ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)1機が北・東シリア自治局の支配下にあるルマイラーン町近郊の重要施設近くで車輛1台を狙って爆撃を行い、爆発が発生した。
同監視団が23日に発表したところによると、この爆撃で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士2人が死亡、3人が負傷した。
また、アナトリア通信(11月23日付)も複数の治安筋の話として、クルディスタン労働者党(PKK)/人民動員隊(YPG)への重火器供給の責任者であるファフレティン・トゥラン氏(通称ハイリー・サルハート)を無力化したと伝えた。
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これに関して、ANHA(11月22日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるカーミシュリー市とカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市を結ぶ街道(シューラク村およびタッル・マアルーフ町のガソリン・スタンド近く)で車輛2台が相次いで攻撃を受けたと伝えた。
ANHAによると、トルコ軍はその数時間後、カーミシュリー市近郊のシューラク村で車輛1台を狙って再びドローンでの爆撃を実施し、2人が負傷した。
トルコ軍はさらに、これと前後して、カーミシュリー市近郊のタッル・マアルーフ村でも車輛1台を狙ってドローンで爆撃を行った。
これにより、複数人が負傷したと見られる。
AFP, November 22, 2023、Anadolu Ajansı, November 23, 2023、ANHA, November 22, 2023、‘Inab Baladi, November 22, 2023、Reuters, November 22, 2023、SANA, November 22, 2023、SOHR, November 22, 2023などをもとに作成。
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