産などが差し押さえられたという。

なお、これに先だって、財務省は25日、同じく政府に近いハーニー・アッズーズ氏の動産、不動産を差し押さえている。

AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコが占領下のシリア北部で募集したシリア人傭兵(国民軍戦闘員)の第1陣がアゼルバイジャンに到着(2020年9月27日)

シリア人権監視団は、トルコが占領下のシリア北部で募集したシリア人傭兵(国民軍戦闘員)の第1陣が、アルメニアとの緊張状態が続く、アゼルバイジャンに到着したことを確認したと発表した。

同監視団によると、第1陣は数日前に、アレッポ県アフリーン郡を出発、トルコを経由して、空路でアゼルバイジャン入りしたという。

また、第2陣も近々にアゼルバイジャンに到着予定だという。

AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がラッカ県ラサーファ砂漠でダーイシュを爆撃(2020年9月27日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ハマー県、アレッポ県との県境に近いラサーファ砂漠で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続けるなか、ロシア軍戦闘機複数機が、同地のダーイシュに対して爆撃を実施した。

AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のハサカ県タッル・カートゥーフ村で住民が国民軍による逮捕・犯罪行為に抗議(2020年9月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団やSANA(9月27日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市南のタッル・カートゥーフ村で、国民軍に所属するスルターン・スライマーン・シャー旅団が民家に押し入り、住民6人を拘束した。

同様の事件は24日にも発生していた。

これに対して、住民が街頭で抗議デモを行い、国民軍による相次ぐ住民拘束や犯罪行為に異議を唱えた。

**

ラッカ県では、ANHA(9月27日付)によると、トルコ軍憲兵隊が占領下のタッル・アブヤド市近郊にあるナッス・タッル村からトルコ領内に不法入国しようとした男性1人を射殺した。

AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県タルワーズィーヤ村で男性2人が射殺(2020年9月27日)

ラッカ県では、SANA(9月27日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタルワーズィーヤ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が民家に押し入り、男性2人を射殺した。

しかし、シリア人権監視団によると、住民はシリア軍による犯行だと疑い、村内に設置されているシリア軍とロシア軍の合同拠点を襲撃した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村でシリア民主軍傘下の「自衛部隊」の検問所近くで爆弾が爆発した。

一方、スーサ町では、午後6時から午前6時までのオートバイの通行禁止令が9月28日に発動されるのに先立って、シリア民主軍が同町でオートバイ数十台を押収した。

AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルス感染症対策として閉鎖されていたナスィーブ国境通行所が再開され、ヨルダンに貨物トラックが入国(2020年9月27日)

ダルアー県では、新型コロナウイルス感染症対策として閉鎖されていたナスィーブ国境通行所(ヨルダン側はジャービル国境通行所)が再開され、ムヒーブ・リファーイー県運輸局長によると、野菜や果物を摘んだ貨物トラック65輌がヨルダン領内に入った。

SANA(9月27日付)が伝えた。

AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で34人、北・東シリア自治局支配地域で39人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で38人(2020年9月27日)

保健省は政府支配地域で新たに34人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者14人が完治し、4人が死亡したと発表した。

これにより、9月27日現在の同地での感染者数は計4,072人、うち死亡したのは192人、回復したのは1,062人となった。

SANA(9月27日付)が伝えた。

**

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに39人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者7人が完治し、2人が死亡したと発表した。

これにより、9月27日現在の同地での感染者数は計1,398人、うち死亡したのは61人、回復したのは397人となった。

新規感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市17人、カーミシュリー市9人、マアバダ(カルキールキー)町4人、マーリキーヤ(ダイリーク)市3人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市2人、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村2人、ルマイラーン町1人、タッル・タムル町1人。

ANHA(9月27日付)が伝えた。

**

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月27日に新たに38人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、26人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計863人、うち回復したのは434人、死亡したのは6人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1397031410501746/

**

シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者38人が確認されたと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計863人、うち死亡したのは10人(シリア人権監視団の発表によると9人)、完治したのは434人となった。

AFP, September 27, 2020、ACU, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県のシリア政府支配地で反体制派のドローンの爆撃によると思われる爆発が複数回発生(2020年9月27日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから204日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるカフルバッティーフ村のシリア軍拠点複数カ所で、反体制派の無人航空機(ドローン)の爆撃によると見られる爆発が複数回にわたって発生した。

また「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市、ハザーリーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるアーフィス村、ムジャイリズ村、ザーウィヤ山地方のバーラ村、フライフィル村、カンスフラ村、スフーフン村、ファッティーラ村を砲撃した。

