イドリブ県ビンニシュ市で女性らが逮捕投獄されている家族の釈放を訴えて抗議デモ:シャーム解放機構のメンバーがデモに参加していた女性を車ではね、住民らのデモは拡大(2024年7月16日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるビンニシュ市で女性らが逮捕投獄されている家族の釈放、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者と治安機関の打倒を訴えて抗議デモを行った。

これに対して、シャーム解放機構メンバーが、デモに参加していた女性1人を車ではねて威嚇した。

住民がこれに抗議して夜間に街頭でデモを行い、一部の若者らが市内にある地区の行政局を襲撃するなどすると、シャーム解放機構の治安要員は、デモ参加者に発砲するなどして、強制排除を試みた。


ビンニシュ市には、メディア活動家のハーディー・アブドゥッラー、アイハム・バイユーシュが取材のために訪れたが、住民らは2人がシャーム解放機構寄りだとして追放した。

なお、ビンニシュ市での抗議デモに呼応するかたちで、イドリブ市、カフルタハーリーム町、アルマナーズ市、クールカーニヤー村、カフルルーマー村の国内避難民(IDPs)キャンプ、ハーッス村のIDPsキャンプ、アビーン・サムアーン村、アティマ村のIDPsキャンプ群、ダイル・ハッサーン村、フーア市で抗議デモが行われた。

アレッポ県でも、サッハーラ村、アターリブ市で同様のデモが行われた。

AFP, July 16, 2024、ANHA, July 16, 2024、‘Inab Baladi, July 16, 2024、Reuters, July 16, 2024、SANA, July 16, 2024、SOHR, July 16, 2024などをもとに作成。

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