スワイダー県では、スワイダー24(10月16日付)によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。
ANHA(10月16日付)によると、デモ参加者は、トルコ軍によるシリア北部への爆撃・砲撃を非難した。
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一方、スワイダー24(10月16日付)などによると、スワイダー市では、スポーツ総連合スワイダー支部前や首都ダマスカスとの結ぶ街道で、タイヤが燃やされ、道路が封鎖された。
道路封鎖は、スポーツ総連合のフィラース・マアッラー総裁がスワイダー市を訪れて、パレスチナのハマースによる「アクサーの大洪水」作戦に伴うイスラエル軍のガザ地区への攻撃に抗議し、パレスチナ人民との連帯を表明するために同送連合が組織したデモに参加するのを阻止するためだという。
なお、マアッラー総裁は、首都ダマスカスのアッバースィーン広場で行われたデモに参加した。
AFP, October 16, 2023、ANHA, October 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2023、‘Inab Baladi, October 16, 2023、Reuters, October 16, 2023、SANA, October 16, 2023、SOHR, October 16, 2023、Suwayda 24, October 16, 2023などをもとに作成。
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