一方、M4高速道路沿線のジスル・シュグール市西のズアイニーヤ村近くで、ラタキア県北東部で活動を続ける第1沿岸師団の車列が正体不明の武装集団の襲撃を受け、司令官1人と護衛複数人が死亡した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、タッル・ワースィト村、マンスーラ村、ダクマーク村、アンカーウィー村を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯、トルコマン山地方一帯を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市シヤーフで地区で、シリア政府との和解に応じ、第4軍団に従軍していた元反体制武装集団メンバー1人が何者かに撃たれて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民412人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は605,246人に(2020年9月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月27日付)を公開し、9月26日に難民412人(うち女性124人、子供210人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民412人(うち女性124人、子供210人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は605,246人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者209,998人(うち女性63,142人、子ども106,826人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,023人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は834,526人(うち女性250,418人、子供425,317人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 27, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構はイドリブ県サルキーン市でダーイシュのイラク人司令官を殺害(2020年9月26日)

シャーム解放機構の「総合治安」は、ダーイシュ(イスラーム国)のイラク人司令官ユースフ・ナウマーン氏(アブー・ハーリス)を殺害したと発表した。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の治安部隊がこの司令官を殺害したのはサルキーン市。

合わせて、護衛1人を殺害したという。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアの支援を受けるパレスチナ人民兵組織のクドス旅団から数十人が離反し、イラン・イスラーム革命防衛隊に参加(2020年9月26日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月26日付)は、ロシア軍の支援を受けて、シリア政府支配下のダイル・ザウル県ユーフラテス川西岸一帯で活動を続けるパレスチナ人民兵組織のクドス旅団のメンバー数十人が9月25日から26日にかけて離反し、イラン・イスラーム革命防衛隊に入隊したと伝えた。

複数の地元筋によると、離反したのは、クドス旅団に所属するアリー・ガザールなる司令官ら。

クドス旅団によるダーイシュ(イスラーム国)との戦闘命令を拒否して離反したという。

なお、これに先立ち、数日前には、イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受ける第47中隊の兵士6人が離反し、ロシア軍の支援を受けてブーカマール市近郊で活動する民兵に参加していた。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍部隊がハサカ県マーリキーヤ市、マアバダ町一帯をパトロール、ヘリコプターがこれを護衛(2020年9月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍装甲車複数輌からなる部隊が、米軍ヘリコプターの護衛を受けて、マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊の上サルマサーフ村一帯、マアバダ(カルキールキー)町近郊のアールヤーン村でパトロールを実施した。

米軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市グワイラーン地区でもパトロールを実施した。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人傭兵1,400人がトルコとの契約期間を終えてリビアから帰国(2020年9月26日)

シリア人権監視団は、リビアでの戦闘に参加していたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)約1,400人が契約期間を終え、トルコ占領下のアレッポ県北部に新たに帰還したと発表した。

これにより、トルコがリビアに派遣した国民軍戦闘員の数は18,000人(うち子供350人)、契約が終了し、帰国した戦闘員の数は8,500人となった。

なお、リビアに派遣されたジハード主義者の数は10,000人(うちチュニジア人は2,500人)だという。

リビアでの戦闘で死亡したシリア人戦闘員は481人(うち子供34人)とされる。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンのアディーブ首相は政治家からのコンセンサスを得られなかったとして組閣を辞退(2020年9月26日)

レバノンのムスタファー・アディーブ首相は、バアブダー市にある大統領宮殿でミシェル・アウン大統領と会談し、組閣を辞退すると伝え、大統領はこれを受理した。

駐ドイツ大使を務めていたアディーブ氏は8月31日、アウン大統領の首班指名を受け、組閣に向けた調整を行っていた。

アディーブ氏は会談後の記者会見で「最終段階まで努力を続け、挙国一致をめざしたが、コンセンサスがもはや成立しないことが分かった。組閣の任務を継続することを辞退する。私の後任がこの困難な状況下で完全なるコンセンサスの実現を任されることを願う」と述べた。

アディーブ氏はまた「レバノン国民に謝罪したい…。改革チームを希求する国民の意思を実現できなかったことを…。技量と誠実さに基づいた専門家からなる内閣を発足していれば、(エマニュエル・)マクロン仏大統領はレバノンを支援するために国際社会を動員できていただろう」と付言した。

アディーブ氏は、8月4日のベイルート港での大規模爆発事件によって悪化が加速した経済・財政危機に対処するため、テクノクラートからなる内閣の発足をめざしていた。

だが、ヒズブッラーとアマル運動は、米国による親ヒズブッラー政治家・閣僚への制裁発動を受けて、財務大臣のポストを維持しようとして、組閣が難航していた。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県とハサカ県でシリア民主軍への襲撃続く(2020年9月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人が、オートバイに乗った武装集団の襲撃を受け、死亡した。

