トルコ軍は北・東シリア自治局の支配地に対する爆撃と砲撃を続け、発電所などが利用不能に:シリア民主軍とシリア軍も応戦(2023年10月6日)

トルコ軍は前日に続いて6日も北・東シリア自治局の支配地に対する爆撃と砲撃を行い、36ヵ村の57ヵ所、21の生活・福祉・保健関連施設が標的となった。

ANHA(10月6日付)によるとトルコ軍、およびシリア国民軍による攻撃は以下の通り。

ハサカ県

有人戦闘機による爆撃:スワイディーヤ油田(5回にわたって爆撃)、カーミシュリー発電所
無人航空機(ドローン)による爆撃:カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市の変電所
砲撃:タッル・タムル村近郊のタウィーラ村、クーザリーヤ村、シャイフ村、ウンム・カイフ村、スワイディーヤ油田、シャイフ・アリー村、ウンム・ハイル村、マーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のカリー・ファラー村にあるクーフィード病院、同市近郊のハーナー・スィリー村の揚水所、ミールカー村、カルズィールー(ゲル・ゼロ)村、アームーダー市近郊の穀物サイロ、カフターニーヤ近郊のタッル・ジハーン村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町および同町近郊のルバイアート村、タッル・ワルド村、ブービー村、アサディーヤ村、ラービタ村、ヒルバト・シャイール村、ダーダー・アブダール村

 

アレッポ県

無人航空機(ドローン)による爆撃:タッル・リフアト市近郊のシーラーワー町、シャワーリガ村、アイン・アラブ(コバネ)市

砲撃:タッル・リフアト市一帯、シーラーワー町、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、カフル・アトゥーン村、バイナ村、スーガーニカ村、アキーバ村、マイヤーサ村、カイルータ村、ダイル・ジャマール村、マンナグ航空基地、バイルーニーヤ村、アイン・ダクナ村、マンビジュ市近郊の農村地帯、アイン・アラブ市近郊のタッル・シャイール村、クーラーン村、ジャイシャーン村

ラッカ県

砲撃:アイン・イーサー市、同市近郊のファーティサ村および同村の貯水施設、サクル休憩所一帯、フーシャーン村、ハーリディーヤ村、ムシャイリファ村、M4高速道路沿線、ディブス村、サファーウィーヤ村、ムーグラート村、ビールカヌー村、フッリーヤ村、カズアリー村の穀物サイロ、ズィヌービヤー村、サーウルキー村、ラヴァ・モバイル社、ジャディーダ村

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍のドローンによる攻撃で、タッル・ハバシュ村で男性1人が死亡した。

また、SANA(10月6日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマーリキーヤ市近郊のスワイディーヤ油田を爆撃し、利用不能となった。

アレッポ県では、ANHAによると、シーラーワー町に対するドローンでの爆撃では、シリア軍兵士1人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、マイヤーサ村で、トルコ軍の砲撃によってシリア軍兵士2人が負傷、マンビジュ市東のサイヤード丘で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の兵士1人が死亡した。

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一方、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍によるシリア北東部への攻撃に対して、シリア軍もトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のダービク村にあるトルコ軍の基地を砲撃した。

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がトルコ占領下の「平和の泉」地域内のダーウーディーヤ村にあるトルコ軍の基地を砲撃した。

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このほか、シリア民主軍広報センターは声明を出し、5日にハサカ県タッル・タムル町近郊のバーブ・ファラジュ村とアブドゥルハイ村にあるトルコ軍の基地2ヵ所に対する作戦を実施し、トルコ軍兵士5人を殺害、数十人を負傷させたと発表した。

また、シリア民主軍総司令部は声明を出し、5日以降のトルコ軍による有人戦闘機および無人航空機(ドローン)の爆撃で、民間人複数を含む15人が死亡したと発表した。

爆撃は主に発電所、油田などの民生施設で、無人航空機(ドローン)30機が投入されているとしたうえで、総司令部は地域の治安や安定を狙ったあらゆる攻撃に力をもって対抗すると表明した。

AFP, October 6, 2023、ANHA, October 6, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2023、‘Inab Baladi, October 6, 2023、Reuters, October 6, 2023、SANA, October 6, 2023、SOHR, October 6, 2023などをもとに作成。

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