イスラエル軍がシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県各所を爆撃(2023年10月2日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、10月2日午後11時50分頃、イスラエル軍がダイル・ザウル県ダイル・ザウル市一帯のシリア軍の陣地複数ヵ所を爆撃、これにより軍関係者2人が負傷、若干の物的損害が生じたと発表した。

SANA(10月3日付)が伝えた。

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これに関して、シリア人権監視団は、イスラエル軍と見られる所属不明の戦闘機複数機が、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のブーカマール市内のハミーダ地区に設置されている「イランの民兵」の陣地複数ヵ所を爆撃したと発表した。

同監視団によると、爆撃により、ブーカマール市のハミーダ地区にある「イランの民兵」の陣地複3ヵ所で爆発が発生した。

爆撃はハリー村の入口に架けられている橋、ハリー村に設置されている軍事用の国境通行所、通行所前の広場を狙ったものと見られ、外国人6人が死亡したという。

また、ハラービシュ山の山頂に設置されているレーダー大隊基地が標的となり、「イランの民兵」に所属する「電力保全旅団」のレーダー・サイトが破壊され、シリア軍兵士4人が負傷した。

同サイトには、シリア軍の空軍部隊と「イランの民兵」が駐留していたという。

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イスラエル軍の活動をモニタリングしているシリアの活動家のX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/SAMSyria0/)は、イスラエル軍のダイル・ザウル県に対する爆撃でダイル・ザウル市一帯に設置されているシリア軍の早期警戒レーダー・サイト複数ヵ所が標的となったと発表した。

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ナフル・メディア(10月3日付)は、爆撃によってブーカマール市近郊のハリー村の橋が破壊されたと伝え、写真を公開した。


また、ブーライル村の墓地に至る交差点に設置されている共和国護衛隊の検問所近くの信号塔も標的となったと伝えた。

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イナブ・バラディー(10月3日付)は、ダイル・ザウル・アサド病院内の特別医療筋の話として、爆撃を受けて、負傷したイラン人らが病院に搬送されたと伝えた。

同筋は、搬送された負傷者の数については明らかにしなかったが、病院周辺では厳戒態勢が敷かれ、民間人、軍関係者の病院への立ち入りは禁じられたという。

ナフル・メディア(10月3日付)も、同病院が治安当局によって封鎖されたと伝えた。

AFP, October 3, 2023、ANHA, October 3, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 3, 2023、‘Inab Baladi, October 3, 2023、Naher Media, October 3, 2023、Reuters, October 3, 2023、SANA, October 3, 2023、SOHR, October 3, 2023などをもとに作成。

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