**

ハサカ県では、SANA(9月26日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市近郊で、シリア民主軍の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士2人が死亡した。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

チュニジアでシリアとの国交再開と封鎖解除を要求する抗議集会が行われ数百人参加(2020年9月26日)

チュニジアでは、首都チュニス中心街のハビーブ・ブールギーバ通りで、「チュニジア人はシリアとの国交再開と封鎖解除を要求する」と銘打った抗議集会が開かれ、チュニジア人数百人が参加した。

抗議集会を主催したのは、チュニジア・アラブ抵抗支援・関係正常化シオニズム反対国民機構。

チュニジア労働総同盟、チュニジア・アラブ文化芸術会合機構、チュニジア女性国民連合、シリア学生国民連合のチュニジア支部などが協力した。

SANA(9月26日付)などが伝えた。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市で爆発が発生し、住民7人死亡(2020年9月26日)

ハサカ県では、ANHA(9月26日付)やSANA(9月26日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市の南の入り口で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民7人が死亡、11人が負傷した。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市で、シリア民主軍と米軍に対する抗議するデモ(2020年9月26日)

ハサカ県では、SANA(9月26日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市で、住民に対する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と米軍の犯罪行為に抗議するデモが行われた。

デモには、カシュカシュ・ジュブール村、ジャラール村の住民が参加した。

シリア人権監視団も、シリア民主軍が拘束した逮捕者の釈放、生活状況の改善、雇用機会の創出などを要求、道路を封鎖して抗議の意思を示したと発表した。


AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で37人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で54人(2020年9月26日)

保健省は政府支配地域で新たに37人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者20人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、9月26日現在の同地での感染者数は計4,038人、うち死亡したのは188人、回復したのは1,048人となった。

SANA(9月26日付)が伝えた。

**

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で9月26日に新たに54人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、39人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計825人、うち回復したのは408人、死亡したのは6人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1396127360592151/

**

一方、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」とトルコ占領下のアレッポ県北部で、新型コロナウイルス感染者54人が確認されたと発表した。

これにより、6月9日以降、「解放区」と占領地で確認された感染者数は計825人、うち死亡したのは10人(シリア人権監視団の発表によると9人)、完治したのは408人となった。

AFP, September 26, 2020、ACU, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍と「決戦」作戦司令室がイドリブ県とハマー県で砲撃戦(2020年9月26日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから203日目を迎えた。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のイフスィム町、バーラ村、ファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるハザーリーン村、カフルナブル市、ミラージャ村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のバイト・ハサヌー村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, September 26, 2020、ANHA, September 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 26, 2020、Reuters, September 26, 2020、SANA, September 26, 2020、SOHR, September 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民378人と国内避難民(IDPs)7人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は604,834人、2019年以降帰還したIDPsは66,408人に(2020年9月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月26日付)を公開し、9月25日に難民378人(うち女性113人、子供193人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民378人(うち女性113人、子供193人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は604,834人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者209,586人(うち女性63,018人、子ども106,616人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,711,023人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は834,114人(うち女性250,294人、子供425,107人)となった。

**

一方、国内避難民7人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは7人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は7人(うち女性1人、子供2人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は66,408人(うち女性23,142人、子供27,330人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,998人(うち女性405,701人、子供671,096人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 26, 2020をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国はシリア国内のシリア人を対象とした7億2000万ドル以上の人道支援を約束(2020年9月25日)

マイク・ポンペオ米国務長官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/SecPompeo/)を通じて、シリアへの資金援助を約束した。

ツイッターでの書き込みは以下の通り:

アサド体制、ロシア、そしてイランの残忍な軍事行動によってもたらされた危機に対処するために、米国はシリアで続いている紛争の影響を受けている市民を支援するための7億2000万ドル以上の人道支援を行うと発表する。

https://twitter.com/SecPompeo/status/1309202814208532483

これに関して、スティーブン・ビーガン国務副長官は、シリア国内のシリア人に対して行われると補則した。

AFP, September 25, 2020、ANHA, September 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2020、Reuters, September 25, 2020、SANA, September 25, 2020、SOHR, September 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県でシリア軍とシリア民主軍がユーフラテス川を挟んで砲撃戦(2020年9月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸のダフラ村にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下の「自衛部隊」の拠点の近くに、迫撃砲弾複数発が着弾した。

砲弾は、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から発射されたもの。

これに対して、シリア民主軍が応戦、迫撃砲が発射された地点に対して砲撃を行った。

AFP, September 25, 2020、ANHA, September 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2020、Reuters, September 25, 2020、SANA, September 25, 2020、SOHR, September 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.