シリア人権監視団:7月3日にシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県とトルコを繋ぐバーブ・ハワー国境通行所が再開されて以降、トルコ当局はシリア難民350人を強制送還(2024年7月8日)

シリア人権監視団は、7月3日にシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県とトルコを繋ぐバーブ・ハワー国境通行所が再開されて以降、トルコ当局はシリア難民350人を強制送還したと発表した。

また、同監視団によると、トルコ国内での人種差別的な暴力を逃れようと、シリア難民数十人が連日、バーブ・ハワー国境通行所からバスでシリアに帰国するために待機しているという。

なお、同監視団によると、2024年に入って、トルコからバーブ・ハワー国境通行所を通じて強制送還されたシリア難民は994人に達する。

月別の内訳は以下の通り。

1月:117人
2月:300人
3月50人
4月:177人
5月:350人

AFP, July 8, 2024、ANHA, July 8, 2024、‘Inab Baladi, July 8, 2024、Reuters, July 8, 2024、SANA, July 8, 2024、SOHR, July 8, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ビシュリー山の砂漠地帯でダーイシュが国防隊の陣地複数ヵ所を攻撃し、2人を殺害、1人を負傷(2024年7月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ビシュリー山の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)が国防隊の陣地複数ヵ所を攻撃し、2人を殺害、1人を負傷させた。

AFP, July 8, 2024、ANHA, July 8, 2024、‘Inab Baladi, July 8, 2024、Reuters, July 8, 2024、SANA, July 8, 2024、SOHR, July 8, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県サーン村一帯を自爆型無人航空機3機で、マアーッラト・ナアサーン村近郊を自爆型無人航空機1機で攻撃(2024年7月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるサーン村一帯を自爆型無人航空機3機で、マアーッラト・ナアサーン村近郊を自爆型無人航空機1機で攻撃した。

シリア軍はまた、ムサイビーン村を砲撃し、女性1人と男性2人が負傷した。

このほかにも、クマイナース村、ルワイハ村、マストゥーマ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構とともに「決戦」作戦司令室を主導する国民解放戦線(シリア国民軍)に所属するナスル軍がガーブ平原のアムキーヤ村一帯を砲撃した。

AFP, July 8, 2024、ANHA, July 8, 2024、‘Inab Baladi, July 8, 2024、Reuters, July 8, 2024、SANA, July 8, 2024、SOHR, July 8, 2024などをもとに作成。

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トルコ当局は閉鎖していた「ユーフラテスの盾」地域とトルコを繋ぐラーイー村の国境通行所、ジャラーブルス国境通行所、「平和の泉」地域とトルコを繋ぐタッル・アブヤド国境通行所を再開、インターネット通信も再開(2024年7月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ当局は、トルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモへの対抗措置として7月1日に閉鎖していた「ユーフラテスの盾」地域とトルコを繋ぐラーイー村の国境通行所、ジャラーブルス国境通行所、「平和の泉」地域とトルコを繋ぐタッル・アブヤド国境通行所を再開した。

また、アレッポ県北部のトルコ占領地各所で遮断されていたインターネット通信も再開された。

一方、「オリーブの枝」地域の中心都市のアフリーン市中心部の「ナウルーズ広場」では、シリア難民に対するトルコでの人種差別的な暴力、シリア政府とトルコの接近に抗議する座り込みデモが続けられた。

デモは6人連続で行われている。

AFP, July 8, 2024、ANHA, July 8, 2024、‘Inab Baladi, July 8, 2024、Reuters, July 8, 2024、SANA, July 8, 2024、SOHR, July 8, 2024などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など38輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、米軍基地に向かう(2024年7月8日)

ハサカ県、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など38輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、カスラク村、タッル・バイダル村の米軍基地に向かった。

車列は、燃料、発電機、対空ミサイルなどを搬入したという。

AFP, July 8, 2024、ANHA, July 8, 2024、‘Inab Baladi, July 8, 2024、Reuters, July 8, 2024、SANA, July 8, 2024、SOHR, July 8, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のタフタナーズ市、カフルタハーリーム町、サルキーン市、アビーン・サムアーン村、アルマナーズ市、アティマ村で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモ(2024年7月8日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるタフタナーズ市、カフルタハーリーム町、サルキーン市、アビーン・サムアーン村、アルマナーズ市、アティマ村で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモを行った。






AFP, July 8, 2024、ANHA, July 8, 2024、‘Inab Baladi, July 8, 2024、Reuters, July 8, 2024、SANA, July 8, 2024、SOHR, July 8, 2024などをもとに作成。

