ロシア軍とシリア軍がイドリブ県南部でアンサール・タウヒードとシャーム解放機構の拠点複数ヵ所に対して爆撃とミサイル攻撃を実施(2023年8月28日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、ハマー県とイドリブ県の農村地帯で活動する軍の拠点や陣地に対するテロ組織の最近の攻撃に対する対抗措置として、シリア軍がロシア軍と連携して、イドリブ県南部農村地帯でアンサール・タウヒードとシャーム解放機構の拠点複数ヵ所に対して爆撃とミサイル攻撃を行い、これらを完全に破壊、テロリスト多数を殺傷したと発表し、攻撃時に映像を公開した。

殺害したテロリストのなかには、シャーム解放機構のマフムード・サルミーニー、マムドゥーフ・アッルーシュ、アンサール・タウヒードのアブー・ライヤーン・マウア、アブー・カスーラ・ガルビーといった指導者が含まれているという。

SANA(8月28日付)が伝えた。

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ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の拠点や指揮を爆撃したと発表した。

クリット副センター長の発表は以下の通り。

8月28日、ロシア空軍はテロ組織シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の施設を爆撃し、シリア政府軍の陣地や民間インフラに対する攻撃の計画と実行に関与した違法な武装集団の本拠地と指揮所2ヵ所を攻撃した。

RIAノーヴォスチ通信(8月28日付)が伝えた。

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これに関して、シリア人権監視団は、ロシア軍戦闘機複数機が、シャーム解放機構の支配下にある県南部のファターティラ村一帯を爆撃したと発表した。

同監視団によると、また地上では、シリア軍がシャーム解放機構などと激しく交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にある県西部を砲撃し、同機構のメンバー1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県北部のサッラーフ村近郊を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍もシャーム解放機構の支配下にあるトルコマン山地方でシャーム解放機構の戦闘員1人を狙撃し殺害した。

AFP, August 28, 2023、ANHA, August 28, 2023、al-Durar al-Shamiya, August 28, 2023、‘Inab Baladi, August 28, 2023、Reuters, August 28, 2023、RIA Novosti, August 28, 2023、SANA, August 28, 2023、SOHR, August 28, 2023などをもとに作成。

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