アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域と「オリーブの枝」地域では、トルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモへの制裁として、トルコによるインターネット通信の遮断が続いた。
また、シリア国民軍の憲兵隊は、抗議デモの参加者への逮捕を続け、前日からの逮捕者は、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のメンバー2人を含む9人となった。
逮捕されたのは、1日にバーブ・サラーマ国境通行所でトルコからの貨物車輛に放火し、トルコ国旗を燃やしたデモ参加者、ジャラーブルス国境通行所を襲撃したデモ参加者ら。
一方、シリア人権監視団によると、「オリーブの枝」地域の中心都市アフリーン市の中心街(「自由」広場)で、活動家ら数十人がトルコでのシリア難民に対する人種主義的暴力、シリア政府とトルコの接近に対する抗議デモを行った。
また、「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市の「ヒューチャー」広場でも同様のデモが行われた。
AFP, July 6, 2024、ANHA, July 6, 2024、‘Inab Baladi, July 6, 2024、Reuters, July 6, 2024、SANA, July 6, 2024、SOHR, July 6, 2024、July 7, 2024などをもとに作成。
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