アサド大統領は2024号法律第19号を施行し、1961年法律第186号によって設立された情報省に代えて、新たに情報省を設置した。
SANA(4月23日付)によると、情報省の新設を定めて同法は、情報省が世界中のメディア・システム・ツールの発展に対応するためのもので、メディア分野が急速に拡大と発展を遂げていることを考慮して、省の役割を強化することを目的としている。
法律は、メディアと社会の結びつきを強化し、シリア国民の歴史や文明に根差した愛国的言論を作り出し、祖国と市民にかかる問題に取り組むために、情報省に中核的な役割を付与し、憲法と法律の規定に従って、国民がさまざまな情報とメディア・サービスを得る権利と、メディア活動における自由、メディアにおける表現の自由を補償することを定めている。
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同法が定めた情報省の主な業務は以下の通り:
- メディア部門の規制、公平な競争を補償するための基盤や統制の確立。
- 国営部門と民間部門の協力促進。
- メディア部門への投資。
- ドラマ、ドキュメンタリーの製作。
- 世論調査。
- 広告産業、出版サービス産業の育成。
- 出版物配布。
- 電子メディアの育成。
- 愛国的なデジタル・コンテンツの拡充。
- アラブ・外国メディアの活動の組織、アラブ・外国メディアへの代表団の派遣。
- シリアに配信される定期、不定期の刊行物の内容の追跡と、法律に沿った配布。
- 出版社、メディア・トレーニング・センター、メディア・サービス企業などの認可、活動の調整。
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情報省新設にかかる法案は、3月4日に人民議会で可決されていた。
AFP, April 23, 2024、ANHA, April 23, 2024、‘Inab Baladi, April 23, 2024、Reuters, April 23, 2024、SANA, April 23, 2024、SOHR, April 23, 2024などをもとに作成。
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