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ダルアー県ジャースィム市で地元武装集団どうしが交戦し、住民1人が巻き添えとなり死亡、1人が負傷(2024年7月8日)

スワイダー県では、スワイダー24(7月8日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で、フサーム・ハルキー(通称ブージー)が率いる地元武装集団と、ワーイル・ジャラム(通常ガビーニー)が率いる軍事情報局傘下の民兵が交戦し、住民1人が巻き添えとなり死亡、1人が負傷した。

両者の戦闘は、7月7日にフサーム・ハルキーのきょうだいのイスマーイール・ハルキー(通称アブー・アースィム)が殺害されたことに端を発し、地元武装集団は、軍事情報局傘下の民兵が関与したと疑い、戦闘に発展した。

また、ハッラーブ・シャフム村近郊では麻薬密売人が何者かによって銃で撃たれて死亡、遺体で発見された。

AFP, July 8, 2024、ANHA, July 8, 2024、‘Inab Baladi, July 8, 2024、Reuters, July 8, 2024、SANA, July 8, 2024、SOHR, July 8, 2024、Suwayda 24, July 8, 2024などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領:「アサド大統領がトルコとの関係改善に向けて一歩を踏み出し次第、我々は彼に同じアプローチを行う段階に達している」(2024年7月7日)

トルコのレジェプ・タイイップ・エルドアン大統領は、サッカーの2024年欧州選手権準々決勝トルコ対オランダ戦を観戦するために訪れたドイツから帰国する機内で記者団に発言し、質問に答えた。

エルドアン大統領はシリアとの関係について次のように述べた。

アサド大統領がトルコとの関係改善に向けて一歩を踏み出し次第、我々は彼に同じアプローチを行う段階に達している。我々はシリアの敵ではなく、家族としてアサド大統領と会っていたからだ。我々は(アサド大統領を)招待することで、トルコとシリアの関係を過去と同じレベルに引き上げたいと願っている。プーチン大統領は、この問題(アサド大統領とともにトルコを訪れること)についていつでも、アプローチできるという。イラクの首相もだ…。我々は仲介について話し合っているのだ。なぜ隣国と対話しないというのか?

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を9回攻撃したと発表(2024年7月7日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月6日の戦果について以下の通り発表した。

午前8時45分、ラーヒブ陣地のスパイ設備を攻撃し、これを破壊。

(時刻明示せず)ベカーア地域に対する攻撃や暗殺への報復として、ティベリウス湖西のニムラ基地をカチューシャ砲複数発で攻撃。

午前11時50分、バグダーディー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ベカーア地域に対する報復の一環として、メロン基地の管制航空作戦部隊本部をカチューシャ砲数十発で攻撃し、直接の損害を与え、一部を破壊、火災を発生させる。

午後2時45分、バイヤード・バリーダー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)マアルーブ村などに対する攻撃への報復として、アイレット・ハシャハルの第91師団司令部をカチューシャ砲数十発で攻撃。

(時刻明示せず)ナークーラ村、アイター・シャアブ村地域に対する攻撃への報復として、レモン山の陣地複数ヵ所をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)ベカーア地域に対する攻撃への報復として、占領下ゴラン高原のヘルモン山の東側にある技術偵察長距離電子センターを自爆型無人航空機複数機で攻撃し、スパイ諜報設備、技術システムに侵害を与える。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前10時53分、レバノンから下ガリラヤ地域に約20発の飛翔体が飛来、多連装ミサイルが一部を迎撃。またラモト・ナフタリ入植地地域に向けてロケット弾やミサイルが発射され、5時34分に警報が発令、多連装ミサイルが不審な航空標的1つを撃破。

午後5時23分、本日早く、レバノンからメロン山地域に約20の飛翔体が飛来し、火災が発生。また、本日早く、アイター・シャアブ村地域からシュトゥラ入植地地域に向けて対戦車ミサイル2発が発射される。これに対して、イスラエル軍ミサイルを発射したヒズブッラーの軍事施設を特定し、これを攻撃。午後には、ザルイット入植地地域に向けてさらに2発の対戦車ミサイルが発射され、イスラエル軍兵士1人が軽傷を負う。イスラエル軍はマアルーブ村地域の軍事施設、ナークーラ村地域のテロ・インフラを攻撃。

午後8時16分、1時間前にイスラエル北部に敵航空機1機が侵入、多連装ミサイルがドブ山、ダフナ(キブツ)地域でこれらを迎撃。

午後9時1分、ゴラン高原地域で先ほど警報が発令され、多連装ミサイルがレバノンからの不審な航空標的一つを迎撃。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Qanat al-Manar, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を8件、55キロ地帯への侵犯を10件確認したと発表(2024年7月7日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、過去24時間にシリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を8件確認したと発表した。

