イスラエル軍がレバノンの首都ベイルート南部郊外(ダーヒヤ)をドローンで爆撃、ハマースのアールーリー副政治局長を含む6人を殺害、ヒズブッラーは報復を示唆(2024年1月2日)

NNA(1月2日付)は、イスラエル軍の無人航空機(ドローン)1機が首都ベイルート南部郊外(ダーヒヤ)のムシュラフィーヤ地区にあるパレスチナのハマースの事務所を爆撃し、同組織の幹部の1人サーリフ・アールーリー副政治局長を含む6人を殺害、11人を負傷させたと伝えた。

これに関して、ハマースは声明を出し、西岸・ガザの抵抗運動の参謀司令官と「アクサーの大洪水」作戦の技師を務めていたアールーニー氏が死亡したと発表、弔意を示した。

ヒズブッラーも声明を出しアールーリー氏に弔意を示すとともに、「この犯罪は報復と処罰なしに済まされることは結成てない」と表明、報復を示唆した。









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レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、1月2日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午前11時30分、ツファット市北東のイリトに新設されたイスラエル軍の第91司令部を自爆型無人航空機(ドローン)1機で攻撃し、標的に損害を与える。

午後3時00分、 占領下カフルシューバーの丘陵地にあるサンマーカ陣地をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後3時30分、マルジュ陣地一帯のイスラエル軍部隊をミサイルで攻撃し、直接の損害を与える。

午後4時25分、ラーミーム陣地近くの高地に設置されている複数のスパイ施設を攻撃し、直接の損害を与える。

午後10時25分、マルジュ陣地に展開するイスラエル軍部隊を攻撃し、複数を殺傷。

午後11時00分、マルジュ陣地に展開するイスラエル軍部隊を再び攻撃し、複数を殺傷。

西部地区

午前9時00分、ザルイート入植地を攻撃し、複数を殺傷。

午後3時00分、リーシャー池の陣地を攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時35分、ジャル・アラーム陣地一帯のイスラエル軍をミサイルで攻撃、直接の損害を与える。

午後6時00分、マタット入植地をミサイルで攻撃、直接の損害を与える。

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マナール・チャンネル(1月2日付)は、1月1日午前10時から2日午前10時までのイスラエル軍の攻撃を記録したインフォグラフィアを公開した。

同インフォグラフィアによると、イスラエル軍は、レバノンの北部に対して13回の爆撃と6回の砲撃を行った。

AFP, January 2, 2024、ANHA, January 2, 2024、‘Inab Baladi, January 2, 2024、NNA, January 2, 2024、Qanat al-Manar, January 2, 2024、Reuters, January 2, 2024、SANA, January 2, 2024、SOHR, January 2, 2024などをもとに作成。

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