ロシア軍戦闘機が前日に続いてシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県各所を爆撃し、同機構のメンバーや民間人が死傷(2023年8月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が前日に続いてシャーム解放機構の支配下にあるシャイフ・バフル村とマアッラトミスリーン市の間に位置する国内避難民(IDPs)キャンプ近くに設置されている同機構の指揮所を爆撃、同機構のメンバー3人が死亡、7人が負傷、女性2人を含む住民5人も負傷した。

ロシア軍戦闘機はまた、イドリブ市西のアイン・シーブ村にあるシャーム解放機構の指揮所を2回にわたって爆撃したほか、アリーハー市一帯に対しても爆撃を行った。

ホワイト・ヘルメットはロシア軍の爆撃によって、市民2人(老人と18歳の青年)が死亡、5人(子供2人と女性1人を含む)が負傷したと発表した。

また、シリア人権監視団によると、アイン・シーブ村では、その後瓦礫の下から住民2人の遺体が発見された。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市、ダール・カビーラ村、ミラージャ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍はシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、カフル・ウワイド村、イフスィム町、カンスフラ村を砲撃した。

ホワイト・ヘルメットは、シリア軍の砲撃により、イフスィム町で子供1人を含む市民3人が負傷したと発表した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の士官(大尉)が「決戦」作戦司令室の狙撃を受けて死亡した。

また、シャーム解放機構もクルド山地方のカッバーナ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し殺害した。

AFP, August 22, 2023、ANHA, August 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 22, 2023、‘Inab Baladi, August 22, 2023、Reuters, August 22, 2023、SANA, August 22, 2023、SOHR, August 22, 2023、August 23, 2023などをもとに作成。

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