ポポフ副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機6機、A-10サンダーボルト攻撃機4機による領空侵犯を10件確認したと発表した。

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また、イドリブ県内の緊張緩和地帯では、爆発物が装着されたクアドコプター・タイプの無人航空機1機を「テロリスト」がフライフィル村から発射し、カフルムース村の陣地を攻撃、これによりシリア軍兵士3人が負傷した。

RIAノーヴォスチ通信(7月7日付)、タス通信(7月7日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 7, 2024、TASS, July 7, 2024をもとに作成。

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北・東シリア地域民主自治局はフール・キャンプとロジュ・キャンプに収容していたダーイシュのロシア人メンバーの子供20人の身柄をロシアに引き渡す(2024年7月7日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局は、フール・キャンプとロジュ・キャンプに収容していたダーイシュ(イスラーム国)のロシア人メンバーの子供20人(5~15歳)の身柄を、ロシア側に引き渡した。

子供たち2人は、モスクワ州のチカロフスキー航空基地に空路で輸送され、ロシアに帰国した。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県のビシュリー山の砂漠地帯にある国防隊の陣地複数ヵ所を攻撃(2024年7月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がビシュリー山の砂漠地帯にある国防隊の陣地複数ヵ所を攻撃した。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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トルコの傭兵としてニジェールに派遣されていたシリア人戦闘員の遺体がシャーム解放機構支配下にイドリブ県に移送される(2024年7月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるカラーマ国内避難民(IDPs)キャンプ群に、トルコの傭兵としてニジェールに派遣されていたシリア人戦闘員の遺体が移送された。

遺体として帰還したシリア人戦闘員は、ハマー県ジャナービラ村出身。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のイドリブ市、アルマナーズ市、カフルタハーリーム町で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモ(2024年7月7日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、アルマナーズ市、カフルタハーリーム町で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモを行った。




また、シリア人権監視団によると、イドリブ市内では、活動家数十人がトルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモを行った。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年7月7日)

スワイダー県では、スワイダー24(7月7日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市で、正体不明の武装集団が反体制武装集団の元司令官1人を銃で撃ち殺害した。

殺害されたのは、地元武装集団を率いるフサーム・ハルキー(通称ブージー)のきょうだいのイスマーイール・ハルキー(通称アブー・アースィム)。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024、Suwayda 24, July 7, 2024などをもとに作成。

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トルコ当局は、シリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモへの対抗措置として閉鎖していた「オリーブの枝」地域とトルコを繋ぐハマーム村の国境通行所を再開(2024年7月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ当局は、トルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモへの対抗措置として7月2日に閉鎖していた「オリーブの枝」地域とトルコを繋ぐハマーム村の国境通行所(オリーブの枝通行所)を再開した。

一方、ANHA(7月7日付)によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域と「オリーブの枝」地域では、トルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモへの制裁として、トルコによるインターネット通信の遮断が続いた。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県とアレッポ県を砲撃(2024年7月7日)

ハサカ県では、ANHA(7月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町西のタッル・タウィール村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(7月7日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村を砲撃した。

AFP, July 7, 2024、ANHA, July 7, 2024、‘Inab Baladi, July 7, 2024、Reuters, July 7, 2024、SANA, July 7, 2024、SOHR, July 7, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を3回攻撃する一方、戦闘員1人が死亡したと発表(2024年7月6日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月6日の戦果について以下の通り発表した。

(時刻明示せず)南部の民間人に対する攻撃への報復として、ベイト・ヒレル入植地の第91師団第403大隊の砲台を自爆型無人航空機複数機で攻撃。

午後5時25分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のルワイサート・イルム陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後6時30分、カフルシューバー村丘陵地帯のサンマーカ陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が死亡したと発表した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前7時57分、ビント・ジュバイル市、カフルカラー村、ヤーリーン村地域にあるヒズブッラーの軍事施設、テロ・インフラを攻撃。

午前10時14分、キリヤット・シュモナ入植地にレバノンから不審な航空標的1つが飛来、多連装ミサイルがこれを撃破。

午後9時20分、先ほど、ベカーア地域でのヒズブッラーの防空部隊の要人の1人マイサム・ムスタファー・アッタールを殺害。

午後10時46分、フーラー村、ウダイサ村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラ、監視ポストを攻撃。ヤールーン村、マールーン・ラース村、ブライダー村地域を砲撃し、脅威を排除。

