外務在外居住者省は声明を出し、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が最近になってシリア政府との関係改善の意志を示すようになっていることに関して、関係正常化は両国の安全保障、平和、安定の基礎をなし、国家間の利益は衝突や敵対ではなく、健全な関係のもとに構築されるものだと表明した。
声明の内容は以下の通り。
シリアとトルコの関係に関する立場や声明が出されている今、シリア・アラブ共和国は、一方で、諸国民と、シリアおよび諸国に害を与えてきた複数国政府の政策や行為を区別したいと常に切望している。
シリアは、各国の利益は衝突や敵対ではなく、国家間の健全な関係に基づいて築かれるという確固たる信念に基づいており、これに基づき、改善のために提案されたさまざまなイニシアチブに積極的に取り組んできた。
まさにこうした枠組みのなかで、シリアはトルコとの関係を是正するイニシアチブに取り組んでおり、そうしたイニシアチブの結果は宣伝が目的ではなく、既存の事実に基づいた、目的を伴った行程であると見ている。それは、二国間関係を規定する明確な原則に基づいて構築されるものであり、その基礎には、主権尊重、独立、領土統合、両国の安全保障、安定へのあらゆる脅威への対峙があり、両国および両国民の共通の利益に資するものである。
シリア・アラブ共和国は、両国間の関係を正常な状態に戻すという望ましい結果に確実に到達するために、明白な基礎に基づいてなければならないことを確認する。その筆頭に上げられるのが、シリア領土から不法に駐留している部隊の撤退、シリアの安全保障だけでなく、トルコの安全保障をも脅かしているテロ組織との戦いである。
シリア・アラブ共和国は、シリア・トルコ関係の是正に真摯に努力している友好的な国々に感謝の意を表し、両国間の正常な関係の回復が、2011年以前の状態への原状復帰に基づくものであり、それが両国の安全、安全、安定の基礎をなすことを確認する。
両国間の関係の基礎は主権、独立、領土一体性の尊重であり、両国の安全と安定を脅かし、両国と国民の共通の利益にかなうあらゆるものに立ち向かうことです。
SANA(7月13日付)が伝えた。
AFP, July 13, 2024、ANHA, July 13, 2024、‘Inab Baladi, July 13, 2024、Reuters, July 13, 2024、SANA, July 13, 2024、SOHR, July 13, 2024などをもとに作成。
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