イラクの首都バグダード東部のマシュタル地区で、3人が乗った車が無人航空機(ドローン)によると見られる攻撃を受け、車は大破、炎上した。
イラクの複数の治安当局筋によると、バグダード東部の県庁(バラディーヤ)地区でもイラク人民動員隊の倉庫が爆撃を受けた。
ロジュ・ニュース(2月7日付)などが伝えた。
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これに関して、米中央軍(CENTCOM)は午前0時15分にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM/)を通じて声明を出し、現地時間の午後9時30分、CENTCOMが米軍兵士に対する攻撃への報復として、片道攻撃を行い、ヒズブッラー大隊の司令官を殺害したと発表した。
この司令官は、地域(中東)における米軍への攻撃を直接計画し、参加していた人物。
攻撃による民間人への被害はなかったという。
USCENTCOM Conducts Strike Killing Kata’ib Hezbollah Senior Leader
At 9:30 p.m. (Baghdad Time) February 7, U.S. Central Command (CENTCOM) forces conducted a unilateral strike in Iraq in response to the attacks on U.S. service members, killing a Kata’ib Hezbollah commander… pic.twitter.com/Zhkjimx5UG
— U.S. Central Command (@CENTCOM) February 7, 2024
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イラクの人民動員隊に所属し、イラク・イスラーム抵抗を主導するヒズブッラー大隊は7日11時21分にテレグラム(https://t.me/KHezbollah/)を通じて、ウィサーム・ムハンマド・サービル司令官(アブー・バクル・サーイディー)の遺影を掲載した。
また、8日午前1時には同司令官の訃報を発表した。
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AP(2月7日付)がイランの支援を受けるイラク人民兵の2人の匿名筋の話として伝えたところによると、攻撃を行ったのは米軍の無人航空機(ドローン)で、イラク人民動員隊に所属し、イラク・イスラーム抵抗を主導するヒズブッラー大隊の幹部司令官のウィサーム・ムハンマド・サアディー氏(アブー・バクル)らが死亡した。
サアディー氏は、シリアにおけるカターイブ大隊の作戦を指揮していたとされる人物。
AFP, February 7, 2024、AP, February 7, 2024、ANHA, February 7, 2024、‘Inab Baladi, February 7, 2024、Reuters, February 7, 2024、Roj News, February 7, 2024、SANA, February 7, 2024、SOHR, February 7, 2024などをもとに作成。
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