AFP, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Qanat al-Manar, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがヒムス県ジュッブ・ジャッラーフ村東にあるシリア軍の陣地複数ヵ所を攻撃し、士官1人を殺害(2024年7月6日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが、ジュッブ・ジャッラーフ村東のタッル・シハーブ地区にあるシリア軍の陣地複数ヵ所を攻撃し、士官(少尉)1人を殺害、兵士3人を負傷させた。

AFP, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるダイル・ザウル県アズバ村で、シリア政府とトルコの接近、トルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力に抗議するデモ(2024年7月6日)

ダイル・ザウル県では、バラディー・ニュース(7月6日付)、ハーブール(7月6日付)、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるアズバ村で、シリア政府とトルコの接近、トルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力に抗議するデモが行われ、トルコの占領下にあるアレッポ県北部の住民との連帯が表明された。

AFP, July 6, 2024、Alkhabour.com, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、Baladi News, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024などをもとに作成。

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シリア国民軍憲兵隊は、反トルコ抗議デモに参加したアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のメンバー2人を含む9人を逮捕(2024年7月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域と「オリーブの枝」地域では、トルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモへの制裁として、トルコによるインターネット通信の遮断が続いた。

また、シリア国民軍の憲兵隊は、抗議デモの参加者への逮捕を続け、前日からの逮捕者は、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のメンバー2人を含む9人となった。

逮捕されたのは、1日にバーブ・サラーマ国境通行所でトルコからの貨物車輛に放火し、トルコ国旗を燃やしたデモ参加者、ジャラーブルス国境通行所を襲撃したデモ参加者ら。

一方、シリア人権監視団によると、「オリーブの枝」地域の中心都市アフリーン市の中心街(「自由」広場)で、活動家ら数十人がトルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモを行った。

また、「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市の「ヒューチャー」広場でも同様のデモが行われた。

AFP, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024、July 7, 2024などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県カドゥーラ村に設置されているトルコ軍の拠点1ヵ所を2機の自爆型無人航空機で攻撃(2024年7月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村で、民家の前に停車していた民生用の車1台を自爆型無人航空機1機で攻撃した。

シリア軍はまた、マジュダリヤー村郊外を無人航空機3機で攻撃、バーラ村、マアーッラト・ナアサーン村を砲撃した。

シリア軍はさらに、カドゥーラ村に設置されているトルコ軍の拠点1ヵ所を2機の自爆型無人航空機で攻撃した。

2機は、拠点内のトルコ軍との契約車輛2輌を狙って攻撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるワサータ村を砲撃した。

AFP, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024などをもとに作成。

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米軍が違法に基地を設置しているハサカ県のハッラーブ・ジール村、ダイル・ザウル県CONOCOガス田の基地に輸送機で軍装備品や兵站物資を輸送(2024年7月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局の支配下にあり、米軍が違法に基地を設置しているハッラーブ・ジール村の農業用空港に、輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるCONOCOガス田に米軍が違法に設置している基地に輸送機1機が軍装備品や兵站物資を輸送した。

AFP, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県各所で、ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモ(2024年7月6日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるハーッス村、アルマナーズ市、アリーハー市、サルミーン市、タフタナーズ市、カッリー町、フーア市、カフルタハーリーム町、ビンニシュ市で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモを行った。








デモ参加者は、サルミーン市にいたる街道、タフタナーズ市とトゥウーム村を結ぶ街道でタイヤを燃やすなどして、封鎖した。

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一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関が5日の抗議デモで警官の車輛を襲撃し、警官1人を負傷させたとして、デモ参加者らを逮捕、その数は11人に達した。

AFP, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年7月6日)

スワイダー県では、スワイダー24(7月6日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

AFP, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024、Suwayda 24, July 6, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県北部とアレッポ県北部を砲撃(2024年7月6日)

ハサカ県では、ANHA(7月6日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・タウィール村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(7月6日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域地域自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市一帯を砲撃した。

AFP, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領は、エジプトの7月30日革命を祝してスィースィー大統領と電話会談を行い、革命を過激主義に対するエジプト国民の勝利と位置づけ、これを称賛(2024年7月6日)

アサド大統領は、エジプトの7月30日革命(2013年の軍による政権掌握)を祝して、アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領と電話会談を行い、革命を過激主義に対するエジプト国民の勝利と位置づけ、これを称賛した。

SANA(7月6日付)が伝えた。

AFP, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領はイランで5日に行われた大統領選挙決選投票で勝利したマスウード・ペゼシュキアーン氏に祝電を送る(2024年7月6日)

アサド大統領は、イランで5日に行われた大統領選挙決選投票で勝利したマスウード・ペゼシュキアーン氏に祝電を送り、両国の戦略的関係の強化と二国間協力の新たな地平を切り開くために取り組むことを確認した。

SANA(7月6日付)が伝えた。

AFP, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領:「アサド大統領に対して、ロシアのプーチン大統領とトルコを訪問するよう招待する」(2024年7月5日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリアのアサド大統領に対して、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領とともにトルコを訪問するよう招待すると述べた。

エルドアン大統領は、第24回上海協力機構首脳会議に出席するために訪れていたカザフスタンからの帰国に際して、機内で記者団に声明を発表し、質問に答えた。

そのなかで、エルドアン大統領は、「我々は常に、隣国シリアに友好の手を差し伸べてきた。新たな公正かつ包括的な社会契約に基づいてシリアを迎えたい」と述べた。

エルドアン大統領はまた、インフラが破壊され、国民が分断されてしまっているシリアには、再び自らの両脚で立ち、不安定状態を終わらせる必要があるとしたうえで、シリアの未来を建設するために「テロの骨格」を根絶し、民主的インフラを構築することが肝要で、尊厳のある包括的な和平によってこれらが保証され、すべてが領土の一体性に基づいて対処されるべきだと強調した。

またシリア難民の問題については、「シリアに吹くであろう和平の風と、シリア全土に広がるであろう和平の風潮が、さまざまな国に散在する数百万の人々の祖国への帰還に必要だ」と述べた。

そのうえで、「我々は、繁栄を享受し、完全に統合されたシリアに寄り添う」と述べた。

アナトリア通信(7月5日付)が伝えた。

AFP, July 5, 2024、Anadolu Ajansı, July 5, 2024、ANHA, July 5, 2024、‘Inab Baladi, July 5, 2024、Reuters, July 5, 2024、SANA, July 5, 2024、SOHR, July 5, 2024などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーのナスルッラー書記長はレバノン国内の某所でパレスチナのハマースのハリール・ハイヤ氏を代表とする使節団と会談(2024年7月5日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月5日の戦果について以下の通り発表した。

午後12時30分、占領下カフルシューバー村丘陵地帯のラムサー陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後12時45分、カフルシューバー村丘陵地帯のサンマーカ陣地をロケット弾複数発で攻撃し、直接の損害を与える。

午後1時20分、ラーミヤー村を砲撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)南部に対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するシュロミ町の建物1棟を攻撃。

(時刻明示せず)ユフムル・シュカイフ村、カフルタブニート村などに対する攻撃への報復として、キリヤット・シュモナ入植地の第769旅団司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、アイレット・ハシャハルの第91師団司令部をカチューシャ砲複数発で攻撃。

(時刻明示せず)カフルシューバー村丘陵地帯、マルカバ村、ヒヤーム村に対する攻撃で、民間人が負傷したことへの報復として、マルガリオット入植地をカチューシャ砲複数発で攻撃。

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ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長はレバノン国内の某所で、パレスチナのハマースのハリール・ハイヤ氏を代表とする使節団と会談した。

会談には、ハマースの在レバノン指導部のウサーマ・ハムダーン氏も同席した。

会談では、パレスチナの治安、政治情勢、、レバノン、イエメン、そしてイラクの各戦線の状況、停戦交渉の進捗について意見が交わされ、両者の連携が改めて確認された。

マナール・チャンネル(7月4日付)が伝えた。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前7時42分、ジェット戦闘機複数機が夜間、ジッビーン村、カフルハマーム村地域にあるヒズブッラーのテロ・インフラなどを攻撃。また、ナークーラ村地域を砲撃し、脅威を排除。

午後6時27分、レバノンからザルイット入植地地域に5つの飛翔体が飛来、うち3つがドヴ山地域に墜落。また、先ほど、ジェット戦闘機複数機が地対空ミサイル1発を撃破。さらに、マルカバ村地域の軍事施設にヒズブッラーのテロリスト1人が入るのを確認し、ジェット戦闘機複数機がこれを攻撃。

午後10時14分、レバノンから数時間前にイスラエル北部に複数の飛翔体が飛来、多連装ミサイルで多数を撃破、また飛翔体発射地点を砲撃などで攻撃。キリヤット・シュモナ入植地に対する飛翔体の攻撃で、イスラエル軍兵士2人が軽傷を負う。先ほどジェット戦闘機複数機がマルワヒーン村、フーラー村地域にあるヒズブッラーのミサイル発射台と監視ポストを攻撃。

AFP, July 5, 2024、ANHA, July 5, 2024、‘Inab Baladi, July 5, 2024、Qanat al-Manar, July 5, 2024、Reuters, July 5, 2024、SANA, July 5, 2024、SOHR, July 5, 2024などをもとに